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日本の特撮テレビドラマ番組シリーズ (1966-) ウィキペディアから
ウルトラシリーズは、日本の特撮テレビドラマシリーズである。以下の2つを指して呼びならわすことが多い。
2013年に「最も派生テレビシリーズが作られた テレビ番組」としてギネス世界記録に認定され[1]、2015年にその記録を更新している[2]。
1966年、TBSは円谷特技プロダクション制作のテレビ番組『ウルトラQ』の大ヒットを受け、武田薬品の提供によるこの番組枠で、次作品『ウルトラマン』以降の同枠の作品群をマスコミに対し「ウルトラシリーズ」と銘打ってシリーズ化。一大社会現象となった「怪獣ブーム」の牽引役となった。なお、TBS円谷特技プロとの番組制作契約上は、ウルトラQが終了して別番組としてウルトラマンが始まったのでは無く、「ウルトラQの放送期間延長としての制作」となっている。
「怪獣ブーム」を巻き起こしたTBSの「ウルトラシリーズ」であるが、『ウルトラQ』に続く第二弾『ウルトラマン』の制作スケジュールが遅れに遅れ、放映延長が不可能となった。TBS側はこの「ウルトラシリーズ」の続行を望み、東映によって『キャプテンウルトラ』が制作され[3]、この『キャプテンウルトラ』を、TBSは「宇宙特撮シリーズ」、「ウルトラ・シリーズ第三弾」として内外にセールスした[4]。
『キャプテンウルトラ』終了後、この番組枠は再び円谷特技プロ制作作品に戻り、『ウルトラセブン』、『怪奇大作戦』が「ウルトラシリーズ」として放送された[5]。したがって、TBSの作品としての「ウルトラシリーズ」は、以下の5作品である。
TBSは「タケダアワー」枠で、世界的に有名な東宝の特撮監督、円谷英二の創設した「円谷特技プロ」による、本格的特撮ドラマ『ウルトラQ』を企画。一年にわたる制作期間と破格の予算を投入し、1966年1月2日から放映開始された『ウルトラQ』は、それまで銀幕でしか観られなかった本格的な造形を持つ怪獣をお茶の間に登場[注 1]させて、たちまち日本全国に一大「怪獣ブーム」を巻き起こした。
この「怪獣ブーム」のなか、TBSは番組枠のシリーズ化を決定。全28話の『ウルトラQ』を1話飛ばして終了し、円谷監督をゲストに招いて杉並公会堂で開催した『ウルトラマン前夜祭』の公開録画を放映。ブームを煽る戦略で翌週放映開始された『ウルトラマン』は大ヒットとなり、「怪獣ブーム」を過熱させた。
TBSは一連のこの特撮ドラマ枠を「ウルトラ・シリーズ」と命名。制作プロを東映に代えての後番組『キャプテンウルトラ』は「宇宙特撮シリーズ」の名の下、舞台を宇宙に拡げた「スペースオペラ」となった。『キャプテンウルトラ』も30%台の視聴率を記録したが、40%に迫っていた前作『ウルトラマン』との差を制作サイドが大きく捉えた結果、シリーズ後半から『怪獣ぞくぞくシリーズ』として、『ウルトラマン』に倣った怪獣中心の作劇に転換されることとなった。
円谷特技プロの制作体制が整うと、TBSは2クール(全26話)予定だった『キャプテンウルトラ』を2話減らし、前倒しで『ウルトラセブン』の放映を開始した。「シリーズ第四弾」である『ウルトラセブン』では、『キャプテンウルトラ』を引き継ぐ宇宙時代を題材にした作劇と、『シュピーゲル号』の合体メカニック描写が受け継がれ、初の1年間のロングラン放映となり、怪獣路線の最後を飾った。マスコミは『ウルトラセブン』の番組終了を、そのまま「怪獣ブームの終了」と同一視した[6]。
「怪獣ブーム」終息を受けたTBSは続いて「妖怪ブーム」を当て込んだ怪奇路線に題を求め、『ウルトラQ』や『キャプテンウルトラ』同様に、巨大ヒーローの登場しない『怪奇大作戦』を放送。これがTBS「ウルトラシリーズ」最後の作品となった。
関西圏では当時のネット局である朝日放送で放映。『ウルトラマン』第26・27話の前後篇では、大阪でのロケに全面協力している。
毎回、オープニングタイトルの終わりで、「○○登場」として、その日登場する怪獣や一部ウルトラファミリーのキャラクターを出していた。
「TBSのウルトラシリーズ」とは別に、円谷プロダクションが制作した作品のみに対する呼称として「ウルトラシリーズ」が使用されており、現在はこちらが一般的である[注 2]。「仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」などと並ぶ、日本の代表的な特撮作品シリーズである。
