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日本のバス事業者 ウィキペディアから
京成バスシステム株式会社(けいせいバスシステム)は、千葉県船橋市に本社を置くバス事業者。京成電鉄連結子会社であり、京成グループの企業である。バブル崩壊後、 慢性的な赤字部門だった京成電鉄(現・京成バス)の貸切バス事業の再生を目指し、京成電鉄と京成バスの2社が共同で出資し、京成バスより貸切及び特定バス(企業送迎等)の各事業の一部を分離・譲渡させる目的で設立された。
京成バスシステム株式会社本社屋。奥の建物は京成自動車整備株式会社の船橋整備工場である。 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | KBS、京成観光 |
本社所在地 |
日本 〒273-0018 千葉県船橋市栄町1丁目10番10号 北緯35度41分32.9秒 東経139度58分27.79秒 |
設立 | 2005年(平成17年)11月22日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 4040001021590 |
事業内容 |
一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 |
代表者 | 取締役社長 山田 敦子 |
資本金 | 3000万円 |
純利益 |
8,272万8,000円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
9億5,882万3,000円 (2024年3月期)[1] |
主要株主 |
京成電鉄株式会社(80%) 京成バス株式会社(20%) |
外部リンク | www.keisei-bus-system.co.jp |
2012年12月に京成バスの花輪車庫が再開発による移転と管轄する船橋営業所の閉鎖に伴う路線バス事業の再編が行われ、京成バスから船橋駅南口・京成船橋駅を発着する全ての路線免許及び南船橋駅を発着する路線全ての路線免許を譲受した。
2017年2月より車両デザインのマイナーチェンジが開始され、窓下下部のラインが従来使用されていた赤色から黄緑色へと順次変更された。
営業所表記は京成バスに準じているが、「KS - 」を冠して識別している(詳細は#社号を参照)。
2007年(平成19年)12月1日に京成バス船橋営業所花輪車庫(現・京成バス新都心営業所習志野出張所)が受け持っていた臨港線の運行を譲り受けたのをきっかけに、一般路線バス事業に進出した。その後も路線再編の度に路線を京成バスから移管されていたが、2014年(平成26年)3月29日に自社初の路線を新設した。
※毎年4月中旬~6月中旬にふなばし三番瀬海浜公園で開催される潮干狩りの土日祝日開催時間中[3]のみ運行
移管後もバス共通カードが利用できたほか、2007年11月30日以前に購入された京成バスの定期券については有効期限までの間は引き続き利用できる。ただし、回数券は2008年3月31日をもってこの路線では使用できなくなった。さらに、2009年3月21日にはPASMOが導入された。
二俣新道バス停は京葉線の二俣新町駅に近いが、距離が離れているため、徒歩の所要時間を考慮する必要がある。また、「京成船橋駅」行は「船橋海浜公園」発「丸善」発とで発着場所が異なる。
船橋の市内線はもともと新京成電鉄が開通させたもので、当時は船橋市内循環線と呼び循環運転をしていた。その後、西船橋駅の開業に伴う営業エリアの見直しで京成がこれを引き継ぎ、西船橋駅 - 花輪車庫とした。この際に当時京成が運行していた津田沼駅 - 新木戸線を(すなわち、神崎線や大和田線のうち津田沼駅 - 新木戸間の折返便だけを)新京成電鉄に譲渡している。
開通当初は本数も多く、電車と違って本町通りの商店街に容易にアクセスできることから利便性も高かった。しかし、昭和40年代頃より、船橋駅 - 駅前十字路間の道路渋滞がひどくなり、定時運行が難しくなった。特に、船橋駅 - 花輪車庫間は鉄道の方が圧倒的に有利な状況となった。この区間が廃止になったのは1991年であるが、実際にはこれより前に減便に次ぐ減便を繰り返し、廃止時は1時間に1本程度しか走っていなかった。なお、本町通り(海神五丁目経由)のルートについては、総武線複々線化後陸橋で越す事となったが用地制約から急勾配となったため、冬期になると路面凍結によりバスが通過出来ないという事態も発生した事から昭和50年頃には廃止となっている。
その後の残っている区間にしても、船橋駅側に入ると定時性が確保できなくなるため、1997年の改正より市役所の折返しを大幅に増やすこととなり、2006年の京成船橋駅の高架化による交通事情の改善後もそのまま維持されて現在に至っている。
2012年11月16日、京成バス船橋営業所花輪車庫から京成バスシステムに移管された。
