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任天堂のアクションアドベンチャーゲーム ウィキペディアから
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』(ゼルダのでんせつ トワイライトプリンセス、英題:The Legend of Zelda: Twilight Princess)は、任天堂より発売された、Wii・ニンテンドーゲームキューブ用のアクションアドベンチャーゲーム。略称は「トワプリ」。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
ニンテンドーゲームキューブ Wii |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 宮本茂 |
ディレクター | 青沼英二 |
プログラマー |
岩脇敏夫 森田和明 |
音楽 |
峰岸透 太田あすか 近藤浩治 横田真人 大島ミチル |
美術 |
滝澤智 中野祐輔 |
シリーズ | ゼルダの伝説シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
GC:ニンテンドーゲームキューブ用8cm光ディスク Wii:Wii用12cm光ディスク |
発売日 |
Wii: 2006年11月19日 2006年12月2日 2006年12月7日 2006年12月8日 2009年8月27日 GC: 2006年12月2日 2006年12月12日 2006年12月15日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 OFLC:M USK:12(12歳未満提供禁止) GRB:12-[Wii] |
コンテンツアイコン |
CERO:犯罪 ESRB:Animated Blood, Fantasy Violence PEGI:Violence |
デバイス | Wii:ヌンチャク対応 |
売上本数 |
Wii 57万本[注 1] 452万本[注 2] GC 7万本[1] 143万本[3] Wii,GC合計 64万本[注 3] 885万本[4] |
その他 | GC:任天堂オンライン限定販売[5] |
ゼルダの伝説シリーズ20周年の節目となる2006年にWii・ニンテンドーゲームキューブ(以下、GC)用ソフトとして発売。2002年にGCで発売された『風のタクト』のトゥーンレンダリングを用いたアニメ調のスタイルとは打って変わり、『時のオカリナ』の路線を踏襲したリアルな世界が形作られている。開発中は「120%の『ゼルダ』を」というキーワードが掲げられ、シリーズ最高傑作を目指して製作された[6]。GC版は日本では事実上最後のGC用ソフトとなった。
ゲームメディア大手の1UP.com、CVG、EGM、Game Informer、GamesRadar、IGNやアメリカの有力紙ワシントン・ポストなどでシリーズ最高傑作と評された[7][8][9][10][11][12][13]。またX-Play、GameTrailers、1UP.com、EGM、Spacey Awards、Game Informer、GameSpyをはじめとする多数の機関で最優秀賞である「Game of the Year」を獲得するなど、数々の賞を受賞した。また、Wiiチャンネル『みんなのニンテンドーチャンネル』内の「みんなのおすすめ」では、シルバーランクを獲得している。
本作の目玉として、Wiiリモコンを生かした新しい操作性が挙げられる。2011年発売の『スカイウォードソード』ではさらにその操作性を推し進めている。
2016年3月10日に、グラフィックをフルHD化したWii U用ソフト『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』が発売。以降、特記のない限りオリジナル版であるWii・GC版について記述する。
ハイラル王国の南に位置するトアル村では、自然の中で人々が穏やかに暮らしていた。そこに住む若者のリンクは、ある時、ハイラル城に献上品を届ける役を担うことになった。出発の当日、リンクは幼馴染のイリアたちと別れを惜しんでいたが、突然村に魔物が襲来し、イリアや村の子供たちがさらわれてしまう。急いで行方を捜すリンクは村のはずれで奇妙な黒い壁を発見するが、その壁の中に引き込まれて姿が狼へと変化し、そのまま気を失ってしまう。
気がつくと、狼となったリンクは牢獄の中で鎖につながれていた。そして目の前にはそれを見てあざ笑う謎の魔物の姿があった。その魔物・ミドナは、リンクを小馬鹿にしつつも鎖を切り、黒いローブを纏った女性の元へと導く。女性はミドナに促され、ハイラル王国に影の世界の王ザントが侵略してきた事、王女の降伏によってハイラルが「影の領域」になり、民が魂と化してしまった事を語る。そして顛末を語ったその女性こそが、ハイラル王国の王女ゼルダであった。
ゼルダと別れた後、リンクは光の四精霊の中の一体、ラトアーヌと出会う。影の領域から光の精霊たちを蘇らせてほしいとラトアーヌから頼まれたリンクは、求めに応じてフィローネの森に光を取り戻す。影から開放されたリンクは人間の姿に戻ったが、その身には緑の衣を纏っていた。蘇った精霊フィローネはリンクが神に選ばれし勇者であると語り、ハイラルの命運をリンクに託す。
こうしてリンクは、ある物を捜しているというミドナと共に冒険することになる。
本作の舞台は、『時のオカリナ』で「時の勇者リンク」が7年後の未来で大魔王ガノンドロフを封印した後、本来の時代に戻ってきてから百数年後の世界という設定である。『時のオカリナ』のエンディングで少年リンクが、未来で起こる出来事を少女ゼルダ姫に話し、ガノンドロフの野望を未然に防いでいる(砂漠の処刑場でその顛末が語られる)。同じく『時のオカリナ』の続編と位置づけられる『風のタクト』とはパラレルワールドの関係となっており(『時のオカリナ』のエンディングでリンクが未来の話をしたことで時間軸の分岐が発生したため[14])、こちらは、『時のオカリナ』の未来世界でガノンドロフが封印され「時の勇者リンク」が去ってから数百年後の物語である。
