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日本の騎手 ウィキペディアから
川田 将雅(かわだ ゆうが、1985年10月15日[1] - )は、日本中央競馬会 (JRA) 所属の騎手。
曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)、父(孝好は佐賀競馬場の現役)、伯父(宮浦正行は大井競馬場の元調教師)が調教師という競馬一族に生まれる。同じくJRA所属の鮫島良太とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。
妻は元タレントのおおつか麗衣[5]。2016年7月より芸能プロダクションのホリプロとマネジメント契約を結んでいる[6]。
2004年3月7日、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手として中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー[7]。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。
2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。
2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り、重賞初制覇を達成する[8]。さらに中京記念ではマチカネオーラとコンビを組み、重賞2勝目をあげた[9]。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGI級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した[10]。同年9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折、右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。
2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GI級競走及びクラシック競走初勝利[11]。2009年11月3日、名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利[12]。
2011年10月3日、第44回スプリンターズステークスにおいて、ダッシャーゴーゴーに騎乗。2着に入線も、4着に入線したサンカルロの進路を妨害して4着に降着[13]。2011年11月20日、6回京都6日第8Rにてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成[14]。
2012年の優駿牝馬 (オークス) において、前走NHKマイルカップで騎乗停止になった岩田康誠の代打としてジェンティルドンナを二冠に導く。初の牝馬クラシック勝利を挙げる。
2013年10月12日、京都競馬場の3歳500万下をマラネロで制し、本年最速自身2度目の年間100勝を達成。最終的に120勝を挙げ、JRA最高勝率を獲得。さらにこの年は自身初のJRAフェアプレー賞を獲得している。
2014年4月13日、第74回桜花賞でハープスターに騎乗し優勝。同年10月5日、ハープスターで凱旋門賞に初めて騎乗。11月16日、第39回エリザベス女王杯でラキシスに騎乗し優勝。デビュー以来初めて、JRAのGIレース年間2勝目をあげた。この年は成績自体はやや落ちたが、複勝率は自己最高を記録している。
2016年5月29日、第83回東京優駿(日本ダービー)でマカヒキに騎乗し優勝。7年連続10回目の挑戦でダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を成し遂げる。同年9月11日阪神6Rをラヴアンドドラゴンで制し、史上31人目、現役では14人目となるJRA通算1000勝を達成した[15]。
2018年3月25日、第48回高松宮記念をファインニードルで優勝し、史上11人目の中央競馬全5場GI制覇達成。
2019年、札幌競馬場で行われたワールドオールスタージョッキーズ (WASJ) にてシリーズ優勝を果たす[2]。2014年以来3度目の最高勝率騎手を獲得し、JRA重賞15勝を記録[2]。年間複勝率56.2パーセントを記録した[2]。
2021年3月28日、中京第11R高松宮記念をダノンスマッシュで勝利し、史上9人目のJRA重賞通算100勝を達成した[16]。同年11月6日にはラヴズオンリーユーでアメリカ合衆国の国際競走であるブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(デルマー競馬場)に挑戦し、日本馬初となる優勝を果たすとともに、自身も日本人初のBC競走優勝騎手となった[17]。ラヴズオンリーユーとは同年12月12日に香港で開催された香港カップでもコンビを組んだ。同馬の引退レースのなった本レースでは、中段前目にて運んでいき最後の直線で同じく日本から参加したヒシイグアスとの競り合いを制して優勝を果たした。川田はこの勝利により、同馬を日本馬としては初となる海外GI年間3勝達成馬に導いた[18]。
2022年4月10日、阪神第11R第82回桜花賞で、スターズオンアースに騎乗し、優勝。2014年のハープスター以来2度目の桜花賞の勝利となった。最終的に143勝を挙げ、初のリーディングジョッキーになると共に、最高勝率・最多獲得賞金騎手の三冠を達成、史上4人目となる騎手大賞を受賞した。
