FM802
大阪府のFMラジオ放送局 ウィキペディアから
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株式会社FM802(エフエムはちまるに、英: FM802 Co., Ltd.)は、大阪府を放送対象地域とする同名の特定地上基幹放送局「FM802」(コールサイン:JOFV-FM 大阪 80.2MHz / 10kW)と、外国語放送実施地域(大阪市、堺市、京都市、神戸市、尼崎市、奈良市、関西国際空港)を放送対象地域とする特定地上基幹放送局「FM COCOLO」(コールサイン:JOAW-FM 大阪 76.5MHz / 10kW)の2つのFMラジオ放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。「FM802」としてはJAPAN FM LEAGUE(JFL)に、「FM COCOLO」としてはMegaNetにそれぞれ加盟している。本社は大阪市北区天神橋に置いている。
FM802本社が入居する大和南森町ビル (大阪市北区) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒530-8580[1] 大阪府大阪市北区天神橋2丁目北2番6号 大和南森町ビル8・9階[1] |
設立 | 1988年9月28日[1] |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2120001061812 |
事業内容 |
FM放送 (FM802、FM COCOLOの2波運用)[1] |
代表者 | |
資本金 | 15億円 |
売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 | 44名(2024年4月1日現在)[1] |
決算期 | 3月31日[2] |
主要株主 |
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主要子会社 | 株式会社802メディアワークス[1] |
外部リンク | https://funky802.com/ |
正式会社名の読みは(開局当初の社名表記でもあった)「エフエムはちまるに」。オンエアでは「エフエム・エイト・オー・ツー」とアナウンスされることもある。
1989年6月1日、近畿地方で2局目の民放FMラジオ局として開局した。1980年代後半以降に大都市圏に新たに開設されたFMラジオ局は、1985年開局のFM横浜、1988年開局のJ-WAVEに代表されるように、既存ラジオ局の系列に属さず、音楽番組を中心に流し続けるミュージック・ステーションを目指したが、FM802もファンキーな若者向け音楽番組中心の路線をとることで既存在阪局や先行する首都圏のFM局との差別化を行おうとした。
開局以来のキャッチフレーズは「FM」を「FUNKY MUSIC」とかけた「FUNKY MUSIC STATION FM802」。開局告知時の広告では、大阪弁で「左へひねらんかい!」というコピーが使われた[4][5]。これは、その局名が示す通り親局の周波数が80.2MHzであることから、アナログ式のFMチューナーだと在阪の先発2局よりも周波数の位置が左側に来るため(FM大阪:85.1MHz、NHK大阪FM放送:88.1MHz)、そこに選局するように伝えたものであった(ちなみに、後に第2波として運営することになるCOCOLOは76.5MHzで802より左側に来るが、802開局時、FM COCOLOは未開局だった)[註 1]。
2004年の開局15周年以降はこれに加え「meet the music on the radio」というキャッチフレーズも使用している。これは「hear」とも「listen」とも少し違う音楽と「meet」する(出会う)場でありたいという意味合いがある。
1989年6月1日0時、「FM802社長の服部です。平成元年6月1日午前0時、FUNKY MUSIC STATION FM802は、只今より開局します! SWITCH IS ON!!!」という社長のコールにより本放送が開始され、正式に開局した。開局コールに続けて、「The Heat Is On/グレン・フライ」の替え歌である「The Switch Is ON」を放送。この曲は現在も放送開始時に放送されている。以来ファンキーな選曲やDJが集結するラジオ局として認知されている。
開局以降はそれまで関西地区で聴取率トップだったエフエム大阪を完全に抜き去り、若年層のシェアに至っては在阪AM各局の追随を許していない。さらに2009年12月調査では12-69歳でも単独首位になった[6]。独走態勢は2020年代も続いており、近年では
またJFL中でも聴取率が高い。
2010年4月から、同じエリア内のFM放送会社である「関西インターメディア」(FM COCOLO)の編成や番組制作を、事実上FM802[註 2]が委託され放送を行っていた。一部を除いた番組でFM802の現役DJや過去に出演していたDJが出演するなど、いわゆる「1局2波」状態となっていた(ただ琉球放送・琉球朝日放送のような社屋共有や人事の相互出向といった交流はないのでやや趣は異なる)。
