京都市営バス横大路営業所
京都市伏見区横大路橋本にある京都市営バスの営業所 ウィキペディアから
京都市伏見区横大路橋本にある京都市営バスの営業所 ウィキペディアから
京都市営バス横大路営業所(きょうとしえいバスよこおおじえいぎょうしょ)は、京都市伏見区横大路橋本にある京都市営バスの営業所である。整備は阪急阪神エムテックに委託されている。
全国で初めて公営交通の運行を民間(最初は阪急バスのみ)に委託した営業所で、伏見区、南区のほか、かつては四条烏丸、四条大宮を起点とする右京区や北区など営業所からかなり離れた不採算路線も運行していた。
13、特13、18、特18、19、20、22、43、69、81、南1、南2、南3、南5の各系統が阪急バス、16、84、南6、南8の各系統はエムケイにて運行している。所轄の系統が多いこともあり、運転席後部に掲示しているバスの路線案内表は、阪急バス委託用とエムケイ委託用の2種類がある。
操車業務は、竹田操車場(最寄停留所は竹田駅西口)、壬生操車場(最寄停留所はみぶ操車場前)、二条操車場(最寄停留所は二条駅西口)、三哲操車場(最寄停留所は下京区総合庁舎前)でも行なっている。
13号系統は、四条烏丸から西大路通を経由して、南区吉祥院・久世地区を結ぶ路線である。路線名は、西大路線である。操車は壬生操車場で行っている。他のバス路線が貧弱な吉祥院・久世地区にとっては、最も身近な路線である。特13号系統は僅かだが、向日市内を走行する。
平日と土曜の朝には、久世橋を渡らない臨13号系統を運行していたが、2024年6月1日のダイヤ改正をもって廃止された[4]。
京都市営地下鉄とは、四条烏丸で烏丸線と接続しているが、東西線とは接続していない。また、他の鉄道とは、西大路四条・四条大宮・四条烏丸で阪急京都線、西大路駅前でJR京都線と接続している。
昼間は、13号系統、特13号系統とも30分間隔で運転している。四条烏丸 - 久世橋西詰間は両系統合わせて約15分間隔で運転している。13号系統の中には入出庫の関係で、四条烏丸→久世工業団地→久世殿城町(→入庫)や、(出庫→)久世橋西詰→久世工業団地→四条烏丸といった経路で運転をする便も存在する。
当系統は壬生操車場にて操車を行う。
この系統の沿線は観光施設が非常に少なく、著名なところでは壬生寺(最寄停留所は壬生寺道)ぐらいであるが、逆に京都を代表する企業の本社が多く存在する。企業は以下のとおりである。
18号系統は、二条駅、四条大宮から大宮通を経由して南区上鳥羽地区を結んでいる路線である。路線名は、上鳥羽線である。二条操車場で操車を行っている。特に他のバス路線がほとんど無い上鳥羽地区にとっては、最も身近な路線である。2012年3月14日改正まで、地下鉄は烏丸線竹田駅しか接続おらず、長らく東西線と接続することはなかったが、同改正で土曜・休日に限り二条駅西口まで延伸された。2014年3月22日改正で全便が二条駅西口発着となった。18号・臨18号系統の往路は上鳥羽村山町に停車せず、18号系統の復路は城南宮道を経由しない。
13・特13系統を参照
昼間は18号系統が30分間隔、特18号系統が60分間隔で運転している。ただし、平日の特18号系統は、昼間の一部時間帯にて30分間隔で運転している。18号系統のうち、午前の久我石原町行きの一部の便、午後の二条駅西口行きの一部の便は、竹田駅西口を経由する。
二条操車場は横大路営業所から遠いため、久我石原町(18号系統)、吉祥院池田町(特18号系統)まで回送し、営業運転に入る便も存在する。逆に、久我石原町(18号系統)、吉祥院池田町(特18号系統)まで営業運転し、回送で横大路営業所に戻る便も存在する。
