POPによるデザインを中心としたスタイルで展開されている。
擬人化された怪獣と宇宙人(POP版)
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はいたい! ウルトラ怪獣?!
POPが『はいたい七葉』のキャラクター原案を務めていたことからコラボレーションが実現された。2013年5月、琉球朝日で放送された第2期の第20話「はいたい! ウルトラ怪獣?!」。
登場人物(はいたい!)
- テンペラー星人
- 声 - 新井里美(ウルトラ怪女子と共通)
- イーナを対ウルトラ兄弟の切り札となる最強の生命体として担ぎ上げる。「だわよ」口調で喋る。「シンバルを叩く猿のおもちゃ」を持っている。
- エレキング
- 声 - 桑原由気
- テンペラー星人の配下。
- キングジョー
- テンペラー星人の配下。帰る際にはイーナを踏んづけて足跡をつけていく。このとき、踏まれたイーナの「ちぶるやみぃー(頭が痛い)」のセリフの背景には、チブル星人(非擬人化)が描かれていた。
- メフィラス星人
- 声 - 中村桜
- テンペラー星人にゼットンを見せて彼女こそ宇宙最強の生命体であると説明している。
- ゼットン
- 声 - 喜多丘千陽
- 真の宇宙最強の生命体。バリヤーと一兆度の火球でイーナを一蹴している。
ドラマCD『ウルトラ怪女子』
2014年8月15日から8月17日、「コミックマーケット86」で販売されたPOPのデザインによる擬人化怪獣(ウルトラ怪女子)図鑑と同名のドラマCD。ジャケットにはバルタン星人が出ているが、ドラマCDには存在について語られるのみで直接登場はしない。8月のC86に先駆けて2月に台湾で行われた「台北國際動漫節」で、『力霸王怪女子』の名称で先行公開された。
登場人物(怪女子)
- テンペラー星人
- 声 - 新井里美
- 「だわよ」口調で喋る。平穏なモンストリアに退屈して地球侵略をメフィラス星人に持ち掛けるが、侵略性の違いから口論となり、互いに罵り合う結果になった。
- メフィラス星人
- 声 - 井上喜久子
- 「ですわ」口調で喋る。プライドの高い淑女。
- エレキング
- 声 - 佐藤利奈
- ツインテールと共にテンペラー星人とメフィラス星人の喧嘩を止めに入った。
- ツインテール
- 声 - 八木あずさ
- エレキングと共にテンペラー星人とメフィラス星人の喧嘩を止めに入った。
- ジェロニモン
- 声 - 清水彩香
- 怪獣軍団を率いて地球を侵略しようと相談している怪女子たちの近くを偶然通り掛かり、怪獣を蘇らせる能力を見込まれ勧誘された。
- ウルトラマンベリアル
- 声 - 藤原啓治
- 光の国で唯一、悪に堕ちたウルトラ戦士。一応はウルトラ戦士であるため、モンストリアでも姿は変化していない。再生怪獣を利用した地球侵略を画策する怪女子たちに協力を申し出るが、怪獣扱いされながらもウルトラ戦士のままである点が中途半端と指摘されて、おっさんなどと貶されたことでウルトラの母に泣き付きにモンストリアから去った。
用語(怪女子)
- モンストリア
- 人々の空想から生まれた怪獣の魂が流れ着く怪獣墓場。人間の空想の影響を受けて流れ着いた怪獣が少女の姿になる性質を持っている。
ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code
風上旬によるコミカライズ。『ヤングチャンピオン』で2015年No.4から2020年No.3まで連載していた。全120話。女子高生になった怪獣と宇宙人によるギャグ漫画。
著者クレジットは3人で役割が異なり、原作を円谷プロダクション、企画、キャラクター原案をPOPと、ぱすてるデザイン、漫画を風上旬。POPのキャラクターを風上旬が漫画にして円谷プロダクションが、チェックを入れるという構成で作られている。
大きな分類では萌え漫画ではあるものの原典のネタを、随所に織り交ぜてときにはバトルも描かれるなど、往年の『ウルトラシリーズ』のファンにも十分楽しめる作風になっている。原典にあたる「特撮映像」を漫画上に落とし込んでリアルな絵柄で描くことも特徴で、デフォルメされた萌え擬人化とリアルタッチな怪獣が同居している。
先述の怪女子図鑑には「擬人化性格」が設定されているが、漫画では一新されて別物にアレンジされている。作者はまず図鑑とドラマCDを参考にしたとインタビューで答えており[1]、特に初期のシーンにはドラマCDのキャラクターのネタを、漫画版キャラクターでアレンジしたものがみられる。第6巻の第99話で全ての擬人化怪獣が出揃う。
2018年8月、翻訳英語版第1巻がセブンシーズ・エンターテインメントから刊行された。英題は『Ultra Kaiju Humanization Project feat.POP Comic code』。ウルトラ怪獣擬人化計画初の海外進出である。
あらすじ(feat.POP Comic code)
『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」でメフィラス星人はサトル少年に「地球をあげます」と言わせることに失敗して負けを認めて地球から去った。しかし、次に目覚めたとき、なぜか怪獣墓場で女子高生になっていた。
エレキングから「ピット星人は地球人の男性はかわいい女の子に弱いと言っていた」という情報を伝えられて、自身の「地球人の心を奪う」という侵略方針とも合致していたことで、仲間たちと共に学園を抜け出して地球に潜伏してアイドルグループとしての成り上がりを目指す。しかし、イカルス星人の介入によってステージを台無しにされてしまい、侵略は失敗して怪獣墓場に帰還している。
怪獣墓場にはバルタン星人が侵略を仕掛けてきて、居住権をかけた3対3の試合はバルタン星人とゼットンの大将戦に委ねられるも、ゼットンが勝利して防衛に成功している。
メフィラス星人とエレキングは外出中に落雷に打たれてしまう。そこでメフィラス星人は擬人化が内包する綻びに勘付く。メフィラス星人は真相を知り、エレキングには伏せる。
侵略を諦めていなかったイカルス星人は神戸港からキングジョーを蘇らせる。キングジョーは暴走を始めて地球入りしていたテンペラー隊とヤプール隊を倒す。足止めをくらっていた怪獣墓場の本隊も遅ればせながらも宇宙船を手に入れ地球へ向かう。東京ではメフィラス星人が地球を守るために戦う。
登場人物(feat.POP Comic code)
擬人化怪獣
- メフィラス星人