この段階ではマスメディア集中排除原則の関係から完全な合併は行えない状態であった。2011年3月に総務省が集中排除原則の大幅緩和を発表し、放送対象地域にかかわらずラジオ局同士の合併が可能になった。これを受け、2012年4月、関西インターメディアから事業を譲り受ける形でFM COCOLOの運営を開始することとなり、名実ともに1局2波体制の放送が行われる[10]。日本の地上波民間放送で1局2波体制となるのは日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)第1・第2放送に続いて2社目、FM局としては初である[註 3]。
〒530-8580 大阪府大阪市北区天神橋2丁目北2番6号 大和南森町ビル8・9階
可聴エリアは、大阪府全域、奈良県と滋賀県の ほぼ全域、京都府中南部、兵庫県南部、丹波 、淡路島、和歌山県北部、徳島県東部、香川県東部、三重県西部、岡山県東部(備前市、美作市の一部地域)、鳥取県南東部、高知県東部の一部地域である。
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[12][13][14]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
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15億円 | 30,000株 | 61 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
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15億円 | 30億円 | 5万円 | 30,000株 | 67 |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
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15億円 | 30,000株 | 53 |
以下の衛星放送やコミュニティ放送局、インターネットラジオでは、FM802の番組を配信している。
2005年にiTunes Music StoreのポッドキャストでPodcast802も始まった。
以下のCATV事業者はFM802を再放送している。
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後発局であったため、ニッポン放送で編成部長を務めた石原捷彦(元社長、現相談役)とラジオ大阪出身の栗花落光(つゆり・ひかる、現会長)を中心とした編成陣が、有線放送や既存のAM・FM局との差別化のため、18 - 34歳をターゲットにした音楽を中心に放送する方針を固めた。オリコンなどに左右されない独自の選曲基準があり、当初から
という方針を取っていた[18]。このため、旧ジャニーズ[註 5][註 6][註 7][註 8]・ハロープロジェクトや秋元康プロデュースのAKB48グループ[註 9][註 10]などのアイドル[註 11][註 12][註 13]・WACK系・韓流アイドルのそれぞれ大部分[註 14]の曲は原則流さない[18]。ジャニーズ以外の男性アイドル、すなわちEBiDAN(後述の一部除く)・BOYS AND MEN・MAG!C☆PRINCEもオンエアしていない(ただし、2010年代に入ってからは有線(特にB01チャンネル)でのオンエアが多いアーティストも積極的にオンエアしている。韓流アイドル全般やNiziU、LAPONEエンタテインメント[註 15]所属のグループ(JO1など)、BiSHのメンバーであるアイナ・ジ・エンド、スターダストのうちDISH//[註 16]、Da-iCEなどの楽曲などはオンエアされ、ゲストとして番組に登場することもあるなど、選曲が柔軟になってきている。また、DISH//の北村匠海は2021年、Da-iCEの花村想太は2022年、アイナ・ジ・エンドは2024年のACCESSキャンペーンにそれぞれ参加し、元NMB48の山本彩はレギュラー番組を持っていた。DISH//・Da-iCE・山本彩および元関ジャニ∞の渋谷すばるは主催イベントにも出演した)。三浦大知を除くライジングプロダクション所属アーティストの曲もオンエアしていない。
また街での認知度・聴取率を高めるために、車に貼る「バンパーステッカー[註 21]」を他局に先駆けて導入したほか、802発のヒット曲発信を目指した「ヘヴィー・ローテーション」システムも本放送局が日本ではじめて導入した(次項を参照)[18]。イベント開催にも力を入れており、開局翌年の1990年から開催している「MEET THE WORLD BEAT」をはじめ、様々な音楽イベントやロックフェスを開催している。
本放送局の各番組・コーナーでの提供クレジットのアナウンスは、すべて英語[註 22]となっている(例:"This Program is (was) brought to you by (スポンサー名[註 23]).")。
本放送局はAM局を含む在阪他局と異なり、自社制作番組に専用メールアドレスが存在しない。メッセージやリクエスト、プレゼント応募は基本的に公式サイト内からのリクエストフォーム[註 24]から受け付けているが、FAXでのリクエストも可能であった[31]が、2023年9月現在は受け付けていない[32]。
放送番組審議会は、同じ株式会社FM802として運用しているCOCOLOと一括して行われているため、公式HPには「FM802放送番組審議会レポート」というタイトルが付けられているにもかかわらず、月によっては802側の番組ではなくCOCOLO側の番組が採り上げられる場合がある[註 25]。また、過去分は閲覧できない。
