秋川雅史
日本のテノール歌手 (1967-) ウィキペディアから
秋川 雅史(あきかわ まさふみ、1967年〈昭和42年〉10月11日 - )は、日本のテノール歌手、彫刻家。クラシックの声楽を学んだ経験を生かしつつ、現在は主にクラシカル・クロスオーバーの分野で活動している。
秋川 雅史 | |
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生誕 | 1967年10月11日(57歳) |
出身地 | 日本 愛媛県西条市 |
学歴 | 国立音楽大学大学院修了 |
ジャンル | クラシカル・クロスオーバー |
職業 | 歌手、彫刻家 |
レーベル | テイチクエンタテインメント(タクミノート) |
事務所 | ケイダッシュステージ |
公式サイト | www.masafumiakikawa.com |
来歴・人物
4歳よりヴァイオリン、ピアノを習い始める。西条市立大町小学校卒業。西条市立西条南中学校3年生の時に父の指導のもと声楽に転向。愛媛県立小松高等学校、国立音楽大学卒業、同大学院修了。中村健に師事[1]。その後4年間、イタリアのパルマにて修行。デリオ・ポレンギに師事[1]。帰国後、ベートーヴェン作曲の交響曲第9番(合唱付き)のソロなど、数々のコンサートに出演。1998年にカンツォーネコンクール第1位、日本クラシック音楽コンクール声楽部門最高位をそれぞれ受賞した。
2001年に日本コロムビアよりテノール歌手としてCDデビュー。
2006年12月31日、カバー曲「千の風になって」[注釈 1] で「第57回NHK紅白歌合戦」(NHK)初出場。
紅白歌合戦出場後、「千の風になって」が2007年1月15日付オリコンシングルチャート第4位にランクイン。
テノール歌手として史上初のトップ5にランクイン、1月22日付のオリコンチャートにて1位獲得[注釈 2]。
この曲の大ヒットが評価され「ベストヒット歌謡祭2007」では「40周年記念特別賞」を受賞した。
2008年3月、日本テレビ開局55周年スペシャルドラマ『東京大空襲』の主題歌を担当。
X JAPANのYOSHIKIが書き下ろした曲『愛する人よ』を歌唱。
コンサートはピアノ伴奏のみによる形式、前半をピアノ伴奏・後半をバンド(ピアノ・バイオリン・ギター・ベース)をバックに行う形式をとる。
仙台市立八軒中学校の復興祈願として「あすという日が」を秋川、夏川りみがそれぞれ2011年9月21日にCDを発売。
2004年に長男・風雅が誕生。幼稚舎より慶應義塾に学び、慶應義塾大学文学部に在学[2]。ピアニストとして活動。妹がいる。
エピソード
小松高校ではその声を見込まれ応援団にも臨時に所属。高校野球地方予選の応援では、相手チームの観客席までひときわ声が響いたという。
地元西条市の西条祭りにはイタリア留学時も含めて、いかなる予定よりも最優先して必ず帰省し、担き夫として参加している。伊勢神宮に遷宮記念奉祝奉納を行った時も、所属だんじりが遠征した際は全て参加した。日頃は「声楽者は、毎日自己管理と節制の日々」とのポリシーにより己を厳しく律する生活を送っているが、「この祭りで歌に悪いこと(酒や大声など)を全てやり尽くすことで、それ以外の日は歌に専念することができる」と述べている。
きちんとした声を保つ為に毎日フィジカルトレーニングを行っている。25mプールを息継ぎなしで計600m。その後2kmのランニング・腹筋・背筋・懸垂・発声練習をすることが日課となっている。
イタリア留学中に舌根扁桃(舌の付け根の扁桃腺)の病気で声に雑音が入るようになり、絶望の時期を経験。帰国して手術を受け、従来の声を取り戻した。手術は合計3回受けている。
大学時代は6年間引越屋でアルバイトをするなど、肉体や体力を使うことが好きであると述べている。大学時代My Little Loverのakkoとは先輩後輩の関係にあり、一緒にスキーに行く仲。イタリア留学帰国後、後輩がMy Little Loverのボーカルとして大ブレイクしているのを知り、非常に驚いた。
