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GRAPEVINE
日本のロックバンド (1993-) ウィキペディアから
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GRAPEVINE(グレイプバイン)は、ボーカル・ギター・田中和将、ギター・西川弘剛、ドラムス・亀井亨の3人からなる日本のロックバンド。1993年に大阪府で結成。世に知られるようになった時点のレコード会社はポニーキャニオン/ROCKER ROOM。2014年からSPEEDSTAR RECORDS。公式ファンクラブは「BALLGAG」である。
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概要
田中による文学的な歌詞、3人のメロディーメーカーによる曲、また力強いライブでファンを惹きつけるロックバンド。バンド名の由来はマーヴィン・ゲイのヒット曲"I Heard It Through The Grapevine"(邦題「悲しいうわさ」)から。直訳すると「葡萄のつる」、転じて「よくない噂」という意味も込められている。
楽曲の作詞は田中が行い、作曲はメンバー全員がそれぞれ担当するが、2006年にリリースされたシングル「FLY」以降は、バンドセッションから作られる曲も増えてきている。
メンバー
現メンバー
- 田中和将(たなか かずまさ、1974年1月15日(51歳) - )ボーカル、ギター
- 兵庫県神戸市出身。大阪府枚方市育ち(ROCKIN'ON JAPANの2万字インタビューによると、かなり複雑な家庭環境の少年時代を送る)。O型。大阪府立守口高校卒業。
- 作詞と一部楽曲(主にアルバム、c/w)での作曲を手がける。
- Fender JAZZMASTER、Fender TELECASTER、Gibson SG SPECIAL、Epiphone CASINO、Gibson J-50を使用。
- トレードマークは虹色ストラップ。FTK&Kでもボーカル、ギターを担当している。
- 兄が持っていたRCサクセション、THE STREET SLIDERS、ゴダイゴのCDを聴いたことが、音楽にハマるキッカケとなっている。
- 読書家であることを公言しており、作家や作品が詞のモチーフになった楽曲も多々ある。自身が好きな作家に坂口安吾や安部公房、阿佐田哲也の名を挙げている[1]。
- 2009年から高野と共に「Permanents」名義での活動も行っている。
- 喫煙者であり、1日に1箱半~2箱吸うとインタビューで発言している[2]。愛煙する銘柄はウィンストン[2]。
- 影響を受けたバンドについてはThe Beatles、THE ROLLING STONESを挙げている。
- 西川弘剛(にしかわ ひろよし、1969年11月14日(55歳) - )ギター
- 奈良県出身。O型。桃山学院大学経済学部卒業。一部楽曲で作曲も手がけるが、3人体制になってからは作曲する機会は少なくなっている。
- Fender TELECASTER、Gibson LES PAUL STANDARD、Fender FAT TELEを使用。
- 愛称は、兄貴、大統領、師匠、ミスターなど。バンド結成時からのメンバーである。
- バンド活動以外にも、高野からの誘いで小谷美紗子のライブでサポートを務めたり[1]、Coccoのバックバンドとして参加した経験がある[3]。
- 亀井亨(かめい とおる、1972年8月2日(52歳)-)ドラム
サポートメンバー
- 金戸覚(かねと さとる、1966年8月25日(58歳) - )ベース
- 高野勲(たかの いさお、1969年3月5日(56歳) - )キーボード、ギター
- 北海道出身。元benzo。
- Scoobie Doや小谷美紗子、サニーデイ・サービスなどのライブでサポートメンバーを務めたことがあり、ロックバンド・Rouse Gardenのプロデューサーも担当している。
- 金戸と同じく2001年のライブ「Whitewood」から参加。12thシングル「ナツノヒカリ」からバンドの作品にも参加している。
- 2009年から田中と共に「Permanents」名義での活動も行っている。
- 2人は正式なメンバーでは無いものの、3人体制になってからのインタビューで田中は「意識としては今年(2003年)から(金戸、高野を含めた)5人バンドなんで」[5]、「実際にライブでもレコーディングでもずっと5人で作っているんで、ほとんどメンバーみたいな気分というか、こっちとしては、5人バンドをやっている気分」[6]と発言しており、バンドには欠かせない存在となっている。
田中は3人編成で活動する理由について、金戸と高野がミュージシャンとして他でも活動していることから、「単純にそのほうがフレキシブルだからですよ」と述べており、「特別その正式メンバーにこだわる理由がひとつもないというか。(中略)たぶんプロモーションでの見せ方ってことだと思うんですけど、ライブは事実ずっと5人でやってるわけですから」とも語っている[7]。
