北見市
北海道の市 ウィキペディアから
北海道の市 ウィキペディアから
北見市(きたみし)は、北海道東部に位置する市。オホーツク総合振興局の中核都市。
きたみし 北見市 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(オホーツク総合振興局) | ||||
市町村コード | 01208-4 | ||||
法人番号 | 7000020012084 | ||||
面積 |
1,427.41km2 | ||||
総人口 |
110,179人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年11月30日) | ||||
人口密度 | 77.2人/km2 | ||||
隣接自治体 |
オホーツク総合振興局 網走市 常呂郡:訓子府町、置戸町、佐呂間町 網走郡:大空町、津別町、美幌町 紋別郡:遠軽町、湧別町 上川総合振興局 上川郡:上川町 十勝総合振興局 河東郡:上士幌町 | ||||
市の木 | カシワ | ||||
市の花 | ハマナス | ||||
北見市役所 | |||||
市長 | 辻直孝 | ||||
所在地 |
〒090-8501 北海道北見市大通西3丁目1番地1 北緯43度48分11秒 東経143度53分41秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
オホーツク海沿岸から石北峠まで東西約110キロメートル (km) に広がっており、北方領土内を除く国内の地方公共団体では4番目、北海道内では1番の広さを誇る[1]。
現在の市域は2006年(平成18年)の合併で旧北見市が端野町・常呂町・留辺蘂町と新設合併し成立したものである。旧北見市は商工業・サービス業、端野町は農業、常呂町は漁業・農業、留辺蘂町は林業・温泉を中心に発展した[2]。
玉ねぎの生産量・出荷量、白花豆の生産量が日本一となっており[3]、ホタテ漁が盛んで「ホタテ養殖発祥の地」にもなっている[4]。また、ピアソン記念館やワッカ原生花園、常呂遺跡を含む「オホーツク沿岸の古代遺跡群」は「北海道遺産」に[5][6][7]、「北見のハッカとハーブ」は環境省による「かおり風景100選」に選定されている[8]。留辺蘂のつつじ山に自生しているエゾムラサキツツジは日本随一となるツツジの名所で「北海道指定天然記念物」になっている[9]。
スポーツ合宿の誘致に積極的に取り組んでおり、夏はラグビー・陸上競技・野球、冬はスキーなどで北見を訪れている[10]。
また、旧常呂町はカーリングの町として知られ、カーリング専用施設(アドヴィックス常呂カーリングホール)があり、住民らによるカーリングチームとリーグ戦もあり[11]、多くのカーリングの五輪日本代表選手も輩出している。2018年に平昌オリンピックで日本のカーリング史上初の銅メダル、2022年の北京オリンピックでは前回の記録を破って銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ(LS北見)も常呂を拠点としている。
「北見」の名称は旧北見市が1942年(昭和17年)に市制施行するにあたり、旧称の「野付牛(のつけうし)」から改称された。この名称は当市が所在する令制国である北見国の中央に位置し、商工業の中心をなしているために命名された、とされている[13]。
「野付牛」はもともと北見盆地で最初に開拓がはじまった端野地区のアイヌ語名「ヌㇷ゚ケㇱ(nup-kes)」(野の・末端)に字を当てたことに由来する。現市街付近はアイヌ語では常呂川と無加川の分岐点を表した「ペテウコピ(peteukopi)」(川がそこで互いに捨て去るところ)の名称であったが、後年役場や警察分署が置かれたことにより、野付牛の名称は現市街を指す名称となった[13]。
なお、端野の名称も先述の「ヌㇷ゚ケㇱ」を意訳したものである[13]。
北見市は北海道東部の東大雪山系三国山を源流とする常呂川・無加川流域に位置し、北見盆地を経てオホーツク海に至る東西110 kmある市域となっている[14]。常呂自治区はオホーツク海とサロマ湖に面し網走国定公園となっており[15]、砂嘴に広がるワッカ原生花園は「北海道遺産」に選ばれている[6]。
北見市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 北見市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 北見市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
