倍賞美津子

日本の女優 (1946-) ウィキペディアから

倍賞美津子

倍賞 美津子(ばいしょう みつこ、1946年昭和21年〉11月22日 - )は、日本女優歌手茨城県出身。事務所はロータス・ルーツ

概要 ばいしょう みつこ 倍賞 美津子, 生年月日 ...
ばいしょう みつこ
倍賞 美津子
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中日新聞』1966年1月25日付夕刊より
生年月日 (1946-11-22) 1946年11月22日(78歳)
出身地 日本茨城県[1]
職業 女優歌手
ジャンル 映画・テレビドラマ・舞台
活動期間 1967年 -
配偶者 アントニオ猪木1971年 - 1988年
著名な家族 倍賞節子(実姉)
倍賞千恵子(実姉)
倍賞明(実兄)
倍賞鉄夫(実弟)
サイモン猪木(元娘婿)
猪木寛子(娘)
小六禮次郎(義兄)
事務所 ロータス・ルーツ
公式サイト MITSUKO BAISHO OFFICIAL SITE
主な作品
映画
復讐するは我にあり[1]
影武者』/『陽暉楼
楢山節考』(1983年)
恋文』/『』/『うなぎ
テレビドラマ
3年B組金八先生』/『瑠璃の島
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
龍馬伝』/『梅ちゃん先生
半沢直樹』/『下町ロケット』シリーズ
ブラックペアン[1]
受賞
日本アカデミー賞
最優秀主演女優賞
1986年生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文』『友よ、静かに瞑れ
最優秀助演女優賞
1998年うなぎ
優秀助演女優賞
1980年復讐するは我にあり
1984年陽暉楼』『楢山節考
2003年OUT
ブルーリボン賞
その他の賞
キネマ旬報ベスト・テン
主演女優賞
1986年生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文
助演女優賞
1998年東京夜曲』『うなぎ
毎日映画コンクール
女優主演賞
1986年『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文』
女優助演賞
1998年『東京夜曲』『うなぎ』
報知映画賞
主演女優賞
1985年『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文』
助演女優賞
1983年『陽暉楼』ほか
1997年『東京夜曲』『うなぎ』
高崎映画祭
最優秀主演女優賞
1986年『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』
2004年ニワトリはハダシだ
日刊スポーツ映画大賞
助演女優賞
1998年秘祭』『ラブ・レター』ほか
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来歴・人物

要約
視点

5人兄弟姉妹の三女(姉2人と兄と弟がいる4番目)として誕生する。疎開先の茨城県で生まれ[2]、4歳のとき[2]東京都北区滝野川に戻り[2]北区立紅葉中学校卒業[1]後、1962年松竹音楽舞踊学校に入学した。小中学校の同級生に落語家の三代目柳家権太楼がいる。

1965年3月、松竹音楽舞踊学校を卒業。同年、松竹歌劇団に第18期生として入団。学校生時代の舞台実習を経て、同年、グランドレビュー「東京踊り」でデビュー。同年、SKD新人賞と奨励賞を受賞した。浅草国際劇場を中心に歌とダンスで活動を始め、舞台ではジリオラ・チンクェッティの「ナポリは恋人」やフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」を歌った[3]

1966年1月、クラウンに入社[3]。同年4月、シングル「でも好きだった」で歌手デビュー。

1967年、『純情二重奏』で実姉の倍賞千恵子と異母姉妹を演じ映画デビューを果たす。1969年五社英雄監督の『人斬り』で京都市民映画祭の新人賞を受賞する。その後は松竹に入社しデビュー作の『喜劇・女は度胸』以来、森﨑東監督の作品に出演を続け、看板女優の一人となった。『人生劇場』に出演。

1971年プロレスラーアントニオ猪木と結婚し、当時1億円の結婚式で話題になった[4][5]新日本プロレスの旗揚げ戦時には宣伝カーのナレーションを吹き込んだり[5]豊登道春が紹介した融資先に自身が行ったことで1000万円を融資してもらえたりと、新日本プロレスの旗揚げには倍賞の貢献があった。1976年のパキスタン遠征に帯同したのは印象的であり、試合で猪木がアクラム・ペールワンに勝利し、ペールワンの肩を折ったことで暴動が起きかねなかった状況に対して倍賞は「新間さん、私はいいからアントンを頼むわ。」と、冷静な対応をしたと伝わる[6][5]

