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秋元奈美による少女漫画(1990-1994) ウィキペディアから
『ミラクル☆ガールズ』(Miracle☆Girls)は、秋元奈美による少女漫画作またそれを原作にしたテレビアニメ、ゲーム作品。
ミラクル☆ガールズ | |
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ジャンル | 超能力、少女漫画 |
漫画 | |
作者 | 秋元奈美 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
発表期間 | 第1部1990年11月号 - 1991年6月号 第2部1991年9月号 - 1992年8月号 第3部1992年9月号 - 1994年3月号 |
巻数 | 全9巻 全9巻(なかよし60周年記念版) |
アニメ | |
監督 | 安濃高志( - 17話) ときたひろこ(30話 - ) |
シリーズ構成 | 小林弘利( - 29話) 渡辺麻実(30話 - ) |
キャラクターデザイン | 関根昌之 |
アニメーション制作 | 亜細亜堂(制作協力) |
製作 | ASATSU ジャパンタップス |
放送局 | 日本テレビ |
放送期間 | 1993年1月8日 - 12月24日 |
話数 | 全51話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
「なかよし」(講談社)に第1部1990年11月号 - 1991年6月号、第2部1991年9月号 - 1992年8月号、第3部1992年9月号 - 1994年3月号および別冊付録まで連載。単行本(講談社コミックスなかよし)全9巻。2015年、なかよし60周年記念で復刻された[1]。
連載当時の「なかよし」本誌では『美少女戦士セーラームーン』と2大連載の扱いであり、連載最終話となった号の別冊付録は『セーラームーン』の特別編との2冊だった。
日本テレビ系列で1993年に連続テレビアニメ番組として同年1月8日から12月24日まで金曜 17:00 - 17:30(日本時間。一部ネット局は1994年まで)に放送した。全51回。
※ テレビアニメ版については本項#テレビアニメの節で詳説。「登場人物」の節においてキャラクター名の下に記載した「声 - (名前)」は、テレビアニメにおける声の演者。
※双子の話にちなんで、双子である沖本富美代・美智代 (Dio) を起用したが、沖本姉妹は本業である舞台「ピーター・パン」出演のため途中交代した。また、主役の藤枝・永井は役柄と同じく当時高校生だった。
アニメ化された当時は概要で述べたとおり『セーラームーン』と並ぶ「なかよし」2大アニメとして製作された。製作には旭通信社、アニメーション制作は亜細亜堂とメインスポンサーだったタカラが共同出資[2]して設立されたジャパンタップス[3]が担当した。
アニメ版は諸般の事情から原作の第1部、第2部(中学生時代)からではなく第3部(高校生時代)からのスタートなったほか、第3部の一部もアニメ化されないままであった。放送中盤にはスタッフの一部が変更し、内容にも路線変更が施された。松永姉妹の身体(能力を除く)の入れ替わり、みかげの分身、幽霊を取り入れるなど殆どがオリジナル回となった。
初代監督には抽象的な独自演出で知られた安濃高志が就任し、シリーズ構成には少女アニメには珍しく実写ドラマや実写映画の脚本で著名な小林弘利が起用された。そのため前半は主題歌、サブタイトルからシナリオ、音楽、効果音に至るまで気象予報や神話、伝説、美しい風景や夜景、人間関係、人間の深層心理などを巧みに用いた幻想的かつ抽象的で透明感が溢れるような演出や描写が多かったのが特徴的で、この演出は一部の中高生や大人のファンから受け入れられて好評であった。しかし『セーラームーン』とは違って原作では中学生時代から始まるストーリーが高校生時代のみに大幅短縮されて中学生時代は回想シーン程度にしか登場しなかったうえ、上記の安濃の演出で放送内容やストーリー自体がかえって大人向けの難解なものになってしまったため、本来の視聴対象としていた「なかよし」愛読者の子供たちにはこれらのアレンジ演出があまり受け入れられなかったこともあり、視聴率に恵まれず関連商品の売れ行きも芳しくなかった。また、安濃自身の体調不良の悪化もあり、安濃はわずか17話を以て降板した。その後は後任が決まらず、18話から29話まで約3ヶ月間に渡って監督不在となり、本作の絵コンテや演出担当者などスタッフでアニメ監督経験のあった者がその都度、各話ごとに監督代行を務めるという形で制作が続けられた。30話から後任として『タッチ』や『YAWARA!』など青春系アニメの監督を手掛けて定評があったときたひろこが正式に二代目監督に就任し、この際にアニメのシリーズ構成も小林弘利からアニメ脚本家の渡辺麻実に交代した。このため本作はこの30話から51話までは第2部として本来の視聴対象者である子供向け番組として大きくリニューアルされた。
