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2017年後期のNHK連続テレビ小説第97作 ウィキペディアから
『わろてんか』は、2017年度下半期放送のNHK「連続テレビ小説」第97作である。2017年10月2日から2018年3月31日まで放送された。
わろてんか | |
---|---|
藤岡(北村)てんのモデルとなった吉本せい | |
ジャンル | テレビドラマ |
作 | 吉田智子 |
演出 |
本木一博 東山充裕 川野秀昭 |
出演者 |
葵わかな 松坂桃李 濱田岳 千葉雄大 広瀬アリス 徳永えり 大野拓朗 前野朋哉 岡本玲 成田凌 波岡一喜 兵動大樹 枝元萌 堀田真由 松尾諭 藤井隆 内場勝則 北村有起哉 笹野高史 高橋一生 鈴木保奈美 鈴木京香 竹下景子 遠藤憲一 |
ナレーター | 小野文恵 |
オープニング | 松たか子「明日はどこから」 |
時代設定 | 1902年(明治35年) - 1946年(昭和21年) |
製作 | |
製作総指揮 | 後藤高久 |
プロデューサー | 長谷知記 |
制作 | NHK大阪放送局 |
放送 | |
音声形式 | 解説放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2017年10月2日 - 2018年3月31日 (12月29日 - 1月3日は休止) |
放送時間 | 8:00 - 8:15 |
放送枠 | 連続テレビ小説 |
放送分 | 15分 |
回数 | 151 |
連続テレビ小説「わろてんか」 | |
本放送 | |
放送期間 | 2017年10月2日 - 2018年3月31日 (12月29日 - 1月3日は休止) |
放送時間 | 月曜日 - 土曜日 8:00 - 8:15(総合) 7:30 - 7:45(BSプレミアム) |
放送枠 | 連続テレビ小説 |
放送分 | 15分 |
回数 | 151 |
再放送 | |
放送期間 | 2017年10月2日 - 2018年3月31日 (12月29日 - 1月3日は休止) |
放送時間 | 月曜日 - 土曜日 12:45 - 13:00(総合) 23:00 - 23:15(BSプレミアム) 土曜日 9:30 - 11:00(1週間6回分、BSプレミアム) ただし、第13・14週(7回分)は2018年1月6日土曜日、9:30 - 11:15に放送。 |
放送枠 | 連続テレビ小説#再放送 |
放送分 | 15/90(第13・14週は、15/105)分 |
回数 | 151 |
番組年表 | |
前作 | ひよっこ |
次作 | 半分、青い。 |
ヒロインの藤岡てんは、吉本興業[注 1]の創業者吉本せいがモデルである。明治後期から第二次世界大戦終了直後の大阪を舞台に、寄席経営に挑む姿を描く[1]。
2016年11月10日に制作発表された。タイトルは、笑ってください(笑ってほしい)という意味の関西弁から[2][3]。ヒロインは、2017年3月9日にオーディションによって2378人の中から葵わかなに決定したことが発表された[4][5]
2017年5月19日、クランクインし[6]、9月6日に第1週試写会が行われた[7]。
現在のテレビドラマの収録方式のデファクトスタンダードとなっているDOFアダプタを介した高精細プログレッシブカメラを使用した24fpsのデジタル記録による収録方式を全く用いない従来の収録方式を用いた一連の朝ドラ作品としては、本作が最後となった[注 2]。[要出典]
公式サイトでは第1週 - 第3週を「京都編」、第4週 - 第5週を「大阪船場編」、第6週 - 第17週を「笑売編」、第18週以降を「女興行師編」としている[13]。