当系統は均一系統であるが、竹田駅西口経由便(臨18号系統)は均一区間から外れており、城南宮東口 - 国道赤池間相互は210円である。詳細は「伏見区内における均一区間と均一区間外の境界」の項を参照のこと。
19号系統は、横大路車庫から中書島、国道1号を通って京都駅を結ぶ比較的長い路線である。路線名は、京阪国道線である。主に国道1号を走行するが、人口密度が低い地域のため、利用客数、本数ともに少ない。
2024年6月のダイヤ改正以降、昼間時間帯は市民防災センター前 - 城南宮で旧千本通を経由する特19号系統が運行されている。ただし、旅客案内上はどちらも19号系統として表示される[4]。
平日・土曜日は60分間隔、日曜日・祝日は60 - 120分間隔で運転している。
京都駅前 - 中書島間では均一区間外を含むが、一日乗車券が利用できる。
20号系統は、横大路車庫から中書島、府道横大路を通って、宮前橋西詰を結んでいる路線である。府道横大路 - 京阪淀駅間は、桂川右岸経由と左岸経由があり、甲(右回り)と乙(左回り)の双方向循環である。一部の便は京阪中書島・伏見港公園発着である。
京阪沿線から運転免許試験場へのアクセスとしても用いられている。また、本系統は京都市営バスの中で最南端を走る。
淀地区の小学校の通学の便を確保するため、平日の朝には府道横大路発右岸経由京阪淀駅まで、夕方には京阪淀駅発右岸経由菱川までの便が存在する(ともに休校日は運休)。
概ね60分間隔で運転している。大型・中型バスにて運用している
均一区間外にて210〜220円の設定があるが、概ね230円である。均一区間外のうち、中書島/京阪中書島・伏見港公園 - 横大路車庫間と納所町 - 洛水高校前間での乗降にはバス一日券は使用できない(ただし、バス一日券使用可能エリア内を通る免許試験場経由であれば、中書島/京阪中書島・伏見港公園 - 京阪淀駅間で乗降ができる。バス一日券使用可能エリアから乗車し、納所町 -(南横大路経由)- 洛水高校前間を跨いで再度使用可能エリア内に入る京阪淀駅および府道横大路以遠で乗降する場合は、別途差額運賃が必要となる)。なお、均一区間外にも乗車できる地下鉄・バス一日券の場合は上記の停留所を含む全停留所で乗降可能である。
22号系統は、伏見区中心部(中書島、西大手筋)と伏見区下鳥羽・横大路・羽束師・久我地区を結ぶ路線である。路線名は、羽束師線である。羽束師地区、久我地区にとっては、最も身近なバス路線である。烏丸線に接続する南2号系統よりも本数が多い。鉄道とは、中書島(京阪中書島・伏見港公園)で京阪本線・京阪宇治線と接続しているのみである。
路線設定当時から、現在とは多少経路が異なるが、伏見区中心部と下鳥羽、横大路、羽束師、久我地区を結んでいた。また、中書島のターンテーブルが廃止されるまで駅前まで乗り入れていた系統のひとつである。
昼間は30分間隔で運転している。約半数が京阪中書島・伏見港公園発着である。
調整系統であるが、横大路車庫前-中書島間を除き均一運賃扱いである。詳しくは「伏見区内における均一区間と均一区間外の境界」を参照。
43号系統は、四条烏丸から烏丸通、五条通、西大路通を経由して吉祥院地区を結ぶ全長約8kmの路線である。路線名は五条線である。操車は壬生操車場で行なっている。
以前は13・18・42号系統と共に、東土川操車場から三条京阪前まで運行していたのだが、経路変更毎に区間短縮が行われ、現在の経路になる。京都のバス事業を考える会の答申を受け、2005年7月23日から夜間便(19時以降)は弥栄タクシーによるジャンボタクシーで運行されていたが、現在は通常の車両で運転している。
60分間隔で運転している。
