ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)

日本の音楽会社 ウィキペディアから

ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)map

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント: Sony Music Entertainment (Japan) Inc.、略称:SME、SMEJ)は、東京都千代田区に本社を置く、ソニーグループの音楽系事業統括会社(中間持株会社)。

概要 種類, 略称 ...
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
Thumb
Thumb
本社が入居するSME六番町ビル
種類 株式会社
略称 SME、SMEJ
本社所在地 日本
102-8353
東京都千代田区六番町4番地5
北緯35度41分19.81秒 東経139度44分5.34秒
設立 1968年昭和43年)3月11日
(創業、CBS・ソニーレコード株式会社)
2003年平成15年)4月1日
(現法人)
業種 情報・通信業
法人番号 5010001082437
事業内容 株式保有による傘下会社の経営・管理
代表者 代表取締役社長CEO 村松俊亮
資本金 1億円
売上高
  • 単体: 786億6600万円
(2024年3月期)[1]
営業利益
  • 単体: 327億8400万円
(2024年3月期)[1]
経常利益
  • 単体: 366億6800万円
(2024年3月期)[1]
純利益
  • 単体: 381億1400万円
(2024年3月期)[1]
純資産
  • 単体: 1066億8400万円
(2024年3月31日現在)[1]
総資産
  • 単体: 3447億6200万円
(2024年3月31日現在)[1]
従業員数 約4,700名(グループ計)
決算期 3月31日
主要株主 ソニーグループ 100%
主要子会社
関係する人物
外部リンク www.sme.co.jp
テンプレートを表示
閉じる

ソニーグループ直接子会社であり、米国のソニー・ミュージック エンタテインメント (SME) からは独立して運営されている。

概要

要約
視点
Thumb
旧SME乃木坂ビル(2018年2月、ジャニーズ事務所に売却)

1968年(昭和43年)3月11日、「CBS・ソニーレコード株式会社」として設立され[2]、1991年(平成3年)4月1日から現社名となっている。さらに2001年(平成13年)には、分離・子会社化したレコード製作部門、営業部門、製造部門の統括会社(持株会社)になった。現在の法人は2003年(平成15年)に非音楽部門を分離するために行った会社分割の際に、旧ソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽事業を承継し設立された。

音楽系事業以外は、2003年(平成15年)の会社分割で同時に設立された株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントが統括会社となっていた。しかし、ソニーのリテール事業の売却に伴い、2006年(平成18年)5月17日に株式会社エスシーユーに商号変更したうえで、会社分割により新・株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントとリテール事業の統括会社の2社を子会社として設立。株式会社エスシーユーはソニーに吸収合併され、さらに株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントも2006年(平成18年)12月1日に株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併された。この様にソニーによるグループの解体・再編が行われていた(リテール部門の売却については、スタイリングライフグループも参照)。

アメリカのソニー・ミュージックエンタテインメント(CBSレコード(初代法人)が母体)は、2004年(平成16年)にBMGエンターテインメントと合併し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」が発足した。

2008年(平成20年)10月には、ソニーが「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」のベルテルスマン持分を取得し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」を完全子会社化した。同時にソニーの完全子会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」からBMG JAPANの全株式の譲渡を受け、BMG JAPANを子会社化した[3]。その後2009年10月1日、BMG JAPANの国内制作部門および洋楽部門以外の部門を吸収合併した(BMG JAPANの国内制作部門は新設の株式会社アリオラジャパンへ、洋楽部門はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ、それぞれ承継した)。

音楽配信事業を巡っては他のレコード会社と比べて一曲あたりの値段が若干高く設定されている他、デジタル著作権管理(DRM)が厳しく、従来まではソニー製ウォークマンやパソコン用プレイヤーでしか再生が不可能なATRAC方式が主体であったり[注釈 1]、音源が配信されているウェブサイトが、子会社のレーベルゲートが運営しているmoraとその提携先に限られていた。

しかし、アリオラジャパンを始めとした旧BMG JAPAN系の会社やレーベルは、SME傘下になっても引き続きiTunes Storeなどで楽曲提供を行っていた。2012年に入ると、2月22日にiTunes Storeで主要洋楽アーティストの楽曲提供を開始。さらに、10月1日のmoraのサイトリニューアルで、DRMフリーのMP3AACによる楽曲配信が開始されたことで、SMEもこのフォーマットで楽曲提供を行うようになり、11月7日より、主要邦楽アーティストの楽曲提供も開始している。

