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日本のアニメ映画作品 ウィキペディアから
『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり、英: Suzume)は2022年(令和4年)に公開された日本のアニメーション映画[8][9][10]。脚本・監督は新海誠。日本各地の廃墟に点在する災いの出口・“扉”を閉じていく少女の解放と成長を描くロードムービー[8]。
宮崎県の静かな町で叔母・岩戸 環(いわと たまき)と暮らす17歳の女子高校生・岩戸 鈴芽(いわと すずめ)はある日夢を見る。一人の幼い少女が廃墟も立ち並ぶ草原の中をひたすら歩き、母を探すも見つからず疲れ果て蹲る。そこに一人の女性が歩いてくる。その女性を少女は見つめるがその瞬間鈴芽は夢から目覚めてしまう。
2023年9月25日[注釈 1]。鈴芽は青年・宗像 草太(むなかた そうた)と登校中すれ違う。鈴芽は彼が気になり通学路を引き返し後を追い、山中の今は廃れたリゾート地にある廃屋で水溜りの中に佇んでいた一つの古い扉を見つける。鈴芽は何かに引っ張られるように扉に手を伸ばし、引き込まれる。その扉の向こうの世界には、広い草原と全ての時間が混ざりあった空があった。鈴芽はその世界に驚愕し足を踏み入れようとしたが何故か世界に入れず、足元にあった猫の形をした石を見つける。好奇心からその石を持ち上げると白い猫に姿を変え逃亡し、それを見た鈴芽も堪らずその場から去っていった。
鈴芽がようやく登校し友人らと昼食を取ろうとした時に窓の向こうの山から煙が登っているのを目撃するが、彼女以外誰にも見えていなかった。その時緊急地震速報のアラームが教室中に響き渡る。揺れは直ぐ収まったが鈴芽は煙が赤黒くなり空へと登っていくのを目撃するもこれも彼女以外誰にも見えなかった。堪らず彼女は再び廃屋へと向かうがそこには必死に戸締まりしようとしている草太の姿があった。彼は鈴芽に警告するも煙のようなものの勢いに押され吹き飛ばされる。鈴芽は駆け寄るが地中から金色の細い糸が現れ煙に付着すると煙が倒れ町中を再び地震が襲う。落下してきた鉄骨から鈴芽を庇い怪我を負いながらも草太は再び戸締まりしようとし、そこに鈴芽も加わる。草太が何かを唱えたその時、幾つもの温泉街が繁栄していた頃の人々の声が鈴芽の耳に入り二人は戸締まりに成功する。
その後怪我した草太を介抱するため鈴芽は家へ向かう。彼は『扉』を探して締めることで、要石で封印していた日本列島の下をうごめくミミズの暴走を防ぐべく仕事をしていたことを伝え互いに自己紹介を済ますと痩せた白い猫が再び現れる。鈴芽が餌を与え「うちの子になる?」と話すと「うん」と人間の言葉で返す。更に「すずめ、優しい、好き」「お前は、邪魔」と話した瞬間、草太は鈴芽がまだ幼い頃に使っていた三本足の椅子に姿を変えられてしまう。二人は驚き草太は白い猫を追い二階の窓から飛び降りる。続けて鈴芽も追おうとすると彼女が心配で帰宅した環と鉢合わせになるが鈴芽は急いで向かう。彼女は通行人らの注目を浴びながら白い猫と草太が乗船したフェリーに乗船する。草太は猫と対峙するも猫は巡視船に飛び移り逃げられてしまう。
フェリーで一晩を過ごした鈴芽と草太は愛媛に到着したのちに猫を探す。猫は各地で人々の注目を集め、SNS上では「ダイジン」というあだ名を付けられていた。一方、鈴芽と草太は道中ですれ違いざまに原付から落ちたみかんをキャッチしたことで、民宿で働く海部 千果(あまべ ちか)と出会う。千果と会話をしている最中に二人は再びミミズを目撃する。千果の協力も得て二人は後ろ戸がある中学校に辿り着き後ろ戸を締める。その後千果の民宿で一晩を過ごし別れた二人はダイジンを追うため、ヒッチハイクをしようとしたが中々うまく行かず、さらには雨も降り始めたことからバス停に向かう。そこへ立ち寄ったスナックのママ、二ノ宮 ルミ(にのみや るみ)と出会い、彼女の助けを得て神戸へと向かう。ルミの子どもたちの面倒を見ながらスナックの手伝いをしていたが席に座っていたダイジンを目にする。追いかける道中でまたもミミズを目撃し、二人は後ろ戸がある廃れた遊園地に向かい、草太はダイジンを捕らえようとタックルするが遊園地の電源が作動し鈴芽は観覧車で落下しそうになりながらも奮闘するが窓から再び夢で見た光景を目にして触れようとする。その様子を見た草太は急いで彼女の元に向かい呼びかけ、鈴芽は気を取り戻し観覧車の後ろ戸を締める。その後ルミのバーで一夜を過ごし駅でルミと別れる。
