RSK山陽放送
岡山県・香川県の放送事業者 ウィキペディアから
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RSK山陽放送株式会社(アールエスケーさんようほうそう、RSK Sanyo Broadcasting Co., Ltd.)は、岡山県を放送対象地域とした中波放送(AM放送)事業と、岡山県と香川県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を兼営している特定地上基幹放送事業者。本社は岡山県岡山市北区。
本社社屋(RSKイノベイティブ・メディアセンター) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | RSK |
本社所在地 |
日本 〒700-8580 岡山県岡山市北区天神町9番24号 北緯34度40分1秒 東経133度55分48.3秒 |
設立 |
2018年(平成30年)5月25日 (山陽放送分割準備株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2260001032072 |
事業内容 | 一般放送事業など |
代表者 | 代表取締役社長 物部一宏 |
資本金 | 1億円(2019年4月1日現在) |
発行済株式総数 | 100株(2019年4月1日現在) |
売上高 | 67億7203万2206円(2023年3月期)[1][2] |
営業利益 | △8130万2890円(2023年3月期)[1][2] |
経常利益 | △7240万2586円(2023年3月期)[1][2] |
純利益 | 785万5919円(2023年3月期)[1][2] |
純資産 | 74億6377万6168円(2023年3月期)[2] |
総資産 | 84億0307万9525円(2023年3月期)[2] |
従業員数 | 146人(2020年3月31日現在)[3] |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | RSKホールディングス株式会社 100% |
外部リンク |
www |
特記事項:2019年4月1日、旧山陽放送(現RSKホールディングス)の認定放送持株会社化に伴い、事業譲渡を受けると共に商号変更。 |
RSK山陽放送 | |
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基本情報 | |
英名 | RSK Sanyo Broadcasting Co., Ltd. |
略称 | RSK |
本社 |
〒700-8580 岡山県岡山市北区天神町9番24号 |
演奏所 | 本社と同じ |
公式サイト | https://www.rsk.co.jp/ |
ラジオ | |
放送対象地域 | 岡山県 |
系列 | JRN、NRN系 |
愛称 | RSKラジオ |
呼出符号 | JOYR |
呼出名称 | さんようほうそう |
開局日 | 1953年10月1日 |
親局 / 出力 | 岡山 1494kHz / 10kW |
主な中継局 |
津山・新見・高梁など 1494kHz FM補完放送:岡山 91.4MHz |
テレビ | |
放送対象地域 | 岡山県・香川県 |
ニュース系列 | JNN |
番組供給系列 | TBSテレビネットワーク |
愛称 |
RSK RSKテレビ |
呼出符号 | JOYR-DTV |
呼出名称 |
RSKおかやま デジタルテレビジョン |
開局日 | 1958年6月1日 |
リモコンキーID | 6 |
デジタル親局 | 岡山 21ch |
アナログ親局 | 岡山 11ch |
ガイドチャンネル | 11ch |
主な中継局 |
津山・高梁・備前など 19ch 高松・西讃岐・小豆島など 21ch ほか |
主なアナログ中継局 |
岡山県 笠岡・新見・久世 6ch 津山・高梁・児島 7ch 蒜山 8ch ほか 香川県 高松前田山 29ch 西讃岐(丸亀) 48ch 小豆島 49ch ほか |
社名の「RSK」は、1953年(昭和28年)から1961年(昭和36年)までの間使用していた愛称「ラジオ山陽」(Radio Sanyo K.K.)[注 1] に由来する。
テレビは準広域放送と呼ばれることもあるが、総務省令放送法施行規則別表第5号(注)9にある通り[注 2]、法令上は県域放送である。また、地上波Gガイドの岡山・香川地区のホスト局である。
