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『サクサク土曜日 中邨雄二です』(サクサクどようび なかむらゆうじです)は、朝日放送ラジオ(ABCラジオ)で2012年1月7日から毎週土曜日の早朝に放送されている生ワイド番組。朝日放送テレビ(2018年3月31日までは朝日放送)アナウンサーの中邨雄二による冠番組で、2014年10月5日以降は放送枠を基本として7:00 - 9:30(JST)に設定している。
ABCでテレビ・ラジオを通じてスポーツ中継を主に担当している中邨が、『大平シロー、中邨雄二の笑たま』の終了(2007年3月)以来4年9ヶ月振りに通年でパーソナリティを務めるラジオの生放送番組。中邨と同じ滋賀県出身の林智美が、前番組の『ようこそ!伊藤史隆です』に続いてアシスタントを担当している。
ABCラジオでは2009年7月11日から、伊藤史隆(中邨と同期入社の朝日放送アナウンサー)と林のコンビで、毎週土曜日の7:00 - 10:00にワイド番組『ようこそ!伊藤史隆です』を生放送。伊藤は、2011年10月から『キャスト』(平日夕方にABCテレビで放送される関西ローカルのニュース番組)のメインキャスターに起用されてからも、土曜日に同番組のパーソナリティを続けてきた。
しかし伊藤は、朝日放送報道局の方針で、2012年1月からニュースキャスターとしての活動にほぼ専念。土曜日にも緊急事態に備えて待機する必要が生じることから、ABCラジオでは『ようこそ!』を2011年12月31日の放送で終了させた。このような事情から、当番組では『ようこそ!』から番組構成や一部の企画を引き継いでいる。ただし実際には、テーマソングを「上を向いて歩こう」(原曲歌唱・坂本九、作曲・中村八大)の吹奏楽バージョンに変更。同番組に比べて音楽が流れる機会は少ないものの、中邨が趣味のアニメについて熱く語りがちなため、そのアニメにちなんだ楽曲を随時流している。放送2周年を迎えた2013年7月からは、中邨・林による自由闊達なトークを、放送中に「行き先不明のトーク」と称するようになった。その後「サクサク 9時からリクエスト」の項でも見られるように、「トーク主体の番組で曲をかけて聴取者からの評価が下がった」ことを理由に番組内で曲がかかることはほとんどなくなっている。
番組タイトルの「サクサク」は、タイトルを決めるための会議が煮詰まった際に、ABCラジオの女性スタッフだった吉田詩織(担当当時の愛称は「眠り姫」)[1]が「サクサク(軽快に)行きましょう」と言ったことがきっかけとされる[2]。タイトルの題字には、中邨のトレードマークである花形満風のヘアスタイル、眼鏡を掛けた目、口をあしらったイラストを組み込み、「中邨」の姓には、ふりがなが振られている。
2012年9月からは一時、「さくっとレンタル大作戦」を実施。中邨や林に1日限定で手伝って欲しいことを、リスナーから募集していた。2014年4月5日からは、阪神タイガースの現役選手時代から中邨と親しい桧山進次郎(朝日放送野球解説者)をレギュラーに加えたうえで、「桧山の俺をしんじろー!!」というコーナーを放送している。
なお、ABCラジオでは2014年10月改編で、毎週土曜日の7:00 - 7:30に自社制作(2019年9月までJRN10局ネット)による事前収録番組『道上洋三の健康道場』を放送[3]。そのため、当番組では同年10月4日放送分から、放送時間を7:30 - 10:00に変更した。2021年4月からは、「言葉で朝を元気に!」というコンセプトを打ち出している。
2024年10月5日からは、放送時間を変えないまま、放送の順番を『Sunstar presents 浦川泰幸の健康道場プラス』(『道上洋三の健康道場』の後継番組として2022年4月8日から関西ローカル向けに編成)と入れ替え。当番組を毎週土曜日の7:00 - 9:30、事前収録番組の『健康道場プラス』を9:30 - 10:00に放送している[4]。
ちなみに、放送の順番を『健康道場プラス』と入れ替える前は、当番組の本番を終えてから『征平・吉弥の土曜も全開!!』(当時の後枠番組)の生放送を始めるまでの1分間(9:59)をステーションブレイクに充てていた。放送順の入れ替え後は、『土曜も全開!!』の放送枠(10:00 - 12:00)を据え置いたまま、当番組からステーションブレイクをはさまずに『健康道場プラス』へ直結するようになった。このため、当番組での実際の放送時間は、入れ替え前から1分増えている。
毎週土曜日7:00 - 10:00(2012年1月7日 - 2014年9月27日)→ 7:30 - 10:00(2014年10月4日 - 2024年9月28日)→ 7:00 - 9:30(2024年10月4日 - 、いずれもJST)
ちなみに、中邨の後輩アナウンサーである塚本麻里衣・北條瑛祐も、以下の経緯から「サクサクファミリー」のメンバーとみなされている。
『おはようパーソナリティ』シリーズの「スポーツの話題」に相当するコーナー。2014年9月27日までは7:30頃から7:50頃まで、2016年3月26日まではオープニング後のCM明けから7:50頃まで、2019年3月30日から2024年9月28日までは7:50頃から8時の時報をはさんで8:10頃まで放送していた。2024年10月5日以降は、7:30頃からの放送に戻す一方で、タイムテーブルなどでのコーナー表記を「サクすぽ」に変更。
