和泉市(いずみし)は、大阪府の泉北地域に位置する市。
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鹿児島県にある「出水市」あるいは宮城県にあった「泉市」とは異なります。 |
面積は84.9 km²、人口は約18万6千人。
オイルショック後から大阪都心のベッドタウンとして開発が進み、かつては人口増加率で大阪府下1位を記録するなど、宅地造成が活発に行われていた[1][2]。よって市では、新しい道路や施設の整備、企業誘致や観光振興など、様々なサービス改善に力を入れている[1]。
2012年には、「ココロ トリコ イズミ」をキャッチフレーズとして採択[3]。都市環境と豊かな自然が調和した「トカイナカ」のシティプロモーションを行っている[2]。また2014年度には、東洋経済新報社「都市成長力ランキング」にて全国第4位となった[4]。
地勢
大阪の都心から約25km、関西国際空港からは約20kmの大阪府南西部に位置し[5]、南北に細長い市域(東西6.9 km、南北18.8 km)を形成している。市の総面積は、大阪府下の市としては高槻市に次いで5番目に広い。地形は南東から北西方向に低くなり、南部には和泉山脈が連なり、中部と北部に丘陵が伸び、北西部に平地が広がっている(海抜9.2m - 885.7m)。
和泉市では、長年に渡り、広報紙や公式サイトなどで市の面積を84.99km²と公表してきたが、国土地理院から市の最新の面積が公表され、2008年(平成20年)4月1日から、それまでより0.01 km²少ない84.98 km²となった。ただし、行政境界の変更等ではなく、最新の測量技術による再測定により生じた結果だという。
また、和泉市は泉州の市では唯一、大阪湾に面していない内陸の市である。沿岸部に発達した都市が、山手の農村部を編入する傾向が強い泉州地域の自治体においては異例とも言える。これは、国府や伯太藩の影響から、山手としては比較的大きな集落が形成されていたことに一因があると考えられている。概ね国道26号(第二阪和国道)より大阪湾側の地域は、高石市、泉大津市、泉北郡忠岡町となっている。
- 信太山丘陵
- 大阪府下には良好な湿地はもはやほとんど残されていないが、近世まで聖神社の神域として、明治以降も一部を除くほとんどが官有地として利用・管理されてきた信太山丘陵には、大小多数の池沼とそれらをとりまく湿地群があり、貴重な自然や生態系が残っている。大阪大都市圏の市街地に隣接しながら、絶滅危惧種のサギソウやトキソウが咲き、猛禽類のミサゴやノスリなども観察できる市内でも最も貴重な一帯となっている。また、古くから人々の暮らしと深く関わってきたところとして子供から大人まで親しんできたエリアである。
- 平安時代、清少納言が「もりは信太の山」(「枕草子」)とたたえ、多くの歌人たちが和歌に詠んだ信太の森は信太山丘陵の北部を中心に広がっていたと考えられ、その面影は、現在も聖神社や信太森葛葉稲荷神社の森にうかがうことができ、特に近畿を北限とするシリブカガシが我が国最大規模の純林を誇っており、古代のこの地方の森林の姿をよくとどめていると考えられている。
確認されている希少種など(植物)
カテゴリーは「大阪府における保護上重要な野生生物」(2002年)による
この和泉市においては、山麓部や丘陵部でイノシシやタヌキなどの生息が確認されている他、 山地渓谷や丘陵地・台地のため池を中心にカスミサンショウウオなどの両生類、ナニワトンボ、ゲンジボタルといった昆虫類の生息も確認されているなど、多様な動物が生息している[6]。
古くより和泉国の中心地であり国府があったことから、近代に入り「和泉町」と名付けられた。
その後、市制を施行し、更に周辺町村と合併して現在に至っている。市域は全域和泉国和泉郡に属し、国府の他に国分寺と総社もある。江戸時代には、伯太藩の陣屋が置かれていた。なお、和泉国の歴史は「和泉国」を参照のこと。
区域の変遷(明治以降)
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、和泉郡国府村、郷荘村、伯太村、北池田村、南池田村、北松尾村、南松尾村、西横山村、東横山村、南横山村、南王子村、信太村が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 郡の統合により泉北郡が成立。