69号系統は、二条駅、四条大宮から右京区西院・梅津地区、西京区上桂・樫原地区を経由して、洛西口駅、桂川駅、桂駅を結ぶ路線である。路線名は上桂線である。操車は二条操車場で行なっている。2004年11月に、みぶ交通局前から二条駅西口まで延長し、JR嵯峨野線、東西線と接続するようになった。2014年10月には、JR桂川駅前を経由するようになり、JR京都線とも接続するようになった。烏丸線と接続していないが、阪急京都線とは大宮駅・桂駅並びに洛西口駅で接続している。
物集女付近では、京都市を外れて向日市内を走る。現在、京都市外を走るのは、当系統と70号系統・南2号・特南2号・西4号・特西4号系統がある。
以下の経路で特69号系統が運行されていたことがある。1981年5月に、西京区役所(最寄停留所:千代原口)への便を図るために新設されたが、阪急嵐山線が並行していることもあり、1997年10月に廃止となった。
平日・土曜日・休日とも、昼間は40分間隔で運転している。なお、入出庫のために、桂駅東口方面の便の中には、桂駅東口→JR桂川駅前の便も存在する。
桂川小学校前以北は均一運賃である。それ以外は距離に応じて異なる。
桂川小学校前 - 梅津段町間は70号系統と同一ルートを走行しているが、70号系統は桂川小学校前から桂川街道を経由して桂駅東口に至るのに対し、当系統は桂川小学校前から阪急上桂駅から千代原口、物集女を経由して桂駅東口に至るため、梅津段町 - 桂川小学校前から桂駅東口へ向かう、もしくはその逆の場合、70号系統に比べて距離が長くなり、運賃も高くなる(なお、桂駅東口停留所には同様の注意書きがされている)。
81号系統は、伏見区深草地区西部、竹田地区と京都駅を結んでいる路線である。路線名は、伏見線である。京都市電9号系統(京都駅 - 中書島、伏見線)の代替路線であり、昔から利用者数は多い。ただ1988年6月に烏丸線京都駅 - 竹田駅間が開業したため、全盛期に比べると利用者数は減少している。京都駅 - 竹田駅は烏丸線と81号系統が並走しており、十条竹田街道(十条駅)、大石橋(九条駅)で乗り換え可能である。また、中書島(一部京阪中書島・伏見港公園)で京阪、京都駅前でJR西日本・近鉄と接続している。
また、1988年以降、地下鉄に接続する形で、竹田駅東口 - 棒鼻 - 西大手筋 - 中書島 - 横大路車庫間に81号系統とは別の独自の路線(南4号系統、南8号系統)を設けて、地下鉄との乗り継ぎを促したが、交通局の想定ほど地下鉄に利用者は遷移しなかった。2004年から81号系統の一部の便を、特81号系統として竹田駅東口を経由するようにし、2014年からは一部便を除いて特81号系統として運行するようになった。2024年6月のダイヤ改正で、全便が竹田駅東口を経由するようになり、81号と特81号は統合された[4]。
棒鼻 - 肥後町間は、北行き(京都駅行き)が、市電伏見線の廃線跡を利用した道路(通称・新竹田街道)を通るのに対し、南行き(横大路車庫行き)は、一方通行の狭い道を通る。
81号系統は、京都市電伏見線が廃止となった1970年4月に八条営業所管轄で誕生した。伏見線には9号系統以外に18号系統(河原町二条 - 京都駅 - 中書島)、19号系統(京都駅 - 稲荷)があり、旧市電系統に合わせて代替系統が設定された。
1973年に横大路営業所が開設したのに伴い、担当営業所は八条から横大路に変更した。またこの関係で、81号系統は中書島 - 横大路車庫前間が延伸され、中書島バス停の位置が変更された。一方82号系統は中書島発着のまま残され、廃止まで市電伏見線乗り場跡の中書島バス停に出入りしていた。
1981年5月の地下鉄烏丸線開業に伴い、82号系統は81号系統に統合となり、竹田街道から四条方面への路線が廃止となった。このとき、81号系統の経路が一部変更(八条竹田街道 - 京都駅間にて、八条竹田街道→京都駅八条口→京都駅前→塩小路高倉→八条竹田街道と変更)されたが、1982年には元の(現在の)経路に戻っている。なお、八条竹田街道とは、現在の京都駅八条口アバンティ前である。