中邨はスポーツアナウンサーでありながら、根っからの阪神ファンであることをかねてから公言している。このため、『おはようパーソナリティ道上洋三です』へ出演していた時期の道上洋三と同じく、前日に阪神の公式戦があった場合には、結果次第で話のトーンが大きく変わる。一方の林は、サッカー関連に造詣が深いこともあり『ようこそ!』と同じく、後半でサッカー関連の話題を紹介することが多い。
桧山は2014年9月27日まで、当コーナーから出演。同年7月5日放送分からは、プロ野球シーズン中の放送前日の試合で阪神が勝った場合に、「スポーツの話題」での道上と同じく「六甲おろし」を歌っている[5]。この場合には、中邨が(自分の氏名を名乗るなど)合いの手を入れることが「お約束」と化している。
2020年頃からは、番組内の定時ニュースを担当するアナウンサーが伊藤史隆(朝日放送テレビの「シニアアナウンサー」へ移行した一方で神戸新開地・喜楽館の支配人を兼務する2023年4月以降も随時出演)を初めとする男性(同局の正社員からは主に北條・柴田博・上田剛彦)の日に、担当アナウンサーが中邨からの呼び掛けに応じる格好で直近(7:45頃)のニュースの後にスタジオへ登場することが(緊急時や異常気象の発生時などを除いて)相次いでいる。
放送開始から2014年9月27日までは、「朝刊拾い読み」として、7:20頃から7:30頃まで放送。放送日に発行された全国紙の朝刊から、数本の記事を中邨が紹介したうえで、林と共に意見を交わし合った。「桧山の俺をしんじろー!!」を開始した2014年4月5日放送分では、「サクスポ!」と統合したうえで、「サクニュー&サクスポ!」として編成。しかし、わずか1回で元の構成に戻している。
放送時間の短縮を機に消滅したが、ニュースを扱う企画自体は「桧山の俺をしんじろー!!」のリニューアルで事実上復活。当コーナー自体も、2016年4月2日放送分から、8時台の前半(「ぱちぱちプレゼント」の直後)で再開した。
2016年11月12日からは、「雄二ジャーナル」として8時台の後半に放送。かつてABCラジオで放送されていた『竹村健一のずばりジャーナル』(ニッポン放送制作)を意識した構成で、放送当日の全国紙朝刊に掲載された記事から、第1面の記事を中心に中邨が気になった数件のニュースを詳しく紹介する。
『ずばりジャーナル』のパーソナリティだった竹村健一が2019年7月8日に89歳で永眠したことから、同月13日放送分の「雄二ジャーナル」では、冒頭で竹村の訃報を中邨が報告。コーナー開始の経緯を改めて紹介するとともに、中邨が生前の番組で視聴者として感じた竹村の印象を語ることによって、竹村への弔意を示した。
その一方で、2023年8月26日には「雄二ジャーナル 特別編」と銘打って、中邨が神戸新開地・喜楽館を訪れた際に収録した音源を放送した。伊藤が朝日放送テレビでの職務と並行しながら、同年4月から喜楽館の支配人を務めていることによるもので、伊藤も通常の生放送と違って「支配人」の立場で出演。「神戸新開地・喜楽館AWARD」(自身の発案による上方落語のコンテスト)が第1回(2023年分)の「予選会」(翌9月に喜楽館で4日間にわたって開催)の審査員をリスナーから募集していることなどを告知していた。中邨曰く「喜楽館が所在する新開地(神戸市兵庫区)を訪れたことは、『特別編』の収録が初めて」だったことから、館内での収録後には、伊藤の案内で喜楽館の界隈を行脚。その様子を収録した音源を、翌週(9月2日)の当コーナーで「特別編の続編」として放送した。
2024年9月28日までは基本として中邨と林だけで進行していたが、翌週(10月5日)からの放送時間繰り上げに伴って、放送枠を「スポーツの話題」の直後(7時台の後半)に変更。放送週によっては、桧山やニュース担当のアナウンサーも同席するようになった。
桧山のレギュラー出演開始を機に、8時台の前半(「朝刊拾い読み」→「雄二ジャーナル」前後の時間帯)で放送。桧山が世間の森羅万象に鋭く斬り込むとともに、視聴者から寄せられた相談に答える。また、オープニングでは必ず、自身の名前(進次郎)にちなんで「信じろ」(若旦那の楽曲)のサビを独唱している。2024年10月5日以降は、放送時間の繰り上げに伴って「雄二ジャーナル」の後(8:00前後)に放送。
桧山は、『正義のミカタ』にレギュラーでコメンテーターを務めていた時期に、原則として当コーナーまで出演。当コーナーで、料理の腕前を披露することもある[17]。なお、桧山が出演しない場合には、ニュース特集や特別企画などに差し替える。
2015年7月25日放送分から、コーナーの内容をリニューアル。直近の1週間に報じられたニュースについて、桧山や視聴者から寄せられた疑問を基に、中邨が背景を解説していた。さらに、「朝刊拾い読み」の復活を前に、2016年3月26日放送分からマイナーチェンジを敢行。「ニュースでコント」と題して、当日の主題にちなんだラジオコントを中邨・林・桧山が披露していた[18]。なお、林が休演した際の放送(前述)では、アシスタント代理の北條がコントに加わっていた。