- 少女時身長151センチメートル / 少女時体重41キログラム[2]
- モデルは『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場した「悪質宇宙人 メフィラス星人」。主人公で初登場は第1話「禁じられたこ・と・ば☆」(第1巻)。
- ウルトラ兄弟分析部の討伐部長でダークネスブラックのプロデューサー(裏での侵略担当)。 怪獣墓場に来ているが「私はウルトラマンに負けていないぞ」と主張している[3]。
- 当初は「怪獣墓場で女子高生」という事実に戸惑っていたが、なじむことができてエレキングと一緒にスイーツを楽しんだり、少女らしい振る舞いが多くなった。自分の少女姿もなかなか気に入っており、鏡の前でかわいいポーズをとったりもする。プライドが高く自信家なぶんだけ短気で負けず嫌い。
- 暴力を嫌い紳士を称するがゆえに、「悪質宇宙人」という異名で呼ばれたくない。暴力的な解決を嫌い、破壊工作を「古いタイプの侵略」と否定して地球人の心を、奪うことを狙ってアイドルグループを立ち上げる。
- ウルトラマンとの戦闘終了時に呟いた「よそう…」というセリフを、紳士が争いを避けた名文句として気に入っており多用している。サトル少年とのやり取りで発した「そうだろうねえ…」という紳士的振る舞いのセリフが、怪獣墓場学園では茶化されてしまっている。コミカル路線のメフィラス星人二代目の存在は黒歴史扱いで触れられたくない。
- ルームメイトのエレキングに対しては好意を抱いているようで、レッドキングとの仲の良さに嫉妬することがある。敵対したイカルス星人からは「他の擬人化怪獣たちとは違う」、「半溶解種だな」と言われた。
- 「禁じられた言葉」での地球侵略時に配下としていたバルタン星人三代目、ザラブ星人二代目、ケムール人二代目はハッタリ映像であった。このことについて、バルタン星人からは「お前の手下になった覚えなどない」と完全否定されてしまい、逆ギレして怪獣デュエルへの参戦を名乗りを上げる(バルタン星人の対戦相手はゼットンとなり、直接対決は実現していない)。ケムール人とは口裏を合わせることに成功している。丸の内を訪れた際には逆の立場で、この3宇宙人の姿をビル群に幻視している。
- 夢で小鳥を飼う少女の姿を見るなど記憶に混乱が生じている。エレキングに「りんちゃん」と呼ばれて、自分でもわからないまま「エリちゃん」と呼び返す。擬人化が内包する綻びに勘付き、真相を探ろうとする。
- 原典同様にグリップビームやワープなどの能力を使用できる。メフィラス星人二代目やアーマードメフィラス同様に、「腹部への攻撃に弱い」という弱点も健在である。巨大化できるがパワーをサイズと戦闘力に配分することになるため、適度な身長は60メートルである。
- エレキング
- モデルは『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」に登場した「宇宙怪獣 エレキング」。初登場は第1話(第1巻)で怪獣墓場に来たばかりのメフィラス星人を案内していた。
- ウルトラ兄弟分析部の部員でダークネスブラックのアイドル。メインヒロイン的存在。元々水中で生まれ育ったためか風呂が大好き。ほんわかかつおっとりした天真爛漫な明るい性格。天然気味でマイペースな所もある。
- 面倒見がよく誰に対しても優しく接して、学園での交友関係が広い。相手に感謝を表すときにキスをしたり、抱き着くようなかたちで尻尾を巻き付ける。料理が得意でスイーツも自作している。
- 地球でのアイドル活動中はメンバーで最も精力的に働く。しかし、グループの進退をかけた大舞台でイカルス星人に操られて暴走して、図らずも作戦失敗の原因となってしまう。強制的に操作された弊害で、その間の記憶は失っており、怪獣墓場に帰還する船内で目を覚ます。外出中に落雷に打たれて混濁した意識で、メフィラス星人を「りんちゃん」と呼んだ。後になってもそのことは思い出せない。
- 原典でみられた強力な発電能力は健在である。頭部の角は電話アンテナの機能がある。体を巨大化縮小することが可能で、もし本人が意識を失っていたとしても角を決められた手順で回したり、電力を供給することで調整ができて細かい手順はピット星人監修の「エレキング取扱説明書」に記載されている。
- テンペラー星人
- 少女時身長150cm / 少女時体重42kg
- モデルは『ウルトラマンタロウ』第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」と第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」に登場した「極悪宇宙人 テンペラー星人」。初登場は第5話「怪獣墓場学園だいばくはつ5秒前」(第1巻)。
- ウルトラ兄弟分析部の必殺部長でダークネスブラックのプロデューサー(裏での侵略担当)。語尾に「だわよ」をつけて喋る。怪獣墓場に来てから腑抜けてしまった怪獣達にはよく怒っており活動的。「怪獣は暴れるのが仕事」、「宇宙人は侵略するのが仕事」、「ウルトラ兄弟を必殺」を掲げて同志を募る。
- 侵略方針は破壊活動路線と考えていたが、地球への遠足にて擬人化少女の姿が持つ力を認めてアイドル活動による侵略方針を選ぶようになる。メフィラス星人とは共同で地球侵略の計画を、進めてケンカすることも多いが良き相棒関係を築いている。
- アントラーからは「お姉様」と呼ばれて懐かれており、本人も満更ではない。メフィラス星人とエレキングが一時行方不明になり、安否がわかったときには涙ぐむなど仲間想い。新たな侵略方針としてアントラー、スノーゴン、サラマンドラを配下している。
- 作者いわく「怒ると足を上げる癖があり」、シリアスギャグを問わず怒りに伴って足や膝を上げるアクションが描写されている。
- 原点同様にビームウィップやウルトラ兄弟必殺光線などの能力が使用できる。終盤ではキングジョー対策にウルトラ兄弟「以外」必殺光線も使用した。
- 強怪獣ゆえにウルトラ6兄弟から徹底的にやっつけられた最期を迎えているためにトラウマが多い。
- レッドキング
- 少女時身長:162センチメートル / 少女時体重51キログラム[4]
- モデルは『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」に登場した「どくろ怪獣 レッドキング」。第1話で顔見せして第2話「湖のひ・み・つ☆」(第1巻)で本格登場している。
