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Jリーグ主催の日本のサッカーのカップ戦 ウィキペディアから
Jリーグカップ(ジェイリーグカップ、J. League Cup)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するクラブが参加するカップ戦である。第1回大会からヤマザキビスケット(略称・YBC、旧ヤマザキナビスコ)が冠スポンサーとなっており、JリーグYBCルヴァンカップ(略称はルヴァンカップ)の大会名称を用いている(大会名称に関しては後述)。
JリーグYBCルヴァンカップ J.LEAGUE YBC Levain CUP | |
---|---|
開始年 | 1992年 |
主催 | 日本プロサッカーリーグ |
地域 | 日本 |
参加チーム数 | 60 |
前回優勝 | 名古屋グランパス(2回目) |
最多優勝 | 鹿島アントラーズ(6回) |
TV放送 |
スカパー! フジテレビONE TWO NEXT フジテレビ(決勝のみ) |
サイト | Jリーグカップ |
J1リーグや天皇杯と並ぶ日本の国内三大タイトルの1つ(FUJIFILM SUPER CUPは除く)[1]。
Jリーグ開幕前年度の1992年に社団法人(当時)日本プロサッカーリーグが主催するカップ戦としてスタートした。リーグ戦の日程の関係で開催されなかった1995年を除いてJリーグと並行して開催されている。
決勝戦の開催スタジアムは1992年から2013年まで国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(1994年・1997年を除く)、1994年は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、1997年はジュビロ磐田スタジアムと茨城県立カシマサッカースタジアム、2014年から2019年・2021年は埼玉スタジアム2002、2020年[注 1]・2022年からは国立競技場で開催されている。
2010年5月に、1992年に実施された第1回大会以来の通算入場者数が1,000万人を突破。また、同年10月には本大会の通算試合数が1,000試合に到達した。
カップウィナーに対してJリーグカップ(チェアマン杯、前年優勝クラブによる持ち回り)とルヴァンカップ(スポンサー杯、優勝クラブへの贈与)がそれぞれ授与される。また、優勝チームは翌夏に開催されるJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦への出場権が与えられていた。
大会公式試合球は当年のJリーグで使用されている試合球のデザインをJリーグカップ用として特別にデザインされたものを使用している。
第1回の1992年大会から菓子メーカーのヤマザキビスケット(旧・ヤマザキナビスコ)が特別協賛(冠スポンサー)となっており、現在の大会名称は「JリーグYBCルヴァンカップ」(英: J.LEAGUE YBC Levain CUP、略称ルヴァンカップ)となっている[注 2]。
大会が設立された1992年から2016年のグループステージまで「Jリーグヤマザキナビスコカップ」(英: J.LEAGUE YAMAZAKI NABISCO CUP、略称ナビスコカップ)の大会名称を用いており、20回目の開催となる2012年には「同一冠スポンサーによる最長のカップ戦」としてギネス世界記録に申請[2]、翌2013年に「同一企業の協賛により最も長く開催されたプロサッカーの大会 (Longest sponsorship of a professional football competition)」として認定されている[3]。
2016年8月31日にヤマザキナビスコがモンデリーズ・インターナショナルと結んでいた「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了し、翌9月1日から社名を「ヤマザキビスケット」に改称することを受け[4][5]、同年6月21日から(実質的には同年8月31日から始まる2016年(第24回)大会のノックアウトステージから)大会名を「JリーグYBCルヴァンカップ(略称ルヴァンカップ)」に変更することが発表された[6]。「YBC」はヤマザキビスケットの英字略号(YAMAZAKI-BISCUITS Co., Ltd.)、「ルヴァン」(Levain) は同社が2016年9月5日よりリッツに替わって発売するクラッカーのブランド名で[7]、フランス語で発酵種を意味する。
この名称変更については、2016年2月時点のリリースでは「社名変更後となる大会終了まで“Jリーグヤマザキナビスコカップ”の名称を使用し、翌年度以降はスポンサー継続の有無を含めJリーグと同社との間で引き続き協議する」としていたが[8]、一方でヤマザキナビスコ側は「ナビスコ」ブランドの終売に伴う売り上げ低下の懸念から、スポンサーからの撤退も検討。グループ会社間での協議の席では親会社である山崎製パンから「それならヤマザキカップにしてウチがやるか」という意見も上がったが、Jリーグ側から社名変更のタイミングと同じくしての名称変更に関する提案が出たことで、それを受ける形になった[9]。