1988年6月の地下鉄烏丸線京都駅 - 竹田駅間開業に伴い、83号系統が廃止となった。また、竹田駅東口発着の南4号系統(横大路車庫前 - 竹田駅東口)が新設となった。前述のとおり、南4号系統の利用は芳しくなく、1997年10月の地下鉄東西線開業に伴い、南4号系統は南8号系統に変わった(詳しくは南8号系統の沿革参照)。
なお、81号系統は、横大路営業所開設以降は一部の例外(開設当時の管轄営業所であった八条営業所が担当していた便もあり)を除いて横大路営業所にて運行していたが、83号系統に関しては、一時期九条営業所、醍醐営業所が運行していた。
現在は朝ラッシュ時の一部を除き竹田駅東口を経由するため、「特81」は案内上では基本的に使用されず、バスの行き先表示は竹田駅東口経由でも81と表示される。しかしバスロケーションシステムなど一部では「特81」と表記、案内される場合もある。
現在、始発停留所を朝9時までに出発する便のほとんどを81号系統で運行し、それ以外はすべて特81号系統で運行している。平日の昼間は1時間に4本程度、土曜日・休日は1時間に3本程度運転している。京阪中書島・伏見港公園を起終点とする便は1時間に1本程度で、そのほかの便は横大路車庫前発着である。なお、横大路車庫前発着の便は京阪中書島・伏見港公園は経由しない。車両は大型車での運用が中心だが、時間帯に関わらず中型車で運行の便も存在する。
81号系統は乗客案内上は均一系統路線であるが、交通局内部では調整系統路線の扱いである。これは、横大路車庫前 - 中書島間が均一区間外であるためである(詳しくは「伏見区内における均一区間と均一区間外の境界」参照)。19号系統と違い、乗客案内上も均一系統路線となっているのは、かつて存在した循環系統との乗り継ぎ割引を適用し、四条界隈に直通していた82号系統の廃止による利便性の低下を最小限にするためである。
南1号系統は、竹田駅と伏見区下鳥羽・久我地区、南区久世地区、西京区下津林・川島地区と桂駅を結んでいる。京都市南西部地域にて、近鉄京都線の駅と阪急京都線の駅とを結ぶ唯一の路線である。竹田操車場で操車を行っている。
特南1号系統は、桂駅からJR桂川駅、久世工業団地を結ぶ路線である。久世工業団地周辺の工場への通勤輸送が主目的であるため、平日・土曜の朝夕のみ運転される。 長らく洛西営業所の担当であったが、2016年3月改正で横大路営業所(阪急バス委託)に移管された。 路線図には表記されていないが、一部の便を除き、桂高校前を始発・終着として運転している。
なお、平成22年度の営業係数調査において当系統は300、また平成26年度の営業係数調査において同じく244と発表され、京都市バス路線中ワースト1位となっている[6]。
南1号系統の下津林大般若町 - 桂駅東口間では、下津林大般若町→桂消防署前→桂駅東口→桂高校前→下津林大般若町と反時計回りで循環する甲系統と、時計回りで循環する乙系統に分かれていたが、2024年6月のダイヤ改正で反時計回りに統合された[4]。 平日、土曜日の昼間は60分間隔で運転しているが、休日は朝と夜に120分程度間隔が開く箇所がある。
運賃は、中久世以南は均一区間の運賃で230円、それ以外の区間は距離に応じて異なる。例外的に、城南宮東口 - 国道赤池間相互の利用は210円である。詳しくは「伏見区内における均一区間と均一区間外の境界」を参照。
経路
南2号系統は、竹田駅と伏見区下鳥羽・久我・羽束師地区と長岡京駅を結ぶ路線である。長岡京市に乗り入れており、京都市営バスの中では、京都市外にて鉄道と接続する唯一の路線である。操車は竹田操車場で行なっている。京都市外を走る路線としては、他に69号・70号・西4号・特西4号系統がある。