以降、円谷プロ「ウルトラシリーズ」の主要作品を記す。特に断りがないものはテレビシリーズ。本項目にて記す各作品群の概要・特徴はあくまでも、そのグループを全体的に見た上での特徴であり、作品ごとの細かい差異・特色などについては、各作品の項目を参照。テレビ番組から派生した他メディア上の作品も含むため、円谷プロ「ウルトラシリーズ」全体の分類は複雑なものになるが、おおよそ以下のような内訳になる。
これらの作品群は、一部の例外を除き、「主人公がウルトラ○○という巨大な超人に変身して怪獣と戦うこと」を骨子としている。これより、円谷プロ版「ウルトラシリーズ」について解説する。
『キャプテンウルトラ』は、正式な「TBSウルトラシリーズ」の番組の一つであるが、これは東映制作作品であるので、「円谷プロ(円谷特技プロ)の制作番組群としてのウルトラシリーズ」には含まれない。また、同じく正式な「TBSウルトラシリーズ」の番組のひとつである『怪奇大作戦』は、円谷特技プロの作品であるが、現在は円谷プロ自身がシリーズに加えていないようである。
したがって、円谷プロに限って「昭和第1期ウルトラシリーズ」という呼称を用いるなら、以下の3作品がこれに当たる。
円谷プロが制作し、日本で初めて大がかりな特撮を導入したテレビドラマ『ウルトラQ』が大ヒットとなり、その後継作として制作された『ウルトラマン』が最高視聴率42%の特大ヒットとなったため、「空想特撮シリーズ」、または「ウルトラQ空想特撮シリーズ」と銘打たれる最初の番組シリーズとなった。
この円谷プロ「ウルトラシリーズ」(空想科学シリーズ)は、朝日ソノラマの「ファンタスティック・コレクション」シリーズなど、1978年以降の商業出版物によって再評価が始められた。これらの出版物では、『Q』から『セブン』までの3作品を「第1期ウルトラシリーズ」と総称し、以後定着したが、これはあくまで現在の呼称であり、放映当時のものではない。
「TBSのウルトラシリーズ」は『セブン』をもって終了するが、円谷プロとしての「ウルトラシリーズ」は、以後も断続的に制作された。まず、『帰ってきたウルトラマン(以下、帰マン)』が『セブン』放送終了から2年半の歳月を経て、同じTBSの番組枠で1971年4月をもって放映開始され、ここに円谷プロの「ウルトラシリーズ」が再開されることとなった。関西圏では、第1期ウルトラシリーズに続き、当時のネット局である朝日放送で放映。
第二次怪獣ブームや変身ヒーローブームの中核となった本シリーズは、TBSプロデューサー・橋本洋二(当時)の意向が強く打ち出され、スポ根ブームの影響を強く受けて「人間とウルトラマンの成長」というテーマを重視し、青春ドラマやホームドラマの色彩が強くなっている。
いずれの作品も、主人公は成長途上の青年として描かれている。ウルトラマンと一心同体となった彼らが、ウルトラマンの力ゆえに苦悩したり仲間との軋轢を抱える、怪獣や宇宙人との戦いの中で大切なものを失う、変身後のウルトラマンも時には敵に苦戦する、といった数々の困難を乗り越えて成長する様が、ドラマの主軸に据えられていた。
主人公の私生活、主人公を兄のように慕う少年を中心に主人公を取り巻く市井の人々との交流も多く描かれていた。少年も家族との死別を乗り越え、そして主人公に教え導かれながら成長していった。
本シリーズの最大の特徴は、『帰マン』での初代ウルトラマンとウルトラセブンの客演から始まり、『A』で「ウルトラ兄弟」の設定が確立し、『タロウ』でそれを発展させて「ウルトラファミリー路線」が打ち出されたことである。この試みによって本シリーズは4年間も続くロングランとなり、仮面ライダーシリーズとともにブームの中核を担っていた。
「ファンタスティック コレクションNo.10 空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンPARTII」(1978年・朝日ソノラマ)では、本シリーズの作劇とウルトラファミリーの設定が「第1期ウルトラシリーズでのSF性が蔑ろにされている」や「ウルトラマンの卑小化」と批判されていた。同書を定本に、1982年から1995年まで「不滅のヒーロー ウルトラマン白書」が第4版まで出版されたが、これには従来通りの論評が再録されていた[7][注 3]。
しかし、1990年代後半に辰巳出版から出版された「検証・第2次ウルトラブーム」と銘打つ作品別の書籍では、第1期ウルトラシリーズを基準に捉えた前述の論調に対する反論として、各作品の持ち味や当時の時代・社会背景などを考慮した再評価や再検証が行われた。