前身であるJSLカップではリーグカップの形態を正しく反映して2部も含めた全てのクラブの参加を認めていたが、Jリーグカップでは2部以下のクラブの出場が見合わせられた期間が長く、2002年大会から2017年大会までは、当該年にJ1に所属するクラブのみにより争われている。参加資格の変遷は以下の通り。
大会の参加資格に応じてレギュレーションにも変遷が見られる。長きに亘って「グループステージ+ノックアウトステージ」の形式が採用されたが、全Jリーグクラブが参加する2024年大会は全ての段階においてシングルイリミネーショントーナメントを行うこととされている。
J1が18クラブになり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が3月開幕となって開催時期が重複するようになった2003年大会及び2005年大会以降はACL出場クラブがグループステージ(予選リーグ)出場を免除されるようになった。
大会方式の変遷については以下のとおり。詳細は各大会の項目を参照のこと。
大会 | グループステージ (予選リーグ) | プレーオフステージ | ノックアウトステージ (決勝トーナメント) |
---|---|---|---|
1992 | 1グループ・1回戦総当たり | --- | 上位4クラブ出場 |
1993 | 2グループ・1回戦総当たり | --- | 上位2クラブ(計4クラブ)出場 |
1994 | 参加全クラブによるシングルシングルイリミネーショントーナメント | ||
1996 | 2グループ・2回戦総当たり | --- | 上位2クラブ(計4クラブ)出場 |
1997 | 5グループ・2回戦総当たり | --- | 上位1-2クラブ(計8クラブ)出場 |
1998 | 4グループ・1回戦総当たり | --- | 上位1クラブ(計4クラブ)出場 |
1999 ↓ 2001 | 参加全クラブによるシングルシングルイリミネーショントーナメント | ||
2002 | 4グループ・2回戦総当たり | --- | 上位2クラブ(計8クラブ)出場 |
2003 | 4グループ・2回戦総当たり | --- | 上位1-2クラブ+ACL出場(計8クラブ) |
2004 | 4グループ・2回戦総当たり | --- | 上位2クラブ(計8クラブ)出場 |
2005 ↓ 2008 | 4グループ・2回戦総当たり | --- | 上位1-2クラブ+ACL出場(計8クラブ) |
2009 ↓ 2017 | 2グループ・1回戦総当たり | --- | 上位2クラブ+ACL出場(計8クラブ) |
2018 2019 | 4グループ・2回戦総当たり | H&A2回戦 | PO勝利+ACL出場(計8クラブ) |
2020 | 参加全クラブによるシングルシングルイリミネーショントーナメント | ||
2021 2022 | 4グループ・2回戦総当たり | H&A2回戦 | PO勝利+ACL出場(計8クラブ) |
2023 | 5グループ・2回戦総当たり | --- | 上位1-2クラブ(計8クラブ) |
2024 | 10グループ・トーナメント | H&A2回戦 | PO勝利+ACL出場(計8クラブ) |
決勝戦は他のカップ戦では見られない独特の演出が行われている。
1992年はリーグ戦が日本リーグからJリーグへの移行期間(経過処置)であり開催されなかったため、本来はリーグ戦の優勝チームに与えられるアジアクラブ選手権1993-94の出場権が与えられた。
2003年と2006年はA3チャンピオンズカップの日本開催に当たったため、この前年の同大会優勝チームは開催国推薦枠として出場した(中国と韓国で行う場合はリーグ戦の年間2位クラブが推薦枠の扱いであった)。
2007年以後の優勝クラブは次年度のJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦の出場権を獲得し、CONMEBOLスダメリカーナの優勝クラブと対戦するが、2020年から中止となっている。
クラブ名 | 優 | 準 | 優勝年度 | 準優勝年度 |
---|---|---|---|---|
鹿島アントラーズ | 6 | 3 | 1997,2000,2002,2011,2012,2015 | 1999,2003,2006 |
東京ヴェルディ | 3 | 1 | 1992,1993,1994 | 1996 |
FC東京 | 3 | 0 | 2004,2009,2020 | |
浦和レッズ | 2 | 5 | 2003,2016 | 2002,2004,2011,2013,2023 |
ジュビロ磐田 | 2 | 3 | 1998,2010 | 1994,1997,2001 |
ガンバ大阪 | 2 | 3 | 2007,2014 | 2005,2015,2016 |
柏レイソル | 2 | 1 | 1999,2013 | 2020 |
ジェフユナイテッド千葉 | 2 | 1 | 2005,2006 | 1998 |