二人は東京に到着し草太のアパートへと向かい部屋で様々なミミズに関する文献を読み漁っていた時、草太の友人の芹澤 朋也(せりざわ ともや)と出会うが小さな揺れが襲い、鈴芽は部屋の外に出ると近くで動いていたミミズの姿を目にする。彼女と草太は急いで後ろ戸の元へと向かうがダイジンも現れる。二人はダイジンを追い、後ろ戸は地下にあることを知るがその時再び揺れが襲い、東の要石も抜けてしまったことに気がつく。一人でミミズに飛び乗った草太の後を追うように鈴芽もミミズに飛び乗り、二人は東京上空に上昇する。ミミズは空へと高く登り始め、やがて広がっていき東京の上空を覆ってしまう。そしてダイジンと対峙した二人はダイジンに説得するもダイジンは草太に「かなめいしはおまえだ」と伝える。草太は段々凍りついて行き要石と化してしまう。その様子を見た鈴芽は涙を流すがミミズが地面に向かって落下し始め、要石になった草太を刺すしかないと悟った鈴芽は要石をミミズに突き刺す。ミミズは爆散し鈴芽は空から落下するがダイジンがすずめを守る。地下ですずめは後ろ戸の向こうの常世でミミズに刺さっていた草太を目撃するがやはり常世には入れなかった。そこにダイジンが鈴芽の元にすり寄るが彼女はダイジンを拒絶する。ダイジンはみるみる痩せていき何処かへと立ち去る。後ろ戸を締め、地上に出た鈴芽は草太の育ての親であり閉じ師の師匠でもある祖父の宗像羊朗の入院している病院へ行き、常世へ入る方法を聞く。草太を助けに行くことを決意し草太の部屋で身支度し出発すると御茶ノ水駅前で芹澤に声をかけられそこに鈴芽を迎えにいくために来た環も鉢合わせする。更にダイジンも乗車し一同は東京を発つ。
一同は道の駅大谷海岸に到着する[注釈 2] 。彼女を心配していた環は鈴芽と口喧嘩をする。鈴芽とダイジンは側にいた巨大な黒い猫に気付く。猫は「サダイジン」と名乗りダイジンは応戦するも咥えられる。一同はサダイジンを載せ実家へと向かうがオープンカーが道路を逸脱し、走れなくなってしまう。それに焦った鈴芽は二匹と実家へ走って向かい、環も廃棄されていた自転車を見つけて後を追う。鈴芽達は今は無き実家の跡地に辿り着く。近くを掘り「すずめのだいじ」と書かれた缶を見つけ開き、日記帳を見つける。開くと3月11日からページが黒く塗りつぶされていたが最後のページには夢で見た光景、そしてかつての彼女を常世へと導いた一枚の扉が描かれていた。彼女は扉を探しダイジンに声をかけられ、後を追うと草木に覆われた今は錆びた扉を見つけ、ダイジンはこれまで後ろ戸のある場所に案内していたことに気づいた鈴芽はダイジンに礼を言い、元気を取り戻したダイジン、サダイジンと共に常世へ向かう。
常世へと入った鈴芽とダイジン、サダイジンは再び扉から抜け出そうとするミミズを目にし、サダイジンが巨大化して応戦する。鈴芽はダイジンと共に要石と化した草太の元に駆け寄り抜こうとするも抜けずダイジンも加わり必死に抜こうとすると鍵が光り草太の声を耳にする。鈴芽は完全に凍りつきかけていた草太を救い、そして要石を引き抜いたのだった。鈴芽はようやく草太と再会するがダイジンは力尽き「鈴芽の手で 元に戻して」と話し要石へと姿を変える。草太は祝詞を唱え、鈴芽は人々の声を耳にする。サダイジンの手により空中へと転移した二人はミミズの先頭に要石を突き刺す。ミミズは倒れやがて草木が生い茂った丘へと姿を変える。燃え盛っていた周辺も広い草原と化していった。
その後鈴芽は、常世に迷い込んだ幼い鈴芽を見つける。母を探す彼女に、かつて夢で見た白い服の姿で駆け寄り諭すが、幼い彼女は諦めず泣きながら母を探そうとする。鈴芽は幼い彼女に再び諭す。幼い彼女が「お姉ちゃん、誰?」と問うと鈴芽は「私は、すずめの、明日」と答え、三本足の椅子を託す。幼い彼女は扉から出ようとし振り返ると、その丘には一人の女性と男性が見守っていた。全てが終わり二人は常世から帰還し、鈴芽は「行ってきます」と呟き扉を締めた。その後草太と別れ、鈴芽は、草太と辿った道を環らと辿り帰路につく。
戸締まりの旅から数か月後の、ある2月の朝。鈴芽は登校中に草太とかつてすれ違った通学路で彼女に会いに来た彼の姿を見つける。そして鈴芽は「おかえり」と話しかけ、微笑んだのだった。
公開後、モデルとなった場所にファンが訪れる、いわゆる「聖地巡礼」が話題となり、各地でそれに合わせた取り組みが行われている。また、今作の公開前から製作委員会が公式サイトやTwitterで「映画『すずめの戸締まり』ご鑑賞後、本編中に登場する、または関連のある場所への訪問をされる皆様におかれましては、近隣住人の方々へのご配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けながらお過ごし頂きます様、お願い申し上げます。」と注意喚起をしている[20][21]。
宮崎県が冒頭の舞台になった理由について、新海誠監督は『宮崎日日新聞』の取材に「宮崎が日本神話の始まりの場所であるから」と答えている[22][23]。また、主人公、すずめの名前についても「(日向神話の)アメノウズメノミコトの『ウズメ』から取った」と話している[23]。