明治35年(1902年)、京都の薬問屋「藤岡屋」の長女・藤岡てんは、周囲から「げら[注 3]」と評されるほど、笑うことが大好きな少女だった。ある日、てんは従兄の風太とともに地域の薬祭りに行き、興行にやって来た若手旅芸人・北村藤吉と出会う。藤吉は、初舞台で大失敗してひどく落ち込むが、てんからもらったチョコレートと彼女の笑顔で励まされ、日本中を笑顔にする芸人になると誓い、手紙を送ることを約束して旅立っていく。以後、藤吉からの手紙を楽しむようになったてんは、やがて笑顔がまぶしい年頃の女学生に成長する。
明治43年(1910年)、てんに縁談が舞い込む。気持ちの整理がつかないてんは、藤吉と会おうとして独り大阪の千日前へ行くが、暴漢に絡まれ、縁談相手である伊能栞に助けられるとともに、互いに結婚の意志はないことを知る。藤吉と会えずじまいでてんが帰ると、藤岡屋は薬品倉庫の焼失により経営の危機に瀕していた。縁談は先方の親の意向で破談。兄・新一は、病身に無理がたたり死去。そのためてんは店を継ぐことを決意して改めて縁談を請う手紙を栞に送ったところ、縁談は断られるが同封した新一の論文が着目されて融資を受けられることとなり、店の倒産は免れる。その直後、てんは藤吉と偶然再会する。運命を感じる2人に対して、藤吉に恋する娘義太夫・リリコに、藤吉は船場の米問屋の跡取り息子で、手紙に書かれた順風満帆な旅芸人生活が嘘と暴露され、てんの父・儀兵衛の猛反対により引き離されたりと障害が生じるが、やがて藤吉は米問屋を継ぎてんを嫁にもらう決意を固め、てんも彼に同意する。
こうして、てんは父から勘当を言い渡され藤吉に連れられて船場の米問屋「北村屋」に行くと、藤吉の母・啄子と、啄子が決めた彼の許嫁・杉田楓に迎えられる。
てんは楓との商売対決に勝利しても啄子に嫁として認められず女中扱いされる。しかし、てんを信じる母・しずの言動と、藤岡家のころからてんに仕える女中のトキの手助けと、藤吉の励ましを支えに笑顔で過ごしていく。一方、親の言いなりでごりょんさんになることを目指し意固地な態度を取り続けていた楓は、てんと語り合い自身の決めた道で生きると考え直し、北村屋を去っていく。
藤吉が店の膨大な借金を知ったころ、番頭が引き抜かれて北村屋は急速に商売が傾く。藤吉は一家の財政問題解決のために儲け話に乗るが失敗し、ついに借金を完済すべく店と家屋を手放すことを決める。そんな中でも芸人たちが集まる店で笑い幸せになったてんは、藤吉と啄子に寄席の経営を始めることを提案したところ藤吉は賛成、啄子は猛反対する。住処を失った一家は、売れない芸人が集まる貧乏長屋に転居する。
藤吉とてんに食い下がられた啄子は、1か月で寄席を開業することを条件に折れ、2人は寄席小屋を探し回り、天満で気になる物件を見つける。持主の亀井庄助は、当初、譲渡の懇願に取り合わなかったが、やがて2人の情熱に心動かされる。しかし、太夫元の寺ギンに寄席小屋を買収されそうになり、てんは商人として実家に向かい、藤吉とともに寄席にかける思いを訴えて資金を借り、寺ギンより先に寄席小屋を買収。芸人仲間の協力も得て順調に寄席小屋「風鳥亭」を開業させる。
風鳥亭は開業3日で閑古鳥が鳴く有様となるが、栞の伝手をきっかけに一度限りの条件ながらも大御所落語家・喜楽亭文鳥本人の出演を取り付け、客席は満員御礼の賑いを見せる。その後、寺ギンからの芸人の派遣で風鳥亭の営業は安定するが、収入の大半を寺ギンに渡す契約条件のため相変わらず苦しい経営ぶりが続く。しかし、協力に乗り出した啄子の経験と、てんのアイデアから考案した独自のサービスや工夫で徐々に売り上げを伸ばし、1年後には藤岡家からの借金を完済。啄子はてんをごりょんさんとして認めるとともに藤吉との結婚を承諾し、2人の祝言と藤吉の会社「北村笑店」(きたむらしょうてん)の立ち上げを見届けた後、知人を頼りアメリカへ旅立っていく。そして大正3年(1914年)、てんと藤吉に長男・隼也が誕生する。