北見市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
オホーツク海気候に属し、梅雨や台風の影響を受けることは少なく、北海道内では温和な気候となっている[14]。気温は年間を通して寒暖差が大きく、冬季には-25℃まで冷え込むが夏季には35℃前後となることもある[14]。降水量は年間約800 mm、平均最深降雪量は71 cmと北海道内では比較的少ない地域となっている[14]。網走地方気象台による気象の細分地域は北見市常呂が網走地方西部、それ以外の地域が北見地方となっており[16]、地震情報の地域は北見地方に区分されている[17]。
北見市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
北見(1991年 - 2020年) の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 8.0 (46.4) |
13.4 (56.1) |
17.1 (62.8) |
32.2 (90) |
38.1 (100.6) |
37.2 (99) |
37.2 (99) |
37.1 (98.8) |
32.7 (90.9) |
30.3 (86.5) |
22.0 (71.6) |
14.5 (58.1) |
38.1 (100.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.6 (27.3) |
−1.6 (29.1) |
3.3 (37.9) |
11.1 (52) |
17.8 (64) |
21.3 (70.3) |
24.6 (76.3) |
25.4 (77.7) |
21.7 (71.1) |
15.5 (59.9) |
7.6 (45.7) |
0.0 (32) |
12.0 (53.6) |
日平均気温 °C (°F) | −8.0 (17.6) |
−7.4 (18.7) |
−1.9 (28.6) |
5.1 (41.2) |
11.2 (52.2) |
15.4 (59.7) |
19.1 (66.4) |
20.2 (68.4) |
16.2 (61.2) |
9.5 (49.1) |
2.4 (36.3) |
−5.1 (22.8) |
6.4 (43.5) |
平均最低気温 °C (°F) | −14.2 (6.4) |
−14 (7) |
−7.6 (18.3) |
−0.6 (30.9) |
5.2 (41.4) |
10.3 (50.5) |
14.7 (58.5) |
15.9 (60.6) |
11.3 (52.3) |
3.9 (39) |
−2.6 (27.3) |
−10.8 (12.6) |
1.0 (33.8) |
最低気温記録 °C (°F) | −30.1 (−22.2) |
−30.9 (−23.6) |
−24.3 (−11.7) |
−14 (7) |
−4.8 (23.4) |
−0.9 (30.4) |
3.4 (38.1) |
6.3 (43.3) |
0.3 (32.5) |
−5.7 (21.7) |
−16.3 (2.7) |
−24.6 (−12.3) |
−30.9 (−23.6) |
降水量 mm (inch) | 39.3 (1.547) |
29.0 (1.142) |
35.1 (1.382) |
45.0 (1.772) |
56.2 (2.213) |
66.2 (2.606) |
94.5 (3.72) |
128.9 (5.075) |
111.8 (4.402) |
77.2 (3.039) |
40.3 (1.587) |
51.3 (2.02) |
774.8 (30.504) |
降雪量 cm (inch) | 109 (42.9) |
85 (33.5) |
81 (31.9) |
26 (10.2) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
16 (6.3) |
92 (36.2) |
414 (163) |
平均月間日照時間 | 106.1 | 119.5 | 157.6 | 165.5 | 174.9 | 157.2 | 153.4 | 148.5 | 148.0 | 153.8 | 126.8 | 112.9 | 1,724.3 |
出典1:理科年表 | |||||||||||||
出典2:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1976年 - 現在)[19][20] |
常呂(1991年 - 2020年) の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 7.8 (46) |
