ルイージマンション
任天堂のアクションアドベンチャーゲーム ウィキペディアから
『ルイージマンション』(英題: Luigi's Mansion)は、2001年9月14日に任天堂が発売したニンテンドー ゲームキューブ用ソフトでローンチタイトルの一つ。略称は『ルイマン』。アメリカでは同年11月14日、ヨーロッパでは2002年5月3日に発売された。
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ジャンル |
アクションアドベンチャーゲーム ホラーゲーム[1] 超自然 |
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対応機種 |
ニンテンドー ゲームキューブ ニンテンドー3DS [注 1] |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
宮本茂 手塚卓志 |
ディレクター | 紺野秀樹 |
音楽 |
戸高一生 田中しのぶ |
美術 | 杉山直 |
シリーズ | ルイージマンションシリーズ |
人数 | 1人、2人。3DS版のみローカル通信が可能。最大2人。 |
メディア | ニンテンドーゲームキューブ用8cm光ディスク |
発売日 |
2001年9月14日 2001年11月18日 2002年5月3日 2002年5月17日 2018年11月8日[注 2] |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) [注 3]。 |
売上本数 |
約60万4000本[2] 約333万本[3] |
その他 |
プログレッシブモード対応 ドルビーサラウンド対応 |
本作や任天堂の他のゲームに登場する建造物の名称でもある。キャッチコピーは「マリオ兄さん、今どこに?」。
本作以降、続編も製作され、2013年には『ルイージマンション2』が、2019年には『ルイージマンション3』が発売された。
ゲーム内容
『マリオシリーズ』の登場キャラクターであるルイージを操作して、オバケを吸い込む掃除機、オバキュームを使い、不気味な屋敷に住むオバケ達を吸い込んで退治しながら、行方不明になったマリオを探していく。
ストーリー
ある日、ルイージの元に届いた「大きなお屋敷をプレゼント」という通知。ルイージは地図を頼りにその屋敷に行ったものの、そこにあったのは想像していた豪華な屋敷とは似ても似つかない、不気味なお化け屋敷だった。
先に屋敷に入って行方不明となっていたマリオを探すため、持参した懐中電灯とオヤマー博士にもらった「オバキューム」・「ゲームボーイホラー」を頼りに屋敷の扉を開く。
登場キャラクター
- ルイージ
- マリオの双子の弟。本作の主役。臆病な性格で、特にオバケに対してはとても怖がりである。
- オヤ・マー博士
- お化けの研究をしている博士。オバキュームや、オバケを絵にするマシンを開発した。独特の言葉で喋り、特徴的な髪型をしている。
- マリオ
- ルイージの双子の兄。ルイージのマイホームゲット祝いのパーティに誘われたが、先に屋敷に向かい、行方不明になった。なお、これまでの作品で言葉を一切発さなかった彼が一言セリフを発する場面がある。
- キノピオ
- キノコ王国の兵士的存在。彼らもマリオを探すために屋敷内におり、屋敷の何箇所かで出会う。話しかけるとセーブができる。
- オバケ
- 今作の敵キャラ。様々な種類がいる。ボスクラスのオバケはエリアクリア後、肖像画として封じ込められる。
アイテム
- オバキューム
- オヤ・マー博士が発明した、オバケを吸い取ることができる掃除機。探索中は吸い込み口に懐中電灯を装着している。ライトをオバケに狙って照射すると一時的にフリーズする為、その隙を狙って吸い込む。また、ドアを吸い込むとガタガタ揺れるが、ニセモノのドアは揺れないので見分ける事ができる。
- エレメントメダル