『レオ』終了と同時にウルトラシリーズは再び幕を下ろしたが、1970年代後半に書籍類でのウルトラシリーズ評価が皮切りに、首都圏での早朝再放送などの「ウルトラマンフィーバー(当時の流行語をもじったもの)」を受け、新たに制作されたのが本シリーズである[8]。関西圏では第1期・第2期ウルトラシリーズと異なり、1975年3月31日のNETテレビ系列とのネットチェンジによって、ABCに代わってネット局となった毎日放送で放映された。
『ザ☆マン』の壮大なストーリーや『80』のハイレベルな特撮映像や学園ドラマの導入など新たな要素はあったものの、視聴率および商品展開では期待を大きく下回る形となり、TBSとの共同制作によるウルトラシリーズはここで完全に終了した。
上述の通り、『Q』から『80』はTBSが制作を担当し、基本的に同じ作品世界の設定であることから、一括りのシリーズとして扱われるケースが多い。ただ、『ザ☆マン』はアニメーション作品であることや、ほかの8作品とも世界観を共有していないことから、本放送終了以降は関連書籍での作品紹介や商品展開などで、番外的な扱いを受けているケースもある。
『80』終了後、1996年に『ウルトラマンティガ』が開始されるまで、テレビシリーズは16年間も制作されなくなり、映画やオリジナルビデオといった多様な展開が行われ、シリーズの区切りが不明確になる。そのため、「第○期」という区分は商業誌などの公式記事には使用されなくなった。
テレビシリーズが制作されなくなった理由について、円谷プロダクション社長を務めた円谷英明は、『80』をめぐる円谷プロとTBSとの関係悪化によって放送枠が確保できなくなったことや、円谷プロの経営悪化に伴って製作部が解体され、さらには著作権収入が安定したことなどで新作制作に消極的になったことなどを挙げている[9]。
国際マーケットを視野に入れた円谷皐円谷プロ社長(当時)の意向によって、テレビシリーズが長期休止期間であった1980年代から1990年代中ごろまで、日本国外の資本との提携・合作によるビデオシリーズや劇場用新作など、テレビ以外の媒体で多くのウルトラマンが登場した。これら作品はビデオ展開のみならず後に放映枠を与えられ、久々のテレビシリーズである『ティガ』以前にテレビシリーズの放映が行われている。
上記の作品群はM78星雲の存在など設定上は過去のウルトラシリーズと共通項を持つが、作品内では世界観の共有がさほど意識されていない。
いずれの作品も『ウルトラマン』および『帰マン』以降の第2期ウルトラシリーズとは切り離した上で展開された、『セブン』の直接の続編である。最初の2作品は通商産業省(現:経済産業省)や資源エネルギー庁とのタイアップのもと、日本テレビで制作された特番であり、その続編として制作されたのが3本のオリジナルビデオシリーズである。全作品とも従来のフィルム撮影手法を採らず、ビデオ撮影で制作された。
『80』終了はTBSとの対立によりウルトラシリーズのテレビドラマは長らく制作されなかった。円谷プロは1993年の創立30周年記念作品としてウルトラシリーズの新作テレビドラマを計画していたが、最終的に巨大ヒーロー特撮であるがウルトラシリーズとは独立した『電光超人グリッドマン』が制作された。制作に全面協力していた富士通の後押しによりTBS系列で放送されたが単発で終了した。
ウルトラマン生誕30周年を迎えた1996年、TBS系列の在阪局である毎日放送(MBS)が番組枠を提供、制作を担当し、この新たな枠組みで新シリーズが開始された。ウルトラシリーズを制作することとなった毎日放送の意気込みも強く、放映期間中には大阪茶屋町の毎日放送社屋入口前に番組ごとにそれぞれの巨大ウルトラマン像が設置されて名所となった。
昭和ウルトラシリーズと世界観を一新すると共に、「M78星雲からやって来た宇宙人」という従来の設定も排され、いずれの作品のウルトラマンも「地球人の青年が自ら変身する光の巨人」として描かれている。また姿を変えることで能力が変わるタイプチェンジという設定も導入された。スタッフは『グリッドマン』に参加していた若手が中心となり、フィルム撮影であるがビデオ合成やCGなど『グリッドマン』で培われた技術を導入することで映像面も大きく進化している。