放送内容は自由度が高く、堀北真希の結婚をニュースとして取り上げたり、番組イベント(後述する「ABCラジオ スプリングフェスタ2016」や林の結婚披露宴など)の告知や報告に当てたりすることもある。また、年内最後の放送では、「白白(はくはく)歌合戦」と称して中邨と桧山がカラオケによる十八番の歌唱で対決。大晦日の夜に他局で放送されている歌合戦と同じく、両者の歌唱後にリスナーから投票を受け付けたうえで、林が得票巣の多い「勝者」と総得票数を本編のエンディングパートで発表している。2023年に入ってからは、野球に関する専門的な質問をリスナーから募ったうえで、その一部(1週当たり2問程度)に桧山が答える企画(「教えて!桧山先生」)にほぼ特化。
ちなみに、ABCラジオで2023年6月22日(同年のセ・パ交流戦最後の予備日に当たる木曜日)の17:55 - 21:00(本来は『ABCフレッシュアップベースボール』ナイトゲーム中継の基本放送枠)に編成された『ABCフレッシュアップベースボール ラジオで虎バン!スペシャル』(桧山・田渕麻里奈・中邨の後輩アナウンサーである高野純一の出演による生放送番組)では、「桧山のアレをしんじろー!!」(同年のレギュラーシーズン開幕からセ・パ交流戦までの阪神の戦い振りや阪神選手の活躍を『フレッシュアップベースボール』での実況音源とともに振り返る企画)を再三にわたって放送。放送に際しては「当番組からの承諾をあらかじめ得た」とのことで、企画が始まるたびに桧山が「信じろ」のサビを熱唱していた。
2019年4月6日から開始した出会い頭方式の川柳投稿コーナーで、2024年9月28日までは、「9時川」というタイトルで9時の時報直後に放送。ABCラジオのタイムテーブルでは、「(午前)9時に詠む川柳」という意味で「9時川」と表記した版と、「九時セン」と表記した版が混在している。
通常の川柳投稿企画と違って、川柳の上の句と下の句を、中邨があらかじめ「お題」として提示。リスナーからは、「お題」に見合った7文字分の中の句を募集する。放送中には、中邨が上の句を詠んだ後に、リスナーから寄せられた中の句から1句を林が籤(くじ)引きで決定。中の句を林、下の句を中邨が詠んだ後に、出来上がった川柳を中邨が即興で解説する。
1回の放送で4句を紹介した後に、中邨が「今日の優秀9時川」を1句選出。毎月最終週の放送では、当該月の「今日の優秀9時川」から、中邨が「最も面白い」と感じた1句を「マンスリー9時川」に選ぶ。「マンスリー9時川」の中の句を投稿したリスナーには、川柳にちなんだプレゼントを進呈。いずれの趣向も、川柳を「お題」として提示している点と「1作品あたりの投稿者は1名」という点を除けば、『桑原征平粋も甘いも』(ABCラジオの「ABCパワフルアフタヌーン」枠で放送中の生ワイド番組)の「粋甘流☆美女と野獣NEO」(2021年9月まで水曜日の13時台後半に放送されていた大喜利方式の投稿コーナー)とほぼ共通している。
8月分の「マンスリー9時川」については、高校野球中継との兼ね合いで他の月より当コーナーの放送回数が少ないことから、9月分と合わせて同月最後の放送で選考する。ただし、甲子園高校野球交流試合が組まれた2020年には、8月にも「マンスリー9時川」を選出した。
2021年8月14日放送分の「祝!還暦!中邨雄二ハッピーバースデースペシャル!」では、放送時間が4時間半に及んだことから、「9時川」に加えて10時台の冒頭に「10時川(じゅうじせん)」を急遽組み込んだ。
2022年4月2日放送分からは、桧山がこのコーナーまで出演。中邨と林が詠み上げた句に対して、独特の解釈を披露するようになった。また、この年からは、高校野球中継との兼ね合いで8:56までの短縮放送を実施する場合にも桧山を交えて放送。ただし、9時より前にコーナーを編成する関係で、コーナーのタイトルを放送開始時間に応じて変更していた(8時41分から放送する場合には「8時41分川」)。
2024年10月5日以降は、放送時間を「8時過ぎ」(8時台の前半)まで繰り上げるとともに、コーナーのタイトルを「過ぎ川」に改めている。「過ぎ川」には「8時過ぎに詠む川柳」という意味が込められているが、コーナーの趣旨や参加方法は「9時川」時代と変わっておらず、桧山も「過ぎ川」まで出演している。
思い入れの深いアニメやテレビドラマを中心に、中邨が週替わりのテーマでマニア好みのトークを展開するコーナーで、9時台の前半に放送。放送週によっては、映画監督・俳優・プロレスラーなどの著名人に対するインタビューを放送することもある。
番組開始当初から2014年3月29日までは8時台の前半、2014年4月から2024年9月までは9時台の中盤、2024年10月以降は8時台の後半に編成。2019年4月からは、ゲストを招く場合を除いて、週ごとに以下のテーマで放送している。
2021年8月14日の「祝!還暦!中邨雄二ハッピーバースデースペシャル!」では、「雄ちゃんのおしゃべり宝箱 リターンズ」と称して、過去に当コーナーで扱った企画の再放送リクエストをリスナーから募集。その結果を基に、中邨が『宇宙戦艦ヤマト』のエピソードを自演した回から、1回分の音源を10時台に流した。