もともとは旧20、旧23号系統の経路を承継し、地下鉄竹田駅から伏見区久我・羽束師・淀・納所・下鳥羽地区を大きく巡回する系統であったが、当初は伏見区中心部を経由しなかったので、府道横大路 - 中書島 - 西大手筋 - 国道大手筋が追加され、伏見区の中心部から西の地域を大きく巡回する経路になる。
路線の性格上(久我地区の狭隘区間、府道の渋滞等)定時運行が難しい路線だったが、経路の肥大化で更に顕著になったため、現20系統と分割の上、竹田駅西口 - 免許試験場間に営業区間を短縮(前の特南2号の運行区間そのままである)。後に久我・羽束師地区からJR長岡京駅への運行希望に応じる形で特南2号系統を運転したものが好評であったため、何度かダイヤ改正で増便された後、終日JR長岡京駅に乗り入れをする運行形態にするため、南2号の免許試験場前 - JR長岡京東口間が延長され現在の経路となる。そのため、南2号と特南2号の差異は免許試験場前乗り入れの有無しかないにもかかわらず旅客案内上は別の系統として表示していたが、2024年6月のダイヤ改正以降はどちらも南2号として表示されるようになった[7]。
南2号系統、特南2号系統合わせて、昼間は20 - 60分間隔で運転している。
京都市内である竹田駅西口 - 免許試験場間は均一運賃と同じ230円であり、バス一日券および全線定期券も使用できる。ただし、一部区間に210円の区間が存在する。詳しくは「伏見区内における均一区間と均一区間外の境界」を参照。
南3号系統は、竹田駅から油小路通、中書島を通って、横大路車庫を結ぶ路線である。沿線は元々人口密度の低い地域であったが、京都市の高度集積地区「らくなん進都」に指定され、京セラなど大企業の本社が移転してきており、本数は増加傾向にある。
昼間は、1時間に1 - 2本程度で運転している。過半数の便が京阪中書島・伏見港公園発着である。平日と土曜日の朝夕には、伏見区下鳥羽地区に近い国道下鳥羽経由の便も存在する(特南3号系統)。また、本系統と京阪バス6号経路、24号経路が竹田駅西口 - 中書島間で並走しており、南3号系統と合わせて、平日で1時間に3本程度、土曜日、休日で1時間に2本程度で運転している。
「竹田駅西口 - 中書島」間において、京都市営バス、京阪バスの定期券などの共通化は行っていない。回数券は共通であるが、昼間回数券はパルスプラザ前 - 西大手筋間を含む乗車では市バスのみ利用可能。
南5号系統は、竹田駅から伏見区深草地区、東山区月輪(福稲)地区を経由して京都駅を結ぶ路線である。路線名は、稲荷線である。JR奈良線がほとんど並行しているため、沿線は人口密度が高い地域にもかかわらず、従来はおおむね60分間隔の運転と少ない運転本数であったが、沿線の伏見稲荷大社観光のため増加し続ける外国人観光客の利用に対応するため、2015年3月に日中時間帯は1時間に2本の運転へと増発された。2016年3月からは新設の急行105号系統とあわせて、京都駅と稲荷大社前停留所を結ぶ便は15分間隔運転となる。
また当系統は、「南」が付く系統の中で、唯一竹田駅から北方向に向かう路線である。なお、京都駅では5号系統も発着しており、区別のため2016年3月のダイヤ改正で方向幕等の「南」の下に「South」の表記が加えられた。
南5号系統は、1988年6月の地下鉄烏丸線の京都 - 竹田間開通時に、56号系統の醍醐車庫前 - 桃陵団地前 - 稲荷大社前 - 京都駅前を深草西浦町で南北に分割する形で誕生した。[8]北側を南5号系統、南側を南6号系統(現在は廃止)とした。なお、56号系統については、南6号系統の沿革の項にて述べる。