- ウルトラ兄弟分析部の部員でダークネスブラックのアイドル。怪獣寮に住んでいる。一人称は「オレ」。原典では凶暴で手のつけられない暴れん坊だったが、擬人化されたことでかなり性格が丸くなった。
- 無鉄砲な言動はあるが、常識的で友達思いな気っ風のいい性格になっている。頭を使わず細かいことは気にせずおおざっぱ。手先が器用で部屋は片付いている。
- 身体能力は屈指で怪力は健在である。脳筋なので、たとえ物理法則の通じない異次元空間内だろうが、「バカには法則が通用せず」強引に行動する。元が地球生まれの怪獣であるため、宇宙船に乗るのは苦手で途端にしおらしくなり、しかも乗り物酔いで生前に飲み込んでいた水爆を吐き出す危険がある。
- 遠足の際に円盤に乗り遅れそうになったエレキングを投げ上げて円盤へ送り届けるが、そのせいで地球に取り残されてしまう。その後、野生化して富士山付近の湖で魚を取りながら生活をしていた際に大工である棟梁の夫婦と知り合い、東京へ移住して怪獣墓場からの迎えを待ちながら建設現場で働いていた。棟梁夫妻とは親子のような関係を築いており、怪獣墓場に帰還せざるを得ない状況に追い込まれた際には別れを悲しみ涙を流していた。
- 怪獣墓場学園に帰還後、ジェロニモンに擬人化計画の真相を明かされ、自分の正体と棟梁夫妻から迎えられた理由に気付いている。
- メトロン星人
- モデルは『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」に登場した「幻覚宇宙人 メトロン星人」。第1話で顔見せした後、第3話「街、狙っちゃえ☆」(第1巻)で本格登場している。
- ダークネスブラックのアイドルで事実上の参謀。マイペースかつつかみ所のない性格。物知りだが校内では不思議ちゃんとして見られている。遠回しな策略や無駄に凝った仕込みを好む。
- 独自のこだわりを優先させるも、詰めが甘く隙だらけになりがちである。宇宙船を私有しているが性格面での隙が、不備を生んでまともに着地したためしがない。
- 自宅アパートと怪獣墓場学園内の部屋を茶室に改造して、ちゃぶ台と冷蔵庫を完備している。茶室を訪れた者には「狙われた街」の「ようこそ君の来るのを待っていたのだ」の口上を、かけて「狙われない街」の眼兎龍茶でもてなすというパターンに持ち込む。
- メンバー内では地球に潜伏していた期間が、最も長いことから侵略計画の知恵袋として頼りにされているが、その知識は若干オタク方面に偏っている。
- アイドル活動中はアイドル部隊でありながら計画立案も担当して実質的に参謀を務めて、ビラ配りからライブ会場やバイト先の手配まで幅広く作戦を支えた。レッドキングが世話になっている建設現場の棟梁とは侵略当時からの知り合い。
- 生前から「モロボシ・ダン=ウルトラセブン」に好意を抱いており、ウルトラセブンへ好意を抱く、ゴドラ星人とは非常に仲がいい。
- ジャミラ
- モデルは『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」に登場した「棲星怪獣 ジャミラ」。元人間の怪獣。初登場は第7話「故郷はち・き・ゅ・う♡」(第1巻)。
- ダークネスブラックのアイドル候補だが、地球に行けなかったため幽霊メンバー状態である。擬人化怪獣になるのではなく、人間に戻りたかったと嘆いている。気弱な性格で生前の記憶やトラウマに引きずられた行動が多い。水を浴びると死んでしまうという弱点は克服されているが、未だに水への恐怖心が根強い。基本的に温厚な性格だがネガティブかつ泣き虫。
- 実はかなり戦闘能力が高く、口から高温の炎を吐くことができる。人間時代の宇宙飛行士の訓練で強烈なGを受けていたため、遠心力にはかなり強い。ときたま宇宙飛行士時代の記憶を、思い出すことがあるが人間の記憶としてではなく、「変な映画を思い出した」と認識している。
- 地球に戻りたいという強い思いからメフィラス星人たちの侵略計画に加わったが、地球行きのチャンスがあるたびにトラブルに遭っては怪獣墓場に取り残されてしまうという展開がパターン化している。とにかく登場する度に不幸な目に見舞われるが、めげずに地球行きに備えてトレーニングを続けている。アイドル活動で怪獣墓場学園を不在にしていた期間中に新しくやって来たゴモラと仲良くなる。
- バルタン星人襲来時にはよく話を聞かないまま怪獣デュエルに参加することになってしまい、2回戦でスノーゴンと対戦して逃げてばかりだったが、地球行きをダシにされて奮起して水攻撃にも耐えて火球の一撃でスノーゴンを撃破している。その後、イカルス星人の円盤で地球に行けることになったが、浮かれて脱出ポッドに乗り込んでしまい誤って怪獣墓場へ帰還してしまう。その後、ケムール人と共に地球に向かうが、宇宙船が墜落して他の星に行ってしまう。
- 最終的には努力が実り、地球への帰還に成功して同時に仲間たちを、対キングジョー戦の舞台たる地球に連れていくという大役を担う。あとがきでは地球に戻った彼女の後日談が示唆されており、『ウルトラマンパワード』第6話「宇宙からの帰還」に登場した「棲星怪獣 パワードジャミラ」の設定を踏まえた内容が想定されている模様である。
- 彼女が登場する度に災難に見舞われるのは作者曰く「好きすぎてついイジメてしまう」からだと語っている。
- アントラー
- モデルは『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」に登場した「磁力怪獣 アントラー」。『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場した亜種「閻魔分身獣 ゴーグアントラー」のように背中に羽が生えており空も飛べる。第12話(第1巻)で怪獣墓場にやって来たがゼットンに校長室へ連れて行かれて、遠足編後の第19話「おねえさまの青いハサミ」(第2巻)で再登場している。
- ダークネスブラックのアイドル。人懐っこい性格。自分同様にハサミを持つテンペラー星人を「お姉様」と呼んで懐いている。抱き着いてくることもあるが、ハサミ(大顎)が相手の喉元に突き付けられる姿勢となり危険である。
- お姉様のお仲間になりたいと言い、メフィラス星人からもウルトラマンのスペシウム光線に耐えたタフさと、見た目の可愛らしさを気に入られてダークネスブラックに加入している。
- かなり天然なうえに致命的なまでに記憶力がない(ゼットンに記憶を消されたのかと思われたが素の記憶力も虫並であった)。好物は蟻で屋外で蟻を見つけるとすぐに食べようとする。玉葱が嫌い。