愛媛が映画の舞台のモデルの一つになった理由について「去年ロケハンに来て、色々愛媛を歩いて回って。ちょうどこの場所をすずめが経由していくと、映画前半の楽しいムードをより強くできるかなと思って、愛媛を通過することにしたんです」と監督の新海は語っている[29]。
監督の新海は、「かつて大きな災害に遭ったが、それを乗り越え、ごく普通の生活を送っている人たちと鈴芽を出会わせたかった。必ずしも日々が順調でも平穏でもなくても、大変さを感じさせない。旅ですれ違った温かな思い出として、鈴芽の心に残る場所になるように、と考えた」と作中に神戸の町が登場する理由を語っている[33][34]。
原作・脚本・監督・絵コンテ・イメージボード・色彩監督・編集 | 新海誠 |
キャラクターデザイン | 田中将賀 |
製作 | 川口典孝 |
企画・プロデュース | 川村元気 |
エグゼクティブプロデューサー | 古澤佳寛 |
制作統括 | 徳永智広 |
プロデューサー | 岡村和佳菜、伊藤絹恵、伊藤耕一郎 |
作画監督 | 土屋堅一 |
美術監督 | 丹治匠 |
演出 | 徳野悠我、居村健治、原田奈奈、下田正美、湯川敦之、井上鋭、長原圭太 |
CGキャラクター演出 | 瀬下寛之 |
CG監督 | 竹内良貴 |
音楽 | RADWIMPS、陣内一真 |
音楽プロデューサー | 成川沙世子 |
音響監督 | 山田陽 |
音響効果 | 伊藤瑞樹 |
撮影監督 | 津田涼介 |
色彩設計 | 山本智子 |
助監督・特殊効果 | 三木陽子 |
アシスタントプロデューサー | 加瀬未来、今福太郎 |
制作 | コミックス・ウェーブ・フィルム |
制作プロデュース | STORY inc. |
製作 | 「すずめの戸締まり」製作委員会 (コミックス・ウェーブ・フィルム、東宝、STORY inc.、voque ting、KADOKAWA、ジェイアール東日本企画、ローソングループ、アニプレックス) |
配給 | 東宝 |
監督の新海誠は「(2011年から)10年間は、ずっと3.11のことを考えながら映画を作っていた」と振り返り、本作でも東日本大震災をテーマに選んだ[38]。そして前2作の『君の名は。』『天気の子』では震災を彗星や天候がもたらす災害というように形を変えて描いていたが、本作では震災で親を失い、故郷を離れた女子高校生を主人公とすることで直接描いている[38]。新海は完成報告記者会見で、「観客の多くは10歳代で、共通体験としての震災が薄くなっている。でも今なら同じ気持ちを共有できるかもしれない」とその思いを語った[39]。
新海は舞台挨拶などで全国を回った経験から、地方では過疎化が進み、かつての賑わいが失われた場所が増えたことを実感し、「新しい建造物を建てるときには地鎮祭のような儀式があるが、町でも土地でも"終わる"ときには葬式のような儀式は存在しない。それならば人々の思いや記憶が眠る廃墟を悼み、鎮める物語を作ろう」と考えて本作を制作した[38]。そして「場所を悼む」という物語の原型を膨らませた結果、ストーリーの構造上、必然的にロードムービーといった形式になった[38]。
新海は本作に影響を与えた作品として、村上春樹の『かえるくん、東京を救う』や、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』を挙げている[40][41]。
『君の名は。』、『天気の子』に引き続きRADWIMPSが音楽を担当しているが、本作は加えて作曲家の陣内一真も参加した。レコーディングの一部は、新海誠監督作品初となる海外で実施[63]。
2022年11月11日に、本作で使用されている25曲の劇伴と2曲の主題歌「すずめ feat.十明」「カナタハルカ」を収録し、映画制作の過程で生まれた野田洋次郎が歌う本編未収録の新曲「Tamaki」「すずめの涙」も収録しているRADWIMPS&陣内一真のアルバム『すずめの戸締まり』が発売された。
日本では、2022年(令和4年)11月11日に全国公開され、公開3日間(11日~13日)の興行成績(11月7日実施のIMAX先行上映分含む)が発表され、観客動員数133万1081人、興行収入18億8421万5620円を記録。新海誠監督作品史上最高となる[66]。
公開初週は全国のシネマコンプレックスが本作の上映回数に影響され、他作品の上映回数が減少するケースが相次いだ[67]。これに対し、ジャーナリストの宇野維正は、「8月以降、新作では最終興収30億円の大台にギリギリ届きそうな『沈黙のパレード』をほとんど唯一の例外として、『ONE PIECE FILM RED』におんぶに抱っこ状態だった国内の映画興行。『すずめの戸締まり』は待ちに待った「大ヒットが約束された作品」なのだ。「観客を取りこぼすようなことがあっては、経営が傾いてしまうシネコン運営会社だって少なくないはずだ。」と理解を示している[67]。