前半で使用された抽象的な水彩画が主体となっていたOP主題歌では、オープニングナレーションを追加したコミカルタッチのミュージカル風アニメーションの新曲に、ED主題歌も曲は同じだが実写から新規の書き下ろしアニメーションに一新するとともに、サブタイトル、シナリオ、音楽も安濃が手がけた前半の抽象的なイメージや表現を若干残しつつも大きく排除して路線を変更し、逆に明るくてコミカルな場面を多用した子供向けのシナリオやストーリーが多く制作された。アニメの前半と後半でサブタイトルの雰囲気が全く異なっているのはこのためである。
本作は神奈川県横浜市がモデルであり、作中では東急東横線や大倉山駅(アニメでは小倉山駅)周辺を中心に、背景に横浜みなとみらい21、横浜ランドマークタワー、よこはまコスモワールド(コスモクロック21)、臨港パーク(日本丸メモリアルパーク)、港の見える丘公園などが登場している。
放送枠については、前作『ママは小学4年生』までこの放送枠で制作を続けたサンライズから譲り受けたが、本作終了を以って金曜17時枠での新作放送は一旦終了し、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』(日本テレビの場合)などの再放送枠となったが、それまで月曜17:30分枠で放送されていた『それいけ!アンパンマン』が1996年10月から当枠に移動したことにより再開され、2000年9月まで継続された。
メディア媒体は本放送終了後にバップからVHS、LD(全13巻)が発売されているが、現在は全て廃盤になっており入手は非常に困難。なお後述にもあるが、前期のDioが出演していた実写版EDと『ミラクル✩ステーション』は版権の関係でVHS、LDでは全てカットされ、EDは後期のアニメーション版に差し替えられている。
本作を制作しアニメ版の著作を保有していたジャパンタップスが1995年に経営破綻して解散、消滅した事も影響してか、再放送が2010年代に入るまで一度も各局で行われなかった。現在の主流であるデジタルディスクメディア化(DVD化・Blu-ray化など)もされていない[4]が、放送終了から23年経った2016年、CS局・キッズステーションにて映像を高解像度化処理した「デジタルリマスターHD版」が本放送後はじめて同年11月から12月にかけて再放送された。なお、デジタルリマスターHD版の著作権クレジット表記は「秋元奈美・講談社/亜細亜堂」となっている。
話数 | サブタイトル | シナリオ | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 曇りのちみかげ | 小林弘利 | 小林常夫 | 安濃高志 | 大武正枝 | 1993年 1月8日 |
2 | 雨ときどきハイジャック | 大地丙太郎 | 畑良子 | 1月15日 | ||
3 | 風向きはロンドン | 佐々木和宏 | 海谷敏久 | 1月22日 | ||
4 | バーゲンタイフーン | 石塚智子 | 西村博之 | 大畑清隆 | 畑良子 | 1月29日 |
5 | みかげ一時ともみ | 丸尾みほ | 小林常夫 | 生野裕子 | 2月5日 | |
6 | エスパーびより | 小林弘利 | 木村哲 | 大武正枝 | 2月12日 | |
7 | 予知指数?%(アレレパーセント) | 静谷伊佐夫 | 高柳哲司 | 大畑清隆 | 畑良子 平岡正幸 | 2月19日 |
8 | ところにより 涙 | わぐりたかし | 佐々木和宏 | 海谷敏久 | 2月26日 | |
9 | ロッジの中の雪嵐 | 小林弘利 | 西村博之 | 川島宏 | 荻窪太郎 | 3月5日 |
10 | なだれ警報発令 | 小林常夫 | 生野裕子 | 3月12日 | ||
