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ゴダイゴの曲 ウィキペディアから
『銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)』(ぎんがてつどうスリーナイン)は、ゴダイゴの11作目のシングル。1979年7月1日に発売。その後も元号を越え、幾度にわたり再発売が為されている。A面曲の副題は「A JOURNEY TO THE STARS」である[1]。
1979年7月1日発売シングル盤には日本語版が収録(品番:CK-537)、2018年9月19日発売シングル盤には英語版が収録(型番:GMT-55)[2]。2021年7月21日配信限定シングル盤には、1979年発売シングル盤よりも演奏時間が長いシン・ミックスが施された(型番:COKM-43391)[3]。
この他、1979年9月1日リリースのシングル盤には映画『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』の挿入歌であるかおりくみこの「やさしくしないで」とインストゥルメンタル曲の「惑星メーテルのテーマ」が追加収録(型番:CH-94)、1989年11月1日リリースのシングル盤には映画『サイボーグ009 超銀河伝説』の主題歌である町田義人の「10億光年の愛」「さらばとは言わない(We'll never say good-bye)」が追加収録(型番:CC-8339)。
作詞は奈良橋陽子(英語詞)・山川啓介(日本語詞)、作曲はタケカワユキヒデ、編曲はミッキー吉野。映画版『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999) 』(東映)主題歌。またTVスペシャル版においても、オープニングテーマとして、間奏部分がカットされた形で使用された。B面の「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」も劇中において使用されている。
オリジナル・アルバムには未収録。ライブ・アルバム、ベスト・アルバムに収録。
映画『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』のプロデューサーの一人だった高見義雄は、東映アニメーションが初めて手がける自主制作映画であり、TVアニメとはまったく別の新しい作品であるこの映画の主題歌をゴダイゴに依頼するべきかどうかを、実際にコンサートへ足を運び、子供から大人まで集まる彼らのライヴの熱気を肌で感じ取り、「主題歌はゴダイゴしかない」と確信したという[4]。
作者の松本零士は、クラシック指向であることから、当初こそゴダイゴの主題歌に違和感を覚えていたものの、メーテルと鉄郎が別れるラストシーンにおいて、希望に満ちたこの主題歌が流れることによって、鉄郎は大丈夫だということを感じ、彼の未来を案ずることがなくなったという。そのようなことができる音楽家を「自分たちとは別世界にいるマジシャン」と評した。また当初、ゴダイゴの主題歌をオーケストラと合わせられないかと考えていたという[4]。なお、松本の意向とは関係ないが、2008年3月8日に行なわれた『Godiego 2008 TOKYO 新創世紀 第二章 R+EVOLUTION』および2009年3月24日に行なわれた『Godiego 2009 TOKYO 新創世紀 第三章 ゴダイゴ号の冒険』では、オーケストラ演奏とのコラボレーションによる「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」が演奏された。
英語作詞担当の奈良橋は、とにかく999号が空へ飛び立つイメージにしようとタケカワと打ち合わせをしていたという。そして受験戦争という過酷な状況でノイローゼになり、下ばかり向いている子どもたちに対して、「日本だけでなく、世界に向かって生きていこう。」という意味を込めて詞を書き、サビの部分で繰り返される「journey」の英単語が旅立つイメージを表現しているという[4]。
日本語作詞担当の山川は、ミッキーのスピード感のあるアレンジのおかげで、多少情緒的な詞でもベタベタしないだろうと思ったという。特に2番の歌詞において、「短い人生の猶予期間において、そのまま安定した人生を送るのも構わないが、もしかしたら君にしかできないことがあるかもしれない。それは大変なことかもしれないが、挑戦する価値があるのではないか。」という意味を込め日本語詞を書いたという。またサビ部分を英語のまま残すことについても大賛成であったという[4]。
作曲担当のタケカワは、それまでロックやポップを使ったアニメソングがなかったため、「ここでその常識を変えるんだ」とやる気満々だったという。「口に出さないのに、格好良いと思った曲は絶対に良い曲」と豪語し、最初のフレーズを作った時には、既に良い曲になると確信していた。またこのフレーズにおいて、音がどんどん高くなっていくところが、999号が宇宙へ飛び立つシーンを表現できていると話す。そして今でも、歌うと皆が喜んでくれるこの曲は、ただのヒット曲ではなく、皆の心の中に未だに銀河鉄道999は走り続けているのだと感じている[4]。
タケカワは、アニメ主題歌制作の話は聞いていたが、その後音沙汰が無く、アルバム制作が終わりそうで、翌月初めから、ゴダイゴの楽曲が売れてから初めての大きなコンサートツアーが決まっていた、1979年3月終わり近くの日の深夜0時頃、プロデューサーから「今、英語の歌詞が出来た。明日昼から録音だから。平気か?」と突然歌詞を渡され、作曲を求められた。
