かっぱ寿司
日本の回転寿司チェーン ウィキペディアから
日本の回転寿司チェーン ウィキペディアから
かっぱ寿司(かっぱずし)は、カッパ・クリエイト株式会社が運営する回転寿司チェーンである[2]。コロワイドグループに属する。本項では運営会社のカッパ・クリエイト(初代および2代)についても記述する。
本社が入居する横浜ランドマークタワー | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒220-8112 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号 横浜ランドマークタワー12F 北緯35度27分16.5秒 東経139度37分53.3秒 |
設立 |
1981年(昭和56年)11月21日 (1973年(昭和48年)8月創業) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 7030001001979 |
事業内容 | 飲食店経営、食品加工・販売、保険代理業など |
代表者 | 代表取締役社長 山角豪 |
資本金 | 1億円(2024年3月31日現在) |
発行済株式総数 | 4941万4578株 |
売上高 |
連結:721億96百万円 単独:583億24百万円 (2024年3月期) |
営業利益 |
連結:16億93百万円 単独:16億27百万円 (2024年3月期) |
純利益 |
連結:13億96百万円 単独:13億63百万円 (2024年3月期) |
純資産 |
連結:101億08百万円 単独:97億11百万円 (2024年3月末日現在) |
総資産 |
連結:301億91百万円 単独:282億55百万円 (2024年3月末日現在) |
従業員数 | 連結898人(2023年3月末日現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 |
株式会社SPCカッパ(コロワイドの完全子会社) 50.56% (2023年3月31日現在) |
主要子会社 | こちらを参照 |
外部リンク | https://www.kappa-create.co.jp/ |
本社は神奈川県横浜市西区(コロワイド本社と同じ場所)に所在する。創業地は長野県長野市で、かつては長野県や埼玉県に本社を置いていた。
かっぱ寿司の名の由来は、1979年(昭和54年)に創業者の徳山淳和が長野市西和田1丁目で第1号店を開業した際、コンベアの回転では他の店と同じだと考え、水流で回していたことによる。その浮かぶ様が河童の皿に見えたことから名付けられた。また当初は水流を使用するため、薄いプラスチックの小皿ではなく寿司桶を回していた[3][4]。ただしこの創業時のエピソードと店名の由来については、カッパ・クリエイトの広報担当者は2018年4月26日のITmediaの取材に対し「そのように言われていることは認識しております(現時点では、事実かどうかは確認できません)」と回答している[5]。
1979年から回転寿司「かっぱ寿司」のチェーン展開を開始[5]、1996年に手打ちうどんの株式会社得得(とくとく)を子会社化[5]、1999年4月より「かっぱ寿司」の大型店を出店開始[5]。2003年には惣菜を扱う新業態として「かっぱ厨房」を開始[5]するなど、業容拡大を積極的に進めた[5]。一般の回転寿司店よりも店内を広く座席も多く取り、寿司を一皿108円均一(税込。開始当時は消費税施行前につき100円)で提供したことから経営が上向いた。1994年(平成6年)にはかっぱ寿司は回転寿司1位であったが[6]、スシロー、くら寿司、はま寿司といった競合他社が店舗オペレーションの機械化・IT化を図りつつ台頭してきたことにより首位の座を奪われ、競争の激しい回転寿司業界で「一人負け」の形となった[5]。かつては業界首位であったが[6]、2011年(平成23年)にスシローに抜かれ、その後はくら寿司、はま寿司にも抜かれ業界4位に転落。[要出典]
2014年(平成26年)にコロワイドに買収され、立て直しを図った[7]。その一因は2012年からの経営合理化による利益率向上のための原価率圧縮にあるとされ、「おいしくない」「ネタが小さい」などの悪評が広がり客足が遠のいたとされる。売上原価率では43.7%と低かった(2014年第二四半期。スシローが同時期48.3%)。後の2017年、4-6期には原価率を48.5%まで引き上げたものの、既存店の客数は減少を続けた[7]。
2013年11月29日、同業第5位である栃木県宇都宮市に本社を置く元気寿司と、早ければ来年度中に経営統合をすることを前提に業務提携すると発表[8][9]。また同日付で、筆頭株主であるコメ卸最大手である神明の藤尾益雄社長がカッパHDの代表取締役会長兼社長に、元気寿司社長である法師人尚史が社長執行役員に就任した[10]。
しかし、2014年10月2日の日本経済新聞に元気寿司との経営統合交渉を一度白紙に戻し、その上でコロワイドからの株式公開買付け(TOB)や第三者割当増資を受け、コロワイド傘下に収め経営を再建すると報じられた[11]。その背景としては、現在の両社の筆頭株主で統合を推進してきた神明ホールディングからの支援を受けている両社双方の経営統合交渉が思うように進まず、客足が伸び悩み、既存店売上が2014年6月以後、2013年の同月実績を下回る状態が続いていたことを挙げている[12]。その報道に対し同日カッパ・クリエイトホールディングス側は「決定した事実はない」としていたが[13]、同月27日に元気寿司との業務提携解消[14]および、神明ホールディングとの資本提携解消[15]。コロワイドの完全子会社のSPCカッパによるTOBに応じることを正式発表した[16]。同年12月4日に、SPCカッパによるTOBと第三者割当増資引受けの結果、コロワイドの連結子会社となった[17][18]。同月17日、代表取締役はコロワイド出身の五十嵐茂樹に交代した[19]。