仕事と家庭の両立、藤吉の金遣い、芸人の扱いなどを巡り、てんと藤吉は度々揉めるが、互いの気持ちや考えを理解することで仲直りする。寄席小屋の数も増やしていき風鳥亭を含めて3軒となり、大正5年(1916年)には人気落語家・月の井団吾と専属契約する。芸人の不安定な生活ぶりに気づいたてんは、芸人たちと職員への給与を当時では珍しい月給制に変更する。これにより北村笑店への移籍希望が続出し憤慨した寺ギンは、所属芸人たちを借金を理由に拘束し、風鳥亭への芸人派遣を取りやめ兵糧攻めにする。いよいよ北村笑店が経営の危機に瀕したとき、寺ギンの所属芸人らは移籍を決意し風鳥亭に押しかける。芸人らの借金はてんが密かに貯めてきたへそくりで肩代わりすることで解決し、文鳥の頼みで喜楽亭一座も受け入れる。そして寺ギンの元で修業した風太を番頭に迎え、北村笑店は演芸業界の大会社へ成長する。またこの間、栞はてんを通して藤吉と親友の関係になり、夢であった活動写真製作会社を設立して成功を収め、東京でも人気娘義太夫となったリリコは引退・帰阪後に活動写真女優として活躍、楓は新聞記者になる。
その後、寄席小屋を10軒に増やし、本拠地を千日前に移し「南地風鳥亭」を開業。藤吉は代表取締役兼総席主、てんは取締役経理、風太は大番頭(総支配人)として会社を切り盛りし、新たな演芸として舞踊団「安来節乙女組」を企画・結成したり、関東大震災に被災した東京の落語家たちを呼び寄せるなどし、興行を順調に進めていく。しかし昭和4年(1929年)、藤吉が脳卒中で倒れ入院する。団吾が社員の反対を押し切り挑戦したラジオ史上初の落語の披露や、てんの献身が励みとなり、一時は仕事に復帰するまでに回復するが、病気が再発する。藤吉は栞ら友人たちに今後を託す言葉を残しつつ、芸人らが新たに作り上げた「しゃべくり漫才[注 4]」の完成を見届けた3日後に入院し、てんに見守られながら息を引きとる。
藤吉の死から4年後の昭和9年(1934年)、てんは日本最大の寄席チェーンに成長した北村笑店の社長となり、栞は藤吉の遺志により同社の外部役員として経営に携わる。実務に関しては風太が中心となり、男社会である寄席の世界でお飾りの女社長という立場にいるてんは、栞の勧めもあり、女性に受ける女流漫才師を自らの手で売り出したいと考え、リリコに女優からの転身を勧める。相方に失業した楽士の川上四郎を迎え、アメリカ留学から帰国した隼也の命名で「ミス・リリコ アンド シロー」のコンビが誕生する。二人は漫才作家に転身した楓ら女性たちを中心に支えられ、対立を経て互いに信頼しあう北村笑店の看板コンビへと成長する。また、多数の漫才師を抱える同社は、漫才作家となった昔からの仲間・万丈目吉蔵を部長に据えて文芸部を設立、その下で多数の作家たちを育て、自社発行の演芸雑誌「月刊キタムラ」[注 5]を創刊、漫才の将来を考え、人気コンビのキース・アサリをあえて解散させ東京と大阪に分かれて活動させるなど、さらなる経営努力を進めてゆく。このころより、てんの前には折々に藤吉の霊が現れるようになり、てんはその助言や慰めの言葉に支えられながら生きてゆく。
同じころ、隼也は将来の跡取りとして入社し、風太は丁稚奉公よろしく厳しい指導をする。隼也はまじめに働くものの、アメリカで得た知識を生かせないことに不満を持ち、てんら首脳陣は話し合いの結果、栞の会社・伊能商会に彼を預ける。隼也のもとにある日、彼がアメリカで夢中になった「マーチン・ショウ[注 6]」の代理人を名乗る外国人が日本公演を行いたいと連絡してくる。慎重に検討する栞をよそに隼也は代理人と会合し、この場で通訳の加納つばきと出会う。隼也は同じくショウのファンであるつばきと意気投合し、彼女のためにもショウを輸入し北村笑店25周年の目玉にしたいと功を焦るあまり、独断で仮契約を進め詐欺に遭う。一同は各々責任を感じて自分を責め、てんは隼也に自らの下で一から修業し直しを命じる。しかし一同は、かつての父親と同じ失敗を犯した隼也の姿に藤吉を懐かしく思い出し、歴代の失敗も含めた社史を編纂する。
