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日本の漫画『ドラえもん』に登場する架空の人物 ウィキペディアから
野比 のび太(のび のびた)は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場する架空の少年。
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以下は、特記のない限り漫画における設定について記述する。「〜巻」は特記のない限りてんとう虫コミックスでの収録巻。アニメに関する細かな事柄は「#アニメ」内に記述する。
勉強もスポーツも苦手で、何をしてもさえない少年。漫画『ドラえもん』は、のび太の不幸な運命を変えるために、22世紀から、のび太の孫の孫・セワシとドラえもんが現代を訪れたことから始まる。
宿題やおつかいなどの困りごとがあったり、ジャイアンとスネ夫にいじめられるなどのトラブルに巻き込まれたりするとドラえもんに泣きつき、未来の便利な道具(ひみつ道具)を出してもらい解決しようとするが、調子に乗って結果的に失敗することが多い。
とはいえ悪乗りさえしなければ基本は人並みの常識と良心の持ち主でありドラえもんも含めた彼以外を軸とする回などでは至極まともなツッコミをいれることも非常に多い。
大長編漫画(および映画の長編作品)では時折勇敢な少年として描かれる。大長編漫画『のび太と銀河超特急』内にはスネ夫が「のび太……、大長編になると、かっこいいことをいう」という台詞を言う場面がある。
作者の藤本は「ぼく自身が野比のび太」「感情移入して描ける」と講演で語っている。藤本はのび太と同様に運動が不得意で、成績はのび太ほど悪くはなく小学校の頃はそこそこだったが、高校卒業時にはビリから数えた方が早いというところまで落ち込んだという[1]。
一人称は「ぼく」。高校生時は「おれ」[2]。
8月7日生まれ。
この設定は1972年7月に発売された『小学四年生』8月号掲載の漫画「ぼくの生まれた日」にて初登場した(生年の詳細は#誕生年または「ぼくの生まれた日」を参照)。
約半年前(1971年12月末)に発売された1972年2月号の「のび太のおよめさん」ではのび太の誕生会の様子が描かれているが、皆、長袖を着用している。いずれも作品が掲載された号の月表示に合わせた季節となっている。
丸顔に大きな丸眼鏡をかけている。「どうしてぼくの顔は、まんがみたいなんだろ。」と嘆く場面が描かれている[7]。 作中に登場する野比家代々の先祖の少年時代の顔は、皆のび太に似ている[8]。25年後ののび太はのび助似の風貌になり、眼鏡をかけていない(近眼が治ったため)[9]。
就寝中に目を覚ました直後などには、眼が「3」のような形をしていることがある(いわゆる「寝ぼけまなこ」の状態。
連載初期においては鼻が尖っており、未来の姿(青年以降)では特に鼻の尖り具合が目立つ風貌で描かれていた(青年以降ののび太の顔は、連載初期と中期以降で大きく異なる)。
幼児期までは一切眼鏡をかけておらず、眼鏡をかけ始めたのは小学校に上がってからである。
背丈は平均的な高さで、ジャイアンより低く、スネ夫より高い。ドラえもんと比較した場合の身長は、話によって異なる(#年齢と学年を参照)。
平均的な体格だがやや痩せ気味。3巻「ぼくを、ぼくの先生に」に登場する高校生ののび太はやや太っているが、33巻「ガッコー仮面登場」の高校生ののび太は平均的な体格である。結婚前ののび太は平均的な体格で描かれているが[10]、45年後ののび太はやや恰幅のいい体格で描かれている[11]。
体力と知能が「小学二年生ていど」と判定される場面が描かれている(#人生やりなおし機を参照)。
運動能力は極めて低くけんかにも弱い[56]。 ドラえもんの道具「正かく確グラフ」による「力もち」の計測結果は3マス分(ジャイアンは10マス分)である[46]。 ジャイアンとスネ夫に「運動神経ゼロ」とバカにされ[57]、スタミナもなく、学校の体育のマラソンでものび太一人だけがバテて遅れる[58]。そんな短所を積極的に努力して改善する場面は少なく、ドラえもんに運動が上手くなる道具をねだってばかりいる[59]。 射撃と、それに伴うアクションは得意(#射撃を参照)。
昼寝が得意。
6巻「夜の世界の王さまだ!」の冒頭ではのび太自身が、学校から帰って疲れているからと眠り、友達と遊んでまた疲れて眠り、夕食が終わるとテレビを見て終わる頃にはがっくりして眠るという話を自ら語っている。続けて「ぼくはねすぎる。24時間の半分、ねてる。」とも語っている。
7巻「小人ロボット」では、目を閉じて「一、二、三……。グウ。」と数を3つ数えるだけで眠れる様子が描かれている。
30巻「ねむりの天才のび太」では、立った姿勢から0.93秒で横になって座布団を枕に眠りにつくことが可能な様子が描かれている。もしもボックスで作った「ねむればねむるほどえらいという世界」では、この速さはオリンピックのいねむり種目に日本代表として大活躍が期待できるほど。
あまりに昼寝をしすぎるとさすがに目がさえて眠ることができなくなることもあり、そんな時はしかたなく勉強やテレビを見たり街中を散歩したりすることもある[65]。
連載が進むうちに、射撃が得意という場面が多く描かれるようになった。驚異的な命中精度と早撃ちの技術を持つ。
「おどるチョウ」「ギャラクシー」「ほうき星」などの自作技を長期間かけて考案するほど、あやとりに入れ込んでいる。ただしあやとりが好きなのは、こよなく愛しているというよりも「金もかからず、疲れず、腹も減らないから」とのこと[67]。