世界観を共有するのは『ティガ』と『ダイナ』のみだが、『ガイア』も続けて制作され、視聴率や玩具売上も好成績を収めた[注 5] こと、スタッフや制作体制が続投していること、映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』で3人の光の巨人が共演を果たしたことから、3作品合わせて「平成(ウルトラマン)3部作」と呼ばれている。そして、各作品の外伝作品となるオリジナルビデオが2001年(完全版DVDが2004年)、DVDメモリアルボックスが2007年、リマスター版BDボックスが2014年から2016年にかけて発売され、さらには映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では3人の光の巨人がウルトラ兄弟と共演している。
ティガ25周年を基に3作のアルファベットを繋げた『TDG』の総称名も用いるようになっている[10]
円谷英二生誕100周年とウルトラシリーズ35周年を迎えた2001年、毎日放送によって制作された『コスモス』を機にウルトラシリーズが再開された。以降のシリーズは1作品ごとにブランクや時間枠移動があったりと複雑化しているため、公式なシリーズ区分はしばらく定まっていなかったが、後年には『コスモス』から『メビウス』を「平成第2期ウルトラシリーズ」、連続放送された『ネクサス』『マックス』『メビウス』を「ハイコンセプトウルトラマンシリーズ」と総称するようになった[11][12]。
劇場用映画とのメディアミックスが定着し、『マックス』を除いてテレビシリーズとリンクした映画が制作されている。また、『ウルトラマン』を除く昭和ウルトラマンシリーズと平成3部作は4クール作品だったが、本シリーズは5クールだったり3クールだったりなど放送期間は不統一である。また、ウルトラマンの戦い方や作風やドラマ、王道が従来の昭和ウルトラマンシリーズや平成3部作、海外作品群やアニメシリーズ、他の円谷特撮ヒーロー作品とは異なっている[11]。
毎日放送との「ウルトラシリーズ」は『コスモス』で終了となり、次作『ネクサス』は「新たなウルトラマン像を創造する」ことを主目的とした「ULTRA N PROJECT」の一環として制作され、以降はTBS系列の在名局・中部日本放送(CBC)が制作を担当し、放送時間も土曜18:00から土曜7:30に変更された。
「N PROJECT」終了後は、「原点回帰」をコンセプトとした『マックス』が放送され、制作は引き続きCBCが担当。スタッフの多くも『ネクサス』から引き継いでいる。
シリーズ40周年記念作品として制作された『メビウス』は、『マックス』で好評だった原点回帰を推し進めて昭和ウルトラマンシリーズからの世界観を引き継ぎ、昭和の歴代ウルトラマンや人気怪獣・宇宙人が登場している。しかし、同作品が放送された土曜17時台後半という時間帯は、当時はローカルセールス枠であり、スポンサードネット扱いでの放送も同時・遅れを問わず主要都市圏に限られたため、一部未放映の地域ができてしまう。テレビシリーズ終了後も、『メビウス』は様々なメディアミックス作品が制作された。
『ネクサス』『マックス』『メビウス』の3作品は、視聴率および玩具売上の商業面で苦戦を強いられた。
『メビウス』終了後、ウルトラシリーズは1クールや2クールの短期間や劇場版映画、オリジナルビデオ作品など断続的な制作にシフトすることとなる。その背景について、円谷プロダクション社長を務めた円谷英明は、『ネクサス』以降に名古屋地方局発となったことで首都圏では十分に宣伝されずに視聴率不振となり、スポンサー獲得も困難となって番組提供枠として売れなくなったことを最大の原因として挙げている[13]。
2作品とも初回放送は地上波ではなく、BS11での放送となった。後に2009年から2010年にかけてテレビ東京系でも放送され、以降のテレビシリーズも同系列にて放送されるようになった。
ウルトラシリーズが45周年を迎えた2011年より『ウルトラマン列伝』が放送開始。当初は過去作品のセレクト再放送やスペシャル総集編、映画やビデオ作品の分割放送などをメインとしたが、2012年に『ウルトラゼロファイト』を放送して以降、次第にオリジナル作品の比重が大きくなり、その後も2013年に『ギンガ』や『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』、2014年に『ギンガS』(『ギンガ』と『ギンガS』はそれぞれ分割1クール)、2015年に『X』を放送。『X』以降のウルトラシリーズは2クール放送となる。『ウルトラマン列伝』では主にウルトラマンゼロがナビゲーターを担当していたが、『新ウルトラマン列伝』以降は様々なキャラクターが担当するようになった。キー局が系列局の少ないテレビ東京のため本放送と同時放送される地域は少ないが、放送終了と同時にYouTubeのウルトラマン公式チャンネルにて無料のネット配信が行われるようになり、インターネット環境があれば、地域に関係なく30分遅れで視聴することが可能となっている[注 6]。