名古屋グランパス | 2 | 0 | 2021,2024 | |
清水エスパルス | 1 | 4 | 1996 | 1992,1993,2008,2012 |
川崎フロンターレ | 1 | 4 | 2019 | 2000,2007,2009,2017 |
セレッソ大阪 | 1 | 2 | 2017 | 2021,2022 |
サンフレッチェ広島 | 1 | 2 | 2022 | 2010,2014 |
横浜F・マリノス | 1 | 1 | 2001 | 2018 |
大分トリニータ | 1 | 0 | 2008 | |
湘南ベルマーレ | 1 | 0 | 2018 | |
アビスパ福岡 | 1 | 0 | 2023 | |
北海道コンサドーレ札幌 | 0 | 1 | 2019 | |
アルビレックス新潟 | 0 | 1 | 2024 |
クラブ名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道コンサドーレ札幌 | 93 | 31 | 22 | 40 | 126 | 154 | -28 |
ヴァンラーレ八戸 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
いわてグルージャ盛岡 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ベガルタ仙台 | 102 | 32 | 23 | 47 | 117 | 166 | -49 |
ブラウブリッツ秋田 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
モンテディオ山形 | 26 | 9 | 4 | 13 | 27 | 43 | -16 |
福島ユナイテッドFC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
いわきFC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
鹿島アントラーズ | 200 | 100 | 35 | 65 | 341 | 252 | +89 |
水戸ホーリーホック | 4 | 0 | 0 | 4 | 3 | 11 | -8 |
栃木SC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ザスパクサツ群馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
浦和レッズ | 197 | 95 | 44 | 58 | 312 | 252 | +60 |
大宮アルディージャ | 78 | 21 | 20 | 37 | 78 | 120 | -42 |
ジェフユナイテッド千葉 | 116 | 58 | 23 | 35 | 194 | 155 | +39 |
柏レイソル | 161 | 62 | 47 | 52 | 218 | 190 | +28 |
FC東京 | 168 | 74 | 41 | 53 | 230 | 185 | +45 |
東京ヴェルディ | 92 | 45 | 19 | 28 | 155 | 126 | +29 |
FC町田ゼルビア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
川崎フロンターレ | 118 | 52 | 26 | 40 | 207 | 165 | +42 |
横浜F・マリノス | 217 | 102 | 40 | 75 | 331 | 261 | +70 |
横浜FC | 25 | 9 | 3 | 13 | 24 | 28 | -4 |
Y.S.C.C.横浜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
湘南ベルマーレ | 106 | 34 | 28 | 44 | 128 | 143 | -15 |
SC相模原 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ヴァンフォーレ甲府 | 62 | 18 | 16 | 28 | 65 | 81 | -16 |
松本山雅FC | 13 | 2 | 3 | 8 | 15 | 26 | -11 |
AC長野パルセイロ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アルビレックス新潟 | 103 | 28 | 25 | 50 | 108 | 150 | -42 |
カターレ富山 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ツエーゲン金沢 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
清水エスパルス | 202 | 89 | 37 | 76 | 294 | 276 | +18 |
ジュビロ磐田 | 177 | 80 | 34 | 63 | 257 | 211 | +46 |