タケカワは「まだ12時間ある」と歌詞を見ずにタクシーで帰宅して、自宅で初めて歌詞を見た瞬間に「あ、できた。」とひらめき、メロディーが浮かんで譜面を書き、ほぼそのまま録音された。 [5] [6]
編曲担当のミッキーは、タケカワが一夜漬けで完成させたデモテープを聴き、当初スローテンポだった曲調を、蒸気機関車が力強く走るようなアップテンポにしたという[4][7]。
映画およびTVスペシャルでは、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」ともに、2番からラストサビの間にある間奏はカットされている。また映画で使用された音楽には番号が振られており、「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」は「M15」、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」は「M61」とされていた。
『劇場版「銀河鉄道999」〜ETERNAL EDITION FILE No.1&2〜』には、「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」が「旅立ち」(M14、M15、M16)、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」が「新たなる出発」(M60、M61)という曲名で収録されているが、映画で使われたのものと同様に2番からラストサビの間にある間奏はカットされている。
韓国で発売されたDVD『劇場版 銀河鉄道999(은하철도 999)』では英語版音声にすることで「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」と「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」英語版を聴くことが出来たが公式とは別テイクであった。
アメリカで発売された同映画のビデオには、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」と「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」に英語訳詞(英語版の歌詞ではない)字幕の付いたヴァージョンとアメリカ人ボーカルが「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」を歌っているヴァージョン(こちらも英語版の歌詞ではなく、また「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」はカットされている)の2種類がある。
原作漫画『銀河鉄道999』の第69話「アンドロメダの雪女」のなかに、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」と「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」の日本語歌詞が掲載されている[8]。
ゴダイゴは、最初に英語詞を作り、曲を乗せ、日本語詞を作るやり方を行なっているため、ゴダイゴの数多の曲には日本語版と英語版が存在する(例外あり)。つまり、本稿の英語版の方がオリジナルである。
「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」の英語版は早い時期に発表されていたが[注釈 1]、「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」の英語版は2011年11月16日に発売されたアルバム『GODIEGO 35TH ANNIVERSARY SELECTION』に収録されるまで関連書籍等で歌詞は公開された[10]もののカセットやCDに収録はされなかった。
英語の詞が先に作られたという点では、続編の『さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-』の主題歌「SAYONARA」も同様である。当曲と異なる点は、こちらは日本語版・英語版ともにゴダイゴの演奏・歌唱によるものだが、「SAYONARA」に関しての歌唱は英語版は作詞・作曲も手がけたメアリー・マッグレガーによるものが、日本語版はかおりくみこによるものである(このほか、日本語版には川島和子によるものも存在する)。アレンジ・演奏は同じである。
「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」「テイキング・オフ!(TAKING OFF!)」が収録されたアルバムを記載する。
★:ゴダイゴ名義ではないアルバム。
他アーティストによるカバー(関連者によるセルフカバー含む)を記載する。尚、特記事項のない限り、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」のみをカバーしたことを記載する。
上記で紹介したカバーのうち、シングルとしてリリースされたものを記載する。
「アニメカラオケシリーズ 銀河鉄道999」 | |
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コロムビア・オーケストラ の シングル | |