「家元かんばん」であやとりの家元になったところ、家一杯になるほどの弟子が来たことがある。
基本的にはこの特技の評判は高くなく、ジャイアンやスネ夫をはじめとする友人に馬鹿にされる場面、父ののび助から「男の子らしくない遊び」、母の玉子から「何の役にも立たない」と言われる場面、友人たちに披露しようとするもすぐに退散される場面などが描かれている。
2巻「ロボ子が愛してる」にて、ピーナッツを連続で空中に放り投げ、すべて口で受け止めるという特技が描かれている(作中に「たったひとつとくいなことがあった」というのび太の台詞がある)。友人たちの受けは今ひとつだった。
漫画やアニメについては、高学年向けや大人向けの作品、少女漫画や少女アニメであっても分け隔てなく親しみ、造詣も深いようである。「ぼくがおもしろいと思ったマンガは必ずヒットする」と自分の審美眼に自信を持っている。本人だけでなく他人からも漫画評論の目利きも見込まれていて、ジャイアンがジャイ子の漫画の批評をのび太に求めたこともあった[68]。だが、本人は絵も下手で漫画を描く才能もまったく持っておらず、ドラえもんの道具で自身の作品を掲載したマンガ雑誌を制作した時は誰にも見向きもされず[69]、スネ夫たちに張り合ってアニメを自作した際もアニメーカーを使うことでドラえもんに制作を丸投げしてしまっていた[70]。
下記の回において、セワシ、ドラえもんからの口頭説明などによりのび太が知った未来を記す。のび太は一貫して眼鏡を着用している。
ドラえもんが来て現代ののび太が変化したことで、その未来も大きく変化した。その変化が最も大きく描かれた「のび太のおよめさん」(1971年12月発表)以降に描かれたのび太の未来を以下に記す。あくまでもその回の時点でタイムマシンなどで確認されたのび太の未来であり、確定した未来ではない。「毎日の小さな努力のつみかさね」により歴史は作られ、運命は常に変わり続けている[73]。
以下、★印はアニメのみのキャラクター、または藤本による漫画には登場しない名前。
のび太の子孫と、その家族を記す。
野比家 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび作 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび平の父★ | のび平の母★ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび平★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび左エ門 | のびろべえ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび作 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
○ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
○ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび吉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
片岡家 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
おじいちゃん | おばあちゃん | 玉子の父 | 玉子の母 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
妹 | 数人の弟 (のび郎、 ムナシ、 月賦、 柿) | のび助 | 玉子 | 玉夫 | 兄 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび太 | 源静香 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
妻 | ノビスケ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のび太の孫 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
セワシの父 | セワシの母 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
セワシ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
連載当時では平均的な木造モルタル2階建ての一軒家で、借家[86]。原作の初期は家賃が度々値上げされ[87]、玉子がのび助に禁煙するように訴えたりのび太の小遣いを減らそうとしたりする場面が見られた[88]。窓は木製。庭に物置が置かれている。間取りは4LDK。1階に居間として使っている和室、応接セットと鉢植えのヤシがある応接室、のび助夫妻の寝室として使っている和室、2階にのび太の自室である和室、この向かいにもう1つ和室がある。この土地は値上がりが激しく、2、3メートル四方が100万円ほどする。のび太の部屋は畳敷きの和室で、のび太の机は東向き[89]。大きさは6畳[90]。
24巻「虹谷ユメ子さん」(1981年)に登場するのび太宛の手紙の封筒には「東京都練馬区月見台」という住所が記されている。郵便番号は「176」で下2桁は空欄[注 32]。
