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日本の一般社団法人 ウィキペディアから
一般社団法人漫才協会(まんざいきょうかい)は、主に東京で活動する漫才師が加盟する、漫才公演の開催・漫才師の育成・広報を目的とする一般社団法人である。
団体種類 | 一般社団法人 |
---|---|
設立 | 2005年 |
所在地 |
日本 東京都台東区雷門2-11-9 木具定ビル4階 北緯35度42分35.1秒 東経139度47分45.3秒 |
法人番号 | 1010505001441 |
起源 | 帝都漫才組合 |
主要人物 |
名誉会長 下地康夫(青空球児) 会長 塙宣之(ナイツ) |
活動地域 | 日本 |
主眼 | 漫才を中心とする演芸の普及向上、継承と振興を図る |
活動内容 | 漫才の公演等の開催、漫才の広報、漫才の人材育成 |
ウェブサイト | 一般社団法人 漫才協会 |
役職 | 本名 | 芸名(コンビ名) |
---|---|---|
名誉会長 | 下地康夫 | 青空球児(青空球児・好児) |
会長 | 塙宣之 | 塙宣之(ナイツ) |
副会長 | 齊藤敬 | 宮田陽(宮田陽・昇) |
三浦昌朗 | 三浦昌朗(ロケット団) | |
専務理事 | 谷田部政視 | 青空好児(青空球児・好児) |
常任理事 | 土屋伸之 | 土屋伸之(ナイツ) |
山口弘和 | 山口ひろかず(コント山口君と竹田君) | |
理事 | 倉本剛 | 倉本剛(ロケット団) |
板垣達也 | 宮田昇(宮田陽・昇) | |
福田薫 | 福田薫(U字工事) | |
益子卓郎 | 益子卓郎(U字工事) | |
根津俊弘 | ねづっち | |
金清勝則 | かねきよ勝則(新宿カウボーイ) | |
三好博道 | 三好博道(オキシジェン) | |
河田貴正 | 河田キイチ(BOOMER) | |
外部理事 | 高田文雄 | 高田文夫 |
外部監事 | 白石正輝 | - |
監事 | 後藤好郎 | - |
漫才協会ホームページ記載順(2024年9月現在[14])。近年は外部からの新規入会芸人が大幅に増加しているが、同様にベテランを中心とした漫才コンビの解散(相方の死別も含む)からのピン芸人転向例が増加している[注釈 5]。この事から協会では新たな内規を設けており、原則として「相方の死別などの特段の事情がないとピン芸人として協会残留を認めない」「個人的な理由でのコンビ解散は認めない」など、協会在籍者に関する取り決めが厳格化されているという[15]。
外部からの途中入会以外で、若手漫才師が新規に協会員となるためには「芸歴に関係なく、入会5年以内は漫才協会主催の定席公演の進行補助役(当番または手伝いと呼ぶ)を行える者(月3、4回以上)」(入会後は当番を10回程度行った後に、理事の承認が得られ次第、舞台に上がることが可能となる)「入会時に、入会金を支払う意志のある者(コンビで30,000円=1人15,000円)」「反社会的勢力に属していない、または関与していないこと」「応募時の年齢が概ね35歳まで」などの諸条件があり、書類・ネタ動画選考・面接などの審査が行われる[16]。
年会費は2023年9月現在で1人8,000円。現会長の塙宣之の発言によれば以前は10,000円であったが、新型コロナウイルス感染拡大による興行活動の縮小などもあり、支払いが難しい声が寄せられたことから引き下げられたという[17]。
真打ち経験者は当該記事を参照。※印は『東京漫才の殿堂』に入賞したコンビ。
漫才協会では、1971年より落語界と同様に「真打」(「真打ち」)制度を導入している[19]。真打ちは各定席のトリ(主任)を務め、弟子を採ることができる。毎年浅草公会堂で開催される「漫才大会」で「真打ち昇進披露」が行われていた(「漫才大会」が年末に移行したため、11月の浅草東洋館定席興行内でお披露目が行われる[20])[21]。
真打(真打ち)制度は、1970年、当時会長であったコロンビア・トップが提唱したもので、公式には戦前にあった「暗黙のうちに」前座、真打とする見方を復活させるという位置づけであったが、内実はテレビ番組出演時のギャラアップのためのデモンストレーションと若手への励みとするものであった[22]。
真打(真打ち)昇進は、ここ近年は1年につき1組が慣例となっているが、必ずしも毎年真打ち昇進が出る訳ではない。また、松鶴家千代若・千代菊、獅子てんや・瀬戸わんや、内海桂子・好江、星セント・ルイス、おぼん・こぼんなどのように、公式には真打ちに昇進した記録がないコンビも主任(トリ)を務めたり、協会幹部への就任や弟子を採ったりと実質的に真打ちと同等の扱いがされる場合もある。なお、漫才以外の芸人が真打ちに昇進した記録は確認できない。