元メンバー
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来歴
1993年、西原誠、西川弘剛らにより大阪で結成。同年にメンバー募集のチラシを見て参加した田中和将、翌1994年に西川の後輩である亀井亨が加入し、大阪を拠点に精力的に活動を行う。
1997年にミニアルバム『覚醒』でメジャー・デビューし、東京に進出する。
1999年に4thシングル「スロウ」でブレイク。同年にリリースされた2ndアルバム『Lifetime』はバンド最高位となるオリコン初登場3位を獲得した。
2001年、結成当時からのリーダーである西原誠が、ジストニア治療に専念するためバンドを一時離脱。同年に行われた全国ツアー「Whitewood」では、サポートメンバーに金戸覚(ベース)と高野勲(キーボード)を迎える形で行われ、以降のライブはキーボードを加えた5人編成で活動している。西原は翌2002年に復帰するが、ジストニアの症状が再発した為、同年内をもって脱退。
メジャー・デビュー以降は、2006年と2014年を除き、ほぼ毎年コンスタントにアルバムをリリースしている(2010年は「長田進withGRAPEVINE」名義でのリリース)。2012年にメジャーデビュー15周年を迎えた。
2014年、デビュー当時から在籍していたポニーキャニオンを離れ、数か月間のどこにも所属しない期間を経た後、SPEEDSTAR RECORDSへレーベル移籍することを発表[10]。SPACE SHOWER MUSICとのマネージメント契約締結も併せて発表された[11]。レーベル移籍後、以前はしなかったようなMVでの演技や、メディアへの積極的な露出が増えたことについて、田中は契約の時に「なんでもしますんで」という約束をしたことを挙げている。
エピソード
メンバー
- 田中はもともとギターで入りたかったが、セッションにて歌声を聴いた西原の推薦によりボーカル担当となる。そのため、デビュー前にボーカルの重圧に耐えかね一時失踪している(実際は西原の留守電に辞めたい旨の伝言を残し、その足でフェリーで四国に向かうがその日のうちに帰ってきた)。その後西原による再三の説得により復帰。ギター志望だっただけありギターの腕前は良く、よくライブで西川と掛け合いでギターソロをやっている。
- ライブ終わりに田中の言う「アーリガットサーン!」はイベントや配信終わりにTwitterなどでファンが言う〆の言葉にもなっている。
- 西川は雑誌のインタビューでギター選びの判断基準を聞かれた際に、コストパフォーマンスだと答えている。というのは実は冗談で、後に「楽器はひとつひとつ個性があるものだから、基準は気に入ったら買うだけなのに、なんでそんなこと聞くんかな~」とのことである。[12]
- 昔はバンド貯金をしており、そのために銀行に口座も作っていた。ちなみに、田中のCASINOはそのお金で買ってもらったものである。
- 西川は西原脱退の際に「ベースがいない音楽があってもいいじゃないか。だから残りなさいよ、君は」、「(3人になっても)続ける意味があるのかと考えたとき、自分1人になった時に僕にどんな価値があるのかなと思って。そういうのを知る意味では正直辞めてもいいかなとちょっと思ったんですよ」とコメントしている[13]。
- 田中はアルバム『Circulator』のインタビューで、メンバー2人の魅力を聞かれた際、亀井を「メロディーメーカー。多彩です。」、西川を「打率10割。天才です。」と答えている[14]。
楽曲
- 田中の書く歌詞はデビュー当時から「非常に奥行きがあり、深読みしていけば尽きる事がない文学性を持つ」とメディアから絶賛されているが、当の本人は「ストレートに書くと恥ずかしいからちょっと捻っているだけ」と語っている[15]。また、「読んできている本とかの影響で、あんまり歌詞を書こうと思ってない」、「歌詞というよりは感覚で捉えてくれっていう感じになってきてます」とも発言している[16]。
- デビューとしては珍しいミニアルバムという形態であったが、それは当時の主流であった8cmシングル、また流行していた12cmシングルでデビューしたくないというメンバーの天邪鬼な性格からきたものだった。その後1st・2ndシングルは8cmで発売するが、3rdシングルからは12cmになり、また1st・2ndシングルに至っては12cmで再発もされている。メンバーはこの事について、「デビュー当初、シングルは『8cmの短冊でなくては』ということにこだわっておりました」と後に理由を明かしている[17]。