1988年6月の誕生以降、長く経路変更は行なわれなかったが、2016年3月の改正で一部の便が横大路車庫前まで延長された。また、2017年3月の改正で七条京阪前経由に経路変更し、伏見稲荷大社から清水寺方面に乗り換える場合や、その逆の場合に京都駅前に寄る必要がなくなった。同時に、路側スペースがほとんどなくて危険だった塩小路橋停留所の北行きが塩小路通の北側に移設された。なお2020年3月27日には月輪〜塩小路橋間で鴨川東岸線の新道路が開通したが、特に経路は変更されずに従来通り、師団街道経由で運行されている。
なお、運行営業所については、新設当時は横大路営業所であったが、一時期九条営業所運行の時期があった。2003年3月以降、再び横大路営業所で運行している。
昼間は30分間隔で運転している。
沿線の伏見稲荷大社は例年全国有数の初詣参拝者があるため、2015年の新春までは正月期等に30分間隔になるよう臨時便が運転されていたが、30分間隔の運転となった2016年の新春は従来通り1時間あたり1本の増発が行われたが、定期便の時刻変更はなかったため、30分間隔となる場合と15分間隔となる場合があった。
操車は横大路営業所にて直接行なっている。
2014年3月の四条烏丸操車場閉鎖により、13・特13・臨13・43号系統は壬生操車場と新たに設けられた二条操車場で操車することとなったが、四条通の四条堀川〜祇園間は夜間早朝を除き路線バス・マイクロバスを除く大型車の通行が禁止されているため、回送車は四条通経由での出入庫が不可能となった。そのため、短距離の出入庫のためのルートにもかかわらず、客扱いをする路線バス系統とされたのが特出入系統である。ただし、全ての出入庫便が特出入系統となるわけではなく、五条通や御池通経由で回送運行される便もある。
日中は1時間に1〜4本が運行される。前述のように全ての回送車が特出入系統で運行されないことや、営業所から直接回送される便もあるため、運行本数は時間帯によりばらつきがある。
経路
概要
京都駅と南区の東寺通付近や十条通付近、南区総合庁舎を結ぶ地域の足となっている。鉄道との連絡は、京都駅のほかは九条駅と十条駅で京都市営地下鉄烏丸線、近鉄十条駅(最寄り停留所は十条油小路)で近鉄京都線と連絡する程度である。
沿革(200号系統および2001年までの17号・特17号系統を含む)
17号系統の京都駅以西と42号系統の京都駅 - 河原町十条 - 市民防災センター前(旧:国道十条)を分離してつなぎ合わせたのが起源である。2001年に新設されたときは京都駅付近を除いて循環する経路であったが、循環系統を表す200番台の系統番号にはならず、かつてみぶ(現:みぶ操車場前) - 藤ノ森神社(現:藤森神社)を運転していた16系統の番号を復活させた。なお、旧16系統と新16系統には重複する停留所は存在しない。2004年に河原町十条には84系統が経由するように変更され、16系統は十条駅前(現:地下鉄十条駅前)から烏丸通を経由して九条車庫前までになったが、2014年に地下鉄十条駅前と京都駅八条口アバンティ前を直結するように再び変更された。さらに、2017年には河原町八条 - 九条河原町間で河原町通を経由するルートに変更された。
停留所およびダイヤ
平日・土休日問わず、昼間は30分間隔で運行している。 車両は日野ポンチョ、三菱ふそうエアロミディMEといった小型バスが主力だが、近年は日野レインボーなどの中型車両でも運行されることが多い。
経路
概要
京都駅から久世橋通・葛野大路通を通って京都外大前を結ぶ路線である。路線名は久世橋線である。路線開設当時から利用者数が少なく、長期に渡り市内系統では営業係数がワーストの系統である。(市営バス全体で、2022年度のワースト1位は洛西営業所の西3号系統である)