ウルトラシリーズ50周年記念作品でもある『オーブ』以降は、上半期に『クロニクル』シリーズ(ナビゲーターと共に特定のウルトラ作品の再放送と劇場版の分割放送版を視聴するシリーズ)、下半期に新作シリーズという形式で交互に放送することにより、番組枠を継続している。
また、2017年公開のウルトラマンオーブの劇場版で使用されたキャッチコピー「大集結!新世代(ニュージェネレーション)ヒーローズ!」がきっかけで、ウルトラマンギンガ以降のウルトラマンの総称としてニュージェネレーションヒーローズがメディアによって使用されるようになった。それに伴いウルトラマンゼロはニュージェネレーションウルトラマンの0番目として数えられるようになる[14]。
『新ウルトラマン列伝』で『ギンガ』放送中の2013年7月10日には、「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」としてギネス世界記録に認定された[1]。
2000年代に入ってからは昭和シリーズのリメイク、もしくは続編的な作品を制作することが多くなっている。2004年には『Q』のリメイクとして『Q dark fantasy』、2007年にウルトラセブン40周年記念作品として『SEVEN X』が深夜枠にて、2011年には「ウルトラ怪獣を主役とした大人向けのウルトラ」というコンセプトで『ウルトラゾーン』が独立局を中心に、2013年には「ウルトラQのセカンドシーズン」というコンセプトで『ネオ・ウルトラQ』が放送される。
各作品のオープニングタイトルの所で、その回に登場する「××怪獣 ○○登場」という字幕が入る(『Q』『セブン』『80』『G』『ネクサス』および『大怪獣バトル』シリーズ以降の作品を除く。また、『A』第36・37話のみ「出現」と表記されている)。
放送日時は2024年9月現在。字幕放送・解説放送[注 8]はテレビ東京系列6局のみ実施。『ウルトラマン列伝』以降におけるインターネット動画配信については各作品の項目を参照。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | ネット状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | テレビ東京系列 | 土曜 9:00 - 9:30 | 製作局 | |
北海道 | テレビ北海道 | 同時ネット | |||
愛知県 | テレビ愛知 | ||||
大阪府 | テレビ大阪 | ||||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | ||||
福岡県 | TVQ九州放送 | ||||
福島県 | テレビユー福島 | TBS系列 | 日曜 0:58 - 1:28(土曜深夜) | 遅れネット | [注 9] |
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | 日曜 6:30 - 7:00 | [注 10] | |
静岡県 | 静岡第一テレビ | 日本テレビ系列 | 日曜 5:30 - 6:00 | ||
和歌山県 | テレビ和歌山 | 独立局 | 火曜 17:00 - 17:30 | [注 11][注 12] | |
広島県 | 広島ホームテレビ | テレビ朝日系列 | 日曜 5:35 - 6:05 | [注 13] | |
宮崎県 | 宮崎放送 | TBS系列 | 日曜 5:15 - 5:45 | [注 14] | |
沖縄県 | 琉球放送 | 日曜 6:15 - 6:45 | [注 15] |
TBS系列外局では放送されなかったり本放送終了後の放送となった作品もある。また、TBS系列局でも同時ネットがされなかった作品もある一方で[注 16]ごく初期の作品(『Q』・『マン』・『セブン』)[注 17]については系列外にもかかわらず同時ネットしていた局もわずかながらある[注 18]。
