白山大賞典

金沢競馬場で開催される地方競馬の重賞(JpnIII)競走 ウィキペディアから

白山大賞典

白山大賞典(はくさんだいしょうてん)は、金沢競馬場で施行される地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnIII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は農林水産大臣賞典 白山大賞典と表記される。競走名は金沢競馬場のある石川県岐阜県に跨ってそびえる白山に由来。

概要 白山大賞典, 開催国 ...
白山大賞典
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第43回(2023年
優勝馬:ウィルソンテソーロ 鞍上:川田将雅
開催国 日本
主催者 石川県(2024年)
競馬場 金沢競馬場
第1回施行日 1981年9月27日
2024年の情報
距離 ダート2100m
格付け JpnIII / 国際LR
賞金 1着賞金3000万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 グレード別定(本文に記載
出典 [1]
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副賞は、農林水産大臣賞、石川県知事賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、NAR生産牧場賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、(一社)石川県馬主協会長賞(2024年)[2]

概要

要約
視点

1981年に第1回が開催され、以後金沢競馬場最大の競走として長らく親しまれている。

1997年ダートグレード競走GIIIに認定され、2100mに距離短縮となった。本競走を前哨戦としてJBCクラシックへ向かう出走馬も多い。

1998年以降、2000年2002年2004年2006年2010年2012年2014年2021年と地方競馬所属馬が2着に食い込む健闘を見せている。地元所属馬が優勝から遠ざかっているのが課題であるが、それでもダートグレードレースとしては比較的地元も含めた地方所属馬が活躍している(金沢所属馬については地元の重賞も比較的長距離が多いために、近年ダートの長距離に適性がある中央馬が転入している事も影響している)。なお、後述の理由で2007年は地元金沢所属馬が優勝した。

2003年優勝馬イングランディーレが翌年の天皇賞・春勝利、2004年優勝馬タイムパラドックスが翌月のジャパンカップダート勝利と2年連続でこのレースの勝ち馬がG1勝利馬となった。それ以後も、スマートファルコンニホンピロアワーズといった後のGI級競走優勝馬を輩出している。

条件・賞金(2024年)

条件
サラブレッド系3歳以上。
負担重量[3]
別定。3歳51kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減を基本に、以下の通り負担増となる。ただし2歳時の成績を除く
  1. 本年9月18日以前のGI/JpnI競走1着馬は5kg増、GII/JpnII競走1着馬は3kg増、GIII/JpnIII競走1着馬は1kg増。
  2. 上記重量に加え、G/Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、更に2勝ごとに1kg増。
  3. 負担重量の上限は3歳57kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減。
賞金額
1着3000万円、2着960万円、3着480万円、4着360万円、5着300万円、着外25万円[1]

過去の賞金額

中央競馬・地方競馬全国指定交流競走に指定された1997年以降

さらに見る 回数, 総額賞金 (万円) ...
回数総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第17回(1997年)612535001225595455350
第18回(1998年)5950542.5402.5280
第19回(1999年)525385315
第20回(2000年)
第21回(2001年)510030001050450330270
第22回(2002年)
第23回(2003年)
第24回(2004年)
第25回(2005年)42502500875375275225
第26回(2006年)
第27回(2007年)56040092362012
第28回(2008年)42502500875375275225
第29回(2009年)
第30回(2010年)31502100483252189126
第31回(2011年)46503100713372279186
第32回(2012年)
第33回(2013年)
第34回(2014年)31502100483252189126
第35回(2015年)
第36回(2016年)
第37回(2017年)
第38回(2018年)
第39回(2019年)
第40回(2020年)
第41回(2021年)3360588294210168
第41回(2022年)
第43回(2023年)42502500800400300250
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※ここで示される総額賞金には、着外賞金は含まれていない。着外賞金は2015年が10万円[4]、2016年 - 2019年は21万円[5][6][7][8]、2020年以降は22万円[9][10][11]

歴史

  • 1981年 - サラブレッド系4歳(現・3歳)以上による重賞競走・白山大賞典が創設され、金沢競馬場・ダート2300mで施行。
  • 1982年 - 施行距離をダート2600mに変更。
  • 1997年
    • 中央競馬地方競馬全国交流競走に指定。
    • ダート競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。
    • 施行距離をダート2100mに変更。
  • 2003年 - 出走条件を「サラブレッド系3歳以上10歳以下」から「サラブレッド系3歳以上」に変更。
  • 2007年 - 10月9日に予定されていたが、馬インフルエンザの影響でダートグレード競走としては実施せず、金沢競馬所属馬限定戦として行われた。優勝賞金も2500万円から400万円に減額となった。
  • 2008年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIIに変更。
  • 2023年 - 優勝賞金が2500万円に増額。

