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ニューブリーズ号(ニューブリーズごう 英称:New breeze)とは、東京都千代田区と広島県広島市を結んでいた夜行高速バスである。
この項目では、東京都江東区・千代田区と広島県広島市・山口県宇部市を結んでいた季節運行バス「特別便」及び、現在も東京都千代田区と岡山県岡山市・広島県広島市を結ぶ「ドリーム岡山・広島号」についても記述する。
「ニューブリーズ号」の運行開始当初は、小田急バス・広島電鉄とジェイアールバス関東・JRバス中国がそれぞれ別の路線免許を取得し、毎日双方から1台ずつで同時刻に2台が運行、運賃は4社分合わせてプール精算制という形を採っていた。これは路線免許出願時に競願となり、運輸省(現・国土交通省)の指導により調整を行った結果である。このため、路線開設の報道の中には実質的には1日1往復であったにもかかわらず「1日2往復」というものもあった。
2008年6月1日出発便を以て広島電鉄が、また同月30日出発便を以てジェイアールバス関東がそれぞれ撤退し、その後は小田急シティバス(2022年1月1日より小田急ハイウェイバス)と中国ジェイアールバスの2社による運行となった。2011年12月1日より毎日1往復(1号・2号)の運行となり、直行便の3号・4号は季節運行となった。
小田急シティバスの高速路線で唯一新宿駅発着でない路線であったが、2011年12月1日の改正より新宿駅西口(乗車場所はスバルビル前、降車場所は小田急ハルク前)に停車するようになった(上り便の霞が関停車は廃止)。2016年4月4日の改正より、新宿地区の停留所はバスタ新宿に変更された[1]。
2018年2月1日のダイヤ改正により、季節運行便の広島バスセンター - 呉駅間が廃止された[2]。
新高速バス(旧ツアーバス)の参入により路線需要が減退したほか、新型コロナウイルス感染拡大や乗務員不足の影響などもあり、「ニューブリーズ号」は2023年3月31日をもって廃止[3][4]。広島 - 東京間の路線はドリーム岡山・広島号(後述)が継続して運行される。
乗車チケットは、インターネットの会員制予約サイトである「高速バスネット」や「発車オ〜ライネット」などで予約・購入可能であった。「高速バスネット」ではネット割引、事前購入割引(席数限定)の特典があった。
なお、「ニューブリーズ号」の運行開始当時は日本最長距離を走行する高速バスであった。運行開始間もない頃、TBS系列の番組『そこが知りたい』の企画「各駅停車路線バスの旅」九州縦断編が放送された時は、往路の東京 - 広島間の移動で当路線が紹介された。また、『夕凪の街 桜の国』には当時運行されていた広島電鉄担当便のエアロクイーンが登場し、実写版では東京駅にて広島電鉄保有のエアロキング車内でロケが行われた。1便2台の運行形態が演出に活かされている。
定期運行便は両社が交互に担当していた。両社ともに2名乗務であった[21]。
東京都内および広島県内のみの利用不可。
東京駅 - バスタ新宿 - (首都高速中央環状線) - (東名高速道路) - (伊勢湾岸自動車道) - (東名阪自動車道) - (新名神高速道路) - (名神高速道路) - (中国自動車道) - (山陽自動車道) - (西条IC) - (国道375号) - 西条駅 - 広大中央口 - 大学会館前 - (国道375号) - (西条IC) - (広島東IC) - (広島高速1号線) - (広島県道70号広島中島線) - 広島駅新幹線口 - (城南通り) - 広島バスセンター
東京駅 - バスタ新宿 - (首都高速中央環状線) - (東名高速道路) - (伊勢湾岸自動車道) - (東名阪自動車道) - (新名神高速道路) - (名神高速道路) - (中国自動車道) - (山陽自動車道) - (広島東IC) - (広島高速1号線) - (広島県道70号広島中島線) - 広島駅新幹線口 - (城南通り) - 広島バスセンター
2009年7月1日廃止時点における経路は以下のとおりであった。
東京都千代田区内 - 霞が関出入口 - 首都高速都心環状線 - 首都高速3号渋谷線 - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 中国自動車道 - 三次IC - 国道375号 - 三次市内 - 国道375号 - 三次IC - 中国自動車道 - 広島自動車道 - 山陽自動車道 - 広島IC - 国道54号 - 広島市内
2018年2月1日廃止時点における経路は以下のとおりであった(太字は停車停留所)。
この他、小田急担当便のみテレビ放送・おしぼりのセルフサービスが行われている。
元々は中国JRバスが高速ツアーバス対抗策として多客期に廉価版タイプの臨時夜行高速バスを広島駅 - 東京駅・新木場駅間で仕立ててきたものを、2011年7月20日から多客期に定例的に運行することにしたもの。特別な愛称は設けられておらず、単に「特別便」の名称で案内されていた。広島・山口側の事業者のみで運行されるため、運行期間初日の東京発と運行期間最終日の山口発は運行されなかった。
なお、この「特別便」は2014年4月24日 - 2014年5月7日[22] を最後に運行はされておらず、運行会社のウェブサイトからも記述が削除されている。
新木場駅 - 東京駅 - 霞が関 - (首都高速中央環状線・東名高速道路・伊勢湾岸自動車道・東名阪自動車道・新名神高速道路・名神高速道路・中国自動車道・山陽自動車道) - 広島東IC - (広島高速1号線・広島県道70号広島中島線) - 広島駅新幹線口 - 広島バスセンター - (山陽自動車道) - 山口大学前 - 新山口駅新幹線口 - (山口宇部道路・国道190号) - ときわ公園入口 - 宇部新川駅
が主に使用されていた。
先述の「特別便」に加え、2014年7月に2015年5月までの期間限定の臨時夜行高速バスとして中国ジェイアールバスが東京・横浜 - 岡山・広島間で運行を開始した。特別便と同様、運行期間初日の東京発と運行期間最終日の広島発は運行されなかった。
2017年3月より通年運行となった。
広島・岡山両支店がそれぞれ運行していたニューブリーズ号及びグランドリーム岡山号/グランドリーム横浜東京号の路線廃止により、事実上両路線の代替路線となっている。
東京駅 - 横浜シティ・エア・ターミナル - 山陽インター - 岡山駅西口 - 広島駅新幹線口 - 広島バスセンター
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