- 生前通りに強力な磁力で物を引き寄せる能力を持つが、強弱の調節が出来ないため、機械類を引き寄せると生身の体にぶつかって負傷してしまう。
- ゴドラ星人
- モデルは『ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」に登場した「反重力宇宙人 ゴドラ星人」。初登場は第20話「波打ち際で応答せよ」(第2巻)。
- ダークネスブラックのアイドル。お嬢様口調で喋る。学園にはほとんど通わず、カジノを兼ねた豪邸に住み優雅な暮らしを送っている。
- 捕獲カプセルと変身能力を持ち、特に変身は擬人化怪獣の真似からモルフォ蝶にいたるまでどんな生物でも自由自在。空中を自由自在に飛行できるが鈍い。性格的には詰めが甘いと言われ隙も大きい。
- 生前の才能、残忍性、高い変身能力をメフィラス星人に評価されて、ダークネスブラックへの勧誘を受けて、最初は乗り気ではなかったが、生前から「モロボシ・ダン=ウルトラセブン」に好意を抱いており、「地球に行ったらダンに会わせる」という条件でダークネスブラックに加入している。ウルトラセブンへ好意を抱く、メトロン星人とは非常に仲がいい。
- ウルトラセブンとの戦いで背を向けて逃げ出したのは「後ろから追いかけてほしかった」からである。
- ヤプール人
- モデルは『ウルトラマンA』に登場する敵勢力「異次元人 ヤプール人」であり、第23話「逆転! ゾフィ只今参上」に登場した集合体「異次元超人 巨大ヤプール」が外見上のモチーフ。第2話で顔見せして第6話「本物のあ・く・ま☆」(第1巻)で本格登場している。一人称は「オレ様」。
- 巨大ヤプールの三日月型の鎌を用いて切断技を得意としている。切断技の応用で料理も得意としている。『ウルトラマンA』第23話「逆転! ゾフィ只今参上」と第24話「見よ! 真夜中の大変身」に登場した「ヤプール老人」の「信じなさい」を口癖としている。不思議ゾーンにビルを持ち歯医者(『ウルトラマンA』第48話「ベロクロンの復讐」に登場した「異次元人 女ヤプール」の設定)を営んでいる。
- 時々殺意立った雰囲気を漂わせることがあり、メフィラス星人からは苦手意識を抱かれている。メフィラス星人から侵略メンバーとして勧誘を受けた際には「エースの打倒だけが目的で、他のウルトラ兄弟には興味はない」と断る。「ウルトラマンエース=北斗星司」に憎悪と好意を抱いていることが判明している。超獣製造器にもウルトラマンエースへの執着が反映されて、超獣を作ろうとしてもウルトラマンエースにそっくりな人形が出来てしまう。
- バキシムとエースキラーを連れて、ウルトラマンエースを倒すべく地球を訪れている。那須川にあるウルトラマンのモニュメントや『ウルトラマンフェスティバル』を観光していた。
- ゼットン
- モデルは『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」に登場した「宇宙恐竜 ゼットン」。第9話で後ろ姿のみ登場していたが、第12話(第1巻)で本格登場している。
- 目的など一緒不明の謎めいた少女で本作のキーパーソン。校長から直接命令を受けて行動しており、能力を使って怪獣墓場にやってきたばかりの怪獣と宇宙人を怪獣墓場学園へと誘導している。シリアスな性格。
- 学校に通っている様子は無く、怪獣墓場霊園でほとんど待機か昼寝をしている。怪獣墓場学園最初の1人らしい。
- 無口で感情表現も貧しく、空気が読めず言葉による意志疎通に難がある。殺気立っており、戦闘の際には何のためらいもなく、冷酷な攻撃を行う。怪獣墓場における自分の使命を強く自覚しており、校長に対してのみ敬語で接している。霊園の秘密を探っていたテンペラー星人を倒して、続いてメフィラス星人をも撃退している。
- バルタン星人とは因縁があり、擬人化して怪獣墓場にやって来たバルタン星人が半溶解種であったため、誘導に失敗して取り逃がしてしまい、侵略のために再来したバルタン星人と再会を果たす。怪獣墓場の墓守としての使命感を抱いてバルタン星人と試合を行い、ルール無用の猛攻を受けるも反撃して勝利している。
- 学園の秘密を探るメフィラス星人を気絶させて記憶を消している。最終章ではメフィラス星人らと共に地球へキングジョーを倒しに赴く。
- その正体はかつてウルトラマンを殺害したゼットンと、ゼットンに殺害された孤児の少女・沙織の魂が融合した存在。初代ウルトラマンが両者の命を救いたいと考えたことが怪獣墓場学園誕生のきっかけになった。
- 校長に恋心を抱いており、復活した校長にカラータイマーを手渡した際に劇中初めての笑顔を見せた。
- 原点同様に一兆度の火球を胸部分から放出して、テレポーテーション、バリヤー、光線を吸収して打ち返す能力の他に、「ピポポポポポポ」という音で相手を洗脳したり、手のひらから波状の光線を放つことができる。
- バキシム
- モデルは『ウルトラマンA』第3話「燃えろ! 超獣地獄」に登場した「一角超獣 バキシム」。初登場は第21話「萌えろ☆超獣地獄」(第2巻)。
- ヤプール人に生み出された超獣で、怪獣墓場に来てからも小間使いのように従っている。空間を割って登場する能力を持つことで、普通に部屋に入るときにさえ窓ガラスを割りまくるという悪癖になっている。細かいことは気にしない大ざっぱな性格。
- イモムシをベースに作られた超獣で、ヤプール人からは「イモムシ界の出世頭だぞ」と褒められるも、本人はもっとかっこいい素材がよかったとショックを受けていた。
- イカルス星人
- モデルは『ウルトラセブン』第10話「怪しい隣人」に登場した「異次元宇宙人 イカルス星人」。語尾に「イカ」をつけて喋ることがある。第32話で顔見せして第33話「怪しいり・ん・じ・ん☆」(第2巻)で本格登場している。
- メフィラス星人たちが間借りすることになったアパートの隣家の住人。表札は「伊刈」。元々は怪獣墓場学園の生徒だったが、密かに学園から脱走して地球に侵入して異次元からの地球侵略を企てていた。
- 原典同様に四次元コントロールマシンを使って都心部で、破壊活動を行い東京タワーを破壊したが、基地に乗り込んだメフィラス星人とレッドキングの妨害を受けて計画を台無しにさせられる。逆上から巨大化してメフィラス星人たちを踏み潰そうとしたが、巨大化したメフィラス星人に妨害され乱戦となり、放ったアロー光線を自分自身で浴びることとなり敗北している。