葛野大路側の起終点が度々変更されたが、葛野大路・久世橋通経由という基本的な目的は変えられていない。
沿革
停留所およびダイヤ 平日、土曜日の朝が30分毎、平日の日中以降が45 - 50分間隔、土曜日の日中以降と休日が60分毎に運行している。久世橋東詰は復路のみ停車。
経路
概要
終日小型バスでの運行をしている。
沿革(56号・56甲号・南4号・南6号系統を含む)
停留所およびダイヤ 桃陵団地前 - 竹田駅東口間では近鉄バス09・10番と一部重複する(桃陵団地前 - 最上町と竹田出橋 - 竹田駅東口間。最上町 - 竹田出橋は西墨染通経由)。
経路
概要
地下鉄竹田延伸時に旧16号系統が廃止されたが、当時はJR藤森駅が開業しておらず、伏見区深草東部地区の交通便の悪化と、沿線に病院があり高齢者の陳情が絶えなかったため、廃止から半年後に竹田駅を始発として新設された深草地区を一方循環する路線である。新設当初は、西口始発であったが、間もなく東口始発に変更された。利用者数が少ない上、大型車では添乗員が必要な狭い経路(旧16系統は廃止まで添乗員が乗車した)のため、開設当初は中型バス、現在は小型バスによる運行が行われている。2024年6月までは臨南5号系統として運行されていたが、ダイヤ改正と同時に「臨+番号」の系統番号が原則廃止され、新たに南6号系統が割り振られた[4]。
沿革
旧16号系統については、南5号系統を参照。
停留所およびダイヤ
平日、土曜日の朝が30分毎、それ以外の時間帯が60分毎に運行している。
現在は九条営業所が運行
現在は梅津営業所(西日本ジェイアールバス委託)が運行
21号:横大路車庫前 - 府道横大路 - 国道大手筋 - 中書島 - 観月橋 - 六地蔵 - 醍醐三宝院 - 醍醐新町( → / ← 醍醐北団地 ← )小野
当系統は、伏見区中心部(中書島、西大手筋)と伏見区醍醐地区を結ぶ路線で、六地蔵線と称していた。1997年10月の地下鉄東西線開通に伴う山科区、伏見区醍醐地区からの京都市営バス撤退に伴い、廃止された。伏見区中心部と伏見区醍醐地区を結ぶ数少ない(他に南6号)の公共交通機関であったが、同じ区内であるにもかかわらず両地区の交流が希薄であったこと、京都外環状線の観月橋交差点付近で渋滞に巻き込まれることが多かったことから、本数も利用者も少なかった。
現在は洛西営業所(近鉄バス委託)が運行
現在は梅津営業所(直営)
現在は洛西営業所(近鉄バス委託)が運行
急行105号系統は、京都駅と伏見稲荷大社、竹田駅を結んでいる路線である。 京都駅と伏見稲荷大社を結ぶ系統は南5号系統のみであったが、伏見稲荷大社を訪れる国内外からの多くの観光客の利用のため新設された。これにより、京都駅と伏見稲荷大社を結ぶバス路線は、南5号系統と合わせて日中は1時間あたり片道4本確保される形になった。「急行」ではあるが、実際に急行運転を行うのは京都駅前 - 稲荷大社前間だけである。また、一部便は伏見桃山・中書島エリアに直通する特105号系統として運転している。また京都駅から南へ行く唯一の定期急行バスでもある。 京都駅八条口〜稲荷大社前の運行経路は、烏丸通〜十条通〜師団街道となっている。この内、河原町十条〜十条相深町間は新規路線となる。シーズン中などは、京都駅前から乗車した場合に、京都駅八条口の渋滞により、急行バスではない南5系統より時間がかかることがある。
30分間隔で運転している。半数以上は竹田駅東口発着だが、数本は特105号系統として横大路車庫前発着として運転される。
218号:東土川操車場前 - 国道東土川 - 久世橋東詰 - 吉祥院宮ノ西町 - 西大路八条 - 西大路七条 - 七条大宮 - 四条大宮 - 四条烏丸
沿革(217号系統を含む)