また、27巻「ポラマップスコープとポラマップ地図」(1981年)には、後楽園球場から西北西が野比家の近所であることが描かれている(練馬区の方向と一致する)。
なお、2024年9月28日放送「実用ミニカーセット」では最寄りランプが首都高速道路2号目黒線天現寺出入口であることが描かれている。
連載や放送が長期に渡っているため、時代に沿った家電が設置されている。2巻「タイムふろしき」(1970年)には白黒テレビが描かれている(当時の白黒テレビの普及率はカラーテレビの2倍)。 44巻「季節カンヅメ」(1978年)には中古のクーラーが描かれている。 テレビやクーラーはしばしば壊れる回が存在する。
電話機は連載開始当初から長らく黒電話だったが、大長編『のび太と夢幻三剣士』(1993年)にてコードレスのボタン式電話機(アンテナ付でコードがない受話器と、ボタンが並んだ本体)が描かれている。45巻「ガラパ星からきた男」(1994年)にはコードありのボタン式電話機(受話器とボタンが並んだ本体)が描かれている。
捨て犬や猫などを放っておけず、動物の方からもよく懐かれ、犬[注 35]やネコ[104][注 36]の他、アリ[105]や幼木[106]、恐竜[107]、ゾウ[108]、ライオン[109]、タンポポ[110]、果ては石ころ[111]や掃除機[112]台風[113]、雪(雪の精霊)[114]や山(学校の裏山の心)[115]にまで慕われたこともあった。また、絶滅寸前のニホンオオカミを救ったり[116]絶滅動物のための島を作ったりし[117]、『ドラえもん のび太と雲の王国』ではこれらの行動が結果として地球を救うことにも繋がった。
「台風」[113]や「雪の精」[114]など、のび太を深く慕うあまり、自身の存在と引き換えにしてでものび太を守ろうとするキャラクターも複数描かれている。
歯医者、注射[118]、薬[119]が嫌いという場面が描かれている(大量の錠剤を一度に飲む場面も多く描かれている[120][121][122][123])。
26巻「地震なまず」(1980年)では地震が苦手な様子が描かれたが、34巻「地震訓練ペーパー」(1984年)では道具の力で訓練したことで震度7でも平然としていられるほどの耐性を身に付けた。雷も苦手だったが、道具による訓練で克服している[124]。
漫画では、野比家が外食をするシーンはほとんど描かれないが、出前を取ることは多い[125][126]。また、玉子がごちそうを奮発する[127] ことがあり、またのび太もその腕前を評価している[128][129]。大長編ではカレーライス[130]、お子様ランチ[131]など、子供らしい料理を注文している。江戸時代での生活を試みた際には、粟のおかゆを不味く感じ、また菜っ葉の汁や漬物との食べ合わせから、カレーライスやハンバーグを懐かしむ様子も見られた。
また、太田はアニメ第2作1期でセワシ、第2作1期の小原は第1作では野比玉子の声とそれぞれ別々の役柄で出演している。なお、丸山は小原が映画版『未来少年コナン』の収録中に声帯を損傷し、二週間にわたって治療に専念した関係で代役を務め、代役を担当した回(1979年7月23日 - 7月28日放送分の第97話〜第102話)はビデオには未収録となっている(2009年発売のDVD『ドラえもん タイムマシンBOX 1979』でソフト化された)。吹き替えに関しては1987年に放送された「タイムカプセル」「タイムワープリール」では橋本晃一が担当、1989年の映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』以降からは広森信吾が担当していたが、1995年ごろから未来ののび太が登場する機会が減ったために広森信吾がのび太として出演することはなかった。代わって登場したのが大川透だが、レギュラー通常放送の最後の一回のみの出演である。
なお、末期には『のび太の結婚前夜』が映画化された影響で大人ののび太を登場させる必要があったために、それまでのアニメ版のデザインをほぼ踏襲したメガネをかけたスタイルで大人ののび太が登場したが、このときは広森ではなく、小原が声をやや太めにして演じ別けていた。広森担当の大人のび太が登場する作品は比較的ソフト化されているものが多く、映画としては『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』が唯一で、ほかにドラえもんの特番として放送された「雪山のプレゼント」「無人島はボクの島」「家庭科エプロン」がある。
第2作2期で『のび太の結婚前夜』が放送(2011年3月18日)されたときも小原同様、大原が演じ分けた。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
アニメでの設定や描写などについて述べる。
この節の加筆が望まれています。 |
藤本以外の作者による漫画作品における事項を記す。
中国語圏の訳名は「野比大雄」または、「野比康夫」、「野比大宝」の3つが存在し、映画の名前をつけるときなどは「映画哆啦A夢 大雄的人魚大海戦」(日本語表記:映画ドラえもん のび太の人魚大海戦)のように、「大雄」が多く用いられる。 韓国語版では「ノ・ジング(노진구)」という訳名。 英語版では「NOBY(ノビー)」の愛称で呼ばれている。
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