2022年10月第3週(15日)放送分では、テレビ・ラジオ兼営局である青森放送(ラジオ放送部門がABCラジオと同じくJRNとNRNに加盟している民放局)の伊東幸子アナウンサーが、電話を通じて当コーナーに出演した。伊東は東北福祉大学の卒業生(阪神の一軍監督を歴任した金本知憲・矢野燿大の1年後輩)で、大の阪神ファンであることを青森放送の番組などで公言しているほか、かねてから「radiko」のエリアフリーサービスを通じて中邨の野球実況や当番組を愛聴。「仕事柄ついやってしまうこと」というテーマでメッセージを募集していた同年9月17日の放送中に、「半熟熟女」というラジオネームで投稿したところ、このメッセージが実際に紹介された。実際には住所を記さずにメッセージを投稿していたことから、記念品(後述する「サクサクステッカー」)の送り先を放送後にスタッフが確認した際に、投稿の主が現役のアナウンサー(伊東)であることが判明。翌週(24日)の放送にも「髪はショートお箸はライト」というラジオネームでメッセージを送っていたため、中邨が当日の放送中に正体と上記の経緯を明かしたうえで、青森放送との調整を経て伊東の生出演に至った。ちなみに、生出演に際しては、事前に収録した桧山から伊東へのメッセージ音源も放送。前述した「9時川」で当日に出されていた「お題」をベースに、中の句を伊東に詠ませる「伊東幸子川(いとうさちこせん)」というミニ企画も実施された。
2023年4月29日(昭和の日)からは、中邨単独の紀行ロケ企画「サクレポ」を不定期で編成。同年5月20日には、「中邨の幼馴染み」(中邨と同じ滋賀県甲賀市の出身で同級生)である森本栄浩(毎日放送のスポーツアナウンサー)をスタジオに迎えた。
2023年12月23日から2024年9月までの放送では、伊藤の「ABCニュース」担当日で「みんな大好き三国志」が組まれる場合に、本人が番組内最後(当時は9時台前半)の担当を終えてから「スペシャルゲスト」扱いで朗読へ参加することが相次いでいた(詳細後述)。声優(「大平透声優ゼミナール」の卒業生)でもある松山がアシスタントを代行していた2024年2月24日は、『三国志』の朗読企画を放送する週と重なっていた関係で、松山も朗読に参加している。もっとも、番組内最後の定時ニュース枠が当コーナーの後(8:50頃)に設定された2024年10月以降は、「みんな大好き三国志」などで構成が変わる可能性がある。
放送週(または直近週)にラジオで放送されたプロ野球中継で(中邨や北條を含む)実況・ベンチリポート・ヒーローインタビュー担当の朝日放送→朝日放送テレビアナウンサーが犯したスポーツアナウンサーらしからぬ放送上のミス(言い間違い・勘違い・失言・似ていない解説者の声真似など)をサスペンスドラマのパロディ風に検証するプロ野球シーズン限定の企画で、2017年4月15日から9時台の後半で放送を開始。前述したミスについて当番組に寄せられた「タレ込み」(ミスが放送で流れた日時を含めたリスナーや中継スタッフからの指摘)を基に、当番組のスタジオを「法廷」に見立てながら、「検事」に扮した林が「容疑者」(ミスを犯したアナウンサー)を「つべこべうるさい!」という決め台詞で容赦なく問い詰める。元ネタは「火曜サスペンス劇場(火サス)」の1シリーズ『女検事・霞夕子』[19]で、中邨が実況中に解説者との間で話が噛み合わなかったシーンを「交通渋滞」と称している。なお、2024年10月以降は、放送時間の繰り上げに伴って9時台の前半に編成。
「容疑者」によるミスを架空の罪状(「日本語知らない罪」「モノマネのクオリティが低い罪」など)に仕立てたうえで、リスナーから指摘されたシーンの実況音源を「証拠」として放送した後に、「容疑者」がミスを認めた時点で林が『run for money 逃走中』(フジテレビ制作・関西地方ではカンテレで放送)風に「~時~分(ミスを認めた時刻)、(『容疑者』のフルネーム。例えば中邨が『容疑者』の場合には『中邨雄二』)、確保!」と叫ぶことが特徴。中邨以外に複数のアナウンサーのミスが指摘された場合には、そのうち1名が「容疑者」として電話やスタジオに登場する一方で、中邨が「弁護人」に回る。ただし、リスナーや林が指摘したミスでも、当該中継プロデューサーの(「放送上必ずしも間違いとは言えない」「結果として当番組のPRにもつながっている」というニュアンスの)許容範囲にあれば「不起訴」として扱われる。
基本として『ABCフレッシュアップベースボール』(ABCラジオ)で放送された阪神戦中継を取り上げているが、同局が制作する阪神やオリックス・バファローズ主催試合の裏送り(関西地方ではなくビジターチームの地元ラジオ局向けに放送する)中継での発言が「告発」されることもある[20]。このような「告発」も多数に上っていることから、中邨自身も裏送り向けの中継で実況を担当する際に、当番組で「告発」を受け付ける旨をさりげなく伝えるようになった。
また、当番組放送の翌週に中邨がABCテレビ・ラジオの阪神戦中継への出演を予定している場合には、出演予定日・中継カード・解説者名をエンディングで自ら紹介。当番組における林の失言や言い間違いについての指摘が寄せられた場合には、「特別本部長・サクサク雄作」(女検事・林智美の上司)という役回りで林を問い詰めている。なお、当該週の阪神戦中継で中邨の実況をめぐる「タレ込み」が通常より多い場合には、「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」の全編や「桧山の俺をしんじろー!!」の後半も追及に充てている。桧山自身も、阪神戦中継と無関係の「タレ込み」によって、「桧山の俺をしんじろー!!」のサプライズ企画扱いで林から「起訴」されることがある。