循環1号系統は、土曜・休日(1月1日を除く)に、京都市役所前から御池通、烏丸通、四条通、河原町通を通り、京都市役所前へと循環する路線。1乗車大人、小児かかわらず100円で、環境定期券制度、1日乗車券等も利用可能であった。また、買い物客の利便性を図るため、100円循環バス用の停留所を新設し、全15停留所を設定した。
運行は反時計回り運転のみであるが、2011年2月に社会実験として、時計回りの運行が行われたことがある[9]。
2015年10月より、四条通の歩道拡幅に伴い停留所の設置場所が限られたため、烏丸錦小路、四条高倉東詰、寺町・新京極口の3ヶ所の停留所を廃止し、全12停留所となった。
前述の通り、停留所が増設され、また番号も振られていた。詳細は以下のとおり。◎印は新設の停留所。
運転は、1月1日を除く土曜・休日で、京都市役所前発11時から17時で10分間隔であった。 最終の3本は烏丸御池で入庫となっていた。
急行103号系統を参照
京都バスとの共同運行[11]。一部の途中バス停には停車しなかった[11]。東大路通(東山通)の慢性的な渋滞や訪日外国人旅行の増加による車内の混雑を受けて、京都大学への通学客や京大病院への来院客の利便性向上を図り設定された[11]。
1981年5月以降、シャーシは三菱自動車(現三菱ふそうトラック・バス)製に統一されていたが、2001年3月の民間委託開始以降、他の3メーカーの車両も他営業所から転属しており、現在では国産4メーカーすべて存在する。
車両は阪急バス委託に在籍しているワンステップバスの3両(2023年4月に烏丸より転属)を除き、ノンステップバスで統一されている。一時期大型車は短尺車を選択し、投入されていた。阪急バス委託、MKバス委託で分けられているが、双方で車両貸し出し、転属が行われることがある。
狭隘路線、不採算路線が多いことから、1987年以降、中型バスを本営業所路線に積極的に投入している。特殊な例として、エムケイからリース購入した中型バス(三菱ふそうKK-MJ27HL、20台)を均一路線専用で投入している。これは、エムケイが路線バス事業参入を目的として中型バスを購入したが、参入自体が中止となり、購入したバスが不要となったためである。詳しくは「エムケイ」の項参照のこと。
MKバス委託では日野ポンチョ、三菱ふそうエアロミディMEといった小型バスで運行されてきたが、近年は阪急バス委託より中型車両の転入、新車投入により、小型、中型車が混用されている。しかし臨南5、南8号系統は路線環境の都合上、原則として小型車で運行される。
低公害バスも積極的に投入しており、2020年4月現在、横大路営業所には以下のバスが所属している。天然ガスバスは2019年度をもって全廃となった。
過去の車両
伏見区内は、京都市営バスのエリアと京阪バスのエリアが複雑に入り組んでおり、京阪バスのエリアでは運賃が210〜220円となる。ただし、特例で以下の区間は均一区間外であっても、便宜的にバス一日券、均一区間有効の定期券、昼間回数券を使用できるようになっている。
横大路車庫前 - 下三栖 - 中書島、(20号系統)京阪淀駅 - 南横大路 - 府道横大路、(南2号・特南2号系統)樋爪口・免許試験場前 - JR長岡京東口、(南8号系統)横大路車庫前 - 国道大手筋、(京阪中書島・伏見港公園→/中書島←)桃陵団地前 - 御香宮前では、IC定期券や地下鉄・バス一日券は利用可能であるが、バス一日券や均一区間有効の紙の定期券、昼間回数券は利用できない。
なお、伏見地区の均一区間外はスルッとKANSAIが導入されるまでは、京都観光一日(二日)乗車券→地下鉄・バス一日(二日)券が使えなかった。
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