12.4 (54.3) |
16.6 (61.9) |
30.8 (87.4) |
35.2 (95.4) |
32.7 (90.9) |
36.7 (98.1) |
36.9 (98.4) |
32.6 (90.7) |
31.4 (88.5) |
20.9 (69.6) |
16.4 (61.5) |
36.9 (98.4) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.4 (27.7) |
−2.3 (27.9) |
1.9 (35.4) |
9.2 (48.6) |
15.2 (59.4) |
18.5 (65.3) |
22.3 (72.1) |
24.1 (75.4) |
21.1 (70) |
15.1 (59.2) |
7.5 (45.5) |
0.4 (32.7) |
10.9 (51.6) |
日平均気温 °C (°F) | −6.5 (20.3) |
−6.9 (19.6) |
−2.2 (28) |
4.3 (39.7) |
9.9 (49.8) |
13.6 (56.5) |
17.7 (63.9) |
19.6 (67.3) |
16.3 (61.3) |
10.1 (50.2) |
3.3 (37.9) |
−3.4 (25.9) |
6.3 (43.3) |
平均最低気温 °C (°F) | −12.2 (10) |
−13.6 (7.5) |
−7.4 (18.7) |
−0.5 (31.1) |
4.8 (40.6) |
9.3 (48.7) |
13.8 (56.8) |
15.7 (60.3) |
11.6 (52.9) |
4.9 (40.8) |
−1 (30) |
−8.5 (16.7) |
1.4 (34.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −29.6 (−21.3) |
−31.2 (−24.2) |
−26.8 (−16.2) |
−14.7 (5.5) |
−3.5 (25.7) |
−1.3 (29.7) |
3.8 (38.8) |
5.7 (42.3) |
1.4 (34.5) |
−3.6 (25.5) |
−15.3 (4.5) |
−24.2 (−11.6) |
−31.2 (−24.2) |
降水量 mm (inch) | 30.3 (1.193) |
19.6 (0.772) |
22.0 (0.866) |
35.7 (1.406) |
54.8 (2.157) |
65.0 (2.559) |
91.0 (3.583) |
112.0 (4.409) |
111.2 (4.378) |
76.5 (3.012) |
50.6 (1.992) |
42.2 (1.661) |
710.6 (27.976) |
平均月間日照時間 | 98.2 | 124.6 | 171.7 | 181.9 | 185.5 | 170.7 | 166.7 | 170.4 | 167.4 | 152.8 | 116.6 | 99.3 | 1,805.9 |
出典1:理科年表 | |||||||||||||
出典2:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1977年 - 現在)[21][22] |
留辺蘂(1991年 - 2020年) の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 6.4 (43.5) |
14.2 (57.6) |
16.5 (61.7) |
28.7 (83.7) |
36.4 (97.5) |
36.2 (97.2) |
35.6 (96.1) |
35.0 (95) |
31.5 (88.7) |
29.0 (84.2) |
21.1 (70) |
13.4 (56.1) |
36.4 (97.5) |
平均最高気温 °C (°F) | −4.1 (24.6) |
−3 (27) |
1.8 (35.2) |
9.7 (49.5) |
17.0 (62.6) |
20.8 (69.4) |
24.1 (75.4) |
24.5 (76.1) |
20.6 (69.1) |
14.1 (57.4) |
5.9 (42.6) |
−1.6 (29.1) |
10.8 (51.4) |
日平均気温 °C (°F) | −9.2 (15.4) |
−8.7 (16.3) |
−3.6 (25.5) |
3.7 (38.7) |
10.3 (50.5) |
14.5 (58.1) |
18.3 (64.9) |