2023年3月14日、高知競馬場で行われた黒船賞(シャマル)、15日、船橋競馬場で行われたダイオライト記念(グロリアムンディ)、16日、名古屋競馬場で行われた名古屋大賞典(ハギノアレグリアス)に騎乗し3日連続で全ての地方交流の重賞レース制覇した[19]。
2023年3月25日(日本時間26日)、メイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップにおいて、ウシュバテソーロに騎乗。レースでは道中最後方からの追い込みでイギリス調教馬のAlgiersを交わし優勝。日本人騎手初のドバイワールドカップ制覇となった。(日本調教馬の初優勝は2011年のヴィクトワールピサ、鞍上はミルコ・デムーロ。但し2011年の優勝時はAWコースであったため純粋なダートコースでの優勝はウシュバテソーロが初となる)
2023年4月9日、阪神第11R第83回桜花賞で、リバティアイランドに騎乗し優勝。昨年に引き続き連覇を達成。同年5月21日、オークスでリバティアイランドに騎乗優勝。牝馬クラシック二冠を達成。同年10月15日、秋華賞でリバティアイランドに騎乗し初優勝。史上7頭目の牝馬三冠を達成[20][21][22]。
2023年はJRA賞となってから岡部幸雄(最多7年連続)、武豊以来3人目の5年連続となる7度目の最高勝率騎手を受賞[23]。勝率は2002年に武豊が記録した歴代最高勝率.291を抜き、史上初の3割超えとなる.305を記録した[24]。
2024年2月11日、東京12Rをハードワイヤードで勝利、1万2187戦目で史上9人目(現役4人目)のJRA通算2000勝を達成[25]。
同年7月、2週間の休養を発表。7月7日の小倉競馬終了後に股関節深部の神経の痛みなどを発症し「当日に帰ることもできず、調整ルームで寝ていました」「最初の1週間はほぼ寝たきりで立つこともできませんでした」という状態だったとのこと。休養中の治療が功を奏し、7月25日の調教より騎乗を再開している[26]。
年度 | 順位 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 表彰 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年 | 54位 | 16 | 9 | 17 | 255 | .063 | .098 | .165 | |
2005年 | 28位 | 39 | 37 | 35 | 543 | .072 | .140 | .204 | |
2006年 | 20位 | 59 | 52 | 38 | 522 | .113 | .213 | .285 | |
2007年 | 16位 | 58 | 75 | 56 | 727 | .080 | .183 | .260 | |
2008年 | 14位 | 73 | 64 | 51 | 673 | .108 | .204 | .279 | 中央競馬騎手年間ホープ賞 |
2009年 | 17位 | 65 | 62 | 65 | 712 | .091 | .178 | .270 | |
2010年 | 9位 | 83 | 69 | 69 | 708 | .117 | .215 | .312 | |
2011年 | 3位 | 109 | 71 | 70 | 720 | .151 | .250 | .347 | 優秀騎手賞 |
2012年 | 7位 | 91 | 78 | 70 | 730 | .125 | .232 | .327 | |
2013年 | 2位 | 120 | 95 | 85 | 724 | .166 | .297 | .414 | JRA賞最高勝率騎手、フェアプレー賞、小倉ターフ賞 |
2014年 | 7位 | 95 | 67 | 84 | 573 | .166 | .283 | .429 | JRA賞最高勝率騎手 |
2015年 | 6位 | 101 | 86 | 68 | 650 | .155 | .288 | .392 | |
2016年 | 3位 | 135 | 90 | 84 | 715 | .189 | .315 | .432 | 優秀騎手賞、特別模範騎手賞、フェアプレー賞 |
2017年 | 6位 | 91 | 94 | 73 | 592 | .154 | .313 | .436 | |
2018年 | 5位 | 93 | 101 | 71 | 561 | .166 | .346 | .472 | 優秀騎手賞、フェアプレー賞 |
2019年 | 2位 | 152 | 102 | 75 | 585 | .260 | .434 | .562 | JRA賞最高勝率騎手、優秀騎手賞 |
2020年 | 2位 | 167 | 111 | 62 | 594 | .281 | .468 | .572 | JRA賞最高勝率騎手、優秀騎手賞、フェアプレー賞 |
2021年 | 2位 | 136 | 62 | 59 | 478 | .285 | .414 | .538 | JRA賞最高勝率騎手、優秀騎手賞、フェアプレー賞 |
2022年 | 1位 | 143 | 101 | 77 | 552 | .259 | .442 | .592 | JRA賞騎手大賞 |
2023年 | 2位 | 151 | 85 | 61 | 495 | .305 | .477 | .600 | JRA賞最高勝率騎手 |
2024年 | 2位 | 23 | 12 | 11 | 78 | .295 | .449 | .590 | |
中央 | 2000 | 1523 | 1270 | 12187 | .164 | .289 | .394 | ||
地方 | 67 | 41 | 39 | 281 | .238 | .384 | .636 |
(2024年2月11日現在 JRA騎手名鑑より)
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