- 火、水、氷のエレメントメダルがあり、入手するとそれに対応するエレメントが出現するようになる。オバキュームで火、水、氷の各エレメントを吸い込むと、それぞれ火、水、冷気をオバキュームから放出したり、勢いよく塊を発射できるようになる。それぞれ以下のような特徴がある。
- 火 - 燭台に火を灯せる・ニセモノのドアを燃やし、一時的に消滅できる
- 水 - 燃えているドアを鎮火できる・敵のボーマの爆発を防げる
- 氷 - 水を凍らせる事で水漏れを防いだり、水面を歩く事ができる
- ゲームボーイホラー
- 外観はゲームボーイカラーに似ている。地図の表示、怪しい場所の調査(サーチ)、吸い込んだオバケの表示など多機能。鏡をサーチするとエントランスにワープする事ができる。通信機としての機能もあり、時折オヤ・マー博士からの着信がある。この時、携帯電話のバイブレーション機能のようにコントローラが振動する演出がある。テレサレーダーが搭載されており、本体上部のランプが以下の3色で表示される。
- 青(点灯)- 自分がいる部屋にテレサはいない
- 黄(点滅)- 自分がいる部屋にテレサがいる
- 赤(激しく点滅)- テレサがすぐ近くにいる
- ただし、テレサレーダーの精度はあまり良いとはいえず、テレサの顔が描かれたボールや爆弾などにも反応してしまうので、実際に家具を調べてみないと分からない。
- 部屋の鍵
- 屋敷のいたるところにあり、使うと鍵のかかった部屋に入れる。鍵があれば開くというわけではなく、鍵ごとに使う事の出来るドアが決まっており、入手した後ゲームボーイホラーで確認できる。ボスを倒して手に入る鍵はやや豪華(トランプのマークが描かれている)なデザインになっている。
- オバケ絵になるマシーン
- オヤ・マー博士の発明品。ルイージが使用するアイテムではなく、エリア成績の記録時に登場する。
- 本来目に見えないオバケの形を作り、肖像画として封じ込める機械。手順を逆さまにして使えば肖像画に封じ込められた存在を復元させることも可能(ラスボスであるキングテレサを吸い込んだ後、肖像画に閉じ込められていたマリオを、オバケ絵になるマシーンを手順を逆さまにして使用し、復元させるシーンが見られる。しかし戻される途中で感覚があるのか悲鳴を上げている)。
- 肖像画のオバケを吸い込む時に出るパールの大きさによって、絵や額縁が金・銀・銅の3段階に変化し、中のオバケも色に応じて表情や姿勢が変化する(ボスはルイージの残り体力で決まる)。
登場する場所
マンション
地上4階建て(屋上を含む)と地下1階の構造をしている。ほとんどの部屋は施錠されており、すぐに入ることのできる場所は大抵暗く、オバケがいる。オバケ退治などでカギが手に入るようになっているが、一部ニセモノのドアもあり、一度でも開けてしまうと壁の間に挟まり体力が減る。蔦が絡みついたドアは入る事が出来ず触れると体力が減るが、条件を満たすと蔦が消滅して入れるようになる。
至るところでセーブポイントの役割を担うキノピオがいる他、ゲームボーイホラーでサーチすることでエントランスに戻ることのできる鏡が設置されている。
オヤ・マー研究所(ラボ)
基本的にゲーム開始前(マンションに突入する前)の拠点のように登場し、今まで吸い込んだオバケの肖像画を閲覧できる「ギャラリー」と、オバキュームの操作をトレーニングできる「訓練場」がある。なお、トレーニング前の操作説明の画面でしばらく待つと、「どうぶつの森シリーズ」等で使用されている「けけソング」の一節が流れる。
本物の家
エンディングでは消滅したお化け屋敷に代わって、本物の屋敷が建てられる。この時、ルイージがお化け屋敷で集めたお金の総額によって、でき上がる家の大きさが違う。でき上がった家は写真に撮ってオヤ・マー研究所の展示室に飾られる。当然ながらお金が多いほど豪華で大きな家になっていくが、あまりにもお金が少ない場合、お金不足で家が建てられずテントになる。出来上がる家は以下の通りで特に記述がない限り「新・ルイージマンションへようこそ!」というメッセージで締めくくる。