中邨は、当コーナーが放送を重ねるにつれて、リスナーからの「告発」狙いの比喩やフレーズをあえて実況に盛り込んでいることをしばしば公言。このような姿勢が「起訴」の対象になることも相次いでいる。その一方で、「検事」の林は、他のアナウンサーより「告発」の件数が圧倒的に多い中邨を「ポンコツ雄二」、「告発」の対象になりそうな中邨の言動やリアクションを「ポンコツ」と呼んでいる。そのため、中邨が出演したスポーツ中継以外の番組での言動や行動が、当コーナー以外の時間帯(主にオープニングトーク)で弄られることも多い。これはあくまでコーナーが「プロ野球中継」に限定していることによる。
なお、中邨が実況陣に名を連ねる全国高等学校野球選手権大会のラジオ中継については、「(中継のカードに出場している)高校球児に失礼」との理由で、当初から「告発」を一切受け付けていない。もっとも、中邨が62歳の誕生日を迎える前日(2023年8月11日=金曜日・山の日)の午後に第105回全国高等学校野球選手権記念大会2回戦・慶応対北陸のラジオ中継で実況に臨んでいたところ、「『中邨雄二』と『サクサク土曜日』が日本国内のX(twitter)トレンドワードランキングで一時上位に入る」という「事件」が初めて発生した[21]。「中邨雄二」については、翌日(12日)以降もトレンドワードに入ることが相次いでいる。
6月の「ABCラジオ スペシャルウィーク」期間中には、当コーナーからの派生企画として、「第1回アッカンデミー賞」を同月17日に放送。北條を選考委員長に迎えたうえで、この年のレギュラーシーズン開幕戦から放送前日までの阪神戦中継を対象に、放送時点で実況・リポートを担当する朝日放送のスポーツアナウンサー(中邨、楠淳生、伊藤、小縣裕介、山下剛、高野純一、平岩康佑、北條)[22]によるミスや失言の音源から部門別の大賞を選出した(「ネコ実況部門」[23]・「小ネタ部門」:中邨、「フレッシュアップボール部門」[24]:北條、「名前を間違える部門」[25]:平岩、「似てないモノマネ部門」:楠、「言っていることが意味不明部門」:伊藤)。さらに、部門別の大賞から北條が改めて選考した結果、中邨が「アッカンデミー大賞」に選ばれた。なお、前週の放送(6月10日)では、リスナーから「アッカンデミー大賞」受賞者の予想投票を受付。中邨を「大賞」に予想したリスナーから、抽選で豪華なプレゼントを贈呈した。
8月5日放送分では、中邨が7月31日(月曜日)[26]に『バリシャキNOW』[27](RCCラジオ)内のコーナー「帰ってきたバリシャキめがね」へゲストで出演したことを受けて、「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」で特別に当企画を放送。RCCから提供された同コーナー出演時の音源を流しながら、「検事」の林が「容疑者」の中邨を追及した結果、中邨が同コーナーで「RCC気象警報」をはさみながら「宇宙戦艦ヤマト」について30分ほど熱弁を振るったことが「RCCさんを困らせた罪」と認定された。
阪神がクライマックスシリーズで敗退したため、日本シリーズ開幕当日(10月28日)の「女検事・林智美フォーエバー」で、2017年分の放送を終了した。最終回では「番外編」として、「容疑者」として最も多く「告発」(通算20回・全87件)を受けた中邨の実況・ヒーローインタビュー音源から、中邨自身が選んだ「珠玉の実況」(他人には特に重大なミスを犯したように聞こえる5つのシーン)を改めて再生。そのうえで、番組スタッフの挙手によって、「実況未熟罪」が特に重いシーン[28]を決定した。
当初は、3月10日(土曜日)の当番組本番終了後に「星野仙一(1月4日に逝去した元・阪神一軍監督およびオーナー付シニアディレクター)への追悼試合」として甲子園球場で催される阪神対中日オープン戦のラジオ中継(実況:中邨、解説:桧山、スペシャルゲスト:道上)を放送することに伴って、翌週(同月17日)からの再開を予定していた。
しかし、2月24日の「サクスポ!」で川添による平昌オリンピックリポートを放送したところ、川添の言い間違いを「告発」するメッセージが、放送中にリスナーから相次いで寄せられた。このため、同日のエンディング間際に、当コーナーを急遽放送。川添の出演が「サクスポ!」だけであったことから、川添の上司に当たる中邨が、川添に代わって「(川添の)話をスルーして後輩(に当たる川添)の指導をしなかった罪」「話をちゃんと聞いていなかった罪」で「起訴」された。さらに、前述した追悼試合の翌週(3月17日)にはラジオ中継における自身の実況、レギュラーシーズンの開幕翌日(同月31日)にはプロ野球関連以外の番組(前日放送の『兵動大樹のほわ〜っとエエ感じ。』)へ出演した際の自身の発言をめぐって「起訴」されている。
レギュラーシーズンの放送では、中邨以外のスポーツアナウンサーもしばしば俎上に載せていた前年から一転。ベテランのスポーツアナウンサーながら実況中の珍言や言い間違いが目立つ中邨を(放送上)「ポンコツ」と称するとともに、実況や解説者とのやり取りで露呈した「ポンコツ」振りの「告発」と「起訴」に事実上特化している。もっとも実際には、中邨への「告発」があまりにも多かったため、レギュラーシーズンの終了後も放送を継続。ポストシーズン(10月20日)以降の放送では、「蔵出しスペシャル」と称して、レギュラーシーズン中に取り上げ切れなかった「告発」を1回につき1ヶ月分裁いていた。