- 彼女らの「アイドルで地球人の心を奪う」という侵略方針を「侵略ごっこ」と否定して逃走している。それからは隣家に住みながら彼女たちの隙をうかがい、ついに一世一代のデビューステージでエレキングを操り巨大化暴走させる。ダークネスブラックのチームワークに最終的には負けるも、アイドル計画を頓挫させることには成功している。
- メトロン星人から対話という名の脅迫を受けてダークネスブラックの帰還用に自分の宇宙船を貸し出す羽目になる。帰ってきた宇宙船に乗り込んでいたゴモラと同居することになる。ゴモラと共に万博記念公園を訪れて、ひかりの塔(太陽の塔がモデル)にある生命の樹を目にして、「懐かしい何か」を感じとっていた。侵略をあきらめておらず、神戸港からキングジョーを蘇らせる。
- ゴモラ
- モデルは『ウルトラマン』の第26話「怪獣殿下(前編)」と第27話「怪獣殿下(後編)」に登場した「古代怪獣 ゴモラ」。第31話(第2巻)で怪獣墓場にやって来たがゼットンに校長室へ連れて行かれて、第40話「城ガールときずなの尾」(第3巻)で再登場している。
- コテコテの大阪弁の口調が特徴。切り替えが早く押しが強い性格でゼットン、ジャミラ、イカルス星人など誰に対しても物おじせずに話しかける。城好きで城を破壊するのはもっと好き。尻尾は自切と再生が可能で「珍味」と焼いてご馳走にふるまう。
- ジャミラと親しくなり、地球への帰還を切望する彼女の手助けをすることになる。怪獣デュエルの褒賞で地球行きが決まったジャミラと一緒にイカルスの宇宙船で地球に向かうが、道中のミスでジャミラが怪獣墓場に戻ってしまったため、1人で地球に到着している。
- 地球ではイカルス星人の家に押しかけて同居している。イカルス星人と共に万博記念公園を訪れてゴモラの剥製を観光している。
- バルタン星人
- モデルは『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」に登場した「宇宙忍者 バルタン星人」。第48話で顔見せして第49話「侵略者?を撃って!」(第3巻)で本格登場している。
- 普段は冷静で時代がかった口調の魂(初代バルタン星人)が表に出ているが、穏健派や歴代バルタン星人を多重人格として持っている。
- 怪獣墓場に初めて現れた際に半溶解種だったことでゼットンからの洗脳を免れて、そのまま怪獣墓場を後にしていた。宇宙船6隻に40億6千万の同胞を引き連れ怪獣墓場に降り立ち侵略を宣言している。
- 校長の提案で3対3の怪獣デュエルに臨むこととなり、3回戦で因縁のゼットンと対戦して劣勢に陥ると『ウルトラマンマックス』第33話「ようこそ!地球へ 前編 バルタン星の科学」と第34話「ようこそ!地球へ 後編 さらば! バルタン星人」 に登場した「超科学星人 ダークバルタン」の魂に入れ替わり、ルール無用の猛攻を加えるも攻撃を跳ね返されて敗北している。
- 同胞をバクテリアサイズで金魚鉢の中に入れるという形で移住が認められたため、新たに発見した80億1万2千の同胞の元へ旅立った。
- 地球でメフィラス星人が配下としていたバルタン星人三代目はメフィラス星人が独断で流したハッタリ映像であり、そのことを振られかけると「メフィラスの手下になった覚えなどない」とバッサリ否定していた。
- 原点同様に分身、ハサミからの破壊光線、光波バリヤーなどの能力が使用できる。アリと同じ多数の個体からなる組織生命体のため生命という概念が理解できず、複数の魂が入れ替わり代表者が行動している。
- スノーゴン
- モデルは『帰ってきたウルトラマン』第40話「まぼろしの雪女」に登場した「雪女怪獣 スノーゴン」。第48話(第3巻)でバルタン星人の隣におり、第49話でバルタン星人、サラマンドラと共に本格登場している。
- バルタン星人の部下になっており、サラマンドラとは対抗意識からケンカばかりしている。宇宙船の操縦を担当していたが、着陸に失敗して校舎に衝突させてしまった。
- 怪獣墓場をかけた怪獣デュエルでは2番手で出場して華麗な勝利を予告するも、逃げ回るジャミラにペースを乱されて、サラマンドラに兆発されたこともあって、冷酷に変貌して勝負を決めるためにジャミラにとっては凶器となる「水」を使用するも、地球行きの許可で奮起したジャミラに火球を浴びせられて敗北している。
- バルタン星人が旅立つ際には怪獣墓場学園に残された。その後、テンペラー星人の部下になる。
- 原点同様に口や両手から出す「冷凍ガス」で吹雪を起こす。
- サラマンドラ
- モデルは『ウルトラマン80』第13話「必殺! フォーメーション・ヤマト」に登場した「再生怪獣 サラマンドラ」。第49話(第3巻)でバルタン星人、スノーゴンと共に登場している。
- 鼻から出す1300℃の火炎が武器で、高い再生能力を持っている。バルタン星人の部下になっており、スノーゴンとは対抗意識からケンカばかりしている。バルタン宇宙船から怪獣墓場学園に伝令に遣わされたが、宇宙語がヘタなため意図を伝えることに失敗している。
- 怪獣墓場をかけた怪獣デュエルでは1番手で出場している。メフィラス星人を相手に2回大ダメージを受けたが再生して立ち上がる。なおも生前からの弱点である「のど」を狙って攻撃されるも、あらかじめ固い首輪で防御するという対策をしており、反撃にメフィラス星人の弱点の腹部に強烈な蹴りを浴びせて勝利している。
- バルタン星人が旅立つ際には怪獣墓場学園に残された。その後、テンペラーの部下になっている。
- ケムール人
- モデルは『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」に登場した「誘拐怪人 ケムール人」。初登場は第62話「2020年のちょ・う・せ・ん」(第4巻)。
- 怪獣墓場学園に来たばかりのころに生徒数名を消失させてしまったため、危険人物として昔ゾーンの自宅で勉強することになった。時折学園に忍び込んでは、擬人化怪獣たちの絡みをこっそり観察しては百合妄想を蓄えて新作小説の構想を練っている。
- 地球でメフィラス星人が配下としていたケムール人二代目はハッタリ映像だったため、メフィラス星人から「かつて主従だった」と口裏を合わせて欲しいと言われて、独自の腐女子思考で承諾している。その後、学園に復帰している。
- GLやTLにもどっぷりハマった雑食系の重度の腐女子。癖のあるヲタ口調と腐乙(ふおっ)という奇妙な笑い声があり、特徴的な走り方をする。興奮すると頭部の触角からゼリー状の「消去エネルギー源」を噴射する。
- 宇宙船を手に入れてジャミラと共に地球に向かうが、宇宙船が墜落して他の星に行ってしまう。
- ピグモン