歴代優勝馬

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1981年09月27日2300mスメラギウイン牡5金沢2:27.2東方高行藤木一男
第2回1982年09月26日2600mスパニツシユボール牡5金沢2:54.0大瀬戸豊藤木一男
第3回1983年09月25日2600mローラーキング牡6金沢R2:50.7平床良博中川一男中村和夫
第4回1984年09月23日2600mサクラハイデン牡7金沢2:53.7寺田茂藤木一男稗田達雄
第5回1985年09月22日2600mオサイチミカド牡6金沢2:53.1吉井敏雄喜多壽野出長一
第6回1986年09月28日2600mオサイチミカド牡7金沢2:56.0吉井敏雄喜多壽野出長一
第7回1987年09月27日2600mワカオライデン牡7金沢2:56.4吉井敏雄桑野進小塚美近
第8回1988年09月25日2600mチカラキング牡4金沢2:55.0大瀬戸豊勝田穂小坂宏明
第9回1989年09月24日2600mシナノジヨージ牡7金沢2:53.3桑野等桑野進木村龍彦
第10回1990年09月23日2600mリワードパンサー牡8金沢2:53.8吉井敏雄吉井一良宮崎忠比古
第11回1991年09月22日2600mカミノムサシ牡7金沢2:54.5渡辺壮伊東昭二山口讓治
第12回1992年09月27日2600mサリュウスキー牡5金沢2:54.1渡辺壮勝田穂山田重夫
第13回1993年09月26日2600mサンパワーホーラー牡6金沢2:56.4渡辺壮桑野進村木峰子
第14回1994年09月25日2600mキタシバスペイン牡8金沢2:55.7桑野等鷹尾雄治大井山榮治
第15回1995年10月01日2600mミスタールドルフ牡6金沢2:55.2安部竜司田嶋進杉本久義
第16回1996年10月20日2600mハヤテサカエオー牡7金沢2:53.0渡辺壮寺田茂畑中政雄
第17回1997年10月10日2100mキョウトシチー牡6JRA2:15.7松永幹夫中尾謙太郎(株)友駿ホースクラブ
第18回1998年10月10日2100mキョウトシチー牡7JRA2:16.9松永幹夫中尾謙太郎(株)友駿ホースクラブ
第19回1999年10月11日2100mマチカネワラウカド牡5JRAR2:12.9石橋守高橋隆細川益男
第20回2000年10月09日2100mタマモストロング牡5JRA2:14.2小池隆生川村禎彦タマモ(株)
第21回2001年10月08日2100mミラクルオペラ牡4JRA2:13.6幸英明領家政蔵西森鶴
第22回2002年10月14日2100mスナークレイアース牡7JRA2:14.5和田竜二川村禎彦杉本仙次郎
第23回2003年10月14日2100mイングランディーレ牡4JRA2:14.6安藤勝己清水美波吉田千津
第24回2004年10月12日2100mタイムパラドックス牡6JRA2:14.4横山典弘松田博資(有)社台レースホース
第25回2005年10月04日2100mグラッブユアハート牝5JRA2:16.5安藤勝己畠山吉宏吉田和子
第26回2006年10月10日2100mレマーズガール牝6JRA2:15.9岩田康誠湯浅三郎平井豊光
第27回2007年10月09日2100mビッグドン牡7金沢2:16.3加藤和義加藤和宏服部康夫
第28回2008年10月07日2100mスマートファルコン牡3JRA2:14.1岩田康誠小崎憲大川徹
第29回2009年10月06日2100mアドマイヤスバル牡6JRA2:13.5勝浦正樹中尾秀正近藤利一
第30回2010年10月05日2100mパワーストラグル牡4JRA2:13.1後藤浩輝加藤征弘(株)グリーンファーム
第31回2011年10月04日2100mシビルウォー牡6JRA2:14.3吉田豊戸田博文(有)社台レースホース
第32回2012年10月02日2100mニホンピロアワーズ牡5JRA2:12.9酒井学大橋勇樹小林百太郎
第33回2013年10月08日2100mエーシンモアオバー牡7JRA2:13.6岩田康誠沖芳夫(株)栄進堂
第34回2014年10月07日2100mエーシンモアオバー牡8JRAR2:12.5岩田康誠沖芳夫(株)栄進堂
第35回2015年10月06日2100mマイネルバイカ牡6JRA2:14.9柴田大知西村真幸(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第36回2016年10月04日2100mケイティブレイブ牡3JRA2:15.1武豊目野哲也瀧本和義
第37回2017年10月03日2100mインカンテーション牡7JRA2:13.6岩田康誠羽月友彦(有)ターフ・スポート
第38回2018年10月02日2100mグリム牡3JRAR2:11.4内田博幸野中賢二(株)カナヤマホールディングス
第39回2019年10月01日2100mグリム牡4JRA2:15.9浜中俊野中賢二(株)カナヤマホールディングス
第40回2020年09月29日2100mマスターフェンサー牡4JRA2:13.6川田将雅角田晃一(株)吉澤ホールディングス
第41回2021年09月22日2100mメイショウカズサ牡4JRAR2:10.3川田将雅安達昭夫松本好雄
第42回2022年10月04日2100mケイアイパープル牡6JRA2:13.1藤岡康太村山明(株)ケイアイスタリオン
第43回2023年09月26日2100mウィルソンテソーロ牡4JRA2:11.0川田将雅小手川準了徳寺健二ホールディングス(株)
第44回2024年09月23日2100mディクテオン6JRA2:11.1横山和生吉岡辰弥(株)G1レーシング
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  • 優勝馬の馬齢2000年以前は旧表記、2001年以降は現表記を用いる。
  • Rはコースレコードを示す。

出典

関連項目

外部リンク

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