- 1903年(明治36年)5月1日 西横山村と東横山村が合併して泉北郡横山村となる。
- 1933年(昭和8年)4月1日 国府村、郷荘村、伯太村が合併して町制施行。泉北郡和泉町となる。
- 1943年(昭和18年)10月7日 南王子村が町制施行。泉北郡八坂町となる。
- 1956年(昭和31年)9月1日 和泉町、北池田村、南池田村、北松尾村、南松尾村、横山村、南横山村が合併して市制施行。大阪府下第23番目の市、和泉市となる。
- 同日、奈良県桜井市が発足。新市の誕生は大阪府下では大東市以来5か月ぶりである(なお、全国的に見れば、和泉市発足の2か月前に現在の沖縄県沖縄市にあったコザ市が誕生しているが、当時は日本ではなく米領琉球政府にあった)。次の新市は同年12月に発足した箕面市(全国、大阪府下ともに)。
- 1960年(昭和35年)8月1日 泉北郡八坂町、信太村を編入。現在の市域となる。
和泉市の民話
和泉市に受け継がれている民話として、若樫の弘法井戸、ちぬの海、槇尾のサルとちえくらべ、雷井戸とくわばら、乙が堂、音無川、がたろ、摩湯山のキツネ、孝女のお照、光明皇后伝説、小栗判官と照手姫、保名と葛の葉、葛の葉伝説(信太のやすな菊)がある[15][16]。
市長
さらに見る 代, 市長名 ...
代 | 市長名 | 任期 | 当選回数 |
1 |
横田 礒治() |
1956年 - 1967年 |
3 |
2 |
池辺 恒雄() |
1967年12月3日 - 1971年12月2日 |
1 |
3 |
藤木 秀夫() |
1971年12月3日 - 1975年12月2日 |
1 |
4 |
池田忠雄() |
1975年12月3日 - 1995年12月2日 |
5 |
5 |
稲田順三() |
1995年12月3日 - 2005年5月6日 |
3 |
6 |
井坂善行いさか よしゆき() |
2005年6月19日 - 2009年6月18日 |
1 |
7 |
辻宏康() |
2009年6月19日 - 2025年6月18日(予定、4期目) |
4 |
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行政機関
役所
- 和泉市役所
- 市長公室
- 秘書課
- いずみアピール課
- 政策企画室(政策・資産マネジメント推進担当/企画経営担当/IT活用推進担当)
- 公民協働推進室(公民協働推進担当/危機管理担当)
- 人事課
- 総務部
- 総務管財室(総務担当/庁舎整備担当)
- 財政課
- 税務室(資産税担当/市民税担当/納税担当)
- 滞納債権整理回収課
- 契約検査室(契約担当/検査担当)
- 人権・男女参画室(人権・男女参画担当/人権文化センター)
- 環境産業部
- 環境保全課
- 生活環境課
- 産業振興室(商工観光担当/農林担当)
- 福祉部
- 福祉総務課
- 高齢介護室(介護保険担当/高齢支援担当)
- 障がい福祉課
- 生活福祉課
- 広域事業者指導課
- 市民生活部
- 市民室(市民担当/出張所担当)
- 保険年金室(国民健康保険担当/年金・高齢者医療担当)
- 子育て健康部
- 子育て支援室(こども政策担当/こども支援担当)
- 健康づくり推進室(健康増進担当/予防推進担当/新型コロナウイルス予防推進担当/病院経営管理担当)
- 都市デザイン部
- 都市政策室(都市政策担当/交通担当/富秋中学校区等まちづくり担当)
- 建築・開発指導室(建築指導担当/開発指導担当)
- 建築住宅室(公共建築担当/住宅政策担当)
- 都市整備室(道路河川担当/公園緑地担当)
- 土木維持管理室(管理担当/維持担当)
- 上下水道部
- 経営総務課
- お客さまサービス課
- 水道工務課
- 下水道整備課
- 浄水課
- 教育・こども部
- 教育総務課
- 学校園管理室(教育施設担当/保健給食担当)
- 学校教育室(教育指導担当/教職員担当/人権教育担当/教育センター)
- こども未来室(幼保運営担当/幼保育成担当)
- 生涯学習部
- 生涯学習推進室(生涯学習担当/スポーツ振興担当/青少年センター)
- 文化遺産活用課
- 久保惣記念美術館
- 会計管理者
- 市議会
- 行政委員会総合事務局
- 選挙管理委員会
