おみやさんの登場人物(おみやさんのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化された刑事ドラマ『おみやさん』に登場する主な架空の人物について解説する。
本項での「SP」はスペシャルを表す。
- 鳥居勘三郎
- 演 - 渡瀬恒彦
- 経歴:京都府警刑事部捜査一課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課 課長(第1シリーズ - 新春SP)
- → 京都府警本部刑事企画課資料係 係長(SP第1弾 - )
- 階級は警部。通称「おみやさん」。以前は京都府警刑事部捜査一課の刑事だった。性格はトボケていて能天気だが、記憶力と推理力は抜群。一人称は基本「僕」。丁寧に話す。
- すぐ隣の刑事課で過去の事件にかかわる言葉を聞きつけては資料を読み返し、「うどん(など)を食べに行く」という名目で事件の調査に乗り出すのがパターンと化している。
- その推理力で鴨川署刑事課の犯人検挙に貢献しており、結果として京都府警内の犯人検挙率が毎年一位なため、村井と緑川を除く[1]署員や旧知の警察官からは程度の差こそあれ信頼を得ており、時々頼みごとをしている。
- 資料課ということもあってか、捜査に行き詰まった時は現場百遍ではなく資料を読み返す(本人によると「答えは必ず資料の中にある」とのこと)。
- 独身。死別した両親の遺した旧家に家政婦のおたま(第7シリーズからは、すず)との2人暮らし。祖父の名は善次郎。
- SP第1弾(2016年)からは、新設された「京都府警本部刑事企画課資料係」の係長として異動している。
- 七尾洋子
- 演 - 櫻井淳子(第1シリーズ - 第8シリーズ / 新春SP[2])
- 経歴:京都府警鴨川東警察署資料課(第1シリーズ - 第8シリーズ)
- → 京都府警東山中央警察署刑事課
- → 京都府警本部捜査一課(新春SP)
- おみやさん唯一の部下。
- 以前の部署でセクハラ上司を殴ったため鴨川東署へ左遷された。早く資料課を出て刑事として現場で活躍するのが夢。第9シリーズで念願かなって刑事となり、転属している。
- 新春SPでは東山中央署刑事課から京都府警本部捜査一課に配属が決まる。
- 大雑把な性格で色気よりも食い気のタイプ。酒豪で学習能力はゼロ。いつも早合点な推理を披露し、鳥居に笑われている。
- 鴨川東署署長・七尾清一郎は実の父親だが、知っているのは鳥居のみ。
- 青山ちはる
- 演 - 京野ことみ(第9シリーズ[3]・新春SP[2])
- 経歴:京都府警会計課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課(第9シリーズ)
- → 京都府警下柳警察署生活安全課(新春SP)
- 洋子の後任。真面目な人柄だが声が大きく、要領は良くないほう(「トロいから」と気にしている様子である)。曰く「家族は自分以外みんな天然」。酒癖が非常に悪く、酔うとタメ口になる。あんかけが苦手である。鳥居からは「時々頭が軽く見える」と思われている。
- 京都府警会計課に勤務し、領収書のいい加減さを指摘したところ、刑事課へ回されそうになるも、たまたま洋子の後任が空席だったために資料課へ配属された。当初、鳥居を「課長」と呼んでいた。
- 配属当初から、村井には煙たがられ、鳥居には振り回される。ずっと「左遷異動だ」との思いを抱いていたが、鳥居と接するうちに「資料課でも出来ることがある」と、やりがいを見出していく。
- すずからは「男をたぶらかすタイプ」と警戒された。
- 新春SPでは下柳署生活安全課に配属している(が、本人によると「また左遷かもしれない」)。
