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1960年に放送された日本のテレビドラマ ウィキペディアから
『怪獣マリンコング』(かいじゅうマリンコング)は1960年4月3日から9月25日まで毎週日曜日の9時30分~10時00分にフジテレビ系で全26話が放送された、ニッサンプロダクション製作の特撮テレビ番組。第14話以降はタイトルが「マリンコングの大逆襲」に改題された。古谷製菓の一社提供。
マリンコングは作品内の怪獣型巨大ロボットの名称。
日本を征服しようとする悪の組織「Z団」と、それを阻止しようとする主人公の和夫少年たちの物語。怪獣を主役とした、日本初のテレビ番組である[2][注釈 1]。放送まもなく視聴率27パーセントの高視聴率を獲得し、関東ローカルから全国26局での放送に拡大された[4]。
本作品の前年の昭和34年に、ニッサンプロはTBSテレビで「ヒトデが巨大な怪獣になる」という『大海獣ゲボラ』というテレビ特撮ドラマを企画[3]。新東宝の小川欽也監督のもとで特撮パイロットフィルムが6話製作された[1]が、結局この企画は没となった[注釈 2]。翌年昭和35年に、再びニッサンプロは『怪獣マリンコング』の企画を小川監督のもとに持ち込んだが、小川監督は「ゲボラの貸しも返してもらってないから」と断ったという[5]。結局ニッサンプロで本作品は製作された。
マリンコングは Z団が破壊行為のために用いるロボット怪獣である。ゴジラのような恐竜型をしている。口から火炎を吐くことができる。初代は煙幕を使って姿をくらます。
初代の操縦機は動かせなかったが、二代目の操縦機はアタッシェケースに入るほど小型化されている。
名称は「海から現れたキングコング」を意図している[4]。
主人公である和夫少年は、第2部の終了近くになって、説明なく姿を消す。Z団の首領は、手下たちから「お菊様」と呼ばれる美人の女ボスである。「くれない天使」は主人公たちに力を貸す謎の仮面ヒロインで、「変身ヒロイン」の草分け的なキャラクターである[8]。
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本作品のテレビ配給を担当したトランスグローバル社の倉庫でネガフィルムが発見されたことから[12]、1984年に特撮作品専門誌「宇宙船」Vol.18(1984年6月号)誌上のビデオソフト・レコード情報コーナーに本作品のビデオソフト発売告知が掲載され、第1部の第1話「謎の怪獣」・第2話「危うし!和夫少年」・第13話「世紀の爆発」を収録したビデオソフト「怪獣マリンコング 特別限定版」(VHS版・ベータ版)が、通信販売での受注限定商品としてトランスグローバル社から発売された[13][12][14]。
ポジフィルムのテレシネによるビデオソフト化が主流であった当時としては珍しく、本作品はネガテレシネによる「高画質ソフト」として製作された[13]。
通信販売限定品という性質上、ビデオソフトはビデオショップ店頭に並ぶことも無く、それほど多くの数が出回らなかった。また発売元によって外部レンタルが一切禁じられていたため[12]公式にレンタルビデオ店に置かれることも無かった。このため現在では非常に入手困難となっており、かつ本作品はこれ以外に一切ビデオソフト化されたことが無いため、現在は高額で取引されている。
ビデオソフトの各個体にはシリアルナンバーが付与されており[14]、再生時に冒頭に表示される注意書きには「特殊製法による特別限定版につき、コピーからテープ所有者の氏名が識別可能」という旨が記されていた(ただし実際に可能かどうかは不明)[15][16]。
前述の「宇宙船」Vol.18の記事では第2部『マリンコングの大逆襲』のビデオソフトが次期発売予定とされていたほか、ニッサンプロの後継会社・NMCプロ製作の特撮作品『魔神バンダー』についても「ファンの声があれば発売するとか…」とビデオ化がほのめかされていたが[13]、結局どちらも実現しなかった。
ビデオソフト以外では、1970年代末頃にTBS系『日曜☆特バン』の懐かしの番組特集で本編映像の一部が放送されているほか、1982年発行の『宇宙船』Vol.10では、第2部第4話『正義の味方くれない天使』および第2部最終回の本編フィルムを接写したスチルが掲載されたことがある。1991年11月10日放送の『テレビ探偵団』(ゲスト:高島忠夫)では「テレビ黎明期の幻の特撮フィルム」として、第1部13話の映像が『宇宙Gメン』・『アゴン』と共に紹介された。
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