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日本の東京都港区にあるレコード会社 ウィキペディアから
株式会社テイチクエンタテインメント(英語:TEICHIKU ENTERTAINMENT, INC.)は、日本のレコード会社である。通信カラオケ大手JOYSOUNDを運営するエクシングの連結子会社[4]で、ブラザー工業グループ[5]に属する。
入居する芝パークビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 |
TE テイチク |
本社所在地 |
日本 〒105-8505 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルB館8階 |
設立 |
1934年(昭和9年)2月11日 (帝国蓄音器株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5011001033066 |
事業内容 | 音楽・映像ソフトの企画・制作・販売ほか |
代表者 | 代表取締役社長 栗田秀樹 |
資本金 | 1億2,355万2,000円(2010年3月31日時点) |
売上高 |
70億20百万円 (2014年3月期)[1] |
純利益 |
1億7,100万円 (2024年3月期)[2] |
純資産 |
2億7,400万円 (2024年3月期)[2] |
総資産 |
10億6,400万円 (2024年3月期)[2] |
従業員数 | 183人(2011年4月1日現在) |
決算期 | 3月末日 |
所有者 | ブラザー工業 |
主要株主 | エクシング 96.1%[3] |
主要子会社 | 株式会社テイチクミュージック |
関係する人物 | 飯田久彦(元歌手、前社長) |
外部リンク | https://www.teichiku.co.jp/ |
特記事項:1944年(昭和19年)5月25日に「帝蓄工業株式会社」へ、1953年(昭和28年)4月1日に「テイチク株式会社」へ、1999年(平成11年)に現商号へ商号変更。 |
社名の「テイチク」は設立時に用いていた「帝国蓄音機商会(ていこくちくおんきしょうかい)」の略称である。
南口重太郎が大阪に「スタンダード・レコード」設立。のちにテイチクの一工場となる。南口は忠臣楠木正成を崇拝しており、このとき「楠公印」のレーベルマークを商標登録、のちにテイチクでも使われる。
民族資本のレコード会社としてキングレコードと並ぶ老舗である。
演歌・歌謡曲の売上が過半数以上を占め、日本コロムビアと並び同ジャンルが主力商品となっている。1999年迄にワーナーミュージック・ジャパン、ポニーキャニオン、BMG JAPAN(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)など有力レコード会社が演歌部門を閉鎖し多くの演歌歌手が移籍したこともあり、NHK紅白歌合戦出場の歌手が多数所属している。
歌う俳優である石原裕次郎が歌手デビュー時から終身所属していた。「国民歌手」と呼ばれた三波春夫も、デビュー時から終身所属していた。
落語・軍歌・カラオケソフト(DVD / LD)を豊富に所有しているほか、2000年代以降は発車メロディや鉄道関連のソフト、沖縄音楽のアーティストも売り出している。海外レーベルとの結びつきは大きくないが、近年では映画『20世紀少年』のテーマソングを歌うT.REXなどの洋楽アーティストも扱っている。
なお、東京に同名の帝国蓄音器商会(ヒコーキレコード)というレコード会社があったが、1925年(大正14年)に他社と合併して合同蓄音器となっており、奈良の帝国蓄音機とは無関係である。
1931年(昭和6年)2月、吉川島次と南口重太郎が合資会社帝国蓄音器商会を設立。本社・工場を奈良県奈良市に、事務所・録音スタジオを兵庫県川辺郡川西町(現在の川西市)花屋敷においた。1934年に帝国蓄音器株式会社に改組[6]。当時、吉川は奈良県生駒郡郡山町(現在の大和郡山市)で農業を営みながら蚊帳などの問屋をしており、副業として蓄音器(ハードウェア)の販売を始めた。
1953年(昭和28年)4月に帝国蓄音器株式会社はテイチク株式会社に商号変更した。
1961年(昭和36年)9月に松下電器産業(以下松下電器、現:パナソニックホールディングス)と提携する。1990年代前半ヒット曲に恵まれず赤字決算が続くようになり、1996年に当時の親会社である松下電器ビデオ事業部長を務めた三浦一光が社長に就任。1997年より松下流の構造改革に打ち出し、ファンハウスに移籍していたBEGINを復帰させる。天童よしみ「珍島物語」と川中美幸「二輪草」がミリオンセラーを記録、1998年にJ-POP系のgo-toレーベルを立ち上げる一方、アニメ部門・さだまさし在籍のワンダーエンターテイメント[注釈 1]・プレス工場・レコーディングスタジオの清算による160人の希望退職など大規模なリストラを実施した。
1999年5月には松下電器の意向でビクターエンタテインメント役員の飯田久彦が歌手経験者初となる社長に就任。1999年10月に松下電器が保有する当社全株式をビクターエンタテインメントに譲渡し、松下グループのコンテンツ事業は当時、松下電器の子会社であった日本ビクター(現:JVCケンウッド)傘下に集約させた。その際、「テイチク」から「テイチクエンタテインメント」へ社名変更し、後にJ-POP再編で新レーベルのインペリアルレコードを発足する。同時期に大泉逸郎の「孫」がミリオンセラーを達成したことで2000年に業績が回復した。
2008年(平成20年)に親会社が日本ビクター(JVCケンウッド・ホールディングス、当時)に異動した。
2010年(平成22年)4月16日 一部報道で「ソフトバンクが5月を目処にJVCケンウッドの子会社である当社とビクターエンタテインメントを過半数の株式を取得し子会社化、年内に残りの株式も取得し完全子会社化することで大筋合意した[7]」と報じられたが、両社共にニュースリリースで否定した[8][9]。しかし、29日に交渉が打ち切られたと報じられた[10]。
2015年(平成27年)、ブラザー工業子会社で通信カラオケ・音楽事業を担うエクシングがJVCケンウッドが保有する全株式を取得して子会社化しブラザー工業グループ入り[1] し、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(現:ビクターエンタテインメント〈二代目〉)との「兄弟会社」関係は解消。ただし、パッケージメディアの製造や販売等の流通委託に関しては2024年(令和6年)現在、これまで通りビクターエンタテインメント(二代目)への流通委託が継続されている。同年、松下優也率いる音楽グループ「X4」による新レーベル「XVISION」設立。
特記がない限りAPRIGHTS、ZERO-A(2019年3月まで)との共同制作。
1992年(平成4年)以降、以下に挙げるゲームソフトを発売した。現在はゲームソフトの開発・販売は行っていない。
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