- 監査事務局
- 公平委員会
- 固定資産評価審査委員会
- 農業委員会
- 消防本部
出張所・サービスセンター
- 和泉シティプラザ出張所(いぶき野)
- 光明台サービスセンター(光明台)
- 南部サービスセンター(仏並町)
- 北部サービスセンター(太町)
市章
市の花であるスイセンをモチーフにしたもので、市章そのものは下記のホームページで見ることができる。市章の色は青色が基準だが、印刷する物にあわせて緑色や黒色に処理されることがある。1957年に市歌と同時に決定された。
市議会
- 定数:24名
- 任期:2020年(令和2年)9月23日〜2024年(令和6年)9月22日
- 議長:坂本健治(明政会)
- 副議長:松田義人(五月会)
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会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表者) |
日本共産党 | 2 | ◎原重樹、早乙女実 |
公明党 | 5 | ◎服部敏男、垰田英伸、末下広幸、石原日出子、吉川茂樹 |
五月会 | 4 | ◎関戸繁樹、森久往、浜田千秋、松田義人 |
明政会 | 5 | ◎山本秀明、松本利裕、スペル・デルフィン、坂本健治、友田博文 |
大阪維新の会 | 4 | ◎坂元純一、井阪雄大、遠藤隆志、飯阪光典 |
市民未来の会 | 3 | ◎谷上昇、小野林治三夫、大浦まさし |
無会派 | 1 | 小林昌子 |
計 | 24 | |
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府議会
- 選挙区:和泉市選挙区
- 定数:2名
- 任期:2023年(令和5年)4月30日〜2027年(令和9年)4月29日
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氏名 | 会派名 | 当選回数 |
森和臣 | 大阪維新の会 | 5 |
杉本太平 | 自由民主党 | 4 |
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人口
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.6%増の186,109人であり、増減率は府下43市町村中9位、72行政区域中21位。
平成27年4月時点の年齢別人口では、35〜39歳の1万5,011人が最多で、団塊世代(60〜64歳)の1万4,001人を上回っている。
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和泉市と全国の年齢別人口分布(2005年)
| 和泉市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 和泉市 ■緑色 ― 日本全国
| ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
和泉市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
| 95,987人
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1975年(昭和50年)
| 118,237人
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1980年(昭和55年)
| 124,322人
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1985年(昭和60年)
| 137,641人
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1990年(平成2年)
| 146,127人
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1995年(平成7年)
| 157,300人
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2000年(平成12年)
| 172,974人