筆頭株主は岡山県で、山陽新聞社・クラレ・岡山市・天満屋・倉敷紡績などが主要株主。系列新聞は山陽新聞[注 3]。ニュース名称はテレビが「RSKニュース」、ラジオが「山陽新聞ニュース」。新聞のラテ欄の局名クレジットはこれまで「山陽テレビ」と記載されていたが、2012年(平成24年)9月12日に改称され、同日より「RSKテレビ」と記載されている。ラジオで局名告知の際は「こちらは岡山のRSK山陽放送です。」という[注 4]。
TBS系列局(JNN)の中では、東北放送(TBC)、静岡放送(SBS)、中国放送(RCC)とならびJNN基幹局(五社連盟)に次ぐ有力な局(準基幹局)とされている。かつては、本放送局からJNNカイロ支局(現在は閉鎖)へ記者が派遣をされていた。
長期取材による調査報道やドキュメンタリー制作では、香川県豊島の産廃不法投棄事件をスクープした実績を持つ。また毎年6月に全国放送のネット番組を放送している。
創立50周年を迎えた2003年(平成15年)から、毎年10月 - 翌年3月の間、テロや災害で苦しむ世界の子供達を救済すると共に、学校や職場、家庭や地域で、「命の尊さ」「平和」について考えるテレビ・ラジオ統一キャンペーン「救え!戦場のこどもたち」を実施している。2006年度からは、これまでの国際貢献に加えて、子供達を地域の人たちで守るためのシステム作り、安全・安心のまち作りを呼びかける内容にし、キャンペーンタイトルも「Peace For The Children〜地域、そして戦場の〜」に変更した。
讃岐うどんブーム火付け役の一人「I原D(=ディレクター)」は、香川県出身の社員。自社制作番組『VOICE21』で讃岐うどんを幾度となく紹介し、ブームを盛り上げた。自らも番組によく出演している。
芸術家岡本太郎の陶板レリーフ「躍進」を保有しており、現在は2020年(令和2年)に竣工した新社屋「RSKイノベイティブ・メディアセンター」の玄関横に設置している[4]。元々は1972年の山陽新幹線岡山開業にあわせて岡本に制作を依頼したもので、長年岡山駅の顔として親しまれていた[5]。
後述の通り、2019年(平成31年)に大都市圏以外の民放では初めての持株会社体制に移行した。放送業務は分割準備会社に移行し社名も現在のRSK山陽放送に変更した。英文略称と従来からある社名を組み合わせた社名は西日本の民放では初めてだった。このような社名はIBC岩手放送[注 5](TBS系、JNN、ラジオはJRN、NRN)とNST新潟総合テレビ(フジテレビ系、FNN・FNS)にもある。なお、RKB毎日放送(TBS系、JNN、ラジオはJRN)はラジオ九州と西部毎日テレビジョンが合併したものでRKBはラジオ九州の略称だった。また、TVQ九州放送(テレビ東京系、TXN)はティー・エックス・エヌ九州から社名変更したもので、TVQは開局当初からの略称だった。このほか、KBS京都(独立局、ラジオはNRN)は京都放送の愛称名でKBSは旧社名である近畿放送の略称でもある。
山陽放送は2017年(平成29年)に岡山市北区天神町の市立岡山後楽館中学校・高等学校跡地の民間への売却先を決める公募型プロポーザルに応募し[6]、外部有識者を交えたヒアリングの結果を経て、岡山市からの優先交渉権者に選ばれた[7][8][9] ことから、旧後楽館中・高跡地に新社屋を建設することを決めた。
規模は地上5階・地下1階建。延床面積は約1万1000平方m。設計は日建設計[10]。施工者は清水建設・大本組・荒木組の共同企業体が請け負った[11]。2018年(平成30年)12月に着工し、2020年(令和2年)7月22日に竣工[4]。業務開始は2021年(令和3年)6月6日で、テレビも同日から運用開始した[12]。なお、後述の多目的ホールは2020年10月より先行で開業している[13]。
新社屋である「RSKイノベイティブ・メディアセンター」には、テレビ・ラジオのスタジオの他に、カフェ・レストランを併設する他、1階には能舞台を備えた多目的ホール「能楽堂ホールtenjin9」(最大250人収容)を新設し[14]、伝統芸能をはじめ、演奏会、講演会などに利用する。なお、放送局内に能舞台を常設するのはRSK山陽放送が全国初である。同局では、今回の新社屋建設を機に、「文化芸術ゾーンと調和した開かれた放送局」として、活動のさらなる発展的継続と革新を目指すイノベーティブ・メディアセンターをつくるとする。
このうち、テレビのニューススタジオは建築家の隈研吾がデザインを手掛けており、岡山の豊かな森林をイメージし、国産スギとヒノキの丸太を半分に割って壁材にするほか、緑と茶色のカーペットでこけむした地面を表現している[15]。
