2006年のJリーグカップ
2006年に開催された第14回Jリーグカップ ウィキペディアから
2006年のJリーグカップは3月29日に開幕、11月3日に国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で決勝戦が行われた。
優勝はジェフユナイテッド市原・千葉で、2連覇達成(通算2度目の優勝)。
大会名称
ヤマザキナビスコを冠スポンサーとしてJリーグヤマザキナビスコカップとして開催された。
レギュレーション
「AFCチャンピオンズリーグ (ACL) 出場チーム以外のJ1チームでグループリーグ→グループリーグ上位+ACL出場チームで決勝トーナメント」という基本的なレギュレーションは前回大会を踏襲しているが、ACLに伴うシード枠の関係で、グループリーグの開催方式がやや特殊な形式となっている。
また、決勝トーナメントではアウェーゴールルールが初採用となった。
- 2006年度J1リーグ参加18クラブが出場。
- 18クラブのうち、ガンバ大阪はAFCチャンピオンズリーグ2006出場のため、グループリーグは免除され、決勝トーナメントからの出場。
- ACL2006に出場する東京ヴェルディ1969はJ2所属のため大会参加資格がなく、ACLに伴うシード枠は1チームのみ。
- グループリーグは3月29日から開始し、ガンバ大阪以外の17チームを4チーム×3グループと5チーム×1グループの4グループに分けて、各クラブ6試合(ホーム3試合・アウェー3試合)のリーグ戦を戦う。
- 各グループの組み合わせは、前シーズンのリーグ戦順位をもとに決定。
- 4チームによる3つのグループはホーム・アンド・アウェーの2回戦総当りを行う。
- 5チームのグループ(グループD)は、クラブごとの試合数を6試合にそろえるため、本来であれば8試合となるホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たりのうちホーム1試合、アウェー1試合を最初から行わない(従って、ホームのみで対戦するカード、アウェーのみで対戦するカードが発生する)。
- 勝ち点の多い順にグループ内の順位を決定する(勝ち点で並んだ場合には「得失点差」「総得点数」「抽選」の順により優劣を決定)。各グループリーグの最上位チーム(4チーム)と、各リーグの2位のうち成績上位の3チーム、計7チームが決勝トーナメントに進出する。
- 決勝トーナメントはグループリーグを勝ち抜いた7チームにガンバ大阪を加えた8チームによって行われる。
- 組み合わせは準々決勝・準決勝ごとにオープンドローで決定する。
- 準々決勝・準決勝
- ホーム・アンド・アウェーでの2試合制。以下の方法で優劣を決定する。
- 決勝
- 中立地(国立霞ヶ丘競技場陸上競技場)での1試合勝負。90分で同点の場合は延長戦→PK戦で決着する。
グループリーグ
要約
視点
グループA
グループB
グループC
グループD
2006年3月29日 | 名古屋グランパスエイト | 1 - 3 | ヴァンフォーレ甲府 | 名古屋市瑞穂陸上競技場 | |
19:01 | 公式記録 | 観客数: 4,301 人 主審: 奥谷彰男 |
2006年4月26日 | ヴァンフォーレ甲府 | 1 - 1 | 名古屋グランパスエイト | 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 | |
19:00 | 公式記録 | 観客数: 7,526 人 主審: 扇谷健司 |
2006年5月10日 | 名古屋グランパスエイト | 1 - 2 | 大宮アルディージャ | 名古屋市瑞穂陸上競技場 | |
19:00 | 公式記録 | 観客数: 2,794 人 主審: 砂川恵一 |
2006年5月14日 | 名古屋グランパスエイト | 1 - 1 | セレッソ大阪 | 名古屋市瑞穂陸上競技場 | |
19:00 | 公式記録 | 観客数: 4,750 人 主審: 東城穣 |
2006年5月21日 | ジュビロ磐田 | 2 - 1 | 名古屋グランパスエイト | 鹿児島県立鴨池陸上競技場 | |
15:01 | 公式記録 | 観客数: 7,041 人 主審: 柏原丈二 |
各グループ2位の比較
出典:
順位の決定基準: レギュレーション
順位の決定基準: レギュレーション
決勝トーナメント
要約
視点
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||||||||||
横浜F・マリノス | 2 | 2 | 4 | |||||||||||||||
ジュビロ磐田 | 1 | 0 | 1 | |||||||||||||||
横浜F・マリノス | 0 | 1 | 1 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ(a) | 1 | 2 | 3 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ | 0 | 2 | 2 | |||||||||||||||
ガンバ大阪 | 0 | 0 | 0 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ | 2 | |||||||||||||||||
ジェフユナイテッド千葉 (延長) | 3 | |||||||||||||||||
浦和レッズ | 4 | 1 | 5 | |||||||||||||||
川崎フロンターレ(a) | 3 | 2 | 5 | |||||||||||||||
川崎フロンターレ | 2 | 2 | 4 | |||||||||||||||
ジェフユナイテッド千葉 (延長) | 2 | 3 | 5 | |||||||||||||||
セレッソ大阪 | 2 | 2 | 4 | |||||||||||||||
ジェフユナイテッド千葉 | 5 | 3 | 8 |
準々決勝
準々決勝第1戦
鹿島アントラーズ | 0 - 0 | ガンバ大阪 |
---|---|---|
公式記録 |
準々決勝第2戦
1勝1敗(2試合合計5-5)、アウェーゴール3-1により川崎が準決勝進出。
横浜の2勝(2戦合計4-1)で横浜が準決勝進出。
千葉の2勝(2戦合計8-4)で千葉が準決勝進出。
ガンバ大阪 | 0 - 2 | 鹿島アントラーズ |
---|---|---|
公式記録 | アレックス・ミネイロ ![]() |
鹿島の1勝1分け(2戦合計0-2)で鹿島が準決勝進出。
準決勝
準決勝第1戦
準決勝第2戦
1勝1敗(2戦合計2-2)、アウェーゴール1-0により鹿島が決勝進出。
2分け(2戦合計4-4)につき延長戦実施、延長戦1-0(合計5-4)で千葉が決勝進出。
決勝
決勝は2003年以来3年ぶりの登場となる鹿島アントラーズと、前年のカップウィナーで2年連続の決勝進出となるジェフユナイテッド市原・千葉の対戦となった。両チームは決勝の対戦カード決定した後にリーグ戦で対戦しており、千葉がアウェーゲームを4-0の大差で制した。その試合では千葉のボランチ・阿部勇樹にハットトリックを決められた鹿島が、この決勝ではどのように修正してくるのかが一つの見所になった。また鹿島としては長らく遠ざかっている10個目のメジャータイトルがかかった試合となった。
試合は双方の守備陣が集中を切らすことなく守り抜き、終盤まで得点を許さず緊迫した雰囲気が続いた。こうした中で試合終了直前の80分、鹿島のディフェンスラインの隙を付いて右サイドから切れ込んだ千葉の水野が先制ゴールを挙げた。千葉は攻撃の手を休めず2分後の82分にセットプレーから阿部がゴールを決め突き放し、この連続ゴールによって試合は完全に決した。MVPは決勝点となる先制ゴールを決めた水野晃樹に与えられた。
千葉は前年に続き2年連続でリーグカップのタイトルを獲得した。なお、リーグカップの連覇は1992-94シーズンに3連覇したヴェルディ川崎以来2チーム目であった。
関連項目
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