1974年、娘を出産[7]

1979年今村昌平監督の『復讐するは我にあり』では三國連太郎との濡れ場でヌードシーンを披露[8]。この作品でブルーリボン助演女優賞を受賞して女優としての地位を確立する[1]。庶民的な姉の千恵子とは異なり、都会的な女の情念を表現し独自の世界観を切り開いた[1]。今村監督作品をはじめ、黒澤明監督作品や五社監督作品に多く起用された。

1985年、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『恋文』の演技で国内の映画賞を総なめにする。

1988年、猪木と離婚。離婚の原因については猪木の不倫騒動であり、倍賞もその後、『ショーケン』こと歌手で俳優の萩原健一との熱愛[1]が報じられた[5]。元新日本プロレス社長のサイモン猪木は、実娘でミュージカルアニー』でアニー役を演じた元女優の猪木寛子の元夫である(娘婿)。弟の倍賞鉄夫(2017年8月8日逝去)も長年新日本プロレスでリングアナを務め、後に猪木事務所の社長に就いた。

1997年4月、直腸がんが発覚し入院。直腸を全摘し、人工肛門を装着したことを公表する[9]。同時期に出演していた『ギフト』は一時降板したが、最終話に再び登場した。

2002年、『OUT』などの演技で田中絹代賞を受賞する。2003年5月の『新日本プロレス30周年記念東京ドーム大会』にサプライズゲストとして現れ、元夫の猪木とともに「1、2、3、ダー!」を披露した[5]

エピソード

  • 2014年(平成26年)、『キネマ旬報』発表の「オールタイム・ベスト日本映画男優・女優」女優部門で第11位となった [10]
  • 新日本プロレス旗揚げ戦(1972年3月6日/東京都大田区体育館)で、倍賞が自ら宣伝カーのナレーションを担当したことや、1976年に行われたアントニオ猪木vsモハメド・アリ戦の時に、記者会見で猪木が着用した紋付袴の着付けを自分が行った、などと言ったことがあった[11]
  • 1990年頃に六本木5丁目今はなきビルの2階で居酒屋ばいしょうを経営していた。[要出典]
  • 2005年に漫画家の青山剛昌と声優の高山みなみが結婚した際は後見人を務めた。
  • 落語家の柳家権太楼とは幼なじみで、小学校と中学校が同じである。[要出典]
  • アントニオ猪木の誕生日パーティーの際、頭からリボンを垂らして玄関から飛び出し「私がプレゼント!」と叫び、猪木を驚かせたこともある。[要出典]
  • 3年B組金八先生』では、主人公・坂本金八(武田鉄矢)の同僚の養護教諭・天路里美(通称・アマゾネス)役で第1、第2シリーズに出演。第2シリーズ終了後に金八と結婚する設定になっているが、第4シリーズ開始前に里美は死去した設定になった為、以降は坂本家に飾られる遺影として出演していた(死去の設定後の作品では声の出演で2度登場)。
  • シワを隠すことはなく、自身の刻んできた喜びや悲しみなどの人生の体験がシワに刻まれるということで、それが自身の年輪だと語り、それを否定することは自分の人生を否定することにも繋がると『婦人公論』のインタビューで語っている[8]