船橋駅 - ららぽーと - 南船橋駅間を走るこの路線には市内線の名が付されていた。ただし、この線の開通時は「ヘルスセンター線」という別の路線名がついており、線名通り船橋ヘルスセンターへの足となっていた。今のららぽーとTOKYO-BAYの前身である。ヘルスセンター開通当初は海老川経由の往復運転(今の昼行便に類似)だったが、その後、船橋駅 → 競馬場 → ヘルスセンター → 海老川 → 京成船橋駅という循環線に変わった(現在、競馬場停留所が南船橋行き側しかないのはその名残である)。なお、昭和30年代後半、昭和40年代前半には、市川駅 - ヘルスセンター線もあった。
その後ヘルスセンターは、諸般の事情のため1977年5月に閉場し、1981年、ららぽーとに衣替えとなった。衣替えには4年を要しているが、その間にも旧センターに隣接して、流水プールであるゴールデンビーチが夏期に営業するなど、何も無かったわけではなく、この循環線も継続された。
これとは別に、1969年に若松町団地線(センター競馬場駅(現・船橋競馬場駅) - 若松団地(南船橋駅の近く、開業当時は若松町団地と呼んでいた))という路線が開通した。この当時は京葉線が無く、若松(町)団地には鉄道駅へのアクセス手段としてバス路線が必要だった。その後、前述のゴールデンビーチが閉鎖された頃にゴールデンビーチ循環線とこの若松団地線が統合されることとなり、さらに市内線(西船橋駅 - 花輪車庫、当時)とも統合して西船橋駅 - 船橋駅 - 海老川 - センター事務所前(現・ららぽーと) - 若松団地という往復とも海老川を経由する路線になった。その際、湊町一丁目 - 競馬場間にセンター競馬場駅入口停留所が新設された(その後、同駅折返場を発着する路線バスが無くなったため、現在、この停留所は船橋競馬場駅と改称されている。)。その後、ららぽーとが開業し、船橋駅 - ららぽーとの臨時バスが運行されるようになった。センター競馬場駅 - ららぽーと間でも無料バスの運行が開始された。これにより、センター競馬場駅 - 若松団地線は廃止された。
ららぽーとの開業当初は今ほど道路も混雑していなかったために運行本数も多く、休日は臨時直通バスが多数出ていた。しかし、年を追う毎に、ららぽーとへは自家用車で訪れる客が増えてきた。また、国道14号線および船橋競馬場駅 - ららぽーと間の道路も渋滞が激しくなり、定時運行は困難になってきた。その後、大半の便を往復とも海老川経由に変更する等の改善策を図ってきたが、乗客の減少は止まらず、減便となった。
なお市内線のところでも触れたが、現在は船橋駅を境に再び分割されている。また、京葉線開業により南船橋駅が開業したために、この路線の若松団地側はこの駅を経由するようになったが、若松団地と南船橋駅は目と鼻の距離であるために、駅までに短縮された。なお、現在は南船橋駅 - ららぽーと間にも無料バスがある。
2012年11月16日、路線名を南船橋線に改称した上で京成バスシステムに移管された。
2015年3月30日、出入庫便として南船11系統(南船橋栄町線)が新設された
(平日:本社営業所発3便・南船橋駅発2便、休日:本社営業所発2便・南船橋駅発2便)。
かつては大久保線の一部であったが、市内線同様路線のほぼ全区間が混雑区間であり定時運行に難があることから分離された。船橋営業所花輪車庫時代より中型車により運行されており、時折小型車も入ることがあった。
柏井線は下総中山駅から柏井地区および市営霊園に至る路線である。朝夕のみ西船橋駅発着便があり、昼間のみ市営霊園を経て保健医療福祉センターまで乗り入れる。なお、船橋法典駅周辺で一方通行路を走行する関係で、下総中山駅方向行きが同駅周辺を一周するルートをたどる。この船橋法典駅周辺では狭隘な交差点を鋭角に左折する箇所があるため全長7m級の小型バスで運行されている。2004年11月より2009年3月まで、全区間が、この路線の独自区間となっており特徴の一つに挙げられる。
開通は古く戦前にさかのぼり、国鉄(現・JR東日本)の中山駅(駅名は下総中山だが、京成の停留所名は「中山駅」)を起点として大野(詳細不明)まで至っていた路線を京成が買収した。その後、大町まで延長もされた。戦後になると、柏井から北側(今の柏井四丁目方面)に分岐して東武鎌ヶ谷駅に至る鎌ヶ谷線が開通し、二本立てとなった。しかし、柏井四丁目 - 東武鎌ヶ谷駅間は結局廃止となり。市営霊園への路線の付け替えという形で短縮されることとなった。なお、京成五十五年史の路線一覧(1966年)では鎌ヶ谷線が存在しているので、短縮はそのあとである(市川市霊園の開設は1962年10月)。
長らく市川営業所が担当してきたが、2008年に船橋営業所に移管された。
2004年のダイヤ改正で減便された。しかし地元団体から増便運動があったことから、京成バス及び市川市も含めた検討会が行われ、この路線の再編案が検討された[5]。その結果、2009年4月1日から一部ルートを変更し増便を行うこととなった。