昇進には協会への在籍が10年以上という内規があるが、ブレイクにより「飛び級」で認められる場合がある(Wコロン、U字工事など)。
2023年に協会の体制が塙会長に交代して以降は、真打(真打ち)昇進前の中堅のコンビ(エルシャラカーニ、X-GUNなど)や漫才以外の芸人(ぴろき、ねづっちなど)が主任を務める機会も増えつつあり、階級に捉われない番組編成が見られる。
なお「(現存しない)」との印が付いたユニットは、メンバーの死去・解散などの理由により現存しないユニットである。※印は『東京漫才の殿堂』に入賞したコンビを表す。
代数 | ユニット名 | 昇進年 | 備考 |
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1 | 青空千夜・一夜(現存しない)※ | 1971年 | 1991年に千夜、1996年に一夜がぞれぞれ死去 |
2 | 新山ノリロー・トリロー(現存しない) | 1972年 | 1985年解散、2022年にノリローが死去(トリローは没年不詳だが既に物故者) |
3 | 東京二・京太(現存しない) | 1973年 | 1985年解散、現在は京太は「東京太・ゆめ子」として活動 京二は漫談のほか、弟子の結城たかしと「J・J京二・たかし」として活動後、2024年に解散し漫才協会を退会 |
4 | 大空みつる・ひろし(現存しない) | 1974年 | |
5 | あした順子・ひろし(現存しない) | 1976年 | 2015年にひろしが死去、順子は事実上引退状態に(名誉会員として漫才協会に籍は残す) |
6 | 春日三球・照代(現存しない)※ | 1977年 | 1987年照代死去、三球は芳賀みちるとコンビ結成、さらに解散後は漫談で活動していたが、2023年に死去 |
7 | 青空球児・好児 | 1979年 | |
8 | Wエース(現存しない)※ | 1980年 | 2003年に丘エース、2004年に谷エースがそれぞれ死去 |
9 | 昭和のいる・こいる(現存しない) | 1984年 | のいるが病気療養のため活動休止、こいるのみ漫談で活動していたが、2021年にこいるが死去 |
10 | 新山えつや・ひでや(現存しない) | 1985年 | えつやが病気療養のため活動休止、「新山ひでや・やすこ」として活動していたが、2019年にひでやが死去 |
11 | Wモアモア(現存しない) | 1986年 | 2020年解散、2022年に東城しんが死去、現在は東城けんのみ漫談で活動 |
12 | 大瀬ゆめじ・うたじ(現存しない) | 1988年 | 2013年解散、「大瀬ゆめじ」「うたじ」としてそれぞれ漫談で活動していたが、2023年にゆめじ、2024年にうたじが死去 |
13 | 東京丸・京平(現存しない) | 1989年 | 2021年に京丸が死去、現在は京平のみ漫談で活動 |
14 | 高峰和才・洋才(現存しない) | 1990年 | 2011年解散、和才のみ漫談で活動していたが、2022年に和才が死去 |
15 | 春風こうた・ふくた(現存しない) | 1991年 | 2021年にこうたが死去、現在ふくたのみ漫談で活動 |
16 | 青空一歩・三歩 | 1995年 | |
17 | セーラーズ | 1996年 | 初の女性コンビの真打、現在は漫才協会退会 |
18 | 大空遊平・かほり(現存しない) | 1997年 | 2015年解散、その後遊平は結城たかしと組んで「ふるさとコンビ」として活動していたが、現在は漫談で活動 |
19 | すず風にゃん子・金魚 | 2003年 | 女性コンビ真打2組目 |
20 | 笑組 | 2005年 | |
21 | ビックボーイズ | 2006年 | |
22 | ナイツ | 2010年 | |
23 | ロケット団 | 2011年 | |
24 | Wコロン(現存しない) | 2012年 | 2015年解散、現在はねづっちは漫談で活動、木曽さんちゅうは塩田忠道と組んで「ケンメリ」として漫才で活動 |
25 | 宮田陽・昇 | 2013年 | |
26 | ホンキートンク | 2014年 | 2019年7月末で利は脱退、その後「天草ヤスミ」に改名し漫談のほか、ポケと組んで「ポケヤスミ」として漫才で活動 (落語協会は「天草ヤスミ」個人名義、漫才協会は「ポケヤスミ」として在籍) 弾は遊次とコンビを結成し「ホンキートンク」として再び活動 |
27 | ニックス | 2016年 | 女性コンビ真打3組目 |
28 | U字工事 | 2017年 | |
29 | オキシジェン | 2024年 |
東京漫才の発展に貢献した漫才師をたたえるため、漫才協会が制定した制度。過去11組制定されているが、2012年を最後に選定が行われていない。
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