2022年12月26日に7週目の興行成績が発表され、公開45日間で興行収入100億円を達成した。これで『君の名は。』、『天気の子』に続いて、3作品連続で興収100億円を突破した[68]。
2023年2月6日に、公開87日で観客動員数が1000万人を突破したと発表された。新海誠監督の観客動員数が1000万人を突破するのは『君の名は。』、『天気の子』に続き、3作連続の記録となる[69]。
2023年3月27日に、20週目の週末(3月24日・25日・26日)の累計興行収入143.1億円で、前作「天気の子」(142.3億円)を超え、「歴代興収ベストランキング」で14位となった[70][71]。
2023年5月27日をもって終映した[55]。
最終興行収入は147億9478万2390円、観客動員人数は1115万2970人となった。歴代興行収入ランキングでは、最終的に14位にライクインしている[72][73]。
2023年7月27日に、興行収入は東宝の会見で148.6億円に上方修正された[6]。
なお、2023年より週末興行成績ランキングの集計日が金土日の3日間に変更された。
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末 (2022年11月12日・13日) |
1位 | 98.3 | 133.1 | 13.9 | 18.8 | [74][75] |
2週目の週末 (11月19日・20日) |
82.9 | 299.6 | 11.5 | 41.5 | [76][77] | |
3週目の週末 (11月26日・27日) |
61.2 | 460.4 | 8.4 | 62.7 | [78][79] | |
4週目の週末 (12月3日・4日) |
2位 | 55.5 | 561.5 | 7.5 | 76.0 | 週末動員数1位は『THE FIRST SLAM DUNK』[80][81]。 |
5週目の週末 (12月10日・11日) |
43.2 | 636.7 | 5.7 | 85.9 | [82][83] | |
6週目の週末 (12月17日・18日) |
31.6 | 693.9 | 4.1 | 93.4 | [84][85] | |
7週目の週末 (12月24日・25日) |
29.9 | 745.2 | 4.0 | 100.1 | 公開45日で興収100億円を突破[86][87]。 | |
8週目の週末 (12月31日・2023年1月1日) |
19.9 | 2.5 | 109.9 | 1月3日まで累計興収113.5億円、動員851万人。[88] | ||
9週目の週末 (1月6日・7日・8日) |
28.1 | 913.0 | 3.8 | 121.3 | 累計動員・興収は1月9日(祝日)までのもの。[89][90] | |
10週目の週末 (1月13日・14日・15日) |
19.3 | 939.8 | 2.6 | 124.9 | [91][92] | |
11週目の週末 (1月20日・21日・22日) |
16.3 | 963.8 | 2.2 | 128.0 | [93][94] | |
12週目の週末 (1月27日・28日・29日) |
4位 | 20.0 | 990.1 | 2.7 | 131.6 | [95][96] |
13週目の週末 (2月3日・4日・5日) |
5位 | 1009.5 | 1.4 | 134.2 | 公開87日で観客動員数1000万人突破[97][98]。 | |
14週目の週末 (2月10日・11日・12日) |
4位 | 1023.1 | 1.2 | 136.0 | [99][100] | |
15週目の週末 (2月17日・18日・19日) |
9位 | 1034.6 | 0.9 | 137.5 | [101][102] | |
16週目の週末 (2月24日・25日・26日) |
7位 | 1048.5 | 1.0 | 139.3 | [103][104] | |
17週目の週末 (3月3日・4日・5日) |
8位 | 1057.3 | 0.6 | 140.4 | [105][106] | |
18週目の週末 (3月10日・11日・12日) |
7位 | 1064.8 | 0.6 | 141.4 | [107][108] | |
19週目の週末 (3月17日・18日・19日) |
圏外 | 1071.5 | 0.4 | 142.2 | [109] | |
20週目の週末 (3月24日・25日・26日) |
