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日本のスーパーマーケット ウィキペディアから
ザ・ビッグ (THE BIG) は、イオングループが展開するディスカウント型スーパーマーケット である。
「エブリデー・ロー・プライス(毎日がお買得)」を基本コンセプトに、実用衣類と生鮮食料品を中心に衣食住に関する商品全般を扱う。「ザ・ビッグ」の名称は、店舗の発展と成長を願い、命名された[広報 1]。
「ザ・ビッグ」は元々、マックスバリュ西日本(MV西日本)(現・フジ)の前身の一つで、山口県と広島県を地盤にスーパーマーケットを展開していた株式会社みどりが、既存業態の不振を期に[広報 2]、1989年(平成元年)9月に岩国店(山口県岩国市)を転換[広報 1] してオープンした独自業態の店舗であった。以降、1991年(平成3年)12月までに既存のみどり12店を全て転換[広報 1]。その後、1992年(平成4年)から1993年(平成5年)に掛けて、同管内の山陽ジャスコより3店舗を移管し、『ジャスコ』のリブランドを行い出店した[広報 1]。当時の店舗コンセプトは、粗利益率を3分の1に減らすことで商品回転率を高める戦略だった[広報 1]。
かつては、イオングループ全体で見たとき、従来からのイオンのディスカウントストア業態である「メガマート」と区別する意味もあって、MV西日本ではこの店舗形態そのものを「ビッグ (BIG)」と称していた[広報 3][注 1]。[要出典]
その後「ザ・ビッグ」は2007年まで広島県・山口県の13店舗から増えることはなかった[広報 5]が、2008年以降、消費者のデフレ嗜好に応える形で、「マックスバリュ」や「ジャスコ」をディスカウント業態である「ザ・ビッグ」店舗に転換する動きが見られ、関東・北陸・光洋を除く全国のマックスバリュ運営会社により展開されるようになっている。さらに、2009年以降は日配品中心だった「メガマート」[注 2]を食品中心の「ザ・ビッグ」へ、2011年以降はイオンリテール(当時、イオンビッグ移管後に改装の店舗もあり)運営の「イオンスーパーセンター」を派生業態の「ザ・ビッグ エクストラ」に、マックスバリュ中部(当時)が運営していた「バリューセンター」を派生業態の小規模店舗である「ザ・ビッグ エクスプレス」へ転換する動きもみられる。これらにより店舗数は再び伸び、派生業態を含むグループ全体の店舗数は240店舗(2024年3月時点)となっている。なお、イオングループの他業態店舗の業態転換による出店(あるいは旧業態店舗の閉鎖後に隣接地に出店)の事例が大半で、純然たる新規店舗は77店舗[注 3][要出典] と全店舗数の約3割程度にとどまる。[要出典]
出店形態そのものも「ディスカウント版マックスバリュ」との位置づけが強くなり、[要出典]ジャスコの1階部分(食料品・日用品フロア)のみを転換した倉敷店(岡山県倉敷市)[広報 6]や、マックスバリュとして出店計画していた(このため日用品スペースが極端に小さい)ものを開店直前に転換した国分寺店(香川県高松市国分寺町)など、これまでの「ザ・ビッグ」店舗とは形態のやや異なる店舗も登場している。また、ザ・ビッグ焼山店(広島県呉市)は、一度マックスバリュに業態転換しているが、数年後増床し、再度ザ・ビッグとなっている。[要出典]特殊な例としては、イオンビッグが運営する石和店[1](山梨県笛吹市)とイオン九州が運営する江北店[2][3](佐賀県杵島郡江北町)の2店舗は、総合スーパーのイオンの中に食品テナントとして出店している。
イオングループの商業ブランドの多くがイオン発祥の店舗ブランド(イオン、イオンモール、マックスバリュなど)に集約される中で、傍流企業の店舗ブランドがグループ全体の主力ブランドにまで拡大した(イオングループにおいては)数少ない例である。[要出典]
店舗のロゴデザインについては当初は赤地に黒文字斜体で「ザ・ビッグ」と書かれたデザイン[広報 7][注 4]。
その後、「BIG」をデザインした赤色のロゴデザインに変更されたが[注 5]、2009年の平島店(岡山県岡山市東区)以降にオープンした店舗については、オレンジを基調とし、新ブランドマークとして「PRICE VALU」を加えた、マックスバリュのものに類似した新しい店舗ブランドロゴを導入した。[要出典]
また、2011年3月に総合スーパーの店舗ブランドを「イオン」に統一するのに先駆け、後述の同年2月開店のエクストラ野洲店より左側に「ÆON」ロゴを配した店舗ブランドロゴ(表記上は「ÆON BIG」)にマイナーチェンジされている(なお、マイナーチェンジ後のロゴには「PRICE VALU」の表記が無くなっている)[注 6]。旧ロゴの時代にオープンした既存店舗の看板類の掛け替えはリニューアル店舗を除いて行われていないが、マックスバリュ南東北(当時。現・イオンビッグ)では、既存の店舗も公式サイトや折り込みチラシで「ÆON BIG」表記を用いている。なお、マックスバリュ東北(当時。現・イオン東北)と琉球ジャスコ(当時。現・イオン琉球)では2代目ロゴ時代には店名が中黒が入らない「ザ ビッグ」表記となっていた(新ロゴ導入となった2010年9月以降は中黒入りの「ザ・ビッグ」表記となっている)。一部の店舗は景観条例によって配色が変更されている場合もある[要出典][注 7]。
プライベートブランド(PB)として多くのイオングループで導入されている「トップバリュ」のほか[4]、さらに価格競争力を上げた、ザ・ビッグでの販売をメインとしたPB商品が展開されている。これらのPB商品は統一したブランド名を持たず、商品カテゴリーごとにブランド名が分かれている[広報 8]のが特徴となっている。
店内でのBGMとしてオリジナルソング「ザ・ビッグソング」が流れている(一部の運営会社は除く)。MV西日本が2006年に制作して流し始めたものだが、運営会社が増えていくにつれて多くの地域で流れるようになった。[独自研究?]