岡山市北区丸の内2-1-3の旧社屋は「丸の内オフィス」に転換され、ラジオ放送部門を統括するラジオ局とラジオマスター及び親会社のRSKホールディングスが共々残留していたが、2023年(令和5年)4月10日よりラジオ局とラジオマスターがイノベイティブ・メディアセンターに移転、これによりテレビ・ラジオともに全面移転が完了した[16][17]。
イメージキャラクターは、1998年(平成10年)6月から「RSK」の各文字をキャラクター化した3匹の妖精「プルルン」が使用されていたが、2006年(平成18年)4月をもって使用を取り止め、同年6月から新キャラクター「アレすけ」(名前の「アレすけ」はRSKをもじった名前)と「ろくたん」(同年12月までは名前が明かされていなかった。テレビ型のサブキャラクターで耳が山陽放送の地上デジタル放送のリモコンキーIDである「6」の形になっている。名前の方もここから命名)が登場した。また、同局のメールマガジンのキャラクターに「アットちゃん」がいる。
またラジオでは2008年(平成20年)10月から「ラジオ戦隊キクンジャー」なるキャラクターが登場。五人組で全員アナウンサーが声を担当している。
2008年(平成20年)がラジオ開局55周年とテレビ開局50周年にあたるため、「(岡山・香川の)地元のテレビ、地元のラジオ」を意味する記念キャッチフレーズ「ジモTV、ジモRa。RSK」(ジモティービー、ジモラ。アールエスケイ:コピーライターは松本考史)を、テレビの開局記念日である2008年(平成20年)6月 - 11月頃に使用した。
2011年(平成23年)10月1日からは「もっと、ずっとRSK」が使用され、途中、2013年(平成25年)4月1日から約1年間は「ありがとう60年 もっと、ずっとRSK」のキャッチフレーズ(RSK創立60周年記念キャッチフレーズ)が使用された。
かつては岡山市の旭川沿い、山陽新幹線の鉄橋近くにある、関連会社「山陽映画」(現:RSKプロビジョン)のビルの屋上に、「Refined Program・Speedy News・Key of Okayama」と、「RSK」の頭文字が記された同社の広告が設置されていた。
香川県における活動拠点として高松市中心部の中央通り沿いに四国支社を設けている。
東明ビルの1階と2階に入居していて、1階には中央通りに面したオープンスタジオ「RSKおりーぶスタジオ」があり、『イブニングDonDonさぬき(月曜→月曜・火曜→火曜→水曜→金曜→水曜)』→『RSKイブニング5時(水曜)』→『RSK4時なま(水曜)』→『ごじまる(水曜)』→『情報マルシェ 3時のおやつ(水曜)』→『情報ワイド あれスタ(水曜)』の生放送が行われていた。
四国支社は1964年(昭和39年)6月1日高松支局として開設、その後高松支社を経て四国支社となる。2007年(平成19年)5月28日にはそれまで入居していた高松市番町一丁目にある日本生命高松ビルの建て替えにより古新町の東明ビルへ移転し、オープンスタジオが設置された[注 7]。
この移転によりスタジオも16:9HD対応となったが、本社までの伝送回線がハイビジョンに対応していなかったため[注 8] 四国支社制作の番組は2008年(平成20年)10月まで16:9SDによる放送であった。また移転作業のため、2006年度より毎週1回高松から放送されていた『イブニングDonDonさぬき』は移転前1ヶ月間、スタジオではなく琴平町やゆめタウン高松などからの公開生放送を実施した。
前述にもあるとおり、かつてはエジプト・カイロに支局を設けており、エジプトを中心に周辺の中近東諸国も取材対象となっていた。当初はレバノンのベイルートに設けていたが情勢悪化で閉鎖、カイロに移した。
当時は自局のニュース、特に『RSKイブニングニュース』で中近東からのリポートが放送されることがあり、『RSKイブニング5時』のニュースコーナーで昼前の『JNNニュース』で放送された映像を使う際に必ず「カイロからRSK、○○記者の報告です」と付け加えていた。
現在の取締役会長である原憲一は湾岸戦争当時のカイロ支局長だった。
JNN海外支局再編の為、2012年3月をもって閉鎖された。
岡山市中区浜に建てられていた山陽放送が所有していた貸しオフィスビルで、当初は関連会社等が入居していた。その後は4階以上にRSKの映像ライブラリーが入り、2009年(平成21年)4月からは岡山市の政令指定都市移行時に同施設の1 - 3階に中区役所として暫定利用されていた。その後土地建物は岡山市に買収され、映像ライブラリーは2015年(平成27年)4月に岡山市北区丸ノ内のRSK第2ビル[注 9]に「岡山映像ライブラリーセンター」として移転し、2016年(平成28年)12月に同敷地内にて区役所新庁舎が完成した後は旧庁舎は閉鎖された(建物は取り壊されて区役所の平面駐車場となっている)。