18.9 (66) |
14.6 (58.3) |
7.9 (46.2) |
0.8 (33.4) |
−6.5 (20.3) |
5.1 (41.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −15 (5) |
−15.2 (4.6) |
−9.7 (14.5) |
−2 (28) |
3.8 (38.8) |
8.9 (48) |
13.3 (55.9) |
14.1 (57.4) |
9.3 (48.7) |
2.4 (36.3) |
−4 (25) |
−11.8 (10.8) |
−0.5 (31.1) |
最低気温記録 °C (°F) | −28.7 (−19.7) |
−26.9 (−16.4) |
−25.4 (−13.7) |
−16.4 (2.5) |
−5.3 (22.5) |
−2 (28) |
3.5 (38.3) |
4.2 (39.6) |
−0.8 (30.6) |
−5.9 (21.4) |
−16.3 (2.7) |
−22.1 (−7.8) |
−28.7 (−19.7) |
降水量 mm (inch) | 30.0 (1.181) |
22.3 (0.878) |
31.6 (1.244) |
41.2 (1.622) |
54.5 (2.146) |
68.2 (2.685) |
101.4 (3.992) |
131.6 (5.181) |
113.9 (4.484) |
69.8 (2.748) |
44.0 (1.732) |
41.0 (1.614) |
749.6 (29.512) |
降雪量 cm (inch) | 130 (51.2) |
105 (41.3) |
99 (39) |
31 (12.2) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
28 (11) |
110 (43.3) |
507 (199.6) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 7.8 | 6.7 | 8.6 | 8.7 | 8.9 | 9.9 | 10.4 | 11.0 | 10.3 | 8.7 | 9.0 | 8.2 | 108.3 |
平均月間日照時間 | 114.7 | 117.2 | 151.8 | 166.5 | 173.6 | 152.3 | 146.2 | 137.9 | 142.1 | 153.4 | 124.8 | 117.7 | 1,698.1 |
出典1:理科年表 | |||||||||||||
出典2:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1978年 - 現在)[23][24] |
1980年代から市議会にて度々取り上げられてきた市庁舎建て替え問題は、1994年(平成6年)に当時の市長久島正が本館(旧庁舎)の建て替え構想を打ち出して議論が本格化した[40]。1995年(平成7年)の市長選挙では市の財政状況を踏まえた上で先送り論を掲げた小山健一が現職を破って当選。後に小山は財政状況改善を理由に建て替え論へと方針転換するが、1999年(平成11年)の市長選挙で建て替え凍結を主張した神田孝次に敗れた[40]。神田はきたみ東急百貨店が撤退したまちきた大通ビル(パラボ)の空きスペースを市庁舎に活用しようと考え、2008年(平成20年)に自ら辞職して民意を問うことにした[40]。ところが、市庁舎周辺に小さな庁舎を建てつつ既存の施設も活用することで経費を抑えることを主張した小谷毎彦が当選した。小谷の分散移転構想は市議会の支持基盤不足により頓挫し、市議会の意見によりまちきた大通ビル移転へと話が進んでいく[40]。この間、2011年(平成23年)には老朽化により旧市庁舎が解体されて約10か所の仮庁舎に分散した。2012年(平成24年)の市長選挙では一部見直しによる費用削減を唱えた櫻田真人が当選。櫻田は市民温水プール建設地を市庁舎の移転先に検討すると発言するも、これを数日で撤回[40]。商業組合からまちきた大通ビル隣接地の売却を持ち掛けられたことにより、市庁舎新築による移転計画を策定した[40][41]。
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
官選 旧北見市長 | |||||
1942年(昭和17年)7月29日 | 1946年(昭和21年)2月20日 | ||||
1946年(昭和21年) 3月19日 | 1947年(昭和22年)某月某日 | ||||
公選 旧北見市長 | |||||