その後、栞は本物の「マーチン・ショウ」日本公演を北村笑店と伊能商会との共同で行うことを提案する。隼也は喜ぶが、てんは彼を本件には係わらせないと厳しく申しつける。隼也はつばきの協力もあり、めげずに資料提供や企画書作成などのかたちで計画の手伝いをする。大半の費用を北村・伊能の2社で賄って公演は実行され、大成功を収める。北村笑店では芸人らに対する他社からの引き抜き騒動のさなか、リリコと四郎が結婚を決意、四郎の夢である楽団参加のために引退し上海へと旅立つ。一方で隼也とつばきの間にも恋心が育ってゆくが、つばきはある日、自分が北村笑店の主要取引先でもある中之島銀行頭取の娘であり、まもなく政略結婚することを告白、二人は互いに結ばれることを諦め別れる。その半年後、隼也は加納家の使用人から、隼也を忘れられないつばきを諦めさせるために力を貸すよう頼まれる。隼也も結婚が決まったとの手紙を読んだつばきはさらに思い詰め、嘘と知って家出するも、てんに見つかり保護される。迎えにきた父に対し、つばきは想い人がいるために結婚はしないと宣言。しかし父は聞き入れず、宥めるてんと風太に対して、彼女を説得できずに想い人と結ばれたら取引を白紙にすると告げ立ち去る。隼也とつばきは愛を告白しあうが、つばきは独りで生きる旨書き置きを残して姿を消す。つばきの後を追う決意をした隼也に対して、てんは勘当を申し渡す。
昭和14年(1939年)、てんは風太を通じて、駆け落ちした隼也らの間に息子・藤一郎が生まれ幸せに暮らしていることを知る。時局は軍による芸能への介入が進みつつあった。戦地への慰問のための芸人派遣依頼が入りてんは躊躇するが、兵士たちに笑ってもらうために請け負う。風太を団長に結成された慰問団「わろてんか隊」はキース・アサリ、万丈目夫婦などが出陣し、慰問先でミス・リリコ アンド シローも加わる。表現方法を巡り軍の少佐と揉めるが、笑いは薬と説得して持ち芸を発揮し公演は成功する。そして、死と向き合う兵士たちやその家族と触れ合った芸人らは、仲間や家族の愛おしさを痛感するようになる。
その後も慰問の功績が認められ、てんは国から勲章をもらい、女太閤と謳われるようになる。一方、栞は大衆のために自由に映画を作った結果、検閲により上映できず、損害の責任を取らされて社長を退任、伊能商会はライバル企業・新世紀キネマに吸収合併される。てんは栞を助けるため北村笑店に迎え、映画部を設立して、検閲の裏をかいて恋愛要素を加えた映画「お笑い忠臣蔵」を企画。一方、風太に勧められ、世間を景気づける目的で、売出されていた通天閣を購入する。しかし映画撮影開始を目前に、当初は支障なく通過した検閲から恋愛を連想させる箇所の台本修正を命じられる。同じころ、雑誌や新聞ではてんを非難する記事が掲載されるようになり、記事を信じた国防婦人会が寄席小屋へ抗議に押しかける騒ぎが起き、寄席の経営も脅かされる。栞とてんは、すべてが栞を弾圧すべく新世紀キネマが手を回しているためと察知する。事態を重く見た栞は、最先端の映画の勉強をするためアメリカ行きを決意し辞表を提出するが、てんや風太に引き止められ北村笑店に籍を残し渡米する。
昭和15年(1940年)、台本修正したものの映画は無事完成。昭和17年(1942年)、戦局は激しくなり、日を追うごとに芸人らが徴兵されていく現状を憂いながらも執筆していた万丈目は、体調を崩し歌子とともに帰郷する。昭和19年(1944年)3月には建物疎開のため南地風鳥亭に取壊しが通告され、他数か所の寄席小屋も同様に対象となり閉鎖を余儀なくされる。その直後、隼也に召集令状が通達され、風太の計らいで隼也の帰宅が実現する。折しも隼也一家の住まいも建物疎開が決定したこともあり、てんはつばきと藤一郎の受け入れも承諾。そして隼也の謝罪を受け止めるとともに自身の駆け落ちや実家への借金を打ち明けて和解し、隼也の出征を見送る。昭和20年(1945年)1月、大阪も空襲を受け、北村宅も半壊する。てんは風太の勧めで、つばき親子とトキ親子とともに滋賀の米原に疎開することと、北村笑店の解散を決意。芸人たちと天満風鳥亭で再会することを約束し、芸人長屋を後にする。
