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日本の漫画、映画、テレビドラマ ウィキペディアから
『ドーベルマン刑事』(ドーベルマンデカ)は、原作:武論尊、描画:平松伸二による日本の劇画及び映画・テレビ映画・オリジナルビデオ[1]。メディア展開された作品は#映画・#テレビ映画・#オリジナルビデオをそれぞれ参照のこと。
凶悪な犯罪者を許さない主人公の「ドーベルマン」こと加納錠治が愛銃のスタームルガー・ニュースーパーブラックホークで44マグナム弾をぶっ放し、事件を解決していくバイオレンスアクション漫画である。本稿では、続編である『新ドーベルマン刑事』(しんドーベルマンでか)についても併せて扱う。
凶悪犯罪専門の警視庁特別犯罪課、通称“特犯課”に所属する加納錠治。凶悪犯罪者を毎回のように射殺する加納をマスコミや世間は非難するが、本人はどこ吹く風。極悪犯罪者には非情な加納であるが、子供や老人、更生しようとする軽犯罪者はもちろん、殺人等過去に重い罪を背負う犯罪者でも事情によっては就職先などの面倒を見たりする優しい面がある。
当初は加納とその上司である特犯課長の西谷警視の2名だけだった特犯課も大阪府警から新宿署へ来たゲタばきの暴力団担当刑事・宮武、女刑事の三森、婦人警官の綾川沙樹、アメリカから来たキャティ・クラサワなどのメンバーが加わり(ただし作中で絡むだけで、必ずしも特犯課配属ではない者も含む)、ハードな雰囲気だった作品も終盤はややマイルド化しつつ、4年余の長期連載となった。
特犯課とは凶悪犯罪専門であるが、特にその任務は危険かつ重大な責任をおうものであり、現存する各課が敬遠する事件を担当する。
また、原作者が元自衛官だった事もあり、自衛官の心情もそれとなく描かれている。
かつて警視庁特別犯罪課に所属し、数々の難事件を解決してきた刑事・加納錠治が、恋人・三森と結ばれる予定の結婚式場でテロリストの残党に撃たれて殉職してから数年後の2012年[注釈 1]。かつて加納が逮捕した凶悪犯が脱走し、警察官を人質に取って警察署で立てこもった。加納への復讐を目論む中、死んだはずの加納が姿を現した。
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1977年の日本映画。主演:千葉真一、監督:深作欣二、製作:東映。カラー・シネマスコープ、90分。英語タイトルは『Doberman Cop』。
“ドーベルマン”の異名、凶悪な犯罪者を許さない、オートバイと.44マグナム弾を使用[注釈 7]。以上は原作通りに描かれているが、そのほかは異なるキャラクターに設定されており、製作側は劇画になる以前の主人公のプロローグ篇としている[3]。千葉真一は空手・拳法アクションから卒業しようとして、深作欣二は実録シリーズから脱皮を計り、1966年の日本・台湾合作映画である『カミカゼ野郎 真昼の決斗』以来、11年ぶりにタッグを組んで新しいアクション映画に挑んだ[4]。キャッチコピーは「
新宿で女性の焼死体が出てきた。新宿警察署は連続殺人放火魔の仕業で、被害者を沖縄県石垣島出身の玉城まゆみと断定して、元暴走族の三迫長栄を逮捕する。しかし、まゆみの母親からの捜索願で、東京にやって来た沖縄県警の刑事で加納錠治は、新宿警察署捜査陣の考えに疑問を抱いていた。“病める”大都会・東京に、芸能界で成功を夢見る新人歌手とその背後にいるヤクザたちが事件に絡み、加納は大胆な捜査で犯人を追い詰めていく。