木彫りが趣味[3]。西条市は「だんじり彫刻」が有名で、子供の頃から彫刻を目にして育ち、2010年にドイツで鷹の彫刻を購入したことをきっかけに[3]40歳を過ぎて木彫り彫刻を始め、日本木彫刻協会の名誉会員にもなっている[4]。製作した二体目の仏像は、「風韻観音」として、宮城県名取市の禅寺・秀麓斎(しゅうろくさい)に奉納されている。2021年、「木彫楠公像(楠木正成像)」を二科展に出品、入選を果たす[3]。
ディスコグラフィ
アルバム
発売日 | 規格番号 | タイトル | 備考 |
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2001年12月21日 | COCQ-83576 | パッシオーネ〜復活の歌声 | 日本コロムビアより発売のデビュー作。 |
2004年5月26日 | TECI-1060 | Dream of Love〜愛の夢〜 | テイチクエンタテインメント移籍第1弾アルバム。 |
2005年9月21日 | TECI-1107 | 威風堂々 | 「千の風になって」初収録作品。後にシングルカット。 同作DVD-Audio盤が2006年3月22日リリース。 |
2008年4月2日 | TECG-30004 | 千の風になって〜一期一会〜 | 高音質SHM-CD仕様。 |
2010年6月30日 | TECG-30032 | Fantasista〜翼をください〜 | |
2012年10月24日 | TECG-35068(初回限定盤A)(CD+フォトブック) TECG-35069(初回限定盤B)(CD+DVD) TECG-30070 |
You Raise Me Up | 西村由紀江のピアノ伴奏による「千の風になって」の新バージョン、話題曲「天城越え」のカバーを収録 |
シングル
発売日 | 規格番号 | タイトル | 備考 |
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2006年5月24日 | TECI-103 | 千の風になって | カセットは2007年11月21日にリリース。 |
2009年2月18日 | TECG-19 | ねがい | |
2011年9月21日 | TECG-36 | あすという日が | ピアノ伴奏譜面封入。 |
小松高校校歌 | 非売品 小松高校同窓会養正会HPで拝聴可能[5] | ||
2013年7月17日 | TECA-12461 | 祭りばやしが聞こえたら | レーベルメイト・天童よしみとのデュエット。カセット同時発売。 |
2020年3月25日 | TECG-13129 | 石鎚山 | 新井満作詞・作曲楽曲。 |
2021年9月8日 | TECG-15131 | 千の風になって 十五周年記念盤 | オリジナル、2006年第57回NHK紅白歌合戦バージョン、feat.西村由紀江、演奏:東京交響楽団4曲入 |
映像ソフト
発売日 | 規格番号 | タイトル | 備考 |
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2008年1月1日 | TEBG-48002 | 秋川雅史リサイタル'07東京 千の風になって | 東京・青山劇場での公演を収録したDVD。 |
参加作品
発売日 | 規格番号 | タイトル | 備考 |
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2003年11月14日 | TOHO・M-0311 | ミュージカル「十二夜」 | M-4「ダンス! ダンス! ダンス!」収録。ハイライト・ライヴ録音盤CD。 |
2007年7月7日 | UPCH-20031 | 筒美京平トリビュート popular music | M-7「飛んでイスタンブール」収録。 |
2008年10月1日 | VICL-63046 | 15の宝石 | M-1「異国の丘」収録。 |
出演
テレビ
音楽番組
- NHK歌謡コンサート(NHK総合)
- シブヤらいぶ館(2007年1月18日、NHK衛星ハイビジョン放送)
- 家族で選ぶにっぽんの歌(2007年 - 2010年、NHK総合)
- 魁!音楽番付 桜満開今夜は宴だ春祭りSP(2007年4月4日、フジテレビ)