なお、先述の通り、2023年(令和5年)4月にラジオ局が旧社屋からRSKイノベイティブ・メディアセンターに移転しており、岡山映像ライブラリーセンターがRSK第2ビルから旧社屋へ同年4月29日に移転した[18]。
2024年6月現在。特記人物以外は報道制作局アナウンス部に所属。
氏名 | 入社年 | 備考 |
---|---|---|
男性 | ||
近藤季樹 | 1991年 | ラジオ局ラジオ制作部長[注 30]。2022年10月よりアナウンサーとして復帰 |
国司憲一郎 | 1995年 | アナウンス部長[注 31] |
高畑誠 | 1996年 | 報道制作局報道部主査[注 32]、気象予報士 |
米澤秀敏 | 報道制作局報道部主査[注 33]。2024年4月よりアナウンサーとして再び復帰 | |
坂俊介 | 2002年 | ラジオ局ラジオ制作部主査[注 34] |
宮武将吾 | 2006年 | 報道制作局報道部記者[注 35] |
竹内大樹 | 2013年 | |
坂井亮太 | 2019年 | |
柏野仁弥 | 2024年 | 元鹿児島放送(KKB)アナウンサー |
甲野良輔 | ||
女性 | ||
榎崎朱子 | 1990年 | ラジオ局ラジオ制作部所属[44][注 36]。2023年4月よりアナウンサーとして復帰。 |
奥富亮子 | 報道制作局長代理 | |
小林章子 | 1997年 | 報道制作局テレビ制作部所属。2021年3月よりアナウンサーとして復帰 |
岡田美奈子 | 2017年 | |
千神彩花 | 防災士 | |
杉澤眞優 | 2018年 | |
新田真子 | 2020年 | |
前田唯 | 2024年 |
後述のパーソナリティと一部重複あり。※:元アナウンス部長、●:故人。
以上6名はRSKのラジオ放送開始前に有楽町の毎日新聞東京本社新館内のラジオ東京で研修を受けた。当時の講師は中村要輔、坂本荘、吉田謙司、小坂秀二、大塚矩男、渡辺仁三(全員NHK出身の当時のラジオ東京アナウンサー)。
2024年4月現在でRSKテレビ・RSKラジオに出演しているパーソナリティのみ掲載で、記載順序は男性・女性ともに年齢順。元RSKアナウンサーについては入社年も記載、それ以外の放送局の元アナウンサーについては入社年をかっこ付きで記載。
氏名 | 入社年 | 備考 |
---|---|---|
男性 | ||
濱家輝雄 | 1972年 | 倉敷芸術科学大学客員教授[注 40]。RSK時代は『浜家輝雄』名義で出演。 |
中尾俊直 | 1974年 | |
滝沢忠孝 | 1977年 | |
多賀公人 | (1988年) | 元瀬戸内海放送(KSB)アナウンサー |
相田翔吾 | - | オフィス星野取締役社長でタレント・イベントプロデューサー |
坂本大輔 | - | オフィス星野所属で愛称は『さかだい』 |
女性 | ||
淵本文枝 | 1991年? | 2013年1月よりラジオカー『ラジまる』の金曜リポーターを担当 |
遠藤寛子 | 1993年 | 倉敷芸術科学大学非常勤講師で朗読グループ『おはなしのWA♪』代表 |
中村恵美 | 1997年 | 朗読グループ『おはなしのWA♪』メンバー |
畠山洋子 | - | RSKラジオニュースの金曜・土曜・日曜の午前を担当 |
安井優子 | - | RSKアナウンス塾出身 |
渡壁恵子 | - | トーキング・アイ所属。ラジオカー『ラジまる』の水曜・木曜のリポーターを担当。 |
田中愛 | 2013年 | |
難波紗也 | - | 2017年より笑味ちゃん天気予報レポーター |
古米沙世 | - | 2018年より笑味ちゃん天気予報レポーター |
2021年9月までは気象予報士でもある高畑誠アナが担当していたが、2021年10月から初のRSK外部からの気象キャスターである佐藤俊和が出演している。
地元(岡山県)出身のアスリートへの支援を通して社会貢献を取り組む目的で、2018年(平成30年)より女子ゴルファーのサポートを行っている[50]。かつて所属した渋野日向子が全英女子オープンに出場した際には、マネージャーとして派遣した自局社員が青いアフロのかつらをかぶっていたことから、海外のメディアから注目を浴びた[51][52][53][54]。
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