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東京都中央区にある映画館運営会社 ウィキペディアから
株式会社松竹マルチプレックスシアターズ(しょうちくマルチプレックスシアターズ、英: Shochiku Multiplex Theatres, Ltd.)は、MOVIX(ムービックス)などの映画館を経営・運営する松竹株式会社の完全子会社である。
本社が入居している東劇ビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | SMT |
本社所在地 |
日本 〒104-8422 東京都中央区築地四丁目1番1号 東劇ビル |
設立 | 1996年(平成8年)5月8日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 2010001046023 |
事業内容 |
映画館の企画・開発・経営・運営、 売店・飲食店経営、 雑貨類・キャラクター商品販売、 不動産の売買及び賃貸借ほか |
代表者 | 熊谷浩二(代表取締役社長) |
資本金 | 39億3,750万0千円 |
売上高 |
270億7,100万円 (2024年2月期)[1] |
営業利益 |
9億8,700万円 (2024年2月期)[1] |
経常利益 |
12億8,400万円 (2024年2月期)[1] |
純利益 |
△4億5,800万円 (2024年2月期)[1] |
純資産 |
46億4,200万円 (2024年2月期)[1] |
総資産 |
210億3,300万円 (2024年2月期)[1] |
支店舗数 | 劇場一覧参照 |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 | 松竹(株)(出資比率100%) |
関係する人物 | 大谷信義(松竹元社長・現代表取締役会長) |
外部リンク | https://www.smt-cinema.com/ |
現在、北海道と四国を除く地域に25サイトを展開している(共同経営館を除く)。TOHOシネマズと競合している地域のサイトでは、配給側の意向で東宝が配給する映画などが上映されないことも多く、そのようなサイトではラインナップ面でやや劣っているものの、その分ミニシアター系の上映作品が多い。音作りにはこだわっているとしており[2]、その音響の正確性やサービスの向上に対する姿勢が評価され、週刊ダイヤモンドの顧客満足度調査でシネマコンプレックスにおける1位にランキングされたこともある[3]。
松竹は国内興行会社としては、シネマコンプレックスへの進出が早く、1990年(平成2年)から海外情報の収集を進め、1996年(平成8年)5月にはMOVIXの運営会社となる松竹マルチプレックスシアターズを設立した。1号店は1997年(平成9年)3月20日にオープンしたMOVIX六甲(2010年1月31日閉館)である。当初の目標として、2000年(平成12年)までに10地区100スクリーン、国内のスクリーン数が3000を越えた時点で1割に当たる300スクリーンというものを掲げた。しかしながら、ノウハウ吸収を目的として合弁契約をしたシネマーク・シアターズとは開発スタンスの違いが原因で合弁契約を解消したり、競合会社の増加によりテナント契約が困難を極めたりしたため、出店計画に若干の遅れが発生した[4][5][6]。現在では松竹の運営するシネマコンプレックスや松竹と他社の共同運営サイトの持分も含めると300スクリーン弱、興行収入は13%弱のシェアを握っており[7]、おおよそ当初の目論見通りとなっている。
2001年開業の「京都」は松竹発祥の地(新京極通)で旧態化した松竹の上映館を建て直した経緯から松竹本社による直営で、運営を松竹マルチプレックスシアターズが担う関連施設であった。2010年12月24日に、東劇や松竹系のチェーンマスター丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーを含む松竹本社の映画興行事業を分割し、松竹マルチプレックスシアターズに吸収させることを決定したため、2011年3月1日に松竹直営劇場はすべて松竹マルチプレックスシアターズへ移管された。移管された劇場のサービスは長らく変更されていなかったが、2014年春ごろからメンバーズカードや座席予約についてはサービスが統一された。コンセッションの統一は行われていない。
主要ブランドであるMOVIXの看板キャラクターはヒッポコブラザーズという容姿の違う直立2足歩行の3匹のカバ兄弟(パコ・ピコ・ポコ)で、CGデザイナー村松直之の手によるもの。元は3DCGで描画され、マナーを促すフル3DCGアニメやチラシなどに登場していたが、2次元のイラストとしても描かれるようになり、2009年にイラストタッチのアニメによるポリシーシネマが製作された。流れるテーマソングは「映画ってたのしーね。」というタイトルで、作曲・歌は福井洋介。ポリシーシネマは予告編前に鑑賞マナーの告知に続いて流れる他、MOVIXの公式サイト上でも観ることが出来る。なおプロモーションを兼ねた上映作のタイアップによるものに差し替えられた例がある(2010年12月前後の「相棒 劇場版II」、2012年10月前後の「北のカナリアたち」によるもの)。CM(シネアド)・マナーアニメと予告編の間に挿入される「MOVIX」ロゴアニメのカットでは下部に「presented by 'SMT'」のキャプションがあったが2006年頃から省かれている。