- デビュー当時から現在まで、全てのメンバー(特に田中と西原)は、インタビューや著書などで、幾度となくアメリカのブルースやファンクなどの、いわゆるブラックミュージックや古典的なロック(田中曰く、「ルーツ・ロック」)からの影響を公言しており、作曲やプレイスタイル、楽曲のタイトルなどにも、それが反映されている。しかし、近年は、田中がウィルコ[18]やバトルスからの影響を公言するなど、ポスト・ロック的なアプローチや後述のセッションによる作曲も増え、より多角的なサウンドになっている。特にウィルコは、メンバー全員が好きなバンドであるという[19]。
- アルバム「退屈の花」に収録されている「1&MORE」は、矢野顕子の「ひとつだけ」にインスパイアされて書いた曲である。
- シングル「君を待つ間」は亀井が初めて作曲した曲でメンバーは当時かなりベタ褒めした。
- シングル「超える」のc/w「エレウテリア」とは、サミュエル・ベケットの戯曲のひとつで、「自由」を意味する。
- ジャムセッションで曲を作るようになったのは、スタジオを1日押さえている状況でレコーディングを終えてしまった際に、当時のプロデューサーであった長田進が言った「セッションでもしてみなよ」という言葉がキッカケになっている[20]。初めてセッションで製作された「FLY」のリリース当初は、「これまであえてやらなかった曲の作りかたなので、今後も自分たちの主流になることはないと思います(亀井)」といったコメントもあったが[21]、その後は『MISOGI EP』を除く全アルバムに一定の割合でセッションでの楽曲が収録されている。
セッションでの曲作りは、基本的にサポートメンバーの金戸と高野を含めた5人で行われているが、『真昼のストレンジランド』では3人でプリプロに入るところから製作が始まっている[22]。
その他
- ライブDVD「GRAPEVINE tour2007 “ママとマスター”FINAL」には、副音声としてメンバーと鹿野淳によるオーディオコメンタリーが収録されているが、「たとえばお笑いDVDの副音声みたいに、くだけたものにしよう」ということでビール・焼酎・ワイン・日本酒といった酒をスタジオに持ち込んでの収録となった。
- かつてのプロデューサーである根岸孝旨と長田進は、Dr.StrangeLoveというユニットで活動している。
- MV作品のほとんどがJET(スペースシャワーTV独占MV)である(「ナツノヒカリ」「女たち」等、一部例外もある)。
- デビューが同時期であるTRICERATOPSとは交流がある[4]。
- 田中とサポートメンバーの高野は、2009年からバンドと並行して、「Permanents」名義での活動も行っている[2]。「Permanents」では、主にバンドの楽曲や洋楽のカバーをメインに演奏している[23]。
- デビュー当初の所属事務所はアロハ・プロダクションズであったが、2006年に同事務所の縮小により、ポニーキャニオン系列の事務所に移籍[24]。その後、2014年2月のレーベル契約満了に伴う形で契約解除となるものの[25]、同年5月にSPACE SHOWER MUSICへ移籍。現在に至っている。
- UNISON SQUARE GARDENのヴォーカル、斎藤宏介は彼らの大ファンであり、学生時代に楽曲を聴いてから幾度となくコピーバンドとして演奏していた。今でも20曲以上は空で演奏できるという。[26]後に斎藤が声をかけ、それが縁で現在もUNISON SQUARE GARDENと深い親交があり、お互いのライブにゲスト出演したりしている。[27]
- 2020年5月19日、アルバム『Lifetime』発売から21周年のその日に、YouTube プレミア限定でライブIN_A_LIFE_TIMEが配信され、Twitterのトレンドに入るなど、盛り上がりを見せた。
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ディスコグラフィ
インディーズ
シングル
アルバム
オリジナル・アルバム
- 『退屈の花』から『déraciné』までのアルバムは、『From a smalltown』発売時に低価格・限定盤として再発売された。
ミニ・アルバム
ベスト・アルバム
その他
映像作品
参加作品
- Mellowhead ミニアルバム『ラハイナ』(2002年5月24日)
- 「ラハイナ-southbound mix-」
- TSUTCHIE(SHAKKAZOMBIE) アルバム『THANKS FOR LISTENING』(2002年12月26日)
- 「LAZZ(featuring 渡辺俊美」(亀井・ウィンドチャイム参加)
- ジョージ・ハリスン追悼トリビュート・アルバム『Gentle Guitar Dreams』(2002年5月29日)
- 「THE LIGHT THAT HAS LIGHTED THE WORLD」(田中&亀井)
- コンピレーションアルバム『aloha all cast presents[12 smile&pray]あろは』収録(2002年10月9日)
- 「青い魚」
- ザ・コレクターズトリビュート・アルバム『BEAT OFFENDERS A TRIBUTE TO THE COLLECTORS』(2002年10月23日)