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2005年(平成17年)
| 177,856人
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2010年(平成22年)
| 184,988人
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2015年(平成27年)
| 186,109人
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2020年(令和2年)
| 184,495人
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総務省統計局 国勢調査より |
北西部
旧 和泉町の大半(池上町、伯太町4丁目は北部)、北池田村の一部(東阪本町)、北松尾村の一部(寺田町)。JR阪和線および各道路で泉大津市、泉北郡忠岡町、岸和田市とつながっている。概ね平坦であるが、東側は信太山丘陵の西斜面にかかっており、黒鳥山公園などがある。
- 和泉府中
- 和泉国の国府が置かれたとされる府中町を中心とした地域で、市役所、市立病院、警察署など市の行政・公共関連施設がある。
- 2000年から続いた西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線和泉府中駅周辺(和泉府中)の都市再開発事業は、2015年に事業を完了[17]。新駅舎を建設し、駅前広場や歩行者デッキを併設したほか、スーパーマーケットや図書館、スポーツクラブやクリニック等が入居する複合施設「フチュール和泉」を新設した。市は駅前事業完了を踏まえ、周辺地域への波及や施設を活かした活動の促進を行う[18]。
北部
旧 八坂町、信太村、和泉町の一部(池上町、伯太町4丁目)。JR阪和線および各道路で堺市西区、高石市、泉大津市とつながっている。泉大津市にまたがって代表的な弥生遺跡のひとつである池上・曽根遺跡がある。信太山丘陵上には弥生後期の高地性集落のひとつである惣ヶ池遺跡や和泉黄金塚古墳などがあり、同丘陵の西斜面には伯太陣屋跡がある。
- 信太
- 旧 八坂町および信太村に当たる地域で、葛葉伝説で知られる信太森葛葉稲荷神社や和泉国三宮である聖神社などがある。JR阪和線北信太駅周辺や鶴山台に商店が多い。
- 市は北信太駅周辺の再開発・整備に向け[18]、2017年から2018年の2カ年で「北信太駅前整備基本計画」の策定に取り組んでいる[19]。
中部
旧 北池田村の大半(東阪本町は北西部)、南池田村、北松尾村の大半(寺田町は北西部)、南松尾村。泉北高速鉄道線および各道路で堺市南区、岸和田市とつながっている。槇尾川流域は池田谷、松尾川流域は松尾谷と呼ばれ、かつては二つの谷合に集落・織物工場や田畑・みかん畑などが広がる静かな場所だったが、丘陵部における泉北ニュータウン光明池地区とトリヴェール和泉の開発で一変した。一帯はUR(都市再生機構)への委託により、積極的な宅地開発などが進められており、この地域の人口は年々増加傾向にある。
2014年には「コストコ」と「ららぽーと」の出店、2017年には小中一貫教育を行う「和泉市立南松尾はつが野学園」が新規開校し、その一帯の「はつが野」地域においても開発が加速。計404区画に及ぶ「メグリエシティ」、計120区画の「はつが野ミライク」などがハウスメーカーにより分譲され、新しく街開きがなされた[20][21]。
- 和泉中央
- 和泉中央丘陵と岸和田市境の丘陵部に広がるトリヴェール和泉を中心とした地域で、まなび野とあゆみ野は小規模な研究学園都市機能も兼ねており、桃山学院大学や 大阪府立産業技術総合研究所などがある。泉北高速鉄道和泉中央駅が中心駅。
- 不動産・住宅情報サイトHome’sによる「住みたい街ランキング2017」では、和泉中央が「買って住みたい街」として近畿圏全体で第3位、南大阪では第1位にランクインしている[22]。
- 光明池