11 | 時の流れの注意報 | 丸尾みほ | 木村哲 | 大武正枝 | 3月19日 | |
12 | ともみの胸のつむじ風 | 石塚智子 | 佐藤卓哉 | 川田武範 | 藤田まり子 | 3月26日 |
13 | 謎の移動性恋気圧 | わぐりたかし | 大畑清隆 | 畑良子 平岡正幸 | 4月2日 | |
14 | マメ台風接近中 | 丸尾みほ | 佐々木和宏 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 4月9日 |
15 | 桜前線異状あり | 静谷伊佐夫 | 川島宏 | 荻窪太郎 | 4月16日 | |
16 | 春風特急 | 小林弘利 | 佐藤卓哉 | 大武正枝 | 4月23日 | |
17 | 思い出気流 | 石塚智子 | 佐々木和宏 | 生野裕子 畑良子 | 4月30日 | |
18 | 月夜のユニコーン | 小林弘利 | 浅見隆司 | 藤田まり子 | 5月7日 | |
19 | 霧に呼ぶ声 | 西村純二 | 牛草健 | 畑良子 | 5月14日 | |
20 | 乙女心はハリケーン | 丸尾みほ | 小林常夫 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 5月21日 |
21 | 南々西に進路を取れ | 静谷伊佐夫 | 横田和 | 川島宏 | 坂元大二郎 | 5月28日 |
22 | 初恋は蜃気楼?! | 渡辺麻実 | 大畑清隆 | 平岡正幸 | 6月4日 | |
23 | 秘密がバレちゃった?! | 小林弘利 | 木村哲 | 大武正枝 | 6月11日 | |
24 | えっ?先輩に恋人? | 丸尾みほ | 小林常夫 | 竹村健治 | 杉山東夜美 | 6月18日 |
25 | フシギな通り雨 | 渡辺麻実 | 佐々木和宏 | 栗本宏志 | 藤田まり子 | 6月25日 |
26 | 私、転校します | 石塚智子 | 牛草健 | 畑良子 | 7月2日 | |
27 | 野球でミラクル | 静谷伊佐夫 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 7月9日 | |
28 | 女の闘い!!私の勝ちよ | 丸尾みほ | 滑川悟 | 君塚勝教 | 7月16日 | |
29 | ユーレイはお好き? | 朝倉千筆 | 木村哲 | 大武正枝 | 7月23日 | |
30 | 奇跡はふたりで | 渡辺麻実 | ときたひろこ | 小林常夫 | 生野裕子 | 7月30日 |
31 | 星サンゴの夜 | 静谷伊佐夫 | 大地丙太郎 | 畑良子 | 8月6日 | |
32 | ミラクルサマー | 渡辺麻実 石塚智子 | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 8月13日 | |
33 | 仲良くロストラブ?! | 中弘子 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 8月20日 | |
34 | めぐる想い | 渡辺麻実 | 大畑清隆 | むとうゆうじ | 畑良子 | 8月27日 |
35 | 謎の転校生 | 川崎ヒロユキ | 西村博之 | くろだまさのり | 大武正枝 | 9月3日 |
36 | 危険なあいつ | 小林弘利 | 小林常夫 | 生野裕子 | 9月10日 | |
37 | いつわりの貴公子 | 中弘子 渡辺麻実 | 大地丙太郎 | 畑良子 | 9月17日 | |
38 | 君を守る! | 川崎ヒロユキ | 栗本ひろゆき | 藤田まり子 | 9月24日 | |
39 | ふたご解消?! | 中弘子 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 10月1日 | |
40 | 山岸疾る(はしる)! | 静谷伊佐夫 | 木村哲 | 大武正枝 | 10月8日 | |
41 | 遠い約束 | 渡辺麻実 | 武藤裕治 | 畑良子 | 10月15日 | |
42 | ともみ怒る! | 中弘子 | 奥平健一 | 生野裕子 海谷敏久 | 10月22日 | |
43 | 映画は祭りだ、人生だ! | ときたひろこ | 浅田裕二 | 藤田まり子 | 10月29日 | |
44 | パパの恋人? | 高屋敷英夫 | 大地丙太郎 | 畑良子 | 11月5日 | |
45 | 妻、帰る?! | 渡辺麻実 | 知吹愛弓 | 杉山東夜美 | 11月12日 | |