- 1億G以上 - ランクA。教会、あるいは学校のような巨大な屋敷になる。このランクと後述のランクSは、「祝!豪華ルイージマンション完成!」のメッセージとなる。また、3DS移植版のみランクAを建てられる状態である特定の条件を満たすとさらに上のランクSになる。
- 7000万G - 9999万9999G - ランクB。ランクAには及ばないものの、充分豪華な屋敷になる。
- 6000万G - 6999万9999G - ランクC。大きな家になる。
- 5000万G - 5999万9999G - ランクD。中くらいの大きさの家になる。
- 4000万G - 4999万9999G - ランクE。普通の家になる。
- 2000万G - 3999万9999G - ランクF。小さな家になる。
- 500万G - 1999万9999G - ランクG。小屋になる。
- 500万G未満 - ランクH。家が建てられず、テントが張られる。いわゆるバッドエンドで、このランクのみ、「ルイージマンションは ゆめと消える。」というメッセージになる。
開発経緯
本作はニンテンドーゲームキューブ本体と同時発売であり、開発途中の映像もテレビ番組等で放映されていた。
当初はマリオが大きな家を探索するゲーム「マリオマンション」として考えられていたが、対応ハードがゲームキューブと決まった際に、新ハード向けの主人公としてルイージが抜擢された[4]。これによってこれまでのシリーズにおいて脇役だったルイージが初めて単独で主役となった作品となり、パッケージ裏や広告などでもその事が大いに紹介された[注 4]。
本ソフトの3D対応版が開発されていたが、ゲームキューブの3D対応が見送られたことによってお蔵入りになった[注 5][5]。3D対応は後述するニンテンドー3DS版で実装された[6][注 6]。
ニンテンドー3DS版
2018年11月8日に任天堂が発売したニンテンドー3DS用ソフト。
この項目では、主に移植にともなう変更点・追加点を記述する。
システム
ゲームキューブ版のメインモードと2人で遊ぶモードがある。ソフトが1本あればトレーニングとボスリトライが遊べ、ソフトが2本あればそれらに加えて屋敷の全エリアの探索もできる。2Pはルイージそっくりの姿で全身が緑色の「グーイージ」を操作する。
amiiboに対応しており、キャラクターによって異なる効果でルイージをサポートしてくれる。また、Newニンテンドー3DSでプレイすると、Cスティックでの操作が追加される。
キャラクター
- オヤ・マー博士
- 『ルイージマンション2』と『ルイージマンション3』の間の時間軸のオヤ・マー博士。ゴーゴーカメラを改造し、未来から通信してきて「グーイージ」を送り込んでくる。
- 会話中のテーマ曲も『ルイージマンション2』のものが使われている。また『ルイージマンション3』の公式サイトにある「オヤ・マー博士の研究日誌」によると本作はゲームキューブ版の並行世界ではないかと思われる内容が書かれている。
- グーイージ
- 全身が緑色でルイージのような形をしている。未来のオヤ・マー博士が開発し、「グー」と呼ばれる物質がルイージの形になった。後の『ルイージマンション3』ではルイージの相棒として登場する。
アイテム
- オバキューム
- 設定画面で、ゲームキューブ版のようにライトを当てるとオバケが驚く「オリジナル」と、『ルイージマンション2』のようにAボタン(またはNew 3DSのZRボタン)で強い光を放つとオバケが驚く「ストロボ」に切り替える事が出来る。
- ゲームボーイホラー
- マップやアイテムなどが『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』のように下画面に表示されるようになった。
オヤ・マー研究所(ラボ)
- ギャラリー
- 一度倒したオバケと何度でも戦えるボスリトライが追加された。肖像画を調べることで挑戦を行うことができる。
- 良い成績を残すことで、肖像画のランクを更新することができる。
脚注
外部リンク
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