- 寺尾みき
- 演 - 高島礼子(新春SP[2])
- 経歴:京都府警本部捜査一課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課(新春SP)
- 寺社巡りが趣味の、通称「おてらさん」。京都府警本部捜査一課の刑事だったが、自ら志願して資料課へ転属してきた。
- 既婚者だが、実は夫とは別居状態が続いている。酒には強いタイプ。
- 神尾ちず
- 演 - 貫地谷しほり(SP第1弾[4]・第2弾[5])
- 京都府警捜査一課の刑事。鳥居のお目付け役。似顔絵描きが得意で、似顔絵捜査官になるのが夢。
刑事課
- 大滝鉄也
- 演 - 加勢大周(第1シリーズ - 第4シリーズ)
- 刑事課員。事件がおきたら自分に任せろとばかりに動き出す熱血刑事。おみやさんの生き方に憧れてはいるが……。
- 兵藤兵吾
- 演 - 不破万作(第1シリーズ - 新春SP)
- 刑事課の古株。あだ名は「兵さん」。
- 鳥居とはツーカーの仲。刑事課を先回りするように捜査している鳥居を「さすが、おみやさん」と一目置いている。捜査情報を逐一伝えてくれる。
- 村井や緑川の監視の目が厳しいために思うように鳥居に接することが出来ず、心を痛めている。
- 吉川新平
- 演 - 林泰文(第5シリーズ - 新春SP)
- 第5シリーズで鴨川東警察署刑事課に配属された刑事。
- 実は鳥居に憧れて一緒に仕事がしたいがために転属願いを出してまで異動してきた変わり者。
- シリーズを増すごとに兵藤よりも鳥居に捜査情報を与える回数が増えてきている。
- 茅野太一
- 演 - 小野寺丈(第1シリーズ - 新春SP)
- 刑事課員。
- 清涼剤のような存在で、ギスギスした雰囲気が漂っても「まあまあ」と場を取りなせる。
- 高岡俊介
- 演 - 一條俊(第2シリーズ - 新春SP)
- 刑事課員。茅野からは「高岡ちゃん」と呼ばれる。現代っ子をそのまま刑事に仕立てたような雰囲気で、当初はプライベートを優先するような発言が目立っていた。
- シリーズを重ねるごとに逃走する犯人を確保するための立派な主戦力となっている。
- 星野康夫
- 演 - 白井滋郎(第1シリーズ - 新春SP)
- 刑事課員。長身・強面だが甘い物好き。
- 田口浩司
- 演 - 浜田隆広(第1シリーズ - 第5シリーズ)
- 刑事課員。
- 緑川みどり
- 演 - 戸田恵子(第9シリーズ[3]・新春SP)
- 課長(階級は警部)。村井の後任。
- 鳥居が資料課を離れて事件の捜査を行うときは「うどんの時間」などと皮肉を言うが、鳥居の能力自体は評価しているらしい。必要と判断すれば情報を共有したり捜査を求めるが、鳥居が刑事課よりも先に捜査を進めることは良しとしていない。
- 部下からの評判は悪くないが、理路整然と話す傾向があり、鳥居からの評判はイマイチで「調子が狂う」と思われている。
鑑識課
- 会沢桂子
- 演 - 七瀬なつみ(第1シリーズ - 第4シリーズ / 第6シリーズ - 新春SP)
- 女性課員。鑑識技術は確か。鳥居からは「桂子さん」と呼ばれ、信頼を置かれている。
- 凝り性で、一度ハマるとトコトン突き詰めるタイプ。鳥居に懐いており、事件の情報を与える見返りに2ショットやデートを計画するが、かわされることが多い。
- 資料課のことは「内勤だけど内勤じゃない」と認識している。
- 堀真澄
- 演 - 友近(第5シリーズ / 第6シリーズ第2話・第8話・最終話 / 第7シリーズ第3話・第7話)
- 経歴:京都府警鴨川東警察署鑑識課(第5シリーズ)
- → 京都府警広報課(第6シリーズ - )