番組制作に携わる802社員やDJ、スタッフ、制作会社の推挙により番組を問わず積極的に流すヘヴィー・ローテーションが選ばれている。ラジオ局やFM802の存在感を高めるため、FM802発のヒットであることがはっきりわかる新人アーティストの曲で、ドラマやCMの大型タイアップがない曲を選んできた[18]。2021年12月時点で、累計773もの楽曲(洋楽388曲・邦楽385曲)が選ばれてきた。開局当初は不定期更新で複数曲選ばれたり、1曲しか選ばれなかったりバラバラだったが、1991年3月から毎月洋邦1曲ずつ選ばれる現在のシステムになっている(例外として2008年7月のみ邦楽が2曲選ばれている)。ただし、1995年1月の17日以降と2月は阪神・淡路大震災があった影響でヘヴィー・ローテーションはなかった。
2004年には、開局15周年を記念して、ヘヴィー・ローテーションに選ばれた曲を集めたコンピレーション・アルバムが発売されている。
USENでのオンエアが多いアーティストも多数輩出している。
本放送局には「802wannabes」[33](エイトオーツーワナビーズ)という2008年に発足した学生サポーター組織が存在する。メンバーは基本的に本放送局が行う各種イベント(#ライブイベント等の項目も参照)や各番組の公開収録イベントなどで現地においての手伝い・補助という形で参加しているが、イベント内企画・運営に携わることもある。 年1回新規メンバーが募集され、応募資格は関西在住の18歳以上の学生(大学生・専門学生・短大生)。
JFLの特性上、他局制作番組のネット受けはJFNなどの他系列に比べ非常に少ない。2023年12月現在、該当するのはJ-WAVE制作の『au FG LIFETIME BLUES』・『UR LIFESTYLE COLLEGE』・『DIVE TO THE NEW WORLD』の3番組である。かつては自社制作番組の『Walkin'Talkin' -徒然ダイアローグ-』および『木下グループ Beautiful Harmony』がMegaNet系列のInterFM897[註 26]・Radio NEOにネット(前者はInterFM897・Radio NEOが先行ネット、後者は同時ネット)されていた。
長らく在阪ラジオ局で唯一ラジオショッピング番組を放送していなかったが、2010年9月より平日において、ラジオショッピングコーナーを設けて放送していた。2022年4月からは再び放送を取りやめている。放送されていたコーナーは以下の通り。(内包先番組は放送終了当時のもの)
また、在阪ラジオ局で唯一、全国紙5社(朝日・毎日・読売・産経・日経)のCMを流している。また、AM局を中心に放送されている再春館製薬所(痛散湯)のCMも本放送局で放送されている。
スペースシャワーTV(SSTV)とは資本関係はないが、本放送局の栗花落とスペースシャワーネットワーク元会長の中井猛とは、栗花落がラジオ大阪、中井が渡辺プロダクション(大阪支社)時代からの盟友関係にあり、中井は大阪のプロモーター・GREENS(「MEET THE WORLD BEAT」や「SWEET LOVE SHOWER」(後述)も同社が運営を担当)の親会社であるヒップランドコミュニケーションズの過半数を所有する筆頭株主であることもあって緊密な関係を築いている。
放送時間
番組改編比率もAM局を含めた在阪ラジオ局では最も少ない。ただ、2008年秋改編では2009年に開局20周年を迎えるのを前提に、平日のワイド番組・DJなどを大幅に刷新する改編を行った。
2024年12月1日現在(公式サイト内の タイムテーブル に基づくもの)。
★印はエンディングでDJのクロストークが実施されている番組。なお、6月と12月に実施されるSPECIAL WEEKでは、生放送を行っているエンディングでDJのクロストークが実施される。
随時、『FM802 INFORMATION』(Headline News・Weather Information・Traffic Information)が挿入される。
なお月曜 - 金曜日が祝日の場合、11:00 - 18:50の間の時間帯で『FM802 HOLIDAY SPECIAL[註 31]』が放送されることがあり、その場合は当該時間帯の通常番組は休止される。
WEEKDAY
FRIDAY
SATURDAY
SUNDAY
OTHERS
など
番組を担当しているDJは、他の関西地区の放送局にはDJとしてはレギュラー出演させない「独占契約」として他局との差別化を図っている(FM COCOLOに関しては前述)。ただし、他の在阪ラジオ局の番組にゲスト出演したり、在阪テレビ局の番組にレギュラー出演するのは認められている。 また、アーティストが「アーティストDJ」として名を連ねている(後述)が、無名アーティストが出演しているFM大阪に比べ、一定の知名度があるアーティストが出演する傾向にある。 毎年DJオーディションを行い人材を確保しているが、DJ経験・未経験は問わないので近年では三原勇希や深町絵里の様に直前まで在阪他局に出演していた人物[註 32]と契約するケースも増えてきている[43]。
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過去
ほか
過去
ほか
(FM)
(AM)
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