平松伸二は本作の撮影現場を訪れて千葉真一と会っており、「まさかこんな若い人(平松)が漫画を描いているとはねえ~!」「ホンネを言えば、ボクとかより松田優作くんなんかの方が加納にあってると思ってるんじゃないのかなァ!!」と笑いながら話しかけられ、「図星だった!千葉さんは正直で気さくないい人だった」と自著で述べている[6]。また深作欣二からは「本作もいいんだが…、この後に撮る『柳生一族の陰謀』ってのが、これまた面白くなりそうでねえ~!」と『柳生一族の陰謀』ばかり熱く語っていたと語っている[6]。深作は「劇画の格好いいヒーローは映画化しにくい。原作と大きく異なることを認めてくれれば、何とかなる」と当時の心境を述べている[7]。
タイトルは『爆走! ドーベルマン刑事』(ばくそう! ドーベルマンでか)。1980年4月7日 - 10月27日の毎週月曜日20:00 - 20:54にテレビ朝日ネットワークで放送された。原作からは主要キャラクターの名前を引き継ぐのみで、大胆にアレンジされている[8]。黒いヘルメットに革ジャン、黒塗りのナナハン(黒バイ)を駆って、警察犬を従えて捜査をする黒バイ刑事部隊の活躍を描いた[8]。
※OPクレジット順
話数 | 出演 |
---|---|
1 | 真田広之/谷川みゆき、友金敏雄/伊豆肇、梅津栄/弘松三郎、きくち英一、五野上力/清水照夫、佐藤昇、赤石富和、堀真也/今井健二 |
2 | 藤木敬士/村地弘美、川代家継/堀田真三、稲垣昭三/宝井宏治、久保田鉄男、吉宮慎一/山田光一、小甲登枝恵、新井英騎/滝川龍之介、山中泰介、赤出川浩道、城春樹、木村清信、宮島信芳 |
3 | 上村香子/西田健、小島三児/酒井昭、今井久、今村薫/八百原寿子、遠矢孝信、伊藤淳次/岩永和信、小林綾子、大島博樹/木田三千雄、入江正徳 |
4 | 清水昭博/中田博久、守屋俊志/須賀良、石井茂樹、清水照夫/藤木保宏、黒田努、沢田洋、松井康高/小野ヤスシ、東郷晴子 |
5 | 松本留美/木村理恵/関戸純、北原義郎/相馬剛三、田川勝雄、吉水慶/佐藤晟也、小島光貴、山浦栄/村木勲、栗原敏、井上清和、沢田祥二 |
6 | 井上高志、田中哲也/越村公一、湊俊一/和久井節緒、江川久仁夫、飯田テル子/久地明、伊尾正子、中村麻由美/八百原寿子、大栗清史、片桐次郎、小山昌幸/伊豆肇 |
7 | 本間優二/大橋恵里子/浜田晃、西川ひかる/井上三千男、高月忠/高橋利道、田中洋介、松尾文人/蟹江敬三 |
8 | 江藤博利、池田善彦/千野弘美、ひろみどり/津村隆、市村昌治、岡部健/沢田勝美、島田雄三、見城貴信/伊藤慶子、杉欣也、高野晃大、大島博樹、上村一夫/高野隆志、岸本一人、木村清信、栗田雅章、村添豊徳/深江章喜 |
9 | 服部まこ/弓恵子/宅麻伸、成瀬正/小池雄介、小坂勝、山本緑 |
10 | 古澤一朗、小野恵子/大原和彦、佐藤晟也、相馬剛三/林弘造、藤川和子、倉沢暎子、原あけみ/土井美加、藤木聖子、城春樹、章文栄 |
11 | 荒木しげる/団次朗/桑原大輔、笹入舟作/亀山達也、辻輝彦、木村修、安永憲司/大蔵晶、吉野恒正、田口和政、三浦憲、高野隆志 |
12 | 栗田ひろみ/本郷直樹/三島史郎、大谷朗/大木正司、大島宇三郎、松井範雄/近江信行、益田哲夫、井上清和、山浦栄、日野満ちる |
13 | 早瀬久美/伊藤高、三縄智/加藤大樹、古川小夜子、吉田昌雄/きくち英一、河合絃司、加地健太郎/麻生亮、黒田健三、佐川二郎、美原亮三/車だん吉 |
14 | 山本茂/八名信夫、片岡功/南雲佑介、清水照夫/神谷政浩、小坂まさる、山浦栄/河野洋子、栗原敏、高橋利道 |
15 | 森川正太/江見俊太郎、団巌/畑中猛重、五野上力、山田光一/桑原恵子、小林健一、竹下誠治、星信之 |
16 | 清水昭博/信実一徳、相原巨典/大辻鉄平、荒瀬恵、美原亮三/武田りょう子、益田哲夫、蒲原敏明/三谷昇、市川好朗 |
17 | 古代一平、伊豆肇/内田稔、早川雄三/片岡五郎、角田英介/山下勝也、水谷敏行 |
18 | COOLS R.C.佐藤秀光、村山一海/COOLS R.C.ジェームス藤木、大久保喜市、飯田和男/今村薫、黒田努、滝川龍之介、小寺大介、夏木章/町田幸夫、高野隆志、舟久保信之、中村麻由美、北村大造/小野川公三郎、渡辺靖彰/今井健二 |