- 堺市境の丘陵部に広がる泉北ニュータウン光明池地区の周辺地域である(一部は同地区に含まれる)。伏屋町や室堂町東部には高層マンションやショッピングセンターが多く立地し、光明池地区の南端に接する光明台には近隣センターや緑道などが整備され、ニュータウンの構成地域と比べても遜色がない。これらの地域を走るバスの多くは和泉中央へは行かず泉北高速鉄道光明池駅へ行く(2017年8月26日の南海バスダイヤ改正により、光明池駅と南海本線泉大津駅を結ぶ系統が和泉中央駅を経由するようになった)。
南部
旧 横山村、南横山村。各道路で河内長野市、岸和田市、和歌山県伊都郡かつらぎ町とつながっている。父鬼川と東槇尾川が槇尾川に合流するあたりで小盆地を形成しており、横山谷と呼ばれる。みかん山が多く見られ、槇尾山施福寺など歴史的な神社仏閣も多い。国道170号(大阪外環状線)と国道480号という2つの一般国道が通っている。
国道480号線をかつらぎ町方面へ進むと、途中で府県境である鍋谷峠にたどり着く。ここで三国山へ通じる林道が分岐している。三国山の山頂付近には、国土交通省大阪航空局三国山航空路監視レーダーがある。
農業
市内には、和泉市近郊のスーパーへも直接出荷している農家もある。
日本郵政グループ
(2012年12月現在)
- 和泉郵便局(いぶき野) - 集配局。★
- 和泉府中郵便局(府中町)
- 和泉和気(わけ)郵便局(和気町)
- 和泉和気東郵便局(和気町)
- 和泉一条院郵便局(芦部町)
- 和泉伯太(はかた)郵便局(伯太町)
- 伯太西郵便局(伯太町)★
- 和泉池上(いけがみ)郵便局(池上町)
- 北池田簡易郵便局(池田下町)
- 和泉伏屋(ふせや)郵便局(伏屋町)
- 和泉中央駅前郵便局(いぶき野)★
- 和泉納花(のうけ)郵便局(納花町)
- 和泉和田郵便局(和田町)★
- 和泉光明台郵便局(光明台)
- 和泉内田郵便局(内田町)
- 和泉箕形(みがた)郵便局(箕形町)
- 和泉久井(ひさい)郵便局(久井町)
- 坪井簡易郵便局(坪井町)
- 和泉横山郵便局(北田中町)
- 和泉父鬼(ちちおに)郵便局(父鬼町)
- 和泉山手郵便局(幸=さいわい)
- 和泉信太(しのだ)郵便局(太町=たいちょう)
- 和泉鶴山台郵便局(鶴山台)★
- ゆうちょ銀行
- 大阪支店 イオン和泉府中店内出張所(肥子町=ひこちょう)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- 大阪支店 泉北和泉中央駅内出張所(いぶき野)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施。
※和泉市内の郵便番号は「594-00xx」「594-11xx」(いずれも和泉郵便局の集配担当)となっている。
名所・旧跡
- 史跡池上・曽根遺跡:弥生時代の環濠集落;弥生情報館&弥生学習館
- 環濠(溝)に囲まれた集落の遺跡で、総面積60万m²、うち約115,000m²が国の史跡に指定されている。
- 槇尾山
- 小栗街道(熊野古道):和泉市内では舞町から小田町周辺まで
- 信太の森
- 和泉市における伝説の一つ「葛の葉伝説」の舞台となった森である。
- 和泉黄金塚古墳
- 光明池
- 観音寺山遺跡
公園
- 和泉リサイクル環境公園
- 水仙やラベンダー、コスモス、芝桜など四季折々の花が鑑賞できる花の農場や、日本庭園、またサッカーや野球、ゲートボールなど様々なスポーツやイベントに対応ができる多目的グラウンドから構成。土曜日・日曜日にはオープンカフェや地元新鮮野菜の即売市なども開かれ、来園者数は年間約35万人にのぼる[28]。
- 池上曽根遺跡史跡公園
- 黒鳥山公園
- 桜の名所。市街地からも近く、花見客が多い。
- 光明池緑地
- 信太の森の鏡池史跡公園
- 和泉市指定史跡
寺院
- 槇尾山施福寺(槇尾寺)
- 槇尾山の山頂には施福寺(槇尾寺)という寺があり、行満上人が欽明天皇の勅願を受けた恩賞に、修行寺として建立した寺[30]。
大阪みどりの百選選定。西国三十三所4番、および和泉西国三十三箇所1番札所。
- 空海(弘法大師)や行基が修行の地と伝えられている。ふもとから本堂までは30分程の整備された石段や山道が続くハイキングコースとなっている。
- 松尾寺
- 役小角の開山伝承。織田信長に反抗し焼失するが、豊臣秀頼が再建。紅葉の名所としても知られている。
- 西福寺
- 耳の病気の祈願。寺院内の井戸には雷の伝承があり、近隣の桑原町は落雷を避けるおまじない「くわばらくわばら」の伝説地のひとつ。