1078.7 | 0.5 | 143.1 | 前作「天気の子」を超え、歴代14位へ浮上[70][71]。 | ||
21週目の週末 (3月31日・4月1日・2日) |
1085.4 | 143.9 | [110] | |||
22週目の週末 (4月7日・8日・9日) |
1089.8 | 144.5 | [111] | |||
23週目の週末 (4月14日・15日・16日) |
1092.2 | 144.8 | [112] | |||
24週目の週末 (4月21日・22日・23日) |
1094.6 | 145.1 | [113][114] | |||
25週目の週末 (4月28日・29日・30日) |
1096.9 | 145.4 | [115] | |||
26週目の週末 (5月5日・6日・7日) |
1102.4 | 0.3 | 146.1 | [116] | ||
27週目の週末 (5月12日・13日・14日) |
1105.7 | 146.6 | ||||
28週目の週末 (5月19日・20日・21日) |
1109.3 | 147.1 | ||||
29週目の週末 (5月26日・27日) |
8位 | 1115.* | 147.9 | 歴代興収14位となる[72][73]。 | ||
最終 | 148.6 | [6] |
海外での公開が決定しており、『君の名は。』、『天気の子』の公開規模を上回る199の国と地域で公開される。クランチロールは、ソニー・ピクチャーズ・リリーシング(ソニー・ピクチャーズ・リリーシング・インターナショナル名義)およびワイルド・バンチ・インターナショナルと提携しアジアを除く世界配給権を獲得し、2023年4月12〜14日の間に、北米、ヨーロッパ、ブラジル、オーストラリアなどで一斉公開される。配給については、クランチロールは北米配給を担当し、北米以外の地域では、クランチロールの親会社、ソニー・ピクチャーズが担当、ヨーロッパ地域では、ワイルド・バンチ・インターナショナル、ユーロズームが担当する[117][118]。 ただしアジア地域については、今回のクランチロールを中心とした配給とは別の枠組となる。
海外公開がスタートし、公開された国・地域すべてで公開日デイリーランキング1位を達成し、海外の観客動員数が200万人を突破した[119]。
国・地域 | 公開日 | 配給 | 題名 | 出典 |
---|---|---|---|---|
台湾 | 2023年3月2日 | 車庫娛樂(Garage Play) | 鈴芽之旅 | [120][121] |
香港 | 洲立影片發行 | [122][123] | ||
マカオ | ||||
韓国 | 2023年3月8日 | 쇼박스 | 스즈메의 문단속 | [124][125] |
インドネシア | アンコール・フィルムズ | Suzume | [動画 1] | |
フィリピン | アンコール・フィルムズ/ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ | [126] | ||
マレーシア | 2023年3月9日 | アンコール・フィルムズ/ソニー・ピクチャーズ・リリーシング | [127] | |
シンガポール | アンコール・フィルムズ | [128] | ||
ベトナム | 2023年3月10日 | Khóa Chăt Cửa Nào Suzume | [129] | |
ブルネイ | 2023年3月16日 | |||
中国 | 2023年3月24日 | 路画影視伝媒 (Road Pictures) | 铃芽之旅 | [130] |
フランス | 2023年4月12日[注釈 8] | ワイルド・バンチ・インターナショナル/ユーロズーム | [131] | |
マルタ | ||||
スイス | ||||
オーストラリア | 2023年4月13日 | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング | ||
ニュージーランド | ||||
ブラジル | ||||
メキシコ | ||||
アルゼンチン | ||||
オランダ | ||||
スロバキア | ||||
デンマーク | ||||
ギリシャ | ||||
アイルランド | ||||
チェコ | ||||
ボリビア | ||||
エクアドル | ||||
ハンガリー | ||||
イスラエル | ||||
ウルグアイ | ||||
ベネズエラ | ||||
ペルー | Andes Films | |||
チリ | ||||
ドイツ | ワイルド・バンチ・インターナショナル/ユーロズーム | [132] | ||