- モデルは『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」と第37話「小さな英雄」に登場した「友好珍獣 ピグモン」。初登場は第71話「怪獣む・ほ・う地帯」(第5巻)。
- 容姿端麗の美少女。レッドキングとは生前から因縁があり、怪獣墓場に来てからは気にかけられているも、近づかれただけで死ぬ。他にもちょっとしたことですぐ死ぬ。メンタルが曇るとすぐ死にたいとつぶやくが、その本心は構って欲しい乙女心なのでめんどくさい。
- ツインテール
- モデルは『帰ってきたウルトラマン』第5話「二大怪獣東京を襲撃」と第6話「決戦! 怪獣対マット」に登場した「古代怪獣 ツインテール」。初登場は第73話「二大怪獣学園を襲撃」(第5巻)。
- 気弱なですます口調で喋る。ダークネスブラックが地球侵略で不在中に怪獣墓場学園に来ていたらしいが、暗すぎてずっと気づかれていなかった。グドン犬に襲われていたところをメフィラス星人、エレキング、ピグモンに発見されて友人となる。笑顔になるとツインテール美少女ということもあり映える。エビの味がするらしく、グドン犬のみならずガッツ鳥にも狙われている。
- エースキラー
- モデルは『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場した「異次元超人 エースキラー」。初登場は第75話「銀河に散ったエースの星」(第5巻)。
- ヤプール人が作ったカンオケ型の超獣製造機γから出現している。原料にイモムシは使われず、ヤプール人のウルトラマンエースを憎む心の具現化である。殺意の塊で語彙も乏しく話が通じない。
- ヤプール人、バキシムと共に地球を訪れるも独り歩きを始めて、「Aの文字」、「大宮にある鉄道博物館で展示されていた北斗星」、「須賀川にあるウルトラマンエースのモニュメント」など、とにかくウルトラマンエースらしき反応を見つけては反射的に攻撃している。
- ジェロニモン
- モデルは『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」に登場した「怪獣酋長 ジェロニモン」。初登場は第93話「case.エリ」(第6巻)。
- 一人称と語尾が「うが」で、漢字無の口調で喋る。異次元空間の研究所で擬人化怪獣を作っている。
- 原点同様に蘇生能力が擬人化計画に応用されており、擬人化怪獣たちの「おかあさん」を自称している。
- ベムスター
- モデルは『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」に登場した「宇宙大怪獣 ベムスター」。初登場は第95話「取り戻すい・の・ち」(第6巻)。
- 生まれたての擬人化怪獣。自分が死んだことすら理解しておらず、イヤイヤ期の幼女の性格が強く出ており、帰らせろと暴れだす。レッドキングに抱き止められて落ち着いて眠りにつく。
- キングジョー
- モデルは『ウルトラセブン』の第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」と第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に登場した「宇宙ロボット キングジョー」。第99話「世界の終わりが始まる日」(第6巻)で顔見せする。
- 最強最悪の擬人化怪獣で心を持たない。戦闘力は突出して強く、単独でどの擬人化怪獣をも上回る。ペダニウム装甲で防御して全身の武装と怪力で攻撃する。
- とっくに滅んだペダン星人侵略部隊の旧コマンドに忠実に則り、地球の各都市を破壊するためだけに行動している。
怪獣墓場関係者
- 校長
- 怪獣墓場学園の校長。ウルトラマンが地球に飛来した時の赤い火の玉のような外見をしている。初登場は1話(第1巻)。
- メフィラス星人の発言をおちょくったりとお茶目な一面がある。校則違反には厳しく、地球侵略を厳禁としている。
- 裏ではきな臭く、ゼットンを配下に置き、怪獣たちを集めて何かしらの計画を企んでいる。そのためなら邪魔者は制裁しても良いとゼットンに命令している。
- バルタン星人の侵略に際しては怪獣デュエルによる代表者同士の試合で解決することを提案している。
- 終盤、その正体はゼットンとの戦いで死亡したウルトラマンであり、怪獣被害で亡くなった少女たちと自らが倒した怪獣たちを供養するために怪獣墓場学園を作ったことが明らかになる。
- メフィラス星人二代目
- モデルは『ウルトラマンタロウ』第27話「出た! メフィラス星人だ!」に登場した「悪質宇宙人 メフィラス星人二代目」。
- 第63話(第4巻)で実は初代より、先に怪獣墓場に来ていたが、ケムール人の能力でどこかへと消されていたことが判明している。真相を知った初代からもなかったこと扱いにされて、いまだに行方不明状態になっている。
- 言及されているシーンでは生前の怪獣姿で描かれており、登場シーンでは作劇上の「黒いシルエット」になった。
- モチロン
- モデルは『ウルトラマンタロウ』第39話「ウルトラ父子餅つき大作戦!」に登場した「うす怪獣 モチロン」。
- 擬人化されておらずシルエットのみの登場。給食担当で生徒か職員かは不明。女性的な口調で話す。給食はモチばかりである。
- ダークネスブラックの協力者で彼女たちが、地球侵略へ向かった際には学園の情報をリークする大役を任されており、隠蔽工作の限界が来たことを連絡している。
- 主役の特別編(第6巻)があり、『ウルトラマンタロウ』に登場した怪獣だが『ウルトラマンA』に登場した南夕子とは縁があることで、ヤプール人から言及されている。
- エース超獣
- 初登場は第21話(第2巻)。ヤプール人の超獣製造機βによってイモムシから産み出された超獣。ヤプール人のウルトラマンエースへの愛憎が反映されたことで、何匹作ってもウルトラマンエースそっくりの造形で出来上がってしまった。
- エースロボット
- モデルは『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場した「超人ロボット エースロボット」。第75話(第5巻)でヤプール人がエースキラーの実力を試す実験台として登場している。
- シルエット怪獣たち
- 黒い怪獣シルエットで登場する怪獣墓場学園の脇役生徒達。設定上は擬人化されて怪女子になっているが、怪獣のシルエットで描かれている。