2015年10月1日、中間持株会社となっていたカッパ・クリエイトホールディングス株式会社は、事業子会社のカッパ・クリエイト株式会社を吸収合併し[20]、カッパ・クリエイト株式会社に商号変更した[21]。
2017年6月には、平日午後2時から5時までの食べ放題を試験導入[22]、同年11月には一部店舗で寿司1皿50円(1貫)での提供を始めた[7][23]。
この節の一部(2018年以降の沿革に関わる部分)は更新が必要とされています。 この節には古い情報が掲載されています。編集の際に新しい情報を記事に反映させてください。反映後、このタグは除去してください。(2022年3月) |
現行店舗については、かっぱ寿司公式サイト「お店を探す」を参照。
出店地域は関東地方を中心に、東北地方・中部地方・近畿地方が中心であり、北海道・北陸3県と沖縄県には未出店である。四国には愛媛県や徳島県に数店舗あったが撤退した。、中国地方(かつては島根県にもあったが撤退した)、九州(かつては長崎県にも1店舗あったが2020年6月30日に閉店した。佐賀県、宮崎県、鹿児島県の3県は未出店。)では店舗数が少ない。[要出典]
以下の支払い方法が全店で利用可能。
コロワイドグループ入り後の2015年3月より、かっぱ寿司の新タイプ店舗として階層式の高速レーン「すし特急」対応店をオープンしている[25]。これは従来の寿司回転レーンを廃止して調理済みの寿司を流さず、全品を注文後に調理するタイプの店舗である[25]。既存店舗でも注文の比率が高まっていることから、新鮮な商品の提供により顧客満足度を高め、人件費や廃棄率の削減などコスト改善を図る[25]。また2階層以上の複数レーンによる提供で注文後の待ち時間を短縮するとともに、下段ではドリンクや椀物などの配膳を要する商品にも対応する[25]。同年7月より「すし特急」対応店をさらに増やすことを発表し、既存店舗についても改装を進めるとした[25]。
「すし特急」対応店では、注文した商品は「特急レーン」と呼ばれるレールの上を、新幹線型のトレイに乗せて客席まで運ばれる[25]。トレイのデザインは700系やN700系、E5系などを模している[25]。これは2013年に経営統合計画があったが撤回された元気寿司の「回転しない寿司」に類似したシステムで、「特急」の名称や新幹線型のトレイを用いる点も似ている。なお特急レーンの採用は元気寿司の方が早かった。[要出典]
新店舗やリニューアル店舗では、注文にタッチパネル方式を採用しており、各客席に設置されたタッチパネル端末を客が操作して注文する。会計の際には、会計専用ボタンもしくはタッチパネルに表示されている会計ボタンを押すことで、店員が皿の枚数を確認に来る。[要出典]
看板メニューは「サラダ軍艦」で、公式ホームページでもその旨紹介されている[26]。「サラダ軍艦のためにかっぱ寿司が存在する」とも言われるほどの人気メニューであり、特に創業地の長野県で人気がある[27][28]。フジテレビのバラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』でナインティナインの矢部浩之が開発したコンビーフを載せた軍艦巻「コンビーフ軍艦」を正式メニューとして採用した時期もあった。これは三俣店(群馬県前橋市三俣町)のオープン時に撮影され、オープン記念メニューとして販売された。寿司以外にも期間限定でデザート商品「オカレモン」も販売された。2018年6月頃、期間限定メニュー「復活‼︎懐かしのコンビーフ軍艦」の名称で再び販売された。[要出典]
2012年(平成24年)より、ミニストップとココストアの一部でかっぱ寿司とのコラボ商品が登場し、寿司を展開している弁当コーナーには専用のPOPも展開してた。かつてam/pmの関西地区フランチャイジーとして、カッパクリエイトが運営していたエーエム・ピーエム・関西でもかっぱ寿司とのコラボレーション商品が行われていたが、ファミリーマートへの経営統合による完全閉店により販売が終了していたが再開され、関西以外のファミリーマートでも販売している。なお、2016年10月にコーポレートロゴが変更された後も、かつてのロゴをそのまま使用している。[要出典]
2016年10月のコーポレートロゴ変更までCMなどにも登場していたキャラクターは、かっぱ谷に暮らす兄妹カッパ「カーくん」と「パー子ちゃん」。2008年7月からは、ぬいぐるみ、文房具、おもちゃなどのオリジナルグッズが誕生した。公式サイトのキャラクターコーナーには「おとうさん」「おかあさん」「りゅうじんさま」が登場する。[要出典]
コーポレートロゴ変更後はしばらく登場していなかったが、2018年2月16日にキャラクターの復活を発表。デザインは一新され、パー子ちゃんの体の色がピンク色になるなど大幅な変更が加えられた。デザイナーは「play set products」の中野シロウ[29][リンク切れ]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.