疎開先の家主・横山治平は、戦時下にもかかわらず笑顔を絶やさないてんたちに厳しく当たるが、彼女らが「笑う門には福来たる」を信念に、努めて笑っていると知り打ち解ける。そんななか、大阪大空襲で安否不明となっていた風太が、命がけで守った風鳥亭の看板を持って疎開先に現れる。やがて8月15日には終戦を迎え、てんが大阪に戻ると、天満風鳥亭は焼けくずれ瓦礫の山となっていた。風太は寄席小屋再開に向け意気込むも、生存が確認された社員・芸人らは戻れる状況になく、てんは落胆する。しかし帰国した栞が昭和21年(1946年)春に現れて再開を後押しし、社員・芸人らも徐々に戻り、隼也も無事に帰還する。てんたちは、寄席小屋再開に団結し、社員・芸人総出で、仮設の寄席舞台で青空喜劇「北村笑店物語」を開演。観客は大盛況の笑いに包まれ、成功を収める。
終演後、てんは幽霊となって現れた藤吉と語り合う[17]。てんは、この先100年寄席小屋を続けることを誓ったうえで、藤吉に「わろてんか」と問いかける。藤吉は笑顔で承諾し、物語は幕を閉じるのであった。
京都で1、2位を争う大手の薬問屋を営む。明治43年、薬品倉庫の焼失による経営危機に陥り、栞の融資を得て洋薬の専門店に事業転換する。
船場で老舗の米問屋「北村屋」を営む。しかし、番頭が辞めて経営が傾いたことと、藤吉の父の借金に加え、藤吉がさらに借金を背負ったことにより、明治43年、廃業を余儀なくされる。その後、屋号はてんと藤吉が立ちあげた会社「北村笑店」というかたちで復活する。
栞から寄席が古臭いと指摘されたのを機に、当時大流行していた安来節を取り入れた演芸を始めるため、藤吉とてんが現地に出向いて選考した4人で結成された舞踊団。昭和20年の北村笑店解散と同時に舞踊団も解散した。
経営悪化を察して「北村屋」を出て行く。
和を基調とした遊び心満載な映像で、映像は小島淳二(映像ディレクターで2007年の朝ドラ『ちりとてちん』でも担当[39])が、イラストは泉優次郎(イラストレーター、アニメーションディレクター)が担当している。
松たか子が歌う主題歌「明日はどこから」は、自身の作詞・作曲によるもの[39]。
映像には大量の動きを加えた「モチーフ」が用いられ、本編にまつわる寄席経営のものなど毎回見るたびに新しい発見ができるように工夫されて作られている。最後は「てん」の由来になっているお天道様で締める映像となっている[40]。
最終回ではタイトル、通常のオープニングが省かれ、出演者(この回ではロールテロップ)と主題曲をエンディングにした。なお、この回は本編終了後から自動的にオープニング映像でつなぎ合わせるようなかたちで締めくくっている。
日替わりで、一般公募で寄せられた「みんなのえがお」と題した写真を紹介する。最後に「わろてんか!」の子どもの掛け声が入る[41]。最終回のみ、ヒロイン・葵わかなの1ショット。
初回視聴率は20.8%を記録し(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)、前々作『べっぴんさん』以来1年ぶりの視聴率20%超えとなった[42]。
第2週では19.4%と初めて週間平均視聴率20%割れを記録し、その後も何度か単独での視聴率が20%割れとなるなど苦戦を強いられていたが、平均視聴率は20.1%となった[43]。最終回視聴率は20.5%を記録した。なお、平均視聴率20%超えが2015年度後期『あさが来た』から5作連続維持となった[44]。最高視聴率は22.5%であった。大阪放送局制作でありながら、関西地区で関東地区より不調になった。
週 | 回 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 週平均視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 - 6 | 2017年10月 | 2日 - 10月 7日わろたらアカン | 本木一博 | 20.8%[45] |
2 | 7 - 12 | 10月 | 9日 - 10月14日父の笑い | 19.4%[46] | |
3 | 13 - 18 | 10月16日 - 10月21日 | 一生笑わしたる | 18.8%[47] | |