初出アルバム『放送30周年記念 ETERNAL EDITION PREMIUM 銀河鉄道999 GALAXY CD-BOX』 | |
B面 | テイキング・オフ! |
リリース | |
レーベル | 日本コロムビア |
作詞・作曲 | 作曲:タケカワユキヒデ |
「The Galaxy Express 999」 | ||||
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Animelo Summer Live の シングル | ||||
リリース | ||||
規格 | デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
作詞・作曲 |
英語作詞:奈良橋陽子 日本語作詞:山川啓介 作曲:タケカワユキヒデ | |||
Animelo Summer Live シングル 年表 | ||||
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以下の駅では発車メロディもしくは列車接近メロディとして採用された。
事業者 | 路線名 | 駅名 | 採用年月日 | 備考 |
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西武鉄道 | 池袋線 | 大泉学園駅 | 2009年3月8日 | 同駅で同日開催の「ねりたんアニメプロジェクトin 大泉2009」に合わせて使用。 同駅がある練馬区が日本アニメ発祥の地であり、 現在でも90社以上のアニメ製作関連会社がある「アニメのまち」であることによる。 |
埼玉新都市交通 | 伊奈線 (ニューシャトル) |
大宮駅 | 2013年7月1日 | 沿線にある伊奈学園総合高校の吹奏楽部が演奏したものを接近メロディとして採用[17]。 |
鉄道博物館駅 | ||||
東日本旅客鉄道 (JR東日本) |
横浜線 | 淵野辺駅 | 2014年6月14日 | 宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの最寄り駅。 宇宙をイメージして採用された。 |
西日本旅客鉄道 (JR西日本) |
山陽新幹線 九州新幹線 博多南線 |
新神戸駅 | 2016年3月9日 | JR東海管轄の新大阪駅を除く全ての全列車停車駅で採用[18][注釈 3]。 下り(博多方面)はAメロの部分を、上り(新大阪方面)はサビの部分を使用。 博多駅13・14番のりばのみBメロの部分を使用。 |
岡山駅 | ||||
広島駅 | ||||
小倉駅 | ||||
博多駅 | ||||
姫路駅 | 2020年3月14日 | 2020年3月のダイヤ改正で一部「みずほ」が新山口駅に停車するようになり、同駅及び同じく一部「みずほ」が停車する姫路駅と、相生駅にも追加された。 | ||
相生駅 | ||||
新山口駅 | ||||
福山駅 | 2021年1月21日 | これにより、新大阪駅を除く山陽新幹線内の「みずほ」停車駅全てで追加されたことになった。 | ||
北九州高速鉄道
(北九州モノレール) |
小倉線 | 小倉駅 | 2017年4月22日 | 発車メロディと接近メロディとして採用。 |
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの私設応援団「全国荒鷲連合会」が東北地区限定のチャンステーマとして2018年まで採用していた。
フジテレビ系列のバラエティ番組「はねるのトびら」内のコーナー「短縮鉄道の夜」の挿入歌、および「クイズ!ヘキサゴンII」の1コーナー「仲間を救え!底抜けドボンクイズ」のルール説明のBGMにも使用されており、両番組の連続放送があった水曜日のゴールデンタイムは、2時間で2回も該当曲を聴くことが出来た。
てっぱんの劇中でも演奏されたことがあった。
連続テレビ小説・第88シリーズ『あまちゃん』では、「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」が挿入歌として使用されたことがある。さらに、中川家が司会のクイズ特番『鉄オタ選手権』のオープニングとして使用している。
2021年には、この年に創業50周年を迎えた日本マクドナルドの50周年記念スペシャルCM(出演:木村拓哉)のCMソングに起用された。また、同年10月1日に放送開始されたTBSテレビの朝の情報番組『THE TIME,』では、オリジナルマルチトラックテープからの再ミックス版『銀河鉄道999〜シン・ミックス〜』が1年後の2022年9月30日までテーマ曲に採用されており、ピアノでのカバー・インストゥルメンタルバージョンと音源そのままの2パターンが放送されていた。
2022年には、BS Japanext制作の『地域創生! 旅番組』のオープニングとして使用。旅人は、月曜:徳永ゆうき、火曜:二代林家三平、水曜:宮川一朗太、木曜:石丸謙二郎、中澤裕子が出演。ナレーションは徳永、三平、一朗太、中澤が自ら担当。
2023年1月2日より、東芝のCMにカバー曲が使用された。CM出演者:有村架純、歌唱:真琴(E.scene)[19]。
2023年5月より、JR東日本のCM「自分の世界に、まだない場所へ。」(東北へ篇・東京へ篇)に使用された。ロードムービー風の演出になっており、出演した学生たちが歌唱(合唱)している。
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