1947年(昭和22年)某月某日 | 1963年(昭和38年)4月30日 | ||||
1963年(昭和38年)5月1日 | 1967年(昭和42年)4月30日 | ||||
1967年(昭和42年)5月1日 | 1975年(昭和50年)4月30日 | ||||
1975年(昭和50年)5月1日 | 1987年(昭和62年)4月30日 | ||||
1987年(昭和62年)5月1日 | 1995年(平成7年)4月30日 | ||||
1995年(平成7年)5月1日 | 1999年(平成11年)4月30日 | ||||
1999年(平成11年)5月1日 | 2006年(平成18年)3月4日 | 合併に伴う新北見市発足により2期目途中で失職(その後の新北見市の市長選で当選) | |||
公選 北見市長 | |||||
2006年(平成18年)4月9日 | 2008年(平成20年)11月13日 | 3期目(新北見市の市長としては1期目)の満了を待たず、辞任して選挙で市民の信任を問うも、新人候補との一騎打ちに敗れる。 | |||
2008年(平成20年)12月21日 | 2012年(平成24年)12月5日 | 1期在任。2012年に2期目を目指すも落選し、その後同年12月20日の任期満了を待たずに同年12月5日に辞任。 | |||
2012年(平成24年)12月6日 | 2015年(平成27年)8月6日 | 1期目在任中に死去。当日(2015年8月6日)から次代市長就任までの間は、渡部眞一副市長が市長臨時代理を務めた[44]。 | |||
2015年(平成27年)9月28日 | 2006年の新北見市発足後初めて再選された(新北見市移行時の神田孝次市長は旧北見市時代を含め3回当選しているが、新北見市での当選は1回のみ)。 2期目。任期満了日は2023年(令和5年)9月26日。 |
「自治区に関するQ&A」参照[45]
「市町村の合併の特例に関する法律」(合併特例法)により日本の市町村の廃置分合(合併)が進んで北見地域でも2006年(平成18年)3月5日に新「北見市」が誕生した。しかし、合併特例法による地域自治区とは異なって、特段期限を設けずに自治区と特別職(副市長)の自治区長を置く方式で合併した[46]。北見市の自治区制度とは地方自治法に基づき条例を制定し自治区を設置するもので、自治区には「総合支所」「まちづくり協議会」「自治区長」を置くこととしている(北見自治区は本庁の組織がこれを行う)[47]。
自治区 | 総合支所 | 協議会名 |
---|---|---|
北見自治区 | - | 北見まちづくり協議会 |
端野自治区 | 端野総合支所 | 端野まちづくり協議会 |
常呂自治区 | 常呂総合支所 | 常呂まちづくり協議会 |
留辺蘂自治区 | 留辺蘂総合支所 | 留辺蘂まちづくり協議会 |
「議会事務局」参照[48] 定数
議会
|
会派
|
独立行政法人
特殊法人等
認可法人
北見自治区
端野自治区
常呂自治区
留辺蘂自治区
「姉妹友好都市・国際交流」参照[62]
オホーツク圏の中心都市であり、産業別の就業者数は第一次産業7.6 %、第二次産業18.8 %、第三次産業73.6 %(平成22年)となっており、北海道内の主要都市を比較すると第一次産業の割合が高くなっているが、1次、2次産業ともに減少傾向にあり、3 次産業の比率が増加している[63]。
農業においては玉ねぎの生産量・出荷量が日本一となっているほか、小麦、てん菜、馬鈴しょを基幹作物として米、豆類、野菜などの作物や畜産を含めた多様な経営が行われているが、農家戸数は年々減少している[63]。酪農、肉用牛の生産高は農業全体の約20%を占め、畜産物を通じた加工食品の生産などが産業を支えている[63]。
漁業はオホーツク海とサロマ湖を漁場にホタテ、カキ、サケ、マスを中心とした沿岸漁業で、つくり育てる漁業(養殖業)も行っている[63]。工業は地場産業の中核として新製品開発や技術力向上に取組んできた[63]。また、地域の主力産品である玉ねぎの高次加工、水産資源の加工、木材資源の加工に関連した企業が集積しているが、こちらも事業所数、従業者数ともに減少している[63]。
商業は北見市の卸売業、小売業の年間販売額はともに減少傾向にあり、事業所数、従業者数も減少している[63]。観光業においては、サロマ湖や温根湯温泉を中心に年間約150万人の観光客入込みがある[63]。しかし宿泊者数は年間延べ約45万人前後で推移しており、いわゆる「通過型」の観光地となっている[63]。
ショッピングセンター・スーパーマーケット
50音順
「保育園・認定こども園・幼稚園・小規模保育施設一覧」参照[68]
「保育園・認定こども園・幼稚園・小規模保育施設一覧」参照[68]
「保育園・認定こども園・幼稚園・小規模保育施設一覧」参照[68]