4 | 19 - 24 | 10月23日 - 10月28日 | 始末屋のごりょんさん | 東山充裕 | 20.4%[48] |
5 | 25 - 30 | 10月30日 - 11月 | 4日笑いを商売に | 20%[49] | |
6 | 31 - 36 | 11月 | 6日 - 11月11日ふたりの夢の寄席 | 川野秀昭 | 20%[50] |
7 | 37 - 42 | 11月13日 - 11月18日 | 風鳥亭、羽ばたく | 本木一博 | 20.5%[51] |
8 | 43 - 48 | 11月20日 - 11月25日 | 笑売の道 | 東山充裕 | 19.6%[52] |
9 | 49 - 54 | 11月27日 - 12月 | 2日女のかんにん袋 | 川野秀昭 | 20.2%[53] |
10 | 55 - 60 | 12月 | 4日 - 12月 9日笑いの神様 | 保坂慶太 | 20%[54] |
11 | 61 - 66 | 12月11日 - 12月16日 | われても末に | 20.9%[55] | |
12 | 67 - 72 | 12月18日 - 12月23日 | お笑い大阪 春の陣 | 本木一博 高橋優香子 |
20.2%[56] |
13 | 73 - 76 | 12月25日 - 12月28日 | エッサッサ乙女組 | 東山充裕 中泉慧 |
20.1%[57] |
14 | 77 - 79 | 2018年 | 1月 4日 - 1月 6日みんなの夢 | 18.4%[58] | |
15 | 80 - 85 | 1月 8日 - 1月13日 | 泣いたらあかん | 川野秀昭 | 19.4%[59] |
16 | 86 - 91 | 1月15日 - 1月20日 | 笑いの新時代 | 20.2%[60] | |
17 | 92 - 97 | 1月22日 - 1月27日 | ずっと、わろてんか | 本木一博 | 19.9%[61] |
18 | 98 - 103 | 1月29日 - 2月 3日 | 女興行師てん | 21%[62] | |
19 | 104 - 109 | 2月 5日 - 2月10日 | 最高のコンビ | 鈴木航 | 21%[63] |
20 | 110 - 115 | 2月12日 - 2月17日 | ボンのご乱心 | 20.5%[64] | |
21 | 116 - 121 | 2月19日 - 2月24日 | ちっちゃな恋の物語 | 東山充裕 | 20.7%[65] |
22 | 122 - 127 | 2月26日 - 3月 3日 | 夢を継ぐ者 | 20.2%[66] | |
23 | 128 - 133 | 3月 5日 - 3月10日 | わろてんか隊がゆく | 川野秀昭 | 19.5%[67] |
24 | 134 - 139 | 3月12日 - 3月17日 | 見果てぬ夢 | 保坂慶太 | 20.5%[68] |
25 | 140 - 145 | 3月19日 - 3月24日 | さらば北村笑店 | 鈴木航 | 19.9%[69] |
26 | 146 - 151 | 3月26日 - 3月31日 | みんなでわろてんか | 本木一博 | 19.9%[70] |
期間平均視聴率:20.1%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
※平昌五輪中継によるもの。
※東日本大震災7周年関連特番放送のため。
※選抜高校野球放送のため。
※平昌五輪中継によるもの。
「ラブ&マンザイ〜LOVE and MANZAI」のタイトルで、2018年4月21日(BSプレミアム)、再放送2018年5月5日(総合・関西地区のみ)で放送。再々放送は、同年6月10日(日曜:BSプレミアム)15時30分 - 16時30分に放送。
本編の裏側で起きていた愛と笑いの人間模様を4つの物語に仕立てたスピンオフドラマ。
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