2012年12月23日、京成バスシステムに移管された。移管当時現在では唯一元市川営業所の一般路線となっている。
中山競馬場線は、土日祝日の中山競馬場及び東京競馬場でのレース開催日のみ運行される不定期路線バスで、ちばレインボーバスが運行する白井線の増発便扱いとなる。通常はちばレインボーバス船尾車庫とちばシティバスのみの運行で、有馬記念開催時のみ京成バスシステムも運行する。
旧・東京シャトル。2020年(令和2年)2月1日より「THEアクセス成田」(ビィー・トランセホールディングス、JRバス関東)と統合、「エアポートバス東京・成田」として運行。
京成バスの貸切・特定バスは、以前京成バス船橋高速貸切センター(現・新習志野高速営業所)にて運行されていたが、京成バスで運用されていた千葉県内の貸切・特定バスの大部分は当社に移管された。
鴨川小湊温泉シャトルバスは、京成トラベルサービス・京成バスシステム・鴨川小湊温泉シャトルバス協議会が企画・運行しているツアーバスである。
2005年2月11日、平成の大合併により旧・鴨川市と天津小湊町が合併し、新・鴨川市が誕生した事を記念し、東京都港区の浜松町バスターミナルと鴨川・小湊地区を1日1往復の運行を開始した[6]。 形式上は鴨川小湊温泉シャトルバス協議会が、観光バスをチャーターし、東京都内から鴨川市まで旅行客を輸送する形式を取っているが、事実上は京成トラベルサービスが旅行代理店業の役割をこなし、旅客運賃を収受している他、鴨川市も国庫支出金のうち地域活性化・地域住民生活等緊急支援事業交付金を活用し、運行のサポートを行っている[7]。
また、開設以来ツアーバスでありながら一般路線バスの停留所を利用して運行している非常に稀有な例である。
【往路】
浜松町バスターミナル → <東京湾アクアライン> → 海ほたるPA → <館山自動車道 → 国道128号線> → 鴨川潮騒市場 → 鴨川グランドホテル → 鴨川シーワールド → 宿中屋 → ホテルグリーンプラザ鴨川 → 鴨川ホテル三日月(現:三日月シーパークホテル安房鴨川) → 小湊ウオポート
【復路】 小湊ウオポート → <国道128号線> → 鴨川ホテル三日月 → ホテルグリーンプラザ鴨川 → 宿中屋 → 鴨川シーワールド → 鴨川グランドホテル → 鴨川潮騒市場 → 房総四季の蔵 → <館山自動車道 → 東京湾アクアライン> → 東京駅八重洲口
京成バスシステムとして初の新規開業路線。また、現在唯一の京成バスからの移管ではない独自路線であった。『第一中学校 - 津田沼駅 - 谷津小学校』間は京成バス津71・津72系統との共用区間となっていた。 2024年11月10日の運行をもって、路線が廃止される事に。
いすゞ自動車製・日野自動車製・三菱ふそうトラック・バス製の路線型・観光型・送迎用車両が配置されている。自社発注車のほか、京成バスからの移籍車も多く、京成バスの古参車が転入してくることもある。自社発注車は希望ナンバーで取得している。
新塗装は白色地で「K」の文字をイメージして青色・赤色が入るもの(京成バスのリムジン車新塗装と同様)で、青色・赤色にも細く白色帯が入るほか、京成バス所属車との区別のため「KBS」と書かれたロゴも貼り付けされている。また観光型については、正面の社名灯表記が自社発注車は「京成」、移籍車は「京成観光」となっている。
京成バスから引き継いだ各一般路線で使用する一般路線車は、かつての京成バス船橋営業所花輪車庫と同じく日野自動車製の車両が主力である。また、同車庫からの各路線の移管時も同様に一部の車両が移籍している。
京成バスシステムは車両番号を、会社独自の番号で管理しており、『KS - 〇〇〇〇』という形式で統一されている。〇〇〇〇の部分には4桁の数字が表記され、千の位には使用用途が、百の位には車両メーカーが判るようになっている[12]。また、使用目的の変更により千の位は変更されることがあるが、下3桁が変更される事はなく、フロントガラスにも下3桁が掲示されている。 下3桁の表記は京成バスと同一方式であり、京成バスからの移籍車両は一部を除き、京成バス時代と同じ社号を割り振られている。
千の位 | 百の位 | |
---|---|---|
1 | 路線バス(高速路線バス含む) | いすゞ自動車製 |
2 | 特定バス(2017年現在は在籍なし) | |
3 | 未使用 | 三菱ふそうトラック・バス製 |
4 | 日野自動車製 | |
5 | ||
6 | 貸切観光バス | 三菱ふそうトラック・バス製 |
7 | 貸切送迎バス | 日産ディーゼル工業(現・UDトラックス)製 |
8 | 未使用 | 日野自動車製 |
9 | 未使用 |
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