タイ | アンコール・フィルムズ/ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ | Suzume การผนึกประตูของซุซุเมะ |
||
アメリカ合衆国 | 2023年4月14日 | クランチロール | Suzume | [動画 2] |
カナダ | ||||
イギリス | ワイルド・バンチ・インターナショナル/ユーロズーム | [133] | ||
オーストリア | ||||
ベルギー | ||||
アイルランド | ||||
ルクセンブルク | ||||
ジブラルタル | ||||
リトアニア | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング | |||
エストニア | ||||
ケニア | ||||
ポルトガル | Big Picture Films | |||
南アフリカ共和国 | ||||
スペイン | ||||
スウェーデン | ||||
ノルウェー | ||||
ルクセンブルク | ||||
ラトビア | ||||
コロンビア | 2023年4月20日 | ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ | ||
ポルトガル | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング | |||
インド | 2023年4月21日 | PVR Pictures | Suzume सुजूमे |
[134] |
ポーランド | ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ | |||
ブルガリア | ||||
フィンランド | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング | |||
ルーマニア | ||||
アラブ首長国連邦 | 2023年4月27日 | |||
イタリア | ||||
カタール | ||||
クウェート | ||||
サウジアラビア | ||||
アイスランド | 2023年4月30日 |
全国6館で12月24日からのDolby Cinemaでの上映が決定した[145]。
本作では地震の描写があり、緊急地震速報を受信した際の音声が流れるシーンがあることから、公式サイト[146]、公式Twitter[147]および劇場において注意喚起がなされている[148]。ただし、台湾限定で公開された中華民国国語(北京語)版で使用されている緊急地震速報の音声は、台湾で実際に使われている音声と同じものを使用している[149][150]。
映画批評サイトRotten Tomatoesでは、『すずめの戸締まり』は、120件のレビュー中96%が肯定的で、平均値は7.8/10を記録している。サイト側による批評家の見解の要約は「『すずめの戸締まり』は新海誠監督が以前の作品で設定した基準をわずかに下回っているものの、これほど視覚的にスリリングで感情的にインパクトがある結果の場合、多くの欠点を見つけるのは困難である」となっている[155]。
賞 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
第47回報知映画賞 | アニメ作品賞 | すずめの戸締まり | ノミネート | [156] |
第77回毎日映画コンクール | アニメーション映画賞、大藤信郎賞 | ノミネート | [157] | |
第46回日本アカデミー賞 | 優秀アニメーション作品賞 | 受賞 | [158] [159] [160] | |
最優秀音楽賞 | RADWIMPS/陣内一真 | 受賞 | ||
話題賞 俳優部門 | 松村北斗 | 受賞 | ||
VFX-JAPANアワード2023 | 劇場公開アニメーション映画部門最優秀賞 | すずめの戸締まり | 受賞 | [161] |
第73回ベルリン国際映画祭 | コンペティション部門 | ノミネート | [162] | |
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 | シルバー・レイブン賞 | 受賞 | [163] | |
ワールド・サウンドトラック・アワード | Discovery of the Year | RADWIMPS/陣内一真 | ノミネート | [164] |
ニュータイプアニメアワード2022-2023 | 作品賞 劇場上映作品部門 | すずめの戸締まり | 第2位 | [166] |
第16回アジア太平洋映画賞 | アニメーション映画賞 | ノミネート | [167] | |
第41回ゴールデングロス賞 | 日本映画部門 優秀・銀賞 | 受賞 | [168] | |