時系列について、詳しくは「ゼルダの伝説シリーズ#時系列」を参照。
ゴロン族は岩のように固い体と強い力と生命力を持ち、力を正義と信じる温厚で誇り高い種族。族長のダルボスが魔獣化した際には人間を山に近づけさせないようにあえて人間達とのつながりを断ち切ろうとし、リンクがデスマウンテンに入ろうとしても幾度となく追い返すが、事件解決後は人間と和解し、仲良く暮らすようになる。
ゾーラ族は水と共に生きる半魚人の種族。ゾーラの里という集落を作り王族が一帯を治めていたが、ザント軍の侵攻によって女王が犠牲になり、ゾーラの里全体が氷漬けにされてしまう。
太古の時代からハイラルに存在した温和な種族。優れた技術によって天空都市を築き、地上を離れた後には選ばれた使者を通してハイリア人や他種族と交流を結んでいた。しかし交流が途絶えた後は、使う機会が無い為か、多くの天空人はハイリア語(人語)を話せなくなる。
かつて聖地侵略を企てたことの報いとして影の世界へ堕ちた一族の末裔。先祖たちとは違い、平和を愛する穏やかな者が多い。ザントの魔力により一部の者が「影の使者」と化してしまう。残りの民は影の使者になりつつある中で影の世界の姫・ミドナの帰りを待ち続けていたが、後にリンクが取り戻した、影の世界の太陽に当たる「ソル」の光によって我を取り戻す。彼らと話ができるのは作中ではミドナのみで、リンクとは言葉を交わさない。
本作は当初、『風のタクト』のトゥーンシェーディングの素材を活用したGC用ソフト『風のタクト2』として開発されていたが、米国市場の動向を踏まえ、作風を「リアルゼルダ」へと転換した[22]。
同時期に開発していた『夢幻の砂時計』がニンテンドーDSのタッチスクリーンを活かしたシステムだったのに対し、本作は新しい遊びが確立できない状態が続いていたが、2005年のE3終了後、ディレクターの青沼英二は宮本茂からWiiリモコンを使ったゼルダの開発の検討を持ち掛けられる。実際に弓矢の操作にWiiリモコンの操作を導入したところ新しい遊びが生まれたことを実感し、2006年末への発売延期とGC・Wiiの両機種での発売を当時の社長・岩田聡が決断した[23]。
また、開発当初、Wii版のリンクはGC版と同じく左利きの設定であったが、2006年6月のE3に本作を出展した際に多くの体験者がWiiリモコンを右手に持って振っていたことを踏まえ、より一体感を感じてもらうためにWii版は右利き設定となった[24]。ただ、一から作り直すとなると同年の年末の発売には間に合わないため、世界の全てを左右反転させることで対処した[25]。
本作はシリーズで初めてCERO:B(12才以上対象)に区分されており、コンテンツディスクリプターアイコンは「犯罪」となっている。理由は、ゲーム内において露店からこっそり商品を持ち出すこと(いわゆる万引き)が可能な場面、およびコリンがキングブルブリンにより棒の先につるし上げられるイベントシーンの2点が「犯罪」コンテンツに該当すると判断されたため[26]。
ディレクターは『時のオカリナ』、『ムジュラの仮面』、『風のタクト』に続き青沼英二が、プロデューサーは宮本茂が担当した。音楽は『ムジュラの仮面』以来作曲・サウンドに関わってきた峰岸透が初のメインコンポーサーを務めた。
開発チームは、最終的には任天堂の中でも最大規模に近い100人強の人数となった。
ジャンル | アクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | Wii U |
開発元 |
任天堂 Tantalus Media[43] |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 青沼英二[44] |
ディレクター | 佐野友美 |
プログラマー | Sean O'Sullivan |
音楽 |
近藤浩治 峰岸透 早崎あすか |
美術 | Paul Court |
人数 | 1人 |
メディア |
専用12cm光ディスク ダウンロード |
発売日 |
2016年3月4日[45][46] 2016年3月10日[47] |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象)[47] ESRB:T(13歳以上)[45] PEGI:12[46] |
コンテンツアイコン |
CERO: 犯罪[47] ESRB: Animated Blood, Fantasy Violence[45] PEGI: Violence[46] |
デバイス | Wii U GamePad、Wii U PROコントローラー |
売上本数 |
約9万本[48] 117万本[49] |
その他 | amiibo対応[50] |
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』(ゼルダのでんせつ トワイライトプリンセス エイチディー、英題:The Legend of Zelda: Twilight Princess HD)は、2016年3月10日発売のWii U用アクションアドベンチャーゲーム。開発はオーストラリアの企業Tantalus Mediaが手掛けている。
第一報は2015年11月13日放映のNintendo Direct内で発表された。Wii U向けに歴代のゼルダの伝説シリーズをHD化する実験の中から生まれたもので、『ゼルダの伝説 風のタクト HD』完成後に制作が始まった[51]。
後述のように、ゼルダの伝説シリーズ関連のamiiboへの対応ほか様々な変更・追加要素がある。
通常版・ダウンロード版・SPECIAL EDITION版の3種類が発売。SPECIAL EDITION版にはウルフリンクのamiiboとサウンドトラックが同梱されている。
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