- 作中での理由付けは怪女子であるが、校則を破った罰で校長によって影に変えられたというためである。作劇上では擬人化イラストの無い怪獣を登場させるためである。
生物
- ガッツ鳥
- モデルは『ウルトラセブン』の第39話「セブン暗殺計画(前編)」と第40話「セブン暗殺計画(後編)」に登場した「分身宇宙人 ガッツ星人」。初登場は第4話「メフィラスあんさつ計画」(第1巻)。
- ガッツ星に生息している鳥類。怪獣墓場学園で飼育されており、メフィラス星人が飼育を担当している。本来は食用でから揚げなどに調理されている。
- ウルトラ兄弟分析部の部員1人枠としてカウントされている。
- 「いかなる戦いにも負けたことのない」ガッツ星人と同等の能力も持ち、優れた分析能力で女生徒のスリーサイズを測定している。他にもほぼ無制限の分身能力、メフィラス星人でも抜け出せないガッツ十字架を作ってはりつけにする能力を持っている。
- メフィラス星人はかわいらしい見た目やもふもふの触り心地から初見で虜になった。ギャグ的によく死ぬが全滅する様子はなく、間を置いてはひょっこり再登場している。
- モルフォ蝶
- モデルは『ウルトラQ』に登場した巨大蝶。
- 怪獣墓場の天然記念物。
- グドン犬
- モデルは『帰ってきたウルトラマン』第5話「二大怪獣東京を襲撃」と第6話「決戦! 怪獣対マット」に登場した「地底怪獣 グドン」。初登場は第73話(第5巻)。
- 怪獣墓場の山奥にいる危険な野犬で、ツインテールをエサと狙って学園敷地内に群れで現れるようになった。グドンが犬になったようなトゲトゲした容貌をしている。天敵はガッツ鳥。
- ギマイラ蚊
- モデルは『ウルトラマン80』第18話「魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)」に登場した「吸血怪獣 ギマイラ」。
- 怪獣墓場の自然ゾーンに生息している巨大なヤブ蚊。
- ギエロン鳥
- モデルは『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」に登場した「再生怪獣 ギエロン星獣」。
- シャール星座に生息している巨大鳥。ギエロン星の生物だが星の爆発で隣星へと避難移住している。
その他(feat.POP Comic code)
- シーボーズ
- モデルは『ウルトラマン』第35話「怪獣墓場」に登場した「亡霊怪獣 シーボーズ」。
- 擬人化されておらずロケットを抱き枕にして怪獣墓場上空の宇宙空間を漂っている。
- 4番目のカプセル怪獣
- 数センチの小さなカプセルの中に怪獣が入っており、カプセルを投げると怪獣が姿を現す。イカルス星人の切り札。
- かつてモロボシ・ダン(ウルトラセブン)が使用していたが四次元空間内だったため、不発だったカプセルをイカルス星人に回収された。その中身はイカルス星人も知らない。その後、ゴドラ星人にカプセルを奪い取られた。
地球の関係者
- ウルトラマン
- メフィラスちゃんと対をなす重要人物。かつて地球を怪獣や侵略者から守ったヒーロー。地球人としては科学特捜隊のハヤタ隊員となっていた。彼とメフィラス星人の対話、戦闘シーンが回想の形で頻出している。
- バルタン星人、バルタン星人二代目、レッドキング、レッドキング二代目、ゴモラ、アントラー、ベムラー、ジェロニモン、ジャミラを倒して、メフィラス星人と引き分け、バルタン星人三代目、ケムール人二代目、ピグモンとは戦わず、シーボーズを怪獣墓場へと送り返して、ゼットンに敗れた。客演でエースキラーやテンペラー星人とも縁がある。
- 森次晃嗣
- 『ウルトラセブン』で主人公のモロボシ・ダンを演じた俳優。江の島でカフェレストラン「JOLI CHAPEAU」を経営している。初登場は第29話(第2巻)。
- 店を訪れたテンペラー達のマナーの悪さを見かねて厳しく注意したが、帰り際には彼女たちに優しく道理を説いた。彼女たちが異星人であることを承知していたような発言をしている。その後、メンバーのウルトラセブンに登場した怪獣と宇宙人で唯一、店に飾っていなかったゴドラ星人のフィギュアを購入してメトロン星人とエレキングの隣に並べている。
- このとき店を訪れたメンバーはテンペラー星人、メトロン星人、アントラー、ゴドラ。これにエレキングを加えた5種の怪獣とウルトラセブンは戦ったことがある(直接対決ではない変則パターンも含む)。
- 単行本1巻帯の推薦文は森次晃嗣によるものである。
- 銀河アイドルULTRA78(ぎんがアイドルウルトラセブンティエイト)
- 秋葉原で大人気のアイドルグループ。作中で披露していた曲は「君にあうために」(『ウルトラマンギンガS』第12話のサブタイトルと同じ)。メンバーは流星マークをはじめとする歴代防衛チームのエンブレムを象ったヘアピンを付けている。
- メトロン星人がイチオシと語っている通り、ライブ会場は超満員でファンが着ているTシャツの背中には「ゼットンは倒した」という一文が書かれている(歴代のウルトラ戦士や防衛チームとの関係は不明)。
- 日高凛子
- 第15話冒頭など第1巻から断片的に暗示されていたが、第65話「ふたり」(第4巻)で本格登場している。第78話「case.凛子」(第5巻)では主役になる。
- 望月エリと仲が良く「りんちゃん」と呼ばれているようである。
- メフィラス星人の夢の中に出てきた少女。擬人化したメフィラス星人そっくりの幼い容姿をしている。メフィラス星人と共通点が多い。
- チロルという小鳥を飼っていたが、マンションの崩壊に巻き込まれて離ればなれになってしまう。かろうじてチロルを助ける事には成功したが、バルタン星人(3代目)の幻影に遭遇。その直後死亡したことが示唆されている。
- 80話「光遠きダイアローグ」でメフィラス星人と対話し、両者の魂が融合している事が明かされた。
- 棟梁
- 初登場は第32話(第2巻)。東京で建設業を営む老人。本名は不明。かつて北川町でメトロン星人のアパートを建てた人物で、そのことから宇宙人慣れしている。田町で妻と飼い犬のマリと暮らしている。
- 趣味の釣りで富士山を訪れた際に、野生化したレッドキングに遭遇して宇宙人だと分かった上で保護し職を与えた。その後、彼女を探して地球にやってきたダークネスブラックのことも受け入れて、彼女たちに月々1万円の家賃で生活拠点となる部屋を貸していた。娘は怪獣による被害のために幼くして死亡しているが、怪獣たちとの相互理解が出来ないせいでしかないと考えているために悪感情はなく、いつの日かわかり合える日が来ることを願っている。