6月30日放送分の「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」では、同月13日にRCCで放送されたオリックス対広島戦(京セラドーム大阪)中継(実況:中邨、解説:中田良弘)での中邨の再三にわたる「ポンコツ」振りを特別に紹介。当該中継に立ち会ったRCCの関係者が編成部長経由で当番組のプロデューサーに「告発」したことによるもので、当該シーンの実況音源による検証の結果、中邨を「RCCさんと中田さんに迷惑を掛けた罪」で「起訴」した。
西宮神社で「十日戎開門神事福男選び」が催された1月10日(木曜日)に、中邨が派手な色の私服(スキーウェア)姿で『おはようコール』の生中継向けに福男選びの模様を実況していたことへの「告発」が相次いだことを受けて、本来は「ともミラクル☆クッキング」(後述)を放送する予定だった1月12日に急遽第1回を開始。ABCラジオの他の生ワイド番組(『朝も早よから 芦沢誠です』『おはようパーソナリティ道上洋三です』)にも実況中継を見たリスナーから同様のメッセージが相次いで寄せられたことや、同僚アナウンサーの芦沢誠や道上が上記の担当番組でメッセージの一部をわざわざ紹介したことを踏まえて、中邨を「朝から(自分の私服のことで他番組の貴重な)尺(放送時間)を取らせてしまった罪」で「起訴」した。
令和時代最初の「ABCラジオ スペシャルウィーク」と重なっていた6月15日放送分では、「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」との2部構成による中邨へのサプライズ企画として、「女検事・林智美スペシャル」を放送。声帯の痛みを抱えながら出演していた林が、この企画のみ通常どおり「検事」として進行した。同月9日(日曜日)の阪神対北海道日本ハムファイターズ戦ラジオ中継(HBCラジオとの相互ネット分)の実況における失言や、11日(火曜日)の『森脇健児のケンケン・ゴウゴウ!』の放送中に実施された「森脇健児のひとり感謝祭!福島1丁目階段ミニマラソン」で伊藤と共に実況リポートを担当した際の不手際(通過タイムの未計測など)をめぐって、リスナーから「告発」が相次いだことによる。
この年も「告発」の対象が中邨のプロ野球実況に事実上集中したため、ポストシーズンに入ってからは、前年に続いて「蔵出しスペシャル」を毎週放送。12月7日・14日には、2020年の初回放送で「アッカンデミー大賞」を発表することを前提に、大賞候補の実況音源を放送した。
1月4日の初回放送で、「第3回アッカンデミー大賞」で前年に紹介できなかった候補の実況音源を流した後に、「解説者部門」のノミネート作品(中邨が実況・吉田義男が解説を担当した阪神戦の中継で、吉田が中邨の問い掛けに対して「そうです」という相槌を繰り返していた音源)を大賞に選んだ。
この年には年頭から、日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大。その影響でNPBレギュラーシーズンの開幕が当初予定の3月20日から6月19日(いずれも金曜日)にまで延期されたため、延期期間中は「蔵出しスペシャル」を随時放送していた。さらに、開幕当初の中邨は実況の機会がオリックス戦の裏送り向け中継に限られたため、6月27日[29]と7月17日[30]の当コーナーでは、オリックス戦の裏送り向け中継での実況に対するリスナーからの「告発」をきっかけに「起訴」された。中邨が7月中旬から阪神戦中継の実況を再開してからは、吉田や赤星憲広が解説者として同席した中継[31]を中心に、1回分の中継を数週にわたって取り上げる事態に至っている。
2020年分の「告発」を2月6日放送分まで紹介した後に、NPBレギュラーシーズンの開幕翌日まで中断。中断期間中(2月20日から3月27日まで)は、「下剋上!挑・超・頂」(「挑・超・頂」は阪神の2021年チームスローガン)と称して、スタッフからの持ち込み企画を週替わりで放送していた。「下剋上!挑・超・頂」は「女検事・林智美」休止期間中の代替企画選びも兼ねていたため、中邨・林がスタッフの台本通りに進行したうえで、最後に採用の可否を判定した。
ただし、中邨が『おはようパーソナリティ道上洋三です』のパーソナリティ代理を務めた期間中(2月23 - 26日)の発言についてリスナーから大量の「タレ込み」が寄せられたことから、代理終了翌日(2月27日)の当番組では、オープニングから急遽当コーナーを放送した。NPBレギュラーシーズンの開幕第2週(4月3日)から、放送を本格的に再開。同日は、「桧山の俺をしんじろー!!」との2部構成で放送された。
ABCラジオで全試合を中継する第103回全国高等学校野球選手権大会が8月9日(月曜日)から開催されることに伴って、試合の開催が確定している土曜日に7:57(または8:57)までの短縮放送を実施することから、7月24日放送分でいったん中断。翌週(同月31日)からは、「夏の自由研究 効果音を作ろう」(リスナーからのリクエストなどに応じて「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」用の効果音を制作する企画)を期間限定で編成している。その一方で、8月14日の「祝!還暦!中邨雄二ハッピーバースデースペシャル!」では、9時台・11時台の2回にわたって『女検事・林智美特別編』を放送した。