「保育園・認定こども園・幼稚園・小規模保育施設一覧」参照[68]
北海道北見バスが「北見バスターミナル」(北見駅隣接)を中心に市内線・郊外線を運行する。
旧・北見市域と旧・常呂町域では佐呂間町ふれあいバス(佐呂間町間との利用のみ)[75]、旧・常呂町域では網走バスと北見市営バス(旧・常呂町営バス)[76]、旧・留辺蘂町域では市街地循環コミュニティバスや一般客も乗車可能なスクールバス[77][78]も運行している。
都市間高速バスは、札幌市方面、新千歳空港方面、旭川市方面、釧路市方面と結ばれる。札幌市方面は「北見特急ニュースター号」(北海道バス)が2021年(令和3年)9月10日より運行を開始し、既存の「ドリーミントオホーツク号」(北海道北見バス、網走バス、北海道中央バス)と競合する[79]。
「指定文化財」参照[81]
常呂遺跡は、縄文時代・続縄文時代・擦文時代・オホーツク文化・アイヌ文化に渡る遺跡であり、先史オホーツク海沿岸の狩猟採集社会を残している[82][83]。2007年(平成19年)に北見市は標津遺跡群のある標津町・北海道とともに「北海道東部に窪みで残る大規模竪穴住居跡群」の名称で世界文化遺産暫定一覧表に記載する提案を文化庁に行い、記載に値する候補と位置づけられた[82]。
北見自治区
端野自治区
常呂自治区
留辺蘂自治区
北見は玉ねぎの生産量・出荷量が日本一であり、オニオンスープ・ふりかけなどの各種加工品がある[87]。
かつて世界生産のおよそ70%を占めていた「北見のハッカ」は油・オーガニック化粧品・食品・雑貨などの製品やハーブ製品を販売している[87]。
常呂はホタテの水揚げ量が日本有数の地かつ「ホタテ養殖発祥の地」であり[4]、干貝柱やくん油漬などの水産加工製品がある[4]。
留辺蘂はインゲンマメの一種である白花豆の生産量が日本一となっており、甘納豆は特産品となっている[87]。また、木工のまちとして栄えたことを活かした木工加工品や木工クラフトを販売している[87]。
オホーツクビールは北海道内初の地ビールで、1994年(平成6年)の酒税法改正に伴い日本国内で最初にビール製造免許申請を行い、同年12月にエチゴビール(新潟市)とともに免許取得第1号となった[88]。
また、北見市内には焼き肉店が多く、人口1人当たりの店舗の多さは日本一とも言われている[89]。毎年2月には「北見の焼き肉文化をPRしよう」と転勤族の発案から始まった『北見厳寒の焼き肉まつり』を真冬の屋外で開催している[90]。
2007年(平成19年)には、旅行雑誌『北海道じゃらん』の提唱によりご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」が誕生[91]、『B-1グランプリ』にも参加している。「オホーツク北見塩やきそば応塩隊」は「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」(愛Bリーグ)に加盟している[92][93]。
1985年(昭和60年)に旧北見市が明治大学ラグビー部の合宿を誘致したことをきっかけにラグビーをはじめとした各種スポーツ合宿事業に積極的に取り組んでいる[10][94]。また、近隣市町村と連携したオホーツク地域の活性化策として、道内外より多くのアスリートが集まるスポーツ振興を行っている[94]。
旧常呂町はカーリングが盛んな地域であり、多くのオリンピック選手を輩出している。1980年(昭和55年)に北海道とカナダ・アルバータ州とのスポーツ交流事業が十勝の池田町で開催され、そこで紹介されたカーリングを常呂町からの参加者が帰町後に手作りの用具で始めたことから広まり[95]、同年には常呂町カーリング協会を設立[95]。1981年(昭和56年)には専用リンクを造り第1回『NHK杯カーリング選手権大会』を開催し[95]、1988年(昭和63年)には日本国内初となるカーリング専用ホール「常呂町カーリングホール」がオープン。1989年(平成元年)には『第44回国民体育大会』(はまなす国体)デモンストレーション競技として「カーリング競技」を開催した[95]。1998年(平成10年)の『長野オリンピック』でカーリングが正式種目に採用されると、日本代表選手に当時人口5,000人の旧常呂町から5人選ばれたことが話題となった[95]。2013年(平成25年)には世界カーリング連盟の定める国際基準を満たす施設「アドヴィックス常呂カーリングホール」(北見市常呂町カーリングホール)がオープンした[96]。
※50音順
カーリング ※()内は出場したオリンピック
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.