- 阿弥陀寺
- 安産祈願。光明皇后の安産を祈るために僧行基が開山と伝える。
- 蔭凉寺
- 廊下の天井に伏見桃山城の廊下板が使用されており、血の付いた足跡がある。
- 石尾山弘法寺
- 古くから「石尾のお大師さん」として親しまれている。境内には石仏が多いことで有名。
- 布引不動尊
道の駅・産地直売所
- 道の駅いずみ山愛の里
- 2008年開駅の道の駅。道の駅の基本機能や産直販売コーナーのほか、文化施設和泉市立南部リージョンセンターを併設している。
- 葉菜の森
- 地場産の産地直送野菜や果物のほか、加工品や工芸品などを販売しているファーマーズマーケット。
- 国華園
- 1万5千坪の敷地において園芸に関わる品や季節の花の販売を行う。また一方で、「産地直売コーナー」も設け、産地直送の野菜や果物の販売も行っている。
その他
- 陸上自衛隊信太山駐屯地の近代洋風建築20棟
- 1919年(大正8年)築の13棟、1942年(昭和17年)築の7棟、合計20棟がまとまって現存する。唯一公開されている資料館「修史館」は大正8年築の旧将校集会所。木造平屋、建築面積513m²
- 毎年1月上旬の日曜日に開催されるクロスカントリー大会。3km・5km・10km・20kmの種別に分かれ陸上自衛隊信太山演習場をメイン会場に実施されている。
- 毎年9月下旬に、ご当地グルメの発掘及び市内の商業活性化を目的に開催されるグルメグランプリ。和泉中央駅近くのエコール・いずみのアムゼ広場をメイン会場に、和泉や泉州地域の飲食店が集まり、和泉市産の農産物を使用した限定グルメをその場で販売。来場者による投票と審査員による審査を経て、グランプリが選出される。また、会場では「和泉の国ジャズストリート」による音楽演奏も行われる[31]。
- 毎年10月の第2土曜日と日曜日に行われる。市内にはだんじりを所有する町会が35町あり、7つの地区にまとまって祭礼が行われるが、池上町は氏神社が泉大津市にあるため、7地区とは別の地区に所属している。2010年(平成22年)に上代町が岸和田型の「下だんじり」を新調したことにより、市内で曳行されるだんじりは全て下だんじりとなった。「岸和田だんじり祭」に次ぐ4地区18台のだんじりが一所に会する「和泉だんじり大連合」が繰り出すなど規模としては大きい。また、和泉だんじり大連合のうち、府中地区の祭礼(府中だんじり祭)は、1585年(天正13年)の記述が見られる史料が確認されており、泉州地域のだんじり祭に関する記録上、現在のところ最古のものとなっている。一方、だんじりを全く持たない地区も存在し、池田谷(騒動による廃絶)と横山(山間部)では一部の町で「子供だんじり」と呼ばれる小さなだんじりが曳行されている。
なお、祭典の模様については、市内唯一のケーブルテレビ局である『ジェイコム関西 和泉・泉大津局』(上記参照)が制作する番組として、毎年放映されている。隣接する岸和田市のケーブルテレビ局であるテレビ岸和田が放映する「岸和田だんじり祭」とは異なり、従来は、生放送は実施されていなかったが、地元からの要望が高まったため、2007年(平成19年)は、開局以来初めて生放送が実施された。
- 毎年11月3日の文化の日に開催される音楽祭。和泉府中駅前を歩行者天国にし、音楽やダンス、よさこいのステージや、グルメブース、こども遊びブースなどが設けられる(現在は行われていない。)[32]。
- 毎年11月中旬頃に開催されるランニングバイク大会。2歳から6歳までの子どもを参加対象とし、近畿走輪と光明池自動車教習所の連携協力のもと実施されている。当日は道の駅からの出張販売、和泉警察署による白バイとの記念撮影会、子ども免許証の発行など、様々な取り組みが行われている[33]。
- 毎年イズミの日(12月3日)からイズミの日(1月23日)まで点灯される大阪府和泉市のイルミネーションイベント。JR和泉府中駅周辺などで開催されている。冬を温かな雰囲気に彩る電飾で、毎年のテーマに沿って飾り付けられた見事なイルミネーションが見られる。初日は点灯式の式典が行われ、ダンスやライブなどのスペシャルなステージが楽しめる。[34][35][36]
文化・教育・交流施設
医療関係