46 | 心をつなぐエアメール | 木村哲 | 大武正枝 | 11月19日 | ||
47 | 傷だらけの天使 | 愛知拳 | むとうゆうじ | 畑良子 | 11月26日 | |
48 | 運命の再会 | 渡辺麻実 | 小林常夫 | 生野裕子 | 12月3日 | |
49 | さよなら 先輩 | 栗本ひろゆき | 藤田まり子 | 12月10日 | ||
50 | 二人の王女 | 大地丙太郎 | 畑良子 | 12月17日 | ||
51 | 奇跡を信じて | 木村哲 | 大武正枝 | 12月24日 |
30話から事実上の第2部となり、オープニング主題歌の変更やアイキャッチとエンディングのアニメ化などとともに予告編の枠に導入されたコーナー。
当時子役タレントの西田彩香・朝倉ゆかりがレポーターとして視聴者を訪問したり番組の告知をおこなった。第1回目は主人公と同姓同名の女の子を突撃レポートした。
系列は放送終了時(1993年12月)のもの。系列は特筆の無い限り全て日本テレビ系列フルネット局(放送当時)。
放送期間、または放送形態 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [6] | 備考 |
---|---|---|---|---|
1993年1月8日 - 12月24日 | 金曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ | 関東広域圏 | 制作局 |
ミヤギテレビ | 宮城県 | |||
山形放送 | 山形県 | 1993年3月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局 | ||
福島中央テレビ | 福島県 | [7] | ||
テレビ新潟 | 新潟県 | |||
テレビ金沢 | 石川県 | [8] | ||
静岡第一テレビ | 静岡県 | |||
中京テレビ | 中京広域圏 | |||
西日本放送 | 香川県・岡山県 | |||
福岡放送 | 福岡県 | |||
熊本県民テレビ | 熊本県 | |||
1993年1月18日 1993年1月22日 - 9月10日 1993年9月20日 - 9月27日 1993年10月3日 - 12月26日 1993年12月31日[9] |
月曜 16:30 - 17:00 金曜 16:30 - 17:00 月曜 16:30 - 17:00 日曜 7:00 - 7:30 金曜 6:15 - 6:45 |
札幌テレビ | 北海道 | [10] |
遅れネット | 木曜 17:00 - 17:30[11] | 福井放送 | 福井県 | [12] |
月曜 17:00 - 17:30 | テレビ信州 | 長野県 | ||
土曜 5:30 - 6:00 | 読売テレビ | 近畿広域圏 | ||
金曜 17:00 - 17:30 →水曜 16:30 - 17:00 |
広島テレビ | 広島県 | [13] | |
火曜 17:00 - 17:30 | 山口放送 | 山口県 | 1993年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局 | |
木曜 17:00 - 17:30 | 長崎国際テレビ | 長崎県 |
日本テレビ 金曜 17:00 - 17:30 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ママは小学4年生
(1992年1月10日 - 12月25日) |
ミラクル☆ガールズ
(1993年1月8日 - 12月24日) |
(再放送枠)
|
なかよし編集部の本作の担当であった近藤憲二郎によると、本作は連載当初から人気があったため、実写ドラマ化を前提に売りこんでいたのだが、結局日本テレビがアニメ化ということで実現した経緯がある(徳間書店「アニメージュ」1993年6月号、23頁)。当初の企画に関連するのか、本作のエンディングには実写のDio(沖本姉妹)の映像が入っている。
この放送枠はサンライズ制作時代から長らくタカラ(現・タカラトミー)の提供枠であり、本作の製作会社「ジャパンタップス」はタカラの系列会社であったため、ほとんどのグッズはタカラから発売された。
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