セレブレーション・オブ・シネマ&テレビジョン: オナリング・ブラック・ラティーノ・AAPIアチーブメント |
国際アニメ映画賞 | 受賞 | [169] | |
インディアナ映画ジャーナリスト協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [170] | |
外国語映画賞 | ノミネート | |||
第28回フロリダ映画批評家協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [171][172] | |
2023シアトル映画批評家協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [173] | |
2024アストラ映画賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [174] | |
第19回オースティン映画批評家協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [175] | |
第81回ゴールデングローブ賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [176] | |
第44回ロンドン映画批評家協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [177] | |
第48回サターン賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [178] [179] | |
国際シネフィル協会賞 | アニメ映画賞 | ノミネート | [180] | |
第28回サテライト賞 | アニメーション・ミックスメディア映画賞 | ノミネート | [181] [182] | |
第51回アニー賞 | 長編作品賞 | ノミネート | [183][184] | |
長編作品声優賞 | 松村北斗 | ノミネート | ||
長編作品脚本賞 | 新海誠 | ノミネート | ||
長編作品ストーリーボード賞 | ノミネート | |||
長編作品音楽賞 | RADWIMPS/陣内一真 | ノミネート | ||
長編作品キャラクター・アニメーション賞 | 土屋堅一 | ノミネート | ||
長編作品視覚効果賞 | 竹内良貴/瀬下寛之 | ノミネート | ||
クランチロール・アニメアワード2024 | 最優秀長編アニメ賞 | すずめの戸締まり | 受賞 | [185] |
最優秀作曲賞 | ノミネート | |||
最優秀アニソン賞 | すずめ | ノミネート |
コミカライズが『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2022年12月号から2024年2月号まで連載された[191][192]。漫画は甘島伝記が担当[191]。
新海誠監督作品 すずめの戸締まり 公式ビジュアルガイド KADOKAWA、2023年1月16日。 ISBN 978-4-04-113229-6[196]。
ハンバーガーチェーンのマクドナルド(日本マクドナルド)の「ハッピーセット」のおまけとして、2022年11月4日から前日譚『すずめといす』が一部店舗を除いて販売される[197][198][199][200][201]。海島千本が平仮名名義の「うみしませんぼん」で絵を担当。
作画や絵コンテ、美術背景などの貴重な制作資料を展示する「すずめの戸締まり展」を開催。札幌、大阪、金沢、福岡ほか順次全国巡回予定[202][203]。
映像外部リンク | |
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東宝MOVIEチャンネル | |
『すずめの戸締まり』特報【2022年11月11日(金)公開決定】(2022年4月10日) | |
『すずめの戸締まり』予告【11月11日(金)公開】(2022年7月15日) | |
映画『すずめの戸締まり』特報③【11月11日(金)公開】(2022年9月29日) | |
映画『すずめの戸締まり』予告②【11月11日(金)公開】(2022年9月29日) |
『すずめの戸締まり』の公開を記念して、全国の劇場にて舞台挨拶を行うキャンペーン[210]。
開催地 | 開催日 | 会場 | 上映回 |
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兵庫・大阪 | 2022年11月17日 | OSシネマズミント神戸 | 10:40の回上映終了後 |
OSシネマズ神戸ハーバーランド | 11:45の回上映終了後 | ||