2017年、和泉市初・府内では2番目となる施設一体型の小中一貫教育を行う義務教育学校「和泉市立南松尾はつが野学園」が新しく開校した。通学区域は、宅地造成が進み過大規模となっていたはつが野地域の一部と、新規開校に伴い統合され閉校する南松尾中学校・南松尾小学校の校区。また同年より、市内全校区において小中一貫教育が実施されている。
市内の小・中学校全校において「自校調理」による完全給食を実現している[38]。
高等学校
公立の高等学校は3校。私立校は存在しない。
中学校
市内には9の公立校がある。私立中学校は存在しない。
小学校
市内には20の公立校がある。
- ※1 南池田小学校は、和泉市で唯一文部科学省認定のフロンティアスクールである。
- ※2 南横山小学校については2006年度より、「小規模特認校制度」が導入された。
学校教育以外の施設
幼稚園
公立幼稚園
- 国府幼稚園
- 伯太幼稚園
- 北池田幼稚園
- 北松尾幼稚園
私立幼稚園
- 和泉幼稚園
- 和泉カトリック幼稚園
- 和泉緑ケ丘幼稚園
- 鶴山台国際幼稚園
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- 鶴山台明徳幼稚園
- 聖ヶ岡幼稚園
- ひばり幼稚園
- 双百合幼稚園
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保育園
公立保育園
- 国府第一保育園
- 国府第二保育園
- 和泉保育園
- 芦部保育園
- 北池田保育園
|
- 緑ケ丘保育園
- 北松尾保育園
- くすのき保育園
- 鶴山台第一保育園
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私立保育園
認定こども園
幼保連携型
- あいしゅう幼稚園
- 池上わかばこども園
- 和泉チャイルド幼稚園
- いぶきのPreSchool
- 上代幼稚園
- Kidsまゆみ
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- クレアール保育園
- さいわいこども園
- 信太保育園
- 新光明池幼稚園
- すいせん保育園
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- たつのおか保育園
- てらかど保育園
- はつがの国際こども園
- ひかりGreenWell
- 横山きのみ保育園
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幼稚園型
最寄りの空港
- 関西国際空港
- 泉北高速鉄道線の和泉中央駅・光明池駅より、リムジンバスが出ている。南海バスが「Sorae(ソラエ)」という名称で運行しており、所要時間は約30分ほど。またJR阪和線の和泉府中駅からは、在来線にて約25分、特急はるかでは約13分で到着する。
- 大阪国際空港(伊丹空港)
- 和泉中央駅・光明池駅より、南海バスと大阪空港交通の共同運行によるリムジンバスが出ていたが、2006年5月10日に廃止され(同年5月9日をもって運行終了)、これに伴い大阪府南部から大阪国際空港へ向かうリムジンバスは無くなった。現在の移動手段は、鉄道、自家用車、大阪市内から出発するリムジンバスのみである。
道路
和泉市には、高速道路を含め複数の幹線道路があり、市外への車でのアクセスは充実している。
高速道路
一般国道
大阪府道
主要市道
- 和泉市道光明池春木線
- 和泉市道和泉中央線
- 和泉市松尾山農免道路
- 和泉市道唐国久井線
泉北高速線
和泉中央駅現在の和泉市の中心市街地は、和泉中央駅の周辺である。
南海バスは、市民の生活に欠かせない足となっている。
出典
東洋経済新報社「都市データパック2014年度版」(成長力)
“いずみ山愛の里”. 国土交通省近畿地方整備局. 2017年10月12日閲覧。
和泉市久保惣記念美術館40周年記念誌、令和5年3月24日、和泉市久保惣記念美術館編
二反長半 編『大阪の民話(<新版>日本の民話16)』未來社、2015.9。ISBN978-4-624-93516-0。
『広報いずみ』2022年(令和4年)12月号No.768、16頁
“救急医療機関”. 和泉市医師会. 2017年11月15日閲覧。
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