- 思い出のメロディー(2007年・2009年、NHK総合・ラジオ第1)
- 歌謡チャリティーコンサート(NHK総合)
- ベストヒット歌謡祭(2007年11月26日、読売テレビ)
- 2007 FNS歌謡祭(2007年12月5日、フジテレビ)(FNS歌謡祭)
- 1億3000万人が選ぶ!ベストアーティスト(2007年12月11日、日本テレビ)
- 発表!!第40回日本有線大賞(2007年12月12日、TBS)
- ミュージックステーションスーパーライブ(2007年12月21日、テレビ朝日)
- 今すぐ歌いたい!最強のカラオケヒットソング・全てご本人の歌でお見せしますスペシャル! (2007年12月28日、日本テレビ)
- 第49回日本レコード大賞(2007年12月30日、TBSテレビ・ラジオ)(輝く!日本レコード大賞)
- NHKのど自慢(2012年11月4日、NHK総合・ラジオ第1、西予市宇和文化会館など複数回[6])
司会番組
- 第80回NHK全国音楽コンクール 全国コンクール 高等学校の部(2013年10月12日)
その他
- 満天☆青空レストラン(2015年11月21日、日本テレビ)- 北海道鵡川の本シシャモ
- くりぃむクイズ ミラクル9(2020年8月5日、テレビ朝日)
- 世界の果てまでイッテQ(2022年7月31日、日本テレビ)
- 踊る!さんま御殿!!(2022年11月15日、日本テレビ)
NHK紅白歌合戦出場歴
- 注意点
- 曲名の後の(○回目)は紅白で披露された回数を表す。
- 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
ラジオ
- ラジオエッセイ「千の風を唄う喜び」(2007年4月パーソナリティー、綜合放送制作)
- テリー伊藤のってけラジオ(ニッポン放送) - 2006年、2007年10月18日、2008年3月24日、2009年2月19日、2010年6月15日(2006年以降、年1回ゲスト出演))
- ビートルズから始まる。(bayfm、2006年収録の公開録音)- 井手麻理子と共演
- HELLO WORLD (ラジオ番組)(2011年10月26日、J-WAVE) - ゲスト出演
ミュージカル
イベント
- 2004年5月26日、サッカー国際親善試合「U-23日本代表 対 トルコ選抜」(東京スタジアム)にて、国歌独唱。
- 2007年、プロ野球セ・リーグ東京ドーム開幕戦「巨人 対 中日」 にて、国歌独唱。
- 2007年8月、北京オリンピック男子サッカーアジア最終予選「U-22日本代表 対 U-22ベトナム代表」(国立競技場)にて、国歌独唱。
- 2010年3月6日、Jリーグ開幕戦「鹿島アントラーズ 対 浦和レッドダイヤモンズ」(茨城県立カシマサッカースタジアム)にて、国歌独唱。
- 2010年10月10日、「F1日本グランプリ」(鈴鹿サーキット)にて、国歌独唱。
- 2011年9月2日、FIFAワールドカップ ブラジル2014 アジア3次予選・第1節「日本 対 北朝鮮」戦(埼玉スタジアム)にて、国歌独唱。
- 2012年3月30日、プロ野球セ・リーグ開幕戦「阪神タイガース 対 横浜DeNAベイスターズ」(京セラドーム)にて、国歌独唱。
- 2013年3月29日、プロ野球セ・リーグ開幕戦「東京ヤクルトスワローズ 対阪神タイガース」(明治神宮野球場)にて、国歌独唱。
- 2018年12月9日、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会決勝「浦和レッドダイヤモンズ 対 ベガルタ仙台」(埼玉スタジアム2○○2)にて、国歌独唱。
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- 光明寺(2019年11月 - ) - イメージキャラクター[7]
Web
- ハタチ〜オトナビトプロジェクト〜(2021年1月8日[8])
脚注
関連項目
外部リンク
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