サービスとしては、会員システムのSMT Membersや、インターネットチケット購入システムなどがある。
飲食物は劇場内のコンセッション(飲食売店)で購入した飲食物のみ持ち込みできる。ドリンクはコカ・コーラ製品を販売している(本牧のみペプシであった)。
会員システムのMOVIX Clubは入会金が500円必要(年会費等は不要)ではあるが、入会すると白濁リライトカードタイプのポイントカードが渡された。入会特典として10ポイント貰えた。ポイントについては、窓口購入だと1本で10ポイント、インターネット予約だと1本で12ポイント付加された(会員本人分だけでなく同伴者分もポイントを付けることができた)。60ポイントで「MOVIX Clubセット」と言う、無料招待券1枚とサービスポップコーン引換券のセットが渡された。このポイントは、チケット発行時と同時に付加されるので、例えば「1本目に有料鑑賞して60ポイントを達成し、2本目は無料で鑑賞」というハシゴも可能であった。ただし、3D作品、特別興行などには使用できなかった。
さらに、2009年(平成21年)9月1日から、上記60ポイントに加え、「20ポイントで、映画が1000円で鑑賞できるクーポン1枚と引き換え(購入時に10ポイントバック有り)」[注釈 3]「30ポイントで、ホットドッグ、ポップコーン(Mサイズ)等2品と引き換え」という特典が追加された。これにより、映画サービスデー以外でもポイントさえ残っていれば実質1000円鑑賞が毎回可能となった。
ポイント使用時は、後述のおさきにNetの自動発券機にカードを挿入し引換券を発行。60ポイント無料鑑賞のインターネット予約はできないので、引換券を発行しチケット窓口で入場券と交換となっていた。
ポイントの有効期間は、チケット最終購入日から半年間(ポイント引き換えでは有効期間は延びない)。紛失などによるカード及びポイントの再発行はできないので、会員を続けるには改めて500円を支払い再入会が必要。ただし、破損・磁気不良によるカードの交換は無償でできた。
また、会員特典として下記のような優待サービスがある。
SMT Membersへの移行のため、2013年8月末でポイント付与を終了し、2014年5月末でサービス終了となった。
2019年4月26日(平成最後の金曜日)、MOVIXさいたま内にドルビーシネマスクリーンがオープン[12]。その後同年10月4日、有楽町マリオン新館5階の丸の内ピカデリー3をドルビーシネマに改装・リニューアル[13]。2020年3月6日にはMOVIX京都にも新設され[14]、SMT系列では現時点で3サイトにドルビーシネマが設置されている。
XpanD方式を採用している。3Dメガネは、液晶シャッター式で電池が内蔵されており 電池切れなどによる不具合で映像が3Dに見えないことがある。その場合、スタッフに申し出て別の3Dメガネと交換する必要がある。3Dメガネは貸出品で上映後に返却しなければならない。3Dメガネの持ち出し防止のため、亀有・三好の劇場には試験的にセンサーが設置された。現在は大阪ステーションシティシネマにて採用したNESTRI 3D CINEMA SYSTEM(ネストリ3Dシネマシステム)へ入れ替えを行なっている。液晶シャッター方式でXpanDと同様のアクティブシャッター方式だが、XpanDに比べて、輝度が高くメガネも軽量で装着感も良い。防犯タグ内蔵。また子供用アタッチメントもある。
アルバイトの制服は、2016年1月頃までは、オンワード商事製で長袖Yシャツにピンク色のベスト(コンセッションは、ピンク色のエプロン・サンバイザー)を使用していた。 2016年2月頃からは、同じくオンワード商事製でオリジナルデザインの青い縦ラインの入ったシャツに変更された。また寒い場合は黒いカーディガンを着用する。なおズボンやシャツ、カーディガンにはポケットが一切なく、その代わりにポーチを使っている。支配人、マネージャーなどの社員には制服はなくスーツを着用している。
劇場マネージャーの採用は不定期に行われている。離職者も多いが、人気の職種のため応募者は多い。はじめは、契約社員からスタートで1年後正社員登用の試験を受ける事ができる。
映画館単体で記事がある劇場に関しては劇場名に下線を引いている。テナントとして営業している場合は「所在地」欄に入居施設名を記載する。
かつて愛知県名古屋市にあった「ピカデリー」は松竹系の映画を中心に上映していたものの、中日本興業が運営していた。その為、当社及び松竹は一切関係無い。
劇場名 | 所在地 | 開館日 | 規模 | 備考 |
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MOVIX仙台 | 宮城県仙台市太白区 ザ・モール仙台長町 | 2000年12月20日 | 10スクリーン 1,817席 | |
丸の内ピカデリー | 東京都千代田区 有楽町マリオン | 1984年10月6日 | 3スクリーン 1,312席 |
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新宿ピカデリー | 東京都新宿区 | 2008年7月19日 | 10スクリーン 2,235席 | 改築の際、名称を「MOVIX」にする案もあった |