放送対象地域 | 放送局 | 現在の系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | 東京放送 | TBS系列 | 現:TBSテレビ。 『Q』から『80』までの制作局[注 19]。 |
近畿広域圏 | 朝日放送 | テレビ朝日系列 | 現:朝日放送テレビ。 |
毎日放送 | TBS系列 | 『ティガ』から『コスモス』までの制作局[注 19]。 『ザ☆』から。 1975年3月30日まではNETテレビ(現:テレビ朝日)系列局。 | |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 現:CBCテレビ 『ネクサス』から『メビウス』までと、『ULTRASEVEN X』の制作局[注 19] | |
北海道 | 北海道放送 | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 | 『Q』から『セブン』まで。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
青森テレビ | TBS系列 | 『帰マン』から。 1975年3月まではNETテレビ系列とのクロスネット局。 | |
岩手県 | IBC岩手放送 | 『80』までの社名は「岩手放送」。 『帰マン』から『レオ』は遅れネット。 | |
宮城県 | 東北放送 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | フジテレビ系列 | 『マン』のみ本放送終了後の1971年 - 1972年に放送[17]。 |
秋田放送 | 日本テレビ系列 | 『平成セブン』は系列内番組として放送。 | |
山形県 | 山形放送 | ||
テレビユー山形 | TBS系列 | 『ティガ』から。 | |
福島県 | 福島テレビ | フジテレビ系列 | 『80』まで。 1983年3月まではTBS系列とのクロスネット局。 |
テレビユー福島 | TBS系列 | 『ティガ』から。 | |
山梨県 | テレビ山梨 | 『帰マン』から[注 19][注 20]。 | |
長野県 | 信越放送 | 『帰マン』から『レオ』、および『メビウス』は遅れネット。 | |
新潟県 | 新潟放送 | ||
静岡県 | 静岡放送 | 『帰マン』から『レオ』までは遅れネット。 | |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列 | 『Q』・『マン』・『セブン』・『ザ☆』のみ[注 21]。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
富山テレビ | フジテレビ系列 | 『帰マン』から『レオ』まで | |
チューリップテレビ | TBS系列 | 『ティガ』から。 | |
石川県 | 北陸放送 | 『帰マン』から『レオ』までは遅れネット。 | |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
『80』まで。 放送当時(1989年3月以前)は日本テレビ系列単独加盟局。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
鳥取県 | 日本海テレビ | 日本テレビ系列 | 島根県との相互乗り入れ前に『帰マン』を数ヶ月遅れで水曜18:00から放送。 本放送当時は事実上NETテレビとフジテレビともに系列に近い関係であった。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
島根県 →島根県・鳥取県 |
山陰放送 | TBS系列 | 『Q』から『A』第24話までは島根県のみ放送。 『A』第25話以降は鳥取県でも放送[注 22]。 |
岡山県 →岡山県・香川県 |
山陽放送 | 現:RSK山陽放送。 『80』までは岡山県のみ。 『ティガ』から香川県でも放送[注 23]。 | |
広島県 | 中国放送 | 1967年3月までの社名は「ラジオ中国」 | |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 | 『マン』から『セブン』まで。 当初は1ヶ月遅れの日曜10:30から放送していた。 その後遅れ幅を縮小し、『キャプテンウルトラ』から1週遅れで放送。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
