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ちばれいんぼーばす ウィキペディアから
ちばレインボーバス株式会社は、千葉県印西市に本社を置く京成グループのバス事業者である。京成電鉄の連結子会社。千葉県印西市および白井市の千葉ニュータウンおよびその周辺を営業エリアとする。
ちばレインボーバスの大型路線バス | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | レインボーバス |
本社所在地 |
日本 〒270-1345 千葉県印西市船尾1377番地 |
設立 | 1998年10月6日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 9040001043696 |
事業内容 |
一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 特定旅客自動車運送事業 |
代表者 | 取締役社長 藤﨑英男 |
資本金 | 9,000万円 |
純利益 |
4,016万9,000円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
8億9,186万2,000円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 106人 |
主要株主 |
京成電鉄 80% 京成バス 20% |
外部リンク | http://www.chiba-rainbow-bus.jp/ |
1998年(平成10年)6月1日、京成電鉄のバス事業を地域分社化して営業開始した。京成電鉄バス部門の分社化としてはちばフラワーバスに続く2社目であり、京成電鉄自動車本部船橋営業所(現・京成バス船橋営業所→新都心営業所習志野出張所)の分車庫だった船尾車庫および、松戸営業所の分車庫であった白井車庫を継承した。
会社設立後、京成電鉄から引き継いだ路線の効率化を徹底的に進め、1998年から3年間で7度のダイヤ改正を行った。
北総交通が運行してきた路線バスの小林線、滝野循環線を引き継ぎ、2017年4月1日より運行開始した。
ちばレインボーバスの本社は千葉県印西市船尾にある。営業所を兼ねており「本社営業所」と呼ばれる。車庫名は、京成電鉄船橋営業所船尾車庫を継承した「船尾車庫」である。
そのほか、京成電鉄松戸営業所白井車庫を継承した「白井車庫」が千葉県白井市神々廻(ししば)にあり、白井線、鎌ヶ谷線、西白井線、法典線の4路線を担当する。
両車庫ともナンバーは習志野ナンバーである。
神崎線、白井線、鎌ヶ谷線の3つの長距離路線がある。神崎線、白井線(および木下線)、鎌ヶ谷線の歴史は1920年代に遡る。
神崎線(現・津田沼駅 - 木下駅)の起源は、現在の船橋市薬円台に事務所を置いていた個人事業者白井保四郎が1927年(昭和2年)10月5日付で営業を始めた船橋駅 - 大和田および新木戸 - 睦村平戸の2路線である。なお、白井によるバス事業の創業は同年3月11日の谷津 - 津田沼駅 - 大久保 - 実籾線からである。その後、1933年に佐山、1935年頃に船尾を通り木下まで全通した。
それからまもない1937年1月に京成電鉄が同社の路線を買収し、習志野営業所(現・京成バス新都心営業所習志野出張所)を国鉄総武本線津田沼駅近傍に設置した。ちなみに、習志野自動車株式会社はバス路線を手放した後、保険代理業に業種転換し、現在でも京成保険コンサルティングとして存続している。同社の設立年月日は1935年7月15日になっており、前述した個人事業者の法人化がこの日のようである。京成としての神崎線の開通の経緯は以上の通りである。
その後、習志野営業所は1957年(昭和32年)に船橋市宮本に新設された花輪車庫へと移転。1959年(昭和34年)、正式に船橋営業所と改称した。
鎌ヶ谷線(五香駅、鎌ヶ谷市役所、白井駅、白井車庫間の路線)の起源は、松戸に事務所を置いていた個人事業者大江六郎による1928年3月1日の松戸駅 - 五香 - 六実 - 佐津間の開通で、その2年後の1930年10月1日に藤ヶ谷まで延長している。
当時の地図によれば佐津間、藤ヶ谷付近の道路の敷設状況は今と異なっており、停留所も別の場所にあったようである。
その後、法人化を経て1935年(昭和10年)11月に京成電気軌道が買収を行い、松戸営業所を設置した。当時は現在の新京成線が鉄道連隊松戸線という軍用鉄道だったため、六実、佐津間、藤ヶ谷方面はおろか、八柱、五香方面でさえ車両は今より小型だがバスが唯一の大量輸送手段だった。
翌月には松戸市で1923年(大正12年)から営業していた渡辺乗合自動車を買収し、松戸 - 市川・流山・金町の3線も引き継いだ。