- 鑑識課に配属された女性課員(桂子に代わって登場)。洋子の警察学校での同期であり旧友。
- 週刊誌・ワイドショー・2時間ドラマが大好きで、いつも勝手に大胆な推理を展開する。鑑識の腕はピカ1。
- 第6シリーズからは京都府警広報課に異動しており、「理想の男性」である鳥居目当て(?)に時折登場しては事件解決のヒントを与える。
- 山田春馬
- 演 - 中山卓也(第9シリーズ)
- 鑑識課の新人(桂子の部下)。
署長と副署長
- 村井信治
- 演 - 片桐竜次(第1シリーズ - 第9シリーズ第2話・第8話)
- 経歴:京都府警鴨川東警察署 刑事課長
- → 京都府警鴨川東警察署 副署長(第9シリーズ第2話以降)
- 階級は警部 → 警視。鳥居ら資料課が事件に首を突っ込むことを非常に疎ましく思っている。上にはへつらい、下にはガミガミの、点取り主義・官僚的・ことなかれ主義と三拍子揃った典型的な官僚主義の塊。
- 「資料課は引っ込んでろ!」「資料課の出る幕じゃない!」が口癖。
- 第9シリーズにて、まさかの大出世を成し遂げる。なお、鳥居には相変わらず厳しく接している。
- 七尾清一郎
- 演 - 谷啓(第1シリーズ - 第6シリーズ)
- 署長。階級は警視正。七尾洋子の実の父親。
- 鳥居には一目置いているが、村井の手前、手放しに鳥居を褒めることはしない。
- 鳥居に洋子の父であることを知られている。
- 鳥居を洋子の結婚相手にと考えているようである。
捜査一課
- 堀内洋介
- 演 - 長谷川朝晴(SP第1弾・第2弾)
- 刑事。
- 柳原長太郎
- 演 - 菅原大吉(SP第1弾・第2弾)
- 係長。
- 横溝保夫
- 演 - 加藤虎ノ介(SP第1弾・第2弾)
- 刑事。
- 森好久
- 演 - 工藤俊作(SP第1弾・第2弾)
- 刑事。
- 浜口達哉
- 演 - 上西雄大[6](SP第1弾・第2弾)
- 刑事。
鑑識課
- 千場光彦
- 演 - 小野寺丈(SP第1弾)
- 鑑識員。
- 小林宏樹
- 演 - 国木田かっぱ(SP第2弾)
- 鑑識員。
- おたま
- 演 - 菅井きん(第1シリーズ - 第6シリーズ)
- 鳥居家の家政婦。自らを「たま」と呼び、鳥居のことは「坊ちゃま」と呼んで、甲斐甲斐しく世話を焼いている。
- 鳥居家にしばしば上がり込んだり、食事をしていったり、時には空き部屋を借りて泊っていくことすらある洋子を宿敵のような目で見つめ、時には悪口合戦にまで発展する様子は、まるで嫁姑の関係と類似している(が、シリーズを重ねるにつれて互いに理解し合ってきているようだった)。
- 福成すず
- 演 - 鷲尾真知子(第7シリーズ - )
- 鳥居家の家政婦(おたまの姪)。おたまが旅行に行ったために臨時に雇われたが、そのまま家政婦を続けている。自らを「すず」と呼ぶ。薙刀2段の腕前。
- おたまからの「坊ちゃまに悪い虫がつかないように」という言葉を忠実に守るべく、身の回りの世話をしている。
- 鳥居を好いており、洋子やちはるが鳥居家に立ち入ることを快く思っていない。
- 横文字に弱いらしく、劇中では「アンチエイジング」が分かっていなかった。
店名は、「越路」(第1シリーズ) → 「辰樹」(第2シリーズ - 第4シリーズ) → 「おかね 久家」(第5シリーズ) → 「冨月」(第6シリーズ) → 「てっ平」(第7シリーズ・第8シリーズ) → 「割烹 てっ平」(SP第1弾・第2弾)
- 小池仁美
- 演 - 相本久美子(第1シリーズ - 第8シリーズ)
- おみやさん行きつけの小料理屋の女将。上品で着物が似合う京美人。鳥居に事件を解決するヒントを与えることもある。
- 福島重夫
- 演 - 野口貴史