19 | 倉石功/井上高志、松香ふたみ/若尾義昭、小山武宏、関川慎二/高峰純平、青砥洋、山本緑/金尾哲夫、椎名泰之、諸星洋子、原裕/鈴木弘道、岡本美登、江島和幸、小林操 |
20 | 山本ゆか里/黒部進、池田道枝/石井茂樹、秋野陽介、阿部健多/大貫一孝、高橋仁、長沢美佳、岩城力也 |
21 | 佐藤仁哉/宝井宏治、山田光一/山口哲生、宮田典子、泉福之助/田中力、満仲志保、梶悦子 |
22 | 竹田かほり/時任三郎、大谷朗/添田聡司、城春樹、酒井努、小林荘/村上幹夫、島田雄三、平野真理、後根宣将/幸田宗丸、星野晶子 |
話数 | テレビ朝日での放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
1 | 1980年 4月7日 | 黒バイ部隊出動す! | 四十物光男 田波靖男 | 小西通雄 |
2 | 4月14日 | 飛べ! 警察犬アレックス | 田波靖男 安斉あゆ子 | 小平裕 |
3 | 4月21日 | 血の追跡! | 阿井文瓶 | |
4 | 4月28日 | カッコマンVS黒バイ部隊 | 杉村のぼる | 小西通雄 |
5 | 5月12日 | アレックス・完全犯罪に挑戦! | 長谷川公之 | |
6 | 5月19日 | アレックスを射殺せよ! | 四十物光男 田波靖男 | 小平裕 |
7 | 5月26日 | 殺し屋見習いと黒バイ部隊! | 押川国秋 | |
8 | 6月2日 | 消えた黒バイ! | 大野武雄 植木幹雄 | 松島稔 |
9 | 6月9日 | 黒の狙撃者 | 和久田正明 | |
10 | 6月16日 | 大爆破3秒前 | 阿井文瓶 | 小山幹夫 |
11 | 6月23日 | 挑戦 目黒の赤い星! | 杉村のぼる | |
12 | 6月30日 | アレックス 零下20度からの脱出 | 阿井文瓶 | 小西通雄 |
13 | 7月7日 | 助けて! アレックス | 大野武雄 | 小平裕 |
14 | 7月14日 | 決死の追跡48時間 | 四十物光男 田波靖男 | 小西通雄 |
15 | 8月25日 | Mrペテン師VS黒バイ部隊 | 杉村のぼる 桂一水 | 松島稔 |
16 | 9月1日 | 黒バイ刑事の友情! | 阿井文瓶 | 小平裕 |
17 | 9月8日 | 黒バイ部隊危機一髪!! | 田波靖男 安斉あゆ子 | |
18 | 9月15日 | 黒バイ部隊VSハーレー軍団 | 杉村のぼる | 小西通雄 |
19 | 9月22日 | 白バイ警官をマークせよ! | 大野武雄 | 松島稔 |
20 | 10月13日 | 指名手配の少女を救出せよ! | 阿井文瓶 竹山洋 | 小西通雄 |
21 | 10月20日 | 臆病犬バロンの復活 | 四十物光男 田波靖男 | 松島稔 |
22 | 10月27日 | 黒バイ部隊 最後の挑戦! | 杉村のぼる | 小平裕 |
1996年にギャガ・コミュニケーションズで製作された。VHSは発売:東映株式会社、販売:東映ビデオとなっており、双葉社『完全保存版 東映Vシネマ大全』P145で東映Vシネマの1本として紹介されている。
加納(竹内力)がかつて逮捕した暴力団員水木が巡査を殺し、人質を取ってたてこもった。加納はなんとか人質を救出したが、水木は精神に異常をきたしていた。加納は水木が高純度の覚醒剤を服用していたのが気になり、同僚の春日井(宮坂ひろし)とともに事件の捜査に乗り出す。同じ頃、銀座のクラブが強盗に遭い、客とホステスが全員殺害された。唯一被害を免れたのは友子(吉野真弓)だった。
加納の愛銃であるスタームルガー・ニュースーパーブラックホークは44マグナムではなく、コルト NEWフロンティア SAA 45(ハドソン製)である。
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