11月27日放送分で、年内の放送を終了。当番組が2022年1月で放送11年目に突入することを背景に、「バック・トゥ・ザ・サクサク」(リスナーからのリクエストなどに基づく同録音源の放送を通じて過去10年間の歴史を振り返る期間限定企画)を2021年12月に放送することから、エンディングでは同企画の告知を兼ねて「女検事・林智美」第1回の同録音源から中邨が秋山拓巳(阪神投手)へのヒーローインタビューで「起訴」されたシーンのダイジェスト音源を流した。なお、12月18日には「桧山の俺をしんじろー」内でも、桧山が当番組へ初めて出演した回のダイジェスト音源を「バック・トゥ・ザ・サクサク Part1」として流している(「Part2」では後述する「サクサク 9時からリクエスト」のダイジェスト音源を放送)。
『おはようパーソナリティ道上洋三です』は道上に復帰の目途が立たないまま3月25日(金曜日)で終了することが決まったが、中邨は同月23日(水曜日)まで火・水曜日でパーソナリティ代理を継続。また、道上が脳梗塞を発症してから中断されていた『虹へ』(番組45周年記念テーマソング)の制作プロジェクトが最終回に向けて再開されたことを受けて、歌唱音源や「仮歌」(リスナーから募集する歌唱音源のサンプル)向けのレコーディングに参加していた。
一方の当番組では、2021年まで「女検事・林智美」を放送していた時間帯(9:40 - 9:50頃)に「バック・トゥ・ザ・サクサク」を1月29日まで放送してから、番組ステッカーのニューバージョン制作に向けたリスナー投票企画などをNPBレギュラーシーズンの開幕まで実施。3月5日放送分では、中邨が吹き込んだ『虹へ』の仮歌音源が同月2日(水曜日)から公開されたことを背景に、全編にわたってリスナーから募集するメッセージのテーマを「(自分で)歌いたい(曲)」に定めていた。ところが、中邨は3月8日(火曜日)の『おはようパーソナリティ道上洋三です』(『おはパソ』)でパーソナリティ代理を務めた際に、「歌いたいPart2」というテーマでメッセージを再び募集。寄せられたメッセージに記されていた楽曲の一節を放送中に次々と歌い上げたあげく、『贈る言葉』(海援隊)を熱唱している最中に本番が終わってしまった。さらに、2日連続でパーソナリティ代理を担当した翌9日(水曜日)の『おはパソ』では、前日の放送内容を踏まえてリスナーからのメッセージテーマを「反省しています」に決めていたにもかかわらず、「(中邨に)歌わせたい(曲)」という裏テーマを自身の独断で追加。裏テーマ向けのメッセージに記された楽曲を放送中に相次いで熱唱したばかりか、本番の直後に放送された『ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です』(『ドキハキ』)のオープニングトークで「中邨の歌声に(音声エフェクトで)エコーをかける」という『おはパソ』スタッフへの苦言を三代澤が呈したところ、中邨が『ドキハキ』を放送中のスタジオへ「乱入」する事態に至った。以上の事態をめぐってリスナーからの「タレ込み」が殺到したため、当番組では3月12日放送分で「女検事・林智美」を急遽復活。その結果、中邨は林から「よその番組でつべこべうるさい罪」で「起訴」されている。
NPBのレギュラーシーズンが3月25日(金曜日)から開幕することを前に、同月19日放送分から「女検事・林智美」を本格的に再開。シーズン開幕直後までの放送では、『おはパソ』での発言や熱唱をもっぱら俎上に挙げていた。中邨は3月31日の定年後も4月から「朝日放送テレビのシニアアナウンサー」として阪神戦中継の実況を予定していたが、4月中に『ABCフレッシュアップベースボール』で担当する予定だった試合が2度にわたって中止。同番組での阪神戦中継におけるシーズン初実況が5月25日(甲子園球場での対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で福本豊が解説)にようやく実現したことを受けて、「女検事・林智美」を3日後(28日放送分)から復活させた。
その一方で、6月18日放送分の「桧山の俺をしんじろー」では、桧山も俎上に挙げられた。「『ABCフレッシュアップベースボール』阪神タイガース徹底応援キャンペーン」(セ・パ交流戦終盤の6連戦中継で展開されていたキーワード付き現金プレゼント企画)最後の対象カードであった前週(12日)のオリックス対阪神戦(京セラドーム大阪)ラジオ中継(実況:福井治人)で解説を務めた際に、「中継内のランダムなタイミングで解説者が1回だけ発表する文字3つをつなげたキーワードの記載」がプレゼント応募の条件に定められていたにもかかわらず、最後(3個目)の文字を発表した流れで本人曰く「リスナーへのサービス」として「キーワード」自体を言ってしまったことによる[32]。
当番組の年内最終回(12月31日)では、2022年内に「起訴」を免れた中邨の実況から、解説者と同じタイミングで言葉を発してしまったシーンに特化した「交通渋滞スペシャル」を放送。当日は桧山も全編にわたって出演していたことから、エンディングの間際には、「女刑事・林智美」(「荷物が多い」とされる中邨のカバンの中身を林が「刑事」・桧山が「警部」に扮して抜き打ちで調べる特別企画)も実施した。
中邨が前年(2022年)より早く『ABCフレッシュアップベースボール』の中継で阪神のレギュラーシーズン開幕第2カード(4月4日からマツダスタジアムで組まれていた広島との3連戦=5日の第2戦は雨天で中止)全試合を実況していたことを受けて、同月8日放送分から「女検事・林智美」を復活。6月5日の阪神対ロッテ戦(甲子園)中継が「俎上」に挙がった7月29日放送分では、中邨に加えて、解説を担当していた福本が「(中継でのトークが)ちょっと自由すぎる罪」で起訴されていた。