藤枝MYFC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アスルクラロ沼津 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
名古屋グランパス | 193 | 76 | 45 | 72 | 282 | 276 | +6 |
FC岐阜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
京都サンガF.C. | 86 | 25 | 22 | 39 | 105 | 134 | -29 |
ガンバ大阪 | 178 | 74 | 32 | 72 | 280 | 284 | -4 |
セレッソ大阪 | 137 | 49 | 36 | 52 | 194 | 188 | +6 |
FC大阪 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ヴィッセル神戸 | 141 | 45 | 28 | 68 | 171 | 212 | -41 |
奈良クラブ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ガイナーレ鳥取 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ファジアーノ岡山 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
サンフレッチェ広島 | 163 | 59 | 29 | 75 | 232 | 242 | -10 |
レノファ山口FC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
カマタマーレ讃岐 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
徳島ヴォルティス | 18 | 2 | 4 | 12 | 16 | 38 | -22 |
愛媛FC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
FC今治 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アビスパ福岡 | 81 | 26 | 23 | 32 | 93 | 121 | -28 |
ギラヴァンツ北九州 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
サガン鳥栖 | 80 | 14 | 20 | 46 | 69 | 143 | -74 |
V・ファーレン長崎 | 14 | 5 | 3 | 6 | 22 | 26 | -4 |
ロアッソ熊本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大分トリニータ | 82 | 22 | 28 | 32 | 89 | 119 | -30 |
テゲバジャーロ宮崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
鹿児島ユナイテッドFC | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
FC琉球 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
横浜フリューゲルス | 45 | 16 | 10 | 19 | 61 | 66 | -5 |
年度 | ゴール数 | 試合数 | クラブ数 |
---|---|---|---|
1992年 | 151 | 48 | 10 |
1993年 | 138 | 39 | 13 |
1994年 | 38 | 13 | 14 |
1996年 | 337 | 115 | 16 |
1997年 | 222 | 74 | 20 |
1998年 | 153 | 43 | |
1999年 | 130 | 49 | 26 |
2000年 | 136 | 51 | 27 |
2001年 | 130 | 53 | 28 |
2002年 | 144 | 55 | 16 |
2003年 | 136 | 49 | |
2004年 | 160 | 55 | |
2005年 | 175 | 61 | 18 |
2006年 | 187 | 64 | |
2007年 | 160 | 61 | |
2008年 | 153 | 61 | |
2009年 | 150 | 55 | |
2010年 | 124 | 55 | |
2011年 | 81 | 27 | |
2012年 | 170 | 55 | |
2013年 | 134 | 55 | |
2014年 | 169 | 55 | |
2015年 | 149 | 55 | |
2016年 | 128 | 55 | |
2017年 | 157 | 59 | |
2018年 | 206 | 69 | 20 |
2019年 | 183 | 69 | |
2020年 | 83 | 28 | 19 |
2021年 | 172 | 69 | 20 |
2022年 | 198 | 69 | |