また、レコード人気が再燃している状況を受け2017年6月29日に日本国内でのアナログレコードの自社生産を再開すると発表した。1989年に生産を終了してからは海外企業を含め外注しており、自社での生産は29年ぶりとなる。当初はSME系所属アーティストが中心となるが、今後外部レーベルからの受注生産も受け付ける[4]

その一方で2000年以降CD不況でレーベルビジネスが厳しいと言われているなかにおいて、グループ会社のアニプレックスアニメーション企画・製作)が手掛けるソーシャルゲームFate/Grand Order』が記録的なヒットを達成し、リリースした2015年以降大幅に売上高を伸ばしている。2018年3月期のグループ全体の売上高のうち、半分をアニプレックスが占めるほど、グループ間でのビジュアルビジネスへの比重が高まっている。

沿革

グループ会社

要約
視点

※ …旧・ソニー・カルチャーエンタテインメント傘下の企業

ミュージック&アーティストビジネスグループ

  • ソニー・ミュージックレーベルズ - 音楽事業会社。2014年4月にレーベル8社の合併により発足。
  • ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド - 音楽配信事業、ソニー・ミュージックグループの公式サイトやSNS公式アカウントの運営など、デジタルマーケティング事業を行う。2019年3月まではソニー・ミュージックグループ傘下の各レーベルの営業会社としても機能していた(2019年4月にソニー・ミュージックソリューションズに業務移管)。
  • ソニー・ミュージックアーティスツ - アーティストマネージメントオフィス(芸能事務所)。
  • 次世代 - SMEJの部署であった次世代ロック研究開発室を分割し2021年4月に設立。次世代アーティストによるIP創出・事業化を担う。
  • ソニー・ミュージックパブリッシング - 音楽著作権の取得・管理・運用業務
    • アルファミュージック - 音楽出版業務、元レコード会社。2001年より著作権管理および原版使用権をソニー・ミュージックパブリッシング(以下SMPJ)に委託し、音楽ソフトは荒井由実いしだあゆみ松山千春[注釈 15]などごく一部を除き、基本的にソニー・ミュージックダイレクトを経てソニー・ミュージックレーベルズから発売。2019年4月付でソニー・ミュージックパブリッシングの子会社となったが2022年4月付を以ってSMPJに吸収され、法人格が完全消滅することとなった。
  • ミュージックレイン - 芸能事務所、レーベルとしての業務も兼営。規格品番はSM。
  • room NB - ゲーム実況などネットコンテンツ関連事業、ネットクリエイターのエージェント業務、音楽朗読劇や舞台に関する事業など。2021年4月設立。