- 板前。第9シリーズと新春SPでは「そば屋」をやっている。SP第1弾からは「割烹 てっ平」の板前をやっている。
- 福島雅人
- 演 - 森岡豊(第6シリーズ)
- 若手板前。
- 宮田典子
- 演 - 遠藤久美子[7](第3シリーズ第9話 / 第4シリーズ第7話)
- 新日新聞社会部の記者。父親の一夫は日刊スクープの記者だったが、8年前殺人事件の容疑者になり、その後失踪。
- 姫野達夫
- 演 - 梅沢富美男(第4シリーズ第3話 / 第5シリーズ第4話 / 第6シリーズ第9話 / 第7シリーズ第5話 / 第8シリーズ第5話 / 第9シリーズ第4話)
- 鳥居の「大親友」で「兄弟分」(鳥居は「ほんのちょっとした知り合い」と訂正している)。鳥居のことは「鳥居ちゃん」と呼ぶ。
- 妻子持ちだったが、いい加減な性格が災いして妻と子ども(真路)に見捨てられたらしい。犯人として疑われたりした後には、時々妻が訪れて説教をしたりと仲はそれほど悪くはないが、自業自得だと自覚しているため、今さら復縁を求めても手遅れだと諦めている。
- 美人や若い娘に非常に弱く、相当な女好き。
- 屋台ラーメンを真面目に経営しているが、口が悪いうえに警察に対して横柄な態度を取ってしまうため、登場するたびに犯人として疑われている。
- 鶴丸あや
- 演 - 名取裕子(第9シリーズ第1話)
- 京都地検の検事。同じ時間枠のドラマ『京都地検の女』の登場人物。
- 押しの強さと「主婦の勘」は健在である。鳥居からは「かわいげがない」と言われた。
2017年3月14日に急逝した鳥居勘三郎役の渡瀬に対し、SNSを通じて哀悼の意を表したおみやさんのレギュラー及びスタッフないしゲスト出演者は以下の通り(アイウエオ順)。
ただし緑川は能力自体は認めており、臨機応変に協力している。
プロフィール - ヴァーサタイルエンタテインメント(アーカイブ)
おみやさん - 荒井萌オフィシャルブログ 2011年4月22日(アーカイブ)
プロフィール - NEWSエンターテインメント(アーカイブ)
石原武龍 (2017年3月19日). “放送予定変更”. d's diary. 2017年4月14日閲覧。
一条俊 (2017年3月19日). “渡瀬恒彦さん”. 一条俊オフィシャルブログ「初心忘れるべからずで行こう」. 2017年4月14日閲覧。
小野寺丈 (2017年3月16日). “渡瀬恒彦さん”. JOE company Joe's Mutter. 2017年4月14日閲覧。
大谷みつほ (2017年3月20日). “お知らせ”. 大谷みつほオフィシャルブログ. 2017年4月14日閲覧。
加藤貴子 (2017年3月16日). “とても残念です”. 加藤貴子オフィシャルブログ UKEY SMILE. 2017年4月14日閲覧。
北原雅樹 (2017年3月16日). “渡瀬恒彦さん、訃報”. きたはらまさきオフィシャルブログ「雅樹のMASAKIはみやびにじゅもく」. 2017年4月14日閲覧。
小島可奈子 (2017年3月16日). “ありがとうございました。”. Kanako Kojima Official Blog. 2017年4月14日閲覧。
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鳥羽潤 (2017年3月21日). “(no title)”. 鳥羽潤公式ブログ. 2017年4月14日閲覧。
中山忍 (2017年3月20日). “泣きたくありません”. Shinobu Nakayama OFFICIAL BLOG. 2017年4月14日閲覧。
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