現在の白井線(西船橋駅 - 白井駅・白井車庫)および木下線(白井駅 - 木下駅など)の起源は、森田祐吉経営の共立乗合自動車による中山 - 木下線である。共立乗合自動車は、この他、中山 - 大野、木下 - 岩戸にも路線を有していた。その後、1943年7月14日に京成電鉄が共立乗合自動車を買収し、市川営業所を開設した。同営業所は同時に、京成の既存の路線(市川船橋線、国分線等)と併せて担当する。当時の市川営業所は、現在の本八幡駅南側に位置する市川交通自動車八幡車庫である。その後戦争が激しくなり、物質およびエネルギーの調達の都合から1944年前後に不要不急の路線が廃止または休止となった。
両方向からの初便のみミヤコシを経由せず、八幡神社を経由。また、多くの便が船尾車庫で分割となっている。
平日通学時間帯のみ運行。
※秀明八千代中・高発着の直通バスは、在籍している学生のみ利用可という、特定バスとしての要件は満たしているが、学生からの定期券収入によって賄っており、また同じ定期券を使用して一般の路線バスも利用できる事から、スクールバスではなく路線バス扱いとなっている。
白井聖地公園線は白井市平塚にある、松戸市営白井聖地公園への墓参者の送迎を目的とした臨時シャトルバスである。白井聖地公園は所在地こそ白井市であるが、直線距離で言えば、最寄駅は北総鉄道の千葉ニュータウン中央駅やJR成田線の湖北駅の方が近く、松戸市からかけ離れた場所に存在し、松戸市営にもかかわらず、松戸市民が墓参するには非常に不便な場所にあった。その為、墓参シーズンのみ松戸市内にある五香駅・旧六高台病院・六実駅入口の3停留所から直通バスを運行するに至った。バスの運行日程は松戸市の広報にて都度告知される。
京成電鉄佐倉営業所(現・ちばグリーンバス)の学園台線として1989年(平成元年)に新設された。 移管と同時に308号車(旧・ちばグリーンバスCG-154号車)が船尾車庫に移籍、同路線で運用をしていたが、2020年5月に廃車となり、2020年11月時点では元東京ベイシティ交通の日野・ポンチョが使用されることが多くなっていたが、2023年12月現在は一般の中型車が入ることが多い。
白井線は、西船橋駅から古作、木下街道を経由して白井車庫へ向かう路線である。西船橋駅 - 白井駅間の折り返し便もあり、あわせて1時間に1 - 3本程度の頻度で運行されている。戦前に個人事業者が開業した中山駅 - 木下駅間の路線(木下線)が戦後に前・白井車庫で分割され、これより南側が西船橋駅 - 白井車庫間の運行に改められ、白井線と呼ばれるようになった。近年では中山競馬場周辺の道路や木下街道の渋滞の影響により遅延が目立っている。また、土日祝日の中山競馬場開場時には、西船橋駅から中山競馬場構内への直通バスが運行され、運用には船尾車庫の大型車が充当される。
船橋市法典(藤原)地区周辺は、周辺にある木下街道(千葉県道59号市川印西線)などの幹線道路の渋滞により、交通の便が損なわれていた。そのため、地元自治会では地元自治体や関係交通機関に改善等の申し入れを行ってきた。この取り組みについてはNHKの番組「難問解決!ご近所の底力」にも紹介された(NHKで放映の内容)[20]。この路線は同番組を契機に渋滞対策として地元自治会とちばレインボーバスによる協議によって開設された路線である。ちばレインボーバス側からは採算ラインと想定される人数以上乗らない場合撤退がありうるとの条件が提示されている。この路線を走行するバスには「フラワー号」という愛称がつけられている。なお、法典線・白井線ともに同名の「馬込沢駅」バス停があるが、前者は駅西口のサミット前、後者は駅東口近くの木下街道沿いと所在場所が異なることに注意。
2011年9月1日のダイヤ改正より、平日昼間のみ法典公園グラスポへの乗り入れを開始する。このダイヤ改正より、平日の昼間は馬込沢駅 - 桐畑間と馬込沢駅 - 法典公園グラスポ間のバスが1本ずつ交互で運行されている。
船尾車庫の神崎線と白井車庫の白井線は、それぞれ船橋新京成バス習志野営業所(旧習志野新京成バス)の津田沼線の津田沼駅 - 八千代緑が丘駅間(新京成側には「八幡神社」経由便は存在しない)と船橋新京成バス鎌ヶ谷営業所の鎌ヶ谷線の馬込沢 - 鎌ヶ谷大仏駅(新京成側では「鎌ヶ谷大仏」。また隣のバス停である「配給所前」はちばレインボーバスの路線は停車しない。)と重複しているが、いずれも定期券の共通利用等の制度は存在しない[注釈 1] (京成バスグループ14社発行のダイヤモンドパス、こどもんどころパスのみ共通利用可)。
重複区間は、神崎線においてはミヤコシ停留所を境にちばレインボーバスと新京成バスの運賃制度[注釈 2]が切り替わり、白井線においては重複区間のみ新京成バスと同じになっている。 同じ場所でも一部バス停名が固有名詞は同じでも後に続く方角等が異なっている。運賃制度が切り替わる区間を跨いだ利用は近距離でも割高になる。ただし、船橋新京成バスにおいて実証試験していた二和グリーンハイツ線も二和道(馬03)および丸山道(馬04)から馬込沢駅(新京成側では「馬込沢駅入口」)まで重複するが二和グリーンハイツ線は全線新京成の運賃制度となっている。
土休日に3往復のみ運転。千葉ニュータウン中央駅 - 印旛日本医大駅間のみでの利用はできなかった。