テレビ山口 | TBS系列 | 『帰マン』から『マックス』まで。 『メビウス』は未放送。 『ガイア』は2000年夏休みに全話集中放送。 1987年9月まではフジテレビ系列とのクロスネット局。 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | 『ザ☆』のみ[20]。 『平成セブン』は系列内番組として放送。 |
愛媛県 | 南海放送 | 『平成セブン』は系列内番組として放送。 | |
あいテレビ | TBS系列 | 『ティガ』から。 2002年9月までの社名は「伊予テレビ」。 | |
高知県 | テレビ高知 | 『帰マン』から[注 24]。 | |
福岡県 | RKB毎日放送 | ||
長崎県 | 長崎放送 | 『帰マン』から『レオ』は遅れネット。『メビウス』は未放送 | |
熊本県 | 熊本放送 | 『帰マン』から『レオ』は遅れネット。『メビウス』は日曜5:30から放送[注 19]。 | |
大分県 | 大分放送 | 『メビウス』は未放送。 | |
宮崎県 | 宮崎放送 | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | 『帰マン』から『レオ』は遅れネット。 | |
沖縄県 | 琉球放送 |
この他、『マン』が1970年代にフジテレビ系列で、『セブン』が1985年に日本テレビで、また『帰マン』を皮切りとして『Q』~『80』が1989~1992年にNHK-BS2 (現:BSプレミアム)でそれぞれ再放送されたりと、再放送については地域系列放送媒体を問わず大多数のテレビ局で実績がある。なお、円谷プロの倒産回避措置として、1984年から1991年まではTBSが系列内外への販売窓口となっていた[注 25]。
ネット状況はいずれも遅れネット。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
青森県 | 青森テレビ | TBS系列 | 『R/B』・『タイガ』・『Z』のみ[注 26] |
宮城県 | 東北放送 | 『列伝』から『オーブ』まで[注 27] | |
仙台放送 | フジテレビ系列 | 『トリガー』から『ニュージェネレーション スターズ』まで | |
長野県 | 長野朝日放送 | テレビ朝日系列 | 『トリガー』から『ブレーザー』まで |
新潟県 | 新潟放送 | TBS系列 | |
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列 | 『オーブ THE CHRONICLE』から『クロニクルD』第1話まで |
石川県 | テレビ金沢 | 『列伝』のみ、第37話まで放送後、石川テレビへ移行 | |
岐阜県 | 岐阜放送 | 独立局 | 『トリガー』のみ |
三重県 | 三重テレビ | 『列伝』のみ | |
滋賀県 | びわ湖放送 | 『デッカー』・『ブレーザー』のみ[注 28] | |
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 | 『新列伝』第55話から半年間のみ |
熊本県 | 熊本放送 | TBS系列 | 『列伝』および『新列伝』の一部回のみ |
日本全域 | BSジャパン | BS放送 | 現:BSテレ東 『列伝』から『ゼロ THE CHRONICLE』まで[注 29][注 30] |
ウルトラシリーズの関連商品は、大半がバンダイから発売されているが、実は第一期シリーズ当初は、商品化権を獲得しておらず、実際に商品化権を取ったのは、第二期シリーズのころである。第三期シリーズの前年の1978年にポピー(現:バンダイ・ボーイズトイ事業部)がブルマァクの倒産でウルトラシリーズの関連商品の発売元を失った円谷プロならびに大手出版社・小学館と手を組んでからで、以後小学館の『てれびくん』などの雑誌の人気作品の再録再評価、怪獣ソフビのウルトラ怪獣シリーズを中心とした関連商品、TBS系列でのウルトラシリーズの再放送などでブームが盛り上がった。これは、『宇宙戦艦ヤマト』ブーム影響から生まれたのである。一説では、バンダイ的には超合金ブームと怪獣ブームのブームの合体のために作られたものである。