- 実は擬人化レッドキングを一目見た瞬間に彼女が麻里子の生まれ変わりだと気づいていた模様。
- 望月エリ
- 初登場は第65話「ふたり」(第4巻)。りんが通う学校に転校してきた少女。擬人化したエレキングそっくりの幼い容姿をしている。
- 写真家の娘。親の転勤が多いため、何度も転校を重ねている。
- 第93話「case.エリ」(第6巻)の主役で「湖のひみつ」のサブエピソードにあたる。彼女は「怪彗星ツイフォン」、「禁じられた言葉」、「湖のひみつ」の3エピソードに関わっている。
- エレキングが湖から現れた際の濁流にのみ込まれ溺死した。
- 麻里子
- 大工の娘。第92話「case.麻里子」(第6巻)の主役で「怪彗星ツイフォン」のサブエピソードにあたる。擬人化したレッドキングに似た容姿を持つ。
- 日本アルプスへ旅行に訪れた際、エリと出会うがその直後レッドキング出現時の被害に巻き込まれ死亡した。
用語(feat.POP Comic code)
- 怪獣墓場
- ウルトラ兄弟たちに倒された怪獣や宇宙人の魂が来る場所だが、それと同時に女子高生になる。メフィラス星人、モチロン、アギラなど死亡していない怪獣や宇宙人でも来ている。怪獣墓場学園を中心に、東北西南に未来ゾーン、昔ゾーン、自然ゾーン、不思議ゾーンの4つのエリアが存在する。エリアの外がどうなっているかは誰も知らない。
- 怪獣墓場学園
- 怪獣墓場の中心に建っている女子高校。怪獣と宇宙人が少女姿になって学生生活を送っている。生徒たちは基本的に人間サイズで生活している。擬人化怪獣の体の「服に見える部分」は服ではないらしく、入浴時にも脱がない。怪獣の原型パーツを隠す効果のある指定制服も存在するが、地球への遠足などあえて隠す必要がある場合以外では着用することはない。
- 大部分の生徒は侵略や破壊活動には興味がなく、殺されたトラウマから現在のような穏やかな生活が気に入っている者が多い。侵略の意思を持つ不良は「半溶解種」と呼ばれているらしいが詳細は不明。
- 高校ではあるが校長以外の教員の姿がなく(モチロンさんの肩書は不明)、授業より自習時間が長かったり、代返やガッツ鳥を用いた人数水増しにも確認を行わないなど、いい加減な点が多い。
- 生徒が生活するための立派な寮がある。生徒たちの生前の様子を記録した映像を見ることができる資料室があるなど、環境面ではかなり恵まれている。校長は侵略を厳禁としているが抜け穴も多い。
- 校則を破ると罰則により、「一定期間影の状態にされる」。擬人化されていない怪獣がシルエットの姿で登場しているのは、このためである。
- 怪獣ランド
- 未来ゾーンにある遊園地。
- 怪獣墓場霊園
- 昔ゾーン内にある霊園。怪獣墓場の中に墓場がある。ウルトラマンに倒されて死亡した怪獣は少女の姿になって、この場所に召喚されてくる。
- 正確には異次元の研究所でジェロニモンが、擬人化怪獣を作って霊園に送っている。霊園に現れたところをゼットンが催眠をかけて学園の校長室に連れていく。ゼットンの催眠によって研究所と霊園の記憶が消されている。
- 怪獣デュエル
- 個人または団体による己の力量のみを用いた決闘で、怪獣同士が衝突した場合の解決策として利用されている。相手を殺害するのは厳禁。10カウント中にダウンから立ち上がれなかった場合やリングアウトして10カウントで戻れなかった場合が敗北条件。対戦相手や順番はオーブカリバーに似たルーレットで自動的に決められる。
- ウルトラ兄弟分析部
- 打倒ウルトラ兄弟のために立てられた部活動。部員はメフィラス星人(討伐部長)、テンペラー星人(必殺部長)、エレキング、レッドキング、ガッツ鳥。部活動には5人以上必要というルールをなんとか満たすべく、ガッツ鳥を1人枠としてカウントしている。メフィラス星人たちの目的が打倒ウルトラ兄弟からアイドル侵略にシフトしてからは主な活動は行っていない。
- ダークネスブラック
- エレキングの育ての親であるピット星人の「地球の男性はかわいい女の子に弱い」という発言から着想を得て、メフィラス星人が結成したアイドルグループ。グループ名はメフィラス星人がとっさにつけたものである。元ネタは『ウルトラゼロファイト』に登場するダークネスファイブ。
- ウルトラ兄弟分析部を継承しており、メンバーはメフィラス星人、エレキング、メトロン星人、レッドキング、テンペラー星人、アントラー、ゴドラ星人。メフィラス星人とテンペラー星人が影で暗躍する侵略実行部隊兼プロデューサーで、残りの5名が地球人の心を掌握するためのアイドル部隊。中でも参謀役としてのメトロン星人の影響度が大きい。実はジャミラもアイドル候補メンバーなのだが、地球行きに失敗して幽霊状態。
- 地球で3ヶ月ほどかけて徐々に知名度を上げていたが、イカルス星人の策略によって乾坤一擲の大舞台で失敗して地球人から武力を用いる侵略者ではないかと、疑われ厳しく追及されることになる。学園協力者であるモチロンから隠蔽に限界が来たと報告を受けたことで、地球から一時撤退することになる。
- チームバーベキュー
- テンペラー軍団。メンバーはテンペラー星人、アントラー、サラマンドラ、スノーゴン。アイドル侵略の失敗により、メフィラス星人は丸くなってしまったということで、テンペラー星人が独自に侵略を行うべく結成。結成祝いにバーベキューが行われた(第6巻の第86話)。元ネタはテンペラー星人が登場した『ウルトラマンタロウ』第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前!」ハヤタ(ウルトラマン)、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)、郷秀樹(ウルトラマンジャック)、北斗星司(ウルトラマンエース)、東光太郎(ウルトラマンタロウ)がバーベキューをするというエピソードをパロディしている。
- 地球
- メフィラス星人たちは遠足と侵略で2度訪れている。舞台は現代の日本で、江の島にある森次晃嗣が経営しているカフェレストラン「JOLI CHAPEAU」(第28話と第29話)や川崎にある怪獣酒場(第42話)など、現実のロケ地が登場している。メフィラス星人たちの怪獣墓場帰還後は、ゴモラやヤプール人が訪れている。
- 日本万国博覧会
- 大阪万博(英語表記は「EXPO'70」)。日高凛子のエピソード時代の設定は、この直前である。ゴモラの剥製が展示されていた。本作品連載中に、2025年に再び大阪で万博が開催されることが決定された。