- 「TEENAGE FRANKENSTEIN」(FT2K'S-現FTK&K)
- Mellowhead アルバム『Mellowhead』(2003年4月16日)
- 「ラハイナ2-southbound mix-」
- コンピレーションアルバム『802HAVYROTATIONS J-HITS COMPLATE 96-99』
- 「白日」
- スキマスイッチ シングル「全力少年」(2005年4月20日)
- 「さみしくとも明日を待つ」(バックバンドとして参加)
- つじあやの シングル「Shiny Day/愛の真夏」(2005年6月22日)
- 「Shiny Day」(バックバンド、コーラスとして参加)
- UNICORN トリビュート・アルバム『ユニコーン・トリビュート』(2007年10月24日)
- 柳田久美子 マキシ・シングル『あなたと私』(2007年9月26日)
- 「レモン色の世界」(西川・ギター参加)
- The Ma'am ミニアルバム『Always』(2007年9月11日)
- 「ハートエイクAZ with田中和将」
- アナログフィッシュ アルバム『Fish My Life』(亀井・ドラム参加)
- 『ソラニン songbook』(2010年4月21日)
- 「風待ち」
- 寺岡呼人 アルバム『独立猿人』(2010年10月20日)
- 「病気になる天才」(西川・ギター参加)
- セカイイチ アルバム『and10 (2003〜2013)』(2013年2月6日)
- 「あかり」(田中・ボーカル参加)
- スキマスイッチ アルバム『re:Action』(2017年2月15日)
- 「ユリーカ produced by GRAPEVINE」(プロデュース・演奏・コーラスとして参加)
- TRICERATOPS トリビュート・アルバム『TRIBUTE TO TRICERATOPS』(2020年12月30日)
- 「2020」
書籍
- 『書生・田中和将の“とんと、ご無沙汰。”』(田中和将)
- 『田中牛乳』(田中和将)
- 『「ママとマスター」インタビューブック』(ツアー会場・タワーレコード通信販売のみ)
- 『愚かな者たちの語ること』(「GRAPEVINE tour2013」ツアーパンフレット、会場販売)
- 『IN A LIFETIME』(「IN A LIFETIME」ツアーパンフレット、会場販売)
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ミュージックビデオ
監督 | 曲名 |
淡島ダイサク | 「FLY from LIVE DVD「GRAPEVINE tour 2007"ママとマスター"FINAL」」 |
ANDERS EDSTROM | 「放浪フリーク」 |
ウスイヒロシ | 「Everyman,everywhere」「指先」 |
大沢昌史 | 「lamb from DVD「sweet home adabana2005」」「真昼の子供たち」 |
大関泰幸 | 「1977」「MISOGI」「RAKUEN」「Silverado from DVD「GRAPEVINE tour 2011「真昼のストレンジランド」」「真昼の子供たち from DVD「GRAPEVINE tour 2011「真昼のストレンジランド」」「風の歌」 |
大根仁 | 「アダバナ」「アダバナ (30minutes ver.)」 |
小澤正彦 | 「ミスフライハイ」 |
柿本ケンサク | 「EAST OF THE SUN」 |
川村賢輔 | 「Reverb」 |
志賀匠 | 「FLY」「Gifted」「目覚ましはいつも鳴りやまない」「ねずみ浄土」「雀の子」「Ub(You bet on it)」「停電の夜」 |
島田大介 | 「ジュブナイル」「超える」 |
清水康彦 | 「その未来」 |
須永秀明 | 「B.D.S.(LIVE VERSION)」「Our Song」「Wants」「discord」「here」「いけすかない」「ふれていたい」「スロウ」「羽根」「君を待つ間」「光について」「白日」「風待ち」 |
谷篤 | 「疾走」 |
塚田康弘 | 「BREAKTHROUGH」 |
野田真也 | 「CORE」 |
早坂直哉 | 「女たち」 |
Higuchinsky | 「そら」「覚醒」 |
フカツマサカズ | 「すべてのありふれた光」「EVIL EYE」 |
村本天志 | 「会いにいく」「会いにいく (メンバーなしVer.)」 |
山口保幸 | 「BLUE BACK」「ドリフト160(改)」「ナツノヒカリ」 |
八若道洋 | 「ぼくらなら」 |
ZUMI | 「Empty song」 |
不明 | 「SING」「Alright」「こぼれる」 |
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ラジオ
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