店舗規模に応じた派生業態も設定されている。ただし基本形態の「ザ・ビッグ」とするか派生業態とするかの基準は、運営企業による差異も見られる。[要出典]
都市型の小商圏を対象とした売場面積1,000m2クラスの小型店舗業態。[要出典]イオンビッグ並びに、イオン北海道[広報 10]・イオン九州[広報 11]・イオン琉球[広報 12]の一部店舗で展開している。
かつてはマックスバリュ中部も展開していたが(マックスバリュ中部の運営していた「ザ・ビッグ」はすべてこの「エクスプレス」であった[広報 13])、2019年6月に全店をイオンビッグに移管した(後述)。[広報 13]
「ザ・ビッグ」よりも店舗面積が広く、品揃えを充実させた店舗業態。多くはイオンスーパーセンターから業態転換された店舗や新規出店店舗中心だが、岐阜池田店はイオンタウン内のメガマートと隣接するマックスバリュを1つの店舗に統合して転換、刈谷店はイオンタウン内に離れて設置されていたマックスバリュとメガマートを統合し、メガマート店舗部分に開業している。[要出典]
イオンビッグが運営する店舗が多いが、フジも運営している(萩店・氷上店・阿南店、いずれもMV西日本が開設した新規店舗)。[広報 14]
2024年3月時点で岩手県・茨城県・群馬県・埼玉県[注 10]・千葉県・京都府・大阪府・和歌山県・高知県・長崎県・宮崎県・鹿児島県、および北陸地方(新潟県・富山県・石川県・福井県)[注 11]を除く31都道府県に展開されている。各社の営業エリアは各社の記事を参照。
マックスバリュ中部ならびにマックスバリュ東海が運営していた「ザ・ビッグ」はイオンビッグに移管されたが、これは両社が2019年9月1日に合併するにあたり、両社の事業を通常のスーパーマーケットに集約するためとしている[広報 28]。 またこの移管以前は、愛知県・三重県・滋賀県にはイオンビッグ運営とマックスバリュ中部運営の「ザ・ビッグ」が併存していた。[要出典]
日本国内の展開範囲(2024年3月時点)
凡例:○…運営、空欄…運営なし、×…過去に運営していたが撤退
会社名 | 展開する業態 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
ザ・ビッグ | エクスプレス | エクストラ | ||
現在の運営会社 | ||||
イオンビッグ | ○ | ○ | ○ | 2021年6月1日にマックスバリュ長野を吸収合併[19] 2024年3月1日にマックスバリュ南東北を吸収合併[20] |
イオンリテール | × | 運営していたザ・ビッグ エクストラは2011年8月にイオンビッグに移管[広報 16] | ||
イオン北海道 | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 29] 運営開始当初はマックスバリュ北海道[10] | ||
イオン東北 | 同社でマックスバリュも運営[広報 30] | |||
フジ | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 31] 運営開始当初はみどり (ザ・ビッグ業態の創始企業)[広報 1] | ||
イオン九州 | ○ | 同社でマックスバリュも運営[広報 32] 運営開始当初はマックスバリュ九州[要出典] | ||
イオン琉球 | 同社でマックスバリュも運営[21][広報 12] | |||
過去の運営会社 ※企業合併により企業自体が消滅したことが理由のものは除く | ||||
マックスバリュ中部 | × | 2019年6月1日にイオンビッグに移管[広報 21] | ||
マックスバリュ東海 | × | 2019年7月1日にイオンビッグに移管[広報 21] |
「お客様感謝デー」などイオングループ全体で実施しているサービスデーとは別に、独自のサービスデーとして「ザ・ビッグデー」[22]が毎月第2日曜日に開催されており、カード(イオンカード・WAON等)の有無を問わず割引が適応される(一部割引対象外の商品有り)[広報 33]。
このサービスデーに関しては、全ての「ザ・ビッグ」運営会社共通で実施されている。
マレーシアにおいて「AEON BiG」(イオンビッグ)の名称で同様の店舗を展開している。店舗ロゴは日本国内での3代目・マイナーチェンジ後のものと同じ「AEON BIG」表記[広報 34]。
2012年10月31日にフランスのCarrefour S.A.(カルフール)傘下でマレーシアにおいてハイパーマーケット事業を展開するMagnificient Diagraph Sdn. Bhd.と同社の株式を保有するCarrefour Malaysia Sdn. Bhd.(カルフール・マレーシア)の発行済株式のすべてをイオン株式会社が取得して子会社化し、Magnificient Diagraph Sdn.Bhd.はAEON BIG (M) SDN. BHD.(イオンビッグマレーシア)に商号変更することになった[広報 35]。
同年12月8日にはイオンビッグマレーシアへの商号変更後初の新店として、ディスカウント型スーパーマーケット業態のリバーウォークヴィレッジ店をオープン[広報 36] し、翌年の7月25日には商号変更後初となるハイパーマーケット業態の新店舗クルアン店をオープンした[広報 37]。2014年12月現在、ハイパーマーケット業態24店舗、ディスカウント型スーパーマーケット業態5店舗の計29店舗を展開している[広報 38]。
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