出演

テレビドラマ

映画

バラエティ

CM

配信ドラマ

その他

ディスコグラフィ

要約
視点

シングル

さらに見る #, 発売日 ...
#発売日A/B面タイトル作詞作曲編曲規格品番
クラウン
1 1966年
4月
A面でも好きだった 南沢純三 小杉仁三 CW-468
B面ハートは泣き虫
2 1966年
6月
A面知らず知らずに 星野哲郎 CW-492
B面嘘つきピアノ
3 1966年
8月
A面今そこにいるあなた南沢純三 鏑木創 CW-527
B面水のダンス 星野哲郎
4 1966年
9月
A面あなたに愛をこめて 関野幾生植原道雄 CW-557
B面カトレアの雨鏑木創
5A面とてもとてもしあわせ 南沢純三 鏑木創 CW-567
B面たそがれの街で逢いたい
61967年
3月1日
B面
[注釈 3]
世界の国からこんにちは島田陽子中村八大山屋清CW-630
7 1967年
4月
A面夜のピアノ 星野哲郎 鏑木創 CW-632
B面恋を抱いて中川博之植原道雄
8 1967年
7月
A面愛の荒野吉岡治 いずみたく CW-696
B面夜のバラード-
9 1967年
9月
A面おばこ天使のうた[注釈 4]藤原陽子 中川博之 小杉仁三 CW-722
B面光を求めて木村伸
10 1967年
11月
A面時計をとめてなかにし礼R.Cantoral萩敏郎 CW-739
B面うわさ水沢圭吾有馬美也子小杉仁三
11 1968年
3月
A面悲しみに逢いたい 星野哲郎 関野幾生 小松謙男 CW-788
B面なにもしない
12 1968年
11月
A面星屑の夜 岩谷時子 いずみたく 大柿隆 CW-881
B面愛の湖
13 1969年
6月
A面恋の芽ばえ 上野冷二 森一 CW-939
B面耳を噛まずに
14 1969年
11月
A面枯葉の街水沢圭吾M.Nascimbene高橋五郎 CW-1009
B面愛あるかぎり岩谷時子いずみたく 大柿隆
15 1970年
4月
A面抱擁 勝沼久 米山正夫 CW-1039
B面古い傷あと
16 1970年
10月
A面長崎出島物語豊島トイ 湯野カオル CW-1099
B面ラテン長崎港町長崎八代
17 1971年
3月
A面さよなら山上路夫J.Revaux高橋五郎 CW-1124
B面凍った花星野哲郎さわはじめ土持城夫
18 1971年
11月
A面期待安井かずみみずかみはじめ高見弘 CW-1201
B面蒼い真珠の雨外輪陽子 小野崎孝輔
19 1972年
4月
A面最後のわがまま 千家和也 笠井幹男 林一 CW-1228
B面忘れかけた想い出だけど
20 1972年
11月
A面せめてもう五分 ちあき哲也 北原じゅん 柳田六合雄 CW-1292
B面さよならの女
ポリドール
21 1975年
8月
A面煙草のけむり 水木かおる 三木たかし DR-1963
B面星を見てごらん
東芝EMI
22 1977年
11月20日
A面炎のファイター- M.Masser 直居隆雄 TP-10341
B面いつも一緒になかにし礼
CBS・ソニー
23 1985年
11月21日
A面今夜はいい気分 鈴木直哉竜崎孝路 07SH-1719
B面MI・TSU・KO三浦徳子真野真野松井忠重
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アルバム

さらに見る 発売日, 規格 ...
発売日 規格 規格品番 アルバム
クラウンレコード
1969年8月10日 LP GW-5086 恋の芽ばえ—倍賞美津子 夜のムードをうたう

Side A:

  1. 恋の芽ばえ
  2. 愛あるかぎり
  3. 時計をとめて
  4. 誘惑
  5. 今日でお別れ
  6. 夜のピアノ

Side B:

  1. つめ
  2. 耳を噛まずに
  3. 別離
  4. ベッドで煙草を吸わないで
  5. あなたの匂い
  6. 煙草のけむり
2007年2月3日 CD BRIDGE-085
CBSソニー
1985年 LP 28AH-1947 MI・TSU・KOいろ

Side A:

  1. MI・TSU・KO
  2. スロー・ダンサー
  3. ちょっと夢
  4. 夕暮れに恋して
  5. いい男・いい女の夜

Side B:

  1. 今夜はいい気分
  2. 大人のふりして
  3. 夢窓女(ゆめマドンナ)
  4. Double Talk
  5. カドレア
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タイアップ曲

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楽曲タイアップ
1966年水のダンスSKD「夏のおどり」テーマソング
1967年愛の荒野TBSラジオ夜のバラード」主題歌
1971年凍った花フジテレビ系テレビドラマ「凍った花」主題歌
1985年今夜はいい気分薩摩酒造「さつま白波」CMソング
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脚注

外部リンク

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