その後バンダイはテレビ・映画などのメディアでウルトラシリーズの新作制作を後押し続け、バンダイ・ボーイズトイ事業部で玩具などの関連商品を発売し、子会社のバンダイナムコフィルムワークス(旧:バンダイビジュアル→バンダイナムコアーツ)がシリーズ各作品のビデオ・DVDの商品化を開始し、もう一つの子会社である玩具デザイン会社のプレックスによってティガ以降現在までの作品の防衛チームのライドメカ、基地、隊員服、なりきり玩具などをデザインし、また、もう一つの子会社である玩具デザイン会社のバンダイナムコエンターテインメント(旧:バンダイナムコゲームス)と共にデータカードダスの『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』中心のゲームを出したり、BANDAI SPIRITS(旧:バンプレスト)からプライズモノを出したり、1989年からは毎年「ウルトラマンフェスティバル」(略称・「ウルフェス」)を開催している。
2008年1月21日、バンダイは円谷プロの当時の親会社であったティー・ワイ・オーより円谷プロの33.4%の株式を取得し、ウルトラシリーズを初めとした円谷プロ作品の独占的商品化権を獲得した[21]。
ウルトラシリーズの関連書籍は、現在では大半が小学館から発売されているが、同社が商品化権を獲得したのは第2期ウルトラシリーズが開始される前々年の1969年である。それ以降、小学館の学年別学習雑誌を中心とした雑誌や絵本、漫画、ライトノベル、研究本などの関連商品、TBS系列でのウルトラシリーズの再放送などでブームが盛り上がった。
その後、小学館はゾフィーを長兄としたウルトラ兄弟の設定を築き上げ、ウルトラシリーズの新作や『ミラーマン』、『ファイヤーマン』、『ジャンボーグA』などのほかの円谷プロ作品を小学館の学習雑誌などの雑誌で連載。のちに、現在の本シリーズ主幹雑誌である「てれびくん」が1978年12月末発売の2月号にシリーズ各作品の掲載を開始し、以後1990年代の作品を除いて全作掲載され続けている。
1980年代にVHSとLDの映像ソフトによる商品展開が始まり、LDで『ウルトラQ』から『80』までの全作品とVHSテープで『ザ☆マン』を除く全作品が映像ソフト化され、劇場作品『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』以降の作品はリアルタイム時の映像ソフトのリリースが始まり、『G』ではオリジナルビデオ作品としての商品展開も行われた。
その後、DVDが台頭し、円谷プロの昭和作品をDVD化する「デジタルウルトラシリーズ」の一環として『セブン』、『ウルトラマン』、『ウルトラQ』、『帰マン』、『A』、『タロウ』、『レオ』、『ザ☆マン』の順で昭和ウルトラシリーズがDVD化された。1990年代作品の『ウルトラマンネオス』、『ウルトラマンゼアス』や平成3部作もDVD化し、2000年代作品の『コスモス』以降の作品はリアルタイムで発売された。2010年6月25日と9月24日に『80』のDVD-BOXが発売。『G』は、海外で英語音声のみのDVDが発売されていたが、国内でのリリースは成されていなかった。
DVDに次ぐ映像ソフト規格のBDにおいて、それまでの作品も再リリースされた上に2017年1月27日に『G』、3月24日には『パワード』、2018年9月26日に『ウルトラマンUSA』がリリースされ、現在公的に公開されているテレビシリーズおよび、劇場版のウルトラシリーズ全作が映像ソフトで視聴可能になる。
2008年12月から『ウルトラ1800』という低価格でのDVD販売を行っている。
ウルトラシリーズは同一の世界を共有している作品と、独立した世界が舞台の作品に分かれる。また同じ作品世界を共有していてもパラレルワールドとなっている場合もある。
『大怪獣バトル』以降の作品では、時空を超えた混乱期であるギャラクシークライシスが発生したことにより、M78ワールドと平成ウルトラマンシリーズなど別の世界観を持つ作品との共演も可能となっている。『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』より、無数の宇宙が超空間の水泡状に存在している「マルチバース」の設定を明確化した。
スタッフのお遊びとしてではあるが、共通する単語や人物などが登場している。
メタフィクションに近い形で劇中劇として他の作品を登場させることもある。
各作品毎に登場するウルトラマンと共闘する組織。
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