TOHOシネマズなんば | 13:30の回上映終了後(IMAX上映) | ||
TOHOシネマズ梅田 | 15:40の回上映終了後 | ||
19:20の回上映開始前 | |||
静岡・愛知 | 2022年11月20日 | シネシティザート | 12:10の回上映終了後 |
TOHOシネマズららぽーと磐田 | 14:20の回上映終了後 | ||
109シネマズ名古屋 | 17:25の回上映終了後(IMAX上映) | ||
愛知 | 2022年11月21日 | TOHOシネマズ赤池 | 15:10の回上映終了後 |
ミッドランドスクエアシネマ | 16:45の回上映終了後 | ||
熊本 | 2022年11月23日 | TOHOシネマズ光の森 | 10:00の回上映終了後 |
TOHOシネマズ熊本サクラマチ | 15:40の回上映終了後 | ||
19:00の回上映開始前 | |||
福岡 | 2022年11月24日 | T・ジョイ博多 | 15:10の回上映終了後 |
18:30の回上映開始前 | |||
TOHOシネマズららぽーと福岡 | 17:20の回上映終了後 | ||
宮崎 | 2022年11月25日 | ワンダーアティックシネマ | 17:00の回上映開始前 |
セントラルシネマ宮崎 | 16:00の回上映終了後 | ||
岡山 | 2022年11月29日 | TOHOシネマズ 岡南 | 13:550回上映終了後 |
イオンシネマ岡山 | 15:20の回上映終了後 | ||
広島 | 2022年11月30日 | サロンシネマ | 9:40の回上映終了後 |
広島バルト11 | 14:45の回上映終了後(IMAX上映) | ||
TOHOシネマズ 緑井 | 16:05の回上映終了後 | ||
北海道 | 2022年12月2日 | 札幌シネマフロンティア | 15:40の回上映終了後 |
ユナイテッド・シネマ札幌 | 16:50の回上映終了後 | ||
宮城 | 2022年12月3日 | イオンシネマ名取 | 10:15の回上映終了後 |
MOVIX仙台 | 12:30の回上映終了後 | ||
TOHOシネマズ 仙台 | 16:10の回上映終了後(IMAX上映) | ||
岩手 | 2022年12月4日 | フォーラム盛岡 | 12:20の回上映終了後 |
15:40の回上映開始前 | |||
新潟 | 2022年12月6日 | T・ジョイ新潟万代 | 17:00の回上映終了後 |
2022年12月7日 | イオンシネマ新潟南 | 11:10の回上映終了後 | |
T・ジョイ長岡 | 13:25の回上映終了後 | ||
富山 | 2022年12月9日 | TOHOシネマズ ファボーレ富山 | 16:10の回上映終了後 |
石川・福井 | 2022年12月10日 | イオンシネマ金沢フォーラス | 9:50の回上映終了後 |
イオンシネマ白山 | 12:55の回上映終了後 | ||
福井コロナシネマワールド | 15:40の回上映終了後 | ||
愛媛 | 2022年12月12日 | シネマサンシャインエミフルMASAKI | 15:10の回上映終了後 |
シネマサンシャイン衣山 | 16:40の回上映終了後 | ||
愛媛・香川 | 2022年12月13日 | TOHOシネマズ 新居浜 | 10:00の回上映終了後 |
イオンシネマ高松東 | 13:55の回上映終了後 | ||
イオンシネマ綾川 | 15:35の回上映終了後 | ||
長野 | 2022年12月15日 | 松本シネマライツ | 11:10の回上映終了後 |
長野グランドシネマズ | 16:40の回上映終了後 | ||
2022年12月16日 | 佐久アムシネマ | 15:00の回上映終了後 | |
鳥取 | 2023年1月14日 | MOVIX日吉津 | 12:28の回上映終了後 |
島根 | 2023年1月15日 | 松江東宝5 | 11:00の回上映終了後 |
T・ジョイ出雲 | 13:50の回上映終了後 | ||
沖縄 | 2023年1月21日 | シネマQ | 13:55の回上映終了後 |
2023年1月22日 | シネマライカム | 11:10の回上映終了後 | |
12:10の回上映終了後 | |||
ユナイテッド・シネマPARCO CITY浦添 | 14:00の回上映終了後 | ||
福島 | 2023年1月28日 | イオンシネマ福島 | 9:15の回上映終了後 |
郡山テアトル | 14:35の回上映終了後 | ||
千葉 | 2023年1月29日 | TOHOシネマズ 流山おおたかの森 | 12:40の回上映終了後 |
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