2023年 | 190 | 73 | |
合計 | 4,844 | 1,739 |
チームに対する表彰は、Jリーグ表彰規定第5条に定めがある。下記は2022年大会の場合。
優勝 | 賞金1億5000万円、Jリーグカップ(持ち回り)、メダル、スポンサー杯(永久保持) |
準優勝 | 賞金5000万円、盾、メダル |
3位(2チーム) | 1チームに付き賞金2000万円、盾 |
2001年まではWOWOWが優先放映権を持ち、ノックアウトトーナメントのほぼ全試合を中継した。また、これとは別に決勝戦のみ地上波(1998年まではテレビ東京系列、1999年-2001年はTBS系列)で放送された。
2002年にレギュレーションが大幅に変更となるとともにフジテレビジョンが優先放映権を獲得。以降は予選リーグの一部、準々決勝・準決勝のそれぞれ全試合を自局系の衛星放送であるフジテレビワンツーネクストで生中継(一部の試合はFNS系列局による地上波ローカル中継あり。ワンツーネクストでもその映像を使用する。かつては独立局での地上波中継もあった。)、決勝は2010年大会までは地上波およびBSフジとフジテレビONE(同年の決勝はフジテレビTWO)の3波同時で生中継(地上波はFNS系列全国ネット。同年大会まではフジテレビの番組で唯一の地上波・BS・CSによる3波同時放送)という体勢が続いていたが、2011年大会は地上波のみ生中継を行い、BSフジとフジテレビONEは録画中継での放送に変更された。また、フジテレビONEでは地上波の決勝戦生中継開始前に「まもなくナビスコカップ」として試合開始前の様子を、決勝戦終了後に「まだまだナビスコカップ」と題してセレモニーの様子、試合を終えた選手たちの表情、インタビューなどが放送された。準々決勝以降(2011年は2回戦以降)のワンツーネクストで生中継しない試合はスカチャンで生中継された。
2012年にフジテレビとの放映権契約を更新。予選リーグはワンツーネクストで毎節2試合程度生中継。また、スカパー!がサブライセンスを取得し、編成上などの事情でワンツーネクストで生中継しない試合を予選リーグからスカチャンでの生中継を行う(その後フジテレビNEXTでの録画中継を行う)。また、準決勝までのワンツーネクストで生中継される試合は、ワンツーネクストと同内容でスカチャンでも生放送する。これによって初のワンツーネクスト、スカチャン、フジテレビ地上波を合わせての全試合生中継、およびワンツーネクストでの全試合中継を実施する。
2017年にフジテレビとの放映権契約を再更新[17]。この年からリーグ戦の有料放送放映権はスカパー!からパフォーム・グループの動画配信サービス「DAZN」に変更されているが、本大会についてはDAZNでの配信を行わず、引き続きフジテレビとスカパー!により放送される。また、一部の試合をスカチャンに加えて、スポーツライブ+(スカパー!系列)・J SPORTS(J:COM系列)・スカイA(朝日放送系列)のフジテレビグループ以外のスポーツ専門チャンネルでも放送する[18]。なお、フジテレビワンツーネクストで放送される試合はFODプレミアムで、スカパー!で放送される試合はスカパー!オンデマンド→SPOOXでそれぞれ配信される。
大会方式の変わった2024年はフジテレビ系列・スカパー!での放送・配信を継続の上で、一部の試合についてNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」を通じて一部試合の無料ライブ配信と全試合の無料見逃し配信、プレミアム会員向けに過去の試合の配信を実施する[19]。
決勝前にはフジテレビのみで最終ニュース枠直後(2019年以降は『FNN Live News α』)に直前番組を5夜連続で放送される。
ラジオ放送はニッポン放送が2019年まで放送。決勝戦進出チームの地元局がニッポン放送の番組をネットする場合(例:2010年・2014年のRCCラジオ、2019年のHBCラジオ)や、決勝戦進出チームの地元局が自ら中継する年(例:2010年のSBSラジオ・浜松エフエム放送)もあった。
Jリーグ開幕期を除いて2001年までは、Jリーグチャンピオンシップや天皇杯決勝と比較すると地味なイメージが拭えず、決勝戦の動員は大体2~4万人台で推移していた。しかし、2002年に浦和レッズが初めて決勝進出を果たすと、リーグトップの観客動員を誇る同チームの初タイトルがかかった試合ということでチケットが即日完売し、スタンドは超満員の観客であふれかえることになった。以降浦和が3年連続で決勝戦に進出したことによって、決勝戦チケットのプレミア化とリーグカップに対する注目度が上昇することが常態化した。その後も、新型コロナウイルスの影響を受け、入場者数・声出し応援に制限が設けられていた2020~2022年を除いては大体4~5万人台で推移していたが、国立競技場建て替え後初の通常運営での大会決勝戦開催となった2023年大会決勝のアビスパ福岡vs浦和レッズでは大会史上最多となる61,683人の動員を集めた[20]。
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