この年は例年以上に「起訴」の件数が多く、日本シリーズ(中邨は第2戦のラジオ中継を実況)が終了するまでに「審理」を完了できなかったため、シリーズ閉幕の翌週(11月18日放送分)からは(中邨が休演した12月16日を除いて)「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」内でも放送している。さらに、「ABCラジオ スペシャルAREウイーク」期間中の12月9日放送分で吉田を「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」と当コーナーのゲストに迎えた際には、過去に「起訴」された中邨の実況・吉田の解説音源を両コーナーで改めて再生。
阪神における2023年レギュラーシーズン最終戦(雨天中止分の振り替え開催扱いで10月4日に神宮球場で組まれていたヤクルトとのナイトゲーム)ラジオ中継(解説:下柳、編成上の事情からベンチリポーターは未配置)における中邨の実況を同年内に「審理」できなかったため、初回(1月6日放送分)から「審理」を再開した。
中邨にとって2023年最後の野球実況は日本シリーズ第2戦(10月30日に京セラドーム大阪で組まれていたオリックス対阪神のナイトゲーム)におけるラジオ中継であったが、日本シリーズ独特の事情(NPBによる著作権の一括管理など)を踏まえて、当コーナーではこの試合の「審理」を見送った。この試合を除いても、2023年内に「起訴」されていた中邨の実況に対する「審理」が完了しなかったため、3月2日からは「未審理」の同録音源から一部を流す「蔵出しスペシャル」を4週にわたって放送。結局、2023年度には1年を通じて、「女検事・林智美」をほぼ毎週編成する羽目になった。
2024年のNPBレギュラーシーズン開幕日が3月29日(金曜日)に組まれていたことや、中邨によるレギュラーシーズン最初の実況が4月10日(水曜日)の『ABCフレッシュアップベースボール』(甲子園球場での阪神対広島ナイトゲーム中継=RCCとの2局ネット)で予定されていたことから、3月30日と4月6日に「女検事・林智美 2023年度あかんデミ~大賞」を選考。(2022年度以前を含む)過去の放送分の同録音源から26本の「ノミネート作品」(「解説者部門」「例え部門」「名前部門」「放送事故?部門」で各3本・「心の声部門」「交通渋滞部門」で各4本・「流行語部門」で6本)を3月30日に「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」との2部構成で発表した後に、「以上の26本から『面白い』と感じられた作品を、1人につき3本選ぶ」という条件で、リスナーから電子メールとFAXで投票を受け付けた。そのうえで、得票数で上位5本の作品を、「ベスト5」として4月6日の放送で発表。吉田を「スペシャルゲスト」としてスタジオに迎えていた2021年6月12日(「ABCラジオ リスナー大感謝まつり~交流戦スペシャル~」期間中の)放送分からの「ノミネート作品」(「好きな夏野菜は何か?」という中邨の5年来の疑問に吉田があっさりした口調で「トマト」と答えるまでのやり取りを収めた音源)の得票数が最も多かったため、この作品を「大賞」に決定した。なお、投票へ参加したリスナーに対しては、桧山による「ポンコツ被告」(中邨)のイラストを用いたステッカーに中邨の直筆によるサインを添えて抽選で3人に贈呈している。
2017年1月21日放送分から、不定期で9時台の後半に放送。リスナーからのメッセージを基に、「見た目や世間でのイメージと違って意外に合う」とされる2種類の飲食物の相性を、放送中の試食を通じて中邨と林が検証する。ただし、コーナータイトルに林の名前(ともみ=智美)が入っているにもかかわらず、実際には林が女性スタッフに試食用の調理を任せている。
前述した「女検事・林智美」を休止するプロ野球のオフシーズンには、同コーナーに代わって毎週放送。2019年度以降のプロ野球シーズンには、5回放送される月に、「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」第5週の企画へ組み込まれている。2023年の1 - 3月には、検証の対象を麺料理に絞っていることから「ともミラクル麺職人」というタイトルで放送。
☆:『ようこそ!』から継承
2019年10月以降の原則として第1週には、「朝日放送ラジオ番組審議会からのお知らせ」を、9時台の後半(「快適生活ラジオショッピング」の直後)に放送(前月で終了した『八塚彩美の彩りラジオ』から継承)。放送前月の番組審議会で取り上げられた番組名と、番組審議委員から寄せられた意見を、中邨が生放送で紹介している。ただし、意見を述べた審議委員の氏名は放送上伏せられていて、その意見に対応した番組関係者も「担当者」と総称している。
放送時期によっては、在京ラジオ局(ニッポン放送・TBSラジオ・文化放送)制作のスポンサー付き箱番組を、1コーナー扱いで内包。いずれの番組も、放送の前後には紹介のアナウンスを入れない代わりに、ABC側でスポットCMをはさんでいる。
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