東劇 | 東京都中央区 | 1975年**月**日 | 1スクリーン 435席 | |
MOVIX亀有 | 東京都葛飾区 アリオ亀有 | 2006年3月3日 | 10スクリーン 2,147席 | |
MOVIX昭島 | 東京都昭島市 モリタウン | 2006年3月15日 | 12スクリーン 2,429席 | |
MOVIXつくば | 茨城県つくば市 Iiasつくば | 2008年10月31日 | 9スクリーン 1,632席 | |
MOVIX宇都宮 | 栃木県宇都宮市 FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店 | 2003年11月22日 | 10スクリーン 2,010席 | |
MOVIX伊勢崎 | 群馬県伊勢崎市 スマーク伊勢崎 | 2019年3月29日 | 10スクリーン 1,749席 |
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MOVIXさいたま | 埼玉県さいたま市大宮区 コクーンシティ | 2004年9月17日 | 12スクリーン 2,543席 | 「ドルビーシネマ」導入劇場 |
MOVIX川口 | 埼玉県川口市 アリオ川口 | 2005年11月29日 | 9スクリーン 1,950席 | |
MOVIX三郷 | 埼玉県三郷市 ピアラシティ | 2005年6月1日 | 12スクリーン 2,523席 | 2024年11月30日に閉館予定[15] |
MOVIX柏の葉 | 千葉県柏市 ららぽーと柏の葉 | 2006年11月22日 | 10スクリーン 2,009席 | |
MOVIX橋本 | 神奈川県相模原市緑区 SING橋本 | 2004年7月3日 | 9スクリーン 1,712席 | |
MOVIX清水 | 静岡県静岡市清水区 エスパルスドリームプラザ | 1999年10月8日 | 9スクリーン 1,950席 | |
MOVIX三好 | 愛知県みよし市 アイ・モール三好 | 2000年10月28日 | 12スクリーン 2,203席 | |
MOVIX八尾 | 大阪府八尾市 アリオ八尾 | 2006年12月4日 | 12スクリーン 2,436席 | |
MOVIX堺 | 大阪府堺市堺区 堺浜シーサイドステージ | 2006年4月15日 | 12スクリーン 2,413席 | |
MOVIXあまがさき | 兵庫県尼崎市 あまがさきキューズモール | 2009年10月20日 | 11スクリーン 2,030席 | |
MOVIX京都 | 京都府京都市中京区 京都松竹ビル(北館) 京都松竹座ビル(南館) | 2001年11月23日 | 12スクリーン 2,020席 |
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MOVIX倉敷 | 岡山県倉敷市 イオンモール倉敷 | 1999年9月21日 | 10スクリーン 1,702席 |
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MOVIX日吉津 | 鳥取県西伯郡日吉津村 イオンモール日吉津 | 1999年4月17日 | 6スクリーン 1,306席 | |
MOVIX周南 | 山口県下松市 ゆめタウン下松 | 1999年3月20日 | 7スクリーン 1,550席 | |
熊本ピカデリー | 熊本県熊本市西区 アミュプラザくまもと | 2021年4月23日 | 10スクリーン 1,316席 | 「3面ライブスクリーン」導入劇場[注釈 5][16][17][18] |
劇場名が下線が引いている劇場は映画館単独で記事あり。太字はSMT(松竹マルチプレックスシアターズ)運営である。
備考欄の太字は運営会社を指す。
劇場名 | 所在地 | 開館日 | 規模 | 備考 |
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札幌シネマフロンティア | 北海道札幌市中央区 札幌ステラプレイス | 2003年3月6日 | 12スクリーン 2,705席 | TOHOシネマズ / SMT / ティ・ジョイ共同事業体 |
T・ジョイエミテラス所沢 | 埼玉県所沢市 | 2024年9月24日 | 12スクリーン
1,872席 |
ティ・ジョイ/SMT/西武リアリティソリューションズ共同事業体 |
横浜ブルク13 | 神奈川県横浜市中区 コレットマーレ | 2010年3月19日 | 13スクリーン 2,483席 | ティ・ジョイ / SMT / 東急レクリエーション共同事業体 |
ミッドランドスクエア シネマ | 愛知県名古屋市中村区 ミッドランドスクエア(シネマ) シンフォニー豊田ビル(シネマ2) | 2007年3月7日 | 14スクリーン 2,205席 |
中日本興業 / SMTによる共同事業体 |
なんばパークスシネマ | 大阪府大阪市浪速区 なんばパークス | 2007年4月19日 | 11スクリーン 2,187席 | SMT / ティ・ジョイによる共同事業体 |
大阪ステーションシティシネマ | 大阪府大阪市北区 大阪ステーションシティ | 2011年5月4日 | 12スクリーン 2,589席 |
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