ビジュアル&キャラクタービジネスグループ

エンタテインメントソリューションビジネスグループ

その他

旧グループ会社・レーベル

  • SIREN SONG(Xが1989年にCBS・ソニーからデビューした際に設立されたX専用のレーベル。1992年まで運用)
  • Oo RECORDS(1997年に親会社に吸収)
  • TRUE KiSS DiSC小室哲哉が主宰したレーベル。2001年に活動休止)
  • Antinos Records(1994年 - 2004年 2002年6月までグループ会社だったが、翌7月にエピックレコードに吸収合併され、2004年に運営終了)
  • ソニー・ミュージックワークス
  • パームビーチ小坂洋二が代表取締役社長を務めたレーベル。2008年3月31日付でレーベル運営を解消し、事業解散)
  • ボイス&ハート(2008年4月にアニプレックス傘下から独立)
  • HIT STREET
  • The Music Council(大泉洋らが一時在籍、2003年設立)
  • BMG JAPAN(邦楽部門をアリオラジャパンに、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)をソニー・ミュージックジャパンインターナショナルに承継の上、2009年10月1日に親会社に吸収合併され解散)
  • ソニー・マガジンズ(2012年4月にミュージック・オン・ティーヴィと合併、エムオン・エンタテインメントの出版メディア事業部門となる)
  • クリップゲート(2015年4月1日にレーベルゲートに吸収合併され解散)
  • 閃光レーベル(ラジオ番組SCHOOL OF LOCK!のCD発売専用レーベル。2014年夏に閃光ライオットの終了に伴い運営終了)
  • スティーズラボミュージック
  • オーガスタレコード(オフィスオーガスタのプライベートレーベルとしてアリオラジャパン(旧BMGファンハウス時代に発足)から販売。規格品番はAU(Augusta)。2017年1月にオフィスオーガスタがユニバーサルミュージックと資本提携したのに伴い、同年4月にレーベルごとユニバーサルに移管)
  • ソニー・ミュージックアーティスツに合併統合された芸能事務所(ヴィレッジ・ミュージック・ウエストサイドを除く5社は2009年4月1日に再合併して統合)
  • ultraCeep(ウルトラシープ)2014年4月に設立。
  • ソニーDADCジャパン(レコードプレス子会社として設立後、当社との再統合と再分離を経てソニー完全子会社になった後、2015年4月1日付でSMEの完全子会社を経て2019年4月1日付でソニー・ミュージックコミュニケーションズに吸収合併され法人解散)
  • ジャレード(1975年設立。長きに渡って商品配送関係を担当していたが2019年4月1日付を以ってソニー・ミュージックコミュニケーションズに吸収合併され法人解散)
  • ソラシア・エンタテインメント(CS放送を中心としたメディア事業(アジアドラマチックTV)、映像コンテンツ事業等。2019年4月1日付でソニー・ミュージックソリューションズに吸収合併され法人解散[24]
  • レーベルゲート(2021年4月1日を以って、ソニー・ミュージックソリューションズに吸収合併)
  • ソニー・ミュージックアクシス(統括会社における経理・システム・人事・総務・法務の受託業務。2021年4月にSMEJ本体に吸収合併)
  • ファニメーション(2022年3月1日、ソニーグループはCrunchyrollとの間でブランド統合を行い[25]、社名をファニメーション・グローバル・グループから、クランチロール, LLCに変更すると発表した[26][27]。一部残るファニメーションのサービスも、やがて完全にCrunchyrollへ統合され[28][29]、2024年4月2日をもってアプリとWebサイトも閉鎖された[30][31]
  • ソニー・ミュージックダイレクト - 旧ソニー・ミュージックハウス。旧作音源の再発、通信販売。レーベルとしてSMDR GT musicもある。2022年4月1日にソニー・ミュージックレーベルズに吸収合併)
  • デフスターレコーズ(DefSTAR Records) - J-POP等の個性派レーベル。2000年に発足。2015年にエスエムイーレコーズに吸収される形で運営終了。規格品番の販社コードはDF(DefSTAR)。
  • Quatro A(2024年10月1日付でアニプレックスへ吸収合併され解散)
  • フォワードワークス(2024年10月1日付でアニプレックスへ吸収合併され解散)

所属アーティスト

ここでは、各種クレジットのレーベル表記が「Sony Music Entertainment (Japan) Inc.」及び「SMEJ」等とされているアーティストのみ記載する。規格品番はXS

現所属アーティスト

かつて所属していたアーティスト

  • arko lemming(2015年 - 2018年)
  • 梅田サイファー(2021年)
  • Creepy Nuts(2017年 - 2018年)( → ソニー・ミュージックレーベルズ内のソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移動)
  • クリトリック・リス(2016年 - 2017年)
  • Survive Said The Prophet(2018年)( → ソニー・ミュージックレーベルズ内のソニー・ミュージックレコーズに移動)
  • TWiN PARADOX(2018年 - 2019年)
  • told(2015年 - 2016年)
  • ラストヒロイン(2015年)

オープニングロゴ

  • 現在は2019年4月より使用している3代目で、CGアニメーションなどは2代目と同様だが、レーベル名が「Sony Music Labels Inc.」の表記となっている。
    • 初代(1991年4月 - 1990年代後期)
      • 灰色の背景に、各傘下レーベル名と下に小文字で「Sony Music Entertainmant Japan Inc.」と表記されていた。
    • 2代目(1990年代末期 - 2019年3月)
      • ブラックバックに、各傘下レーベル名がロゴを光ディスクに回しているCGアニメーションが使用されている。2010年代より文字サイズを変更している。
      ※ただし、EPICレコードジャパンキューンレコード( → キューンミュージック)・アリオラジャパンデフスターレコーズサクラミュージック等に限ってはレーベルオリジナルのオープニングロゴを使用していたが、3代目と同様に終わってからオリジナルロゴを流すようにしている。

関連項目

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.