この2路線は、東京電機大学千葉ニュータウンキャンパスの平時の通学や関係者の輸送のためのものだった。電大情報環境学部が2018年(平成30年)に東京都足立区に新築された東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)へ移転し、閉鎖されたため廃止。
この2路線は、東京電機大学千葉ニュータウンキャンパスの学園祭『秋葉祭』来場者の利便を図るためのもので、2012年(平成24年)から2017年(平成27年)まで運転された。
2011年10月9日の第10回秋葉祭に合わせて1日限定で運行。2.5往復運行した。
木下線は、北総鉄道の白井駅から木下街道を経由して成田線の木下駅に至る便と、途中の神々廻坂下で分岐して谷田に至る便からなる路線であった。
戦前に個人事業者が開業した路線であり、かつては中山駅〜若宮〜木下駅間を運行していた。谷田発着便は、1959年に白井村南部の木下街道から離れた集落への足として谷田線の名で開業したもので、同年には白井村北部の名内橋(現・白井工業団地停留所の真北約1 km)に至る名内線も開業した。これらの2路線も木下線と同じように中山駅から木下街道を経由して運行され、支線のような位置づけとなっていたが、3線とも長距離路線であったので、1970年頃に前・白井車庫発着に短縮され、これより南側は白井線(西船橋駅 - 前・白井車庫)を運行することにより路線が分割された。
その後、白井側の発着点の変更、名内線の廃止、福祉センター経由便の新設・廃止などを経て、木下線は2009年3月31日の運行を最後に廃止された。廃止に向けて千葉県バス対策地域協議会に提示された案に対し、運行の継続を求める意見が寄せられたが、赤字額が年々増加していることやコミュニティバスによる代替が可能なことから、原案どおり廃止となった。
京成電鉄時代は船尾車庫が船橋営業所花輪車庫(現・京成バス新都心営業所習志野出張所)と同じ日野自動車、白井車庫は松戸営業所と同じ三菱ふそう(三菱重工業→三菱自動車工業→三菱ふそうトラック・バス)を選択していた。分社化後もこの2社より引き続き導入したが、新造配置車種の変更や転属により、両車庫におけるメーカーの比率が変化している。三菱ふそうが2017年(平成29年)9月限りで中型・小型路線バス(『エアロミディ』)の製造を打ち切ったため、2019年(令和元年)以降の新車は日野に統一された。
2015年以降には京成バスや東京ベイシティ交通、京成タウンバスやバス事業から撤退した北総交通などからの移籍車で、いすゞ自動車製の車両も登場した。
本社営業所のある印西市は自動車NOx・PM法の規制区域に含まれていないため、京成バスや他の京成グループ分離子会社に比べて車両の使用年数が長い傾向にあり、15年以上に渡り使用している車両もある。ノンステップバスの導入は比較的最近であるが、自社導入の車両以外にも京成バスなどの京成グループのバス会社からのノンステップバスの移籍により、路線バスではノンステップバスの比率が高まっている。
管内に千葉ニュータウンを抱える船尾車庫では大型車を主力とし、少数だが4枚折戸車も使用されており、かつては3扉車も使用されていた。一方白井車庫では、分社化後は中型車や小型車の比率が高まり、現在は日野レインボーと日野ポンチョのみが在籍する。
車両のカラーリングは、当初は京成電鉄の車両を塗装変更せず、社名表記のみを「ちばレインボーバス」に変えて使用していたが、次第に空色と虹をモチーフとした塗装に塗り替えられていった。近年では空色が若干濃く、ロゴが英字表記のものになった。
2015年頃から京成バス新都心営業所本所や習志野出張所、京成バスシステム、ちばシティバスからの移籍車で京成バスカラーのまま「京成バス」という表記を消し、「ちばレインボーバス」という社名表記を追加した車両が再登場した。こうした車両は主にスクールバスや企業輸送などの特定輸送に使用されるが、近年は一般路線へも充当される。また、一部には京成塗装の上に広告を貼り付けて対処する車両もある。
行先表示幕も一部路線を除き社名が併記された全面青色のものに変更され、京成との差別化が図られている。現在では車両代替により、路線バスとして使われる車両の方向幕はすべてLED式行先表示器となったため、契約輸送で使用される車両でしか見ることはできない。
社番表記は数字のみの3桁で表記するが、京成バスなどと異なり、数字の前にアルファベット等の記号がない。
社番はメーカー別に分けられ、基本的に100番台・500番台が日野車[注釈 3]、200番台が三菱ふそう車、300番台がいすゞ車となっている。
初期には京成電鉄時代のまま社番を変更していなかった車両もあり、2024年現在でも京成バスからの移籍車で、京成時代の4桁の社番のうち千の位かアルファベットのみ削除し、残りをそのまま使用している車両も存在する。
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