大宮駅 (京都府)

京都府京都市中京区にある阪急電鉄の駅 ウィキペディアから

大宮駅 (京都府)map

大宮駅(おおみやえき)は、京都府京都市中京区四条通大宮西入ル錦大宮町にある、阪急電鉄京都本線。駅番号はHK-84

概要 大宮駅, 所在地 ...
大宮駅
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駅舎(2018年4月)
おおみや
Omiya
HK-83 西院 (1.4 km)
(1.1 km) 烏丸 HK-85
Thumb下は四条大宮駅
所在地 京都市中京区四条通大宮西入ル錦大宮町127番地[1]
北緯35度00分12.92秒 東経135度44分55.51秒
駅番号 HK84
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 京都本線
キロ程 43.3 km(十三起点)
大阪梅田から45.7 km
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年次-
22,510人/日
-2023年-
開業年月日 1931年昭和6年)3月31日
乗換 京福嵐山線四条大宮駅
* 改称経歴
- 1943年(昭和18年) 京阪京都駅→京都駅
- 1963年(昭和38年) 京都駅→大宮駅
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配線図[2]

概要

四条通の直下、京都市下京区との境界に位置する。1963年昭和38年)に河原町駅まで延伸されるまでは、京都本線の終着駅だった。そのため、同駅の開業までは車内放送などで「京都大宮駅」と呼称されていたこともある。

かつては特急の停車駅だったが、2001年平成13年)3月24日ダイヤ改正以降は通過となったため、日中は高槻市駅以北で通過運転を行う優等列車が一切停車しなくなった。ただし、平日のラッシュ時を中心に運行される特急以外の優等列車はいずれも停車するほか、日中も桂駅で特急との緩急接続が行われている。

当駅 - 西院駅間は、日本国内では宮城電気鉄道仙台駅(現在のJR仙石線仙台駅にあたるが別位置)、東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)に次ぐ、近畿初の地下線である。こういった経緯から地下線やホームの構造物は、土木学会の「選奨土木遺産」(ランクA)に指定されている。

京福嵐山本線四条大宮駅とは四条大宮交差点を挟んで駅舎が対峙しており、同線との乗換駅になっている[注 1]

歴史

  • 1931年昭和6年)3月31日京阪電気鉄道新京阪線が西院駅から延伸し、その終着である京阪京都駅として開業[3]。案内上は単に「京都」とすることも多かった。また当時の新聞広告では「四条大宮」と表記していた。
  • 1943年(昭和18年)10月1日:京阪神急行電鉄(現:阪急電鉄)との合併に伴い、京都駅(京阪神京都駅)に改称[3][4]
  • 1949年(昭和24年)12月1日:京阪神急行電鉄から京阪電気鉄道が分離。新京阪線は京阪神急行電鉄の路線となり京都本線に改称[3]、当駅もその所属となる。
  • 1963年(昭和38年)6月17日:京都本線の河原町駅延伸に伴い、大宮駅に改称[3]
  • 1968年(昭和43年)3月28日:現駅舎の大宮阪急ビル竣工。
  • 1972年(昭和47年)10月1日:特急、急行の8両化に伴い、列車が8両の場合最後尾車両のドアカットを開始。
  • 1973年(昭和48年)4月1日:社名変更により阪急電鉄の駅となる[3]
  • 1984年(昭和59年)6月:ホーム延長工事着手[5]
  • 1986年(昭和61年)7月1日:10両対応化工事、西改札口新設工事完成。ドアカット運用を取りやめる。
  • 2000年平成12年):「阪急大宮駅と大宮・西院間の地下線路」が土木学会選奨土木遺産に選ばれる[6]
  • 2001年(平成13年)3月24日:昼間時間帯の特急の停車を取りやめる[7]
  • 2013年(平成25年)12月21日駅番号を導入する[3]
  • 2014年(平成26年)3月21日:北改札口の供用を開始[8]
  • 2021年令和3年)11月30日:定期券売り場の営業を終了[9]

駅構造

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ホーム(2010年4月からは発車標がLED式に変更されている)。上下線の間の柱のうち、手前から5本目までが後の延長部分であり、手前から6本目以降とは形状が異なることが確認できる

相対式2面2線のホームを有する地下駅分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。開業当時は相対式のホームを乗車用と降車用とに分けて使用していた[3]

改札口は3か所に設けられており、この内中心となるのは東改札である。西改札は早朝(6時15分まで)や21時以降は閉鎖されており、ホームへと続く階段も2号線側にしかつながっていない。西改札から1号線へ行くには、2号線を通り抜けて東改札側の階段を昇り降りすることになる。トイレは東改札口の外にある。バリアフリー化の工事が行われ河原町方面行ホーム(1号線)に北改札が新設されて2014年3月21日より使用可能となった。

昭和初期の開業以来の構造ゆえに、東改札側とホーム間はエスカレーターエレベーターの設置が困難となっているため、車椅子利用者向けに駅員の操作で動く電動のリフトが設置されている(東改札口と地上部を連絡するエレベーターは設置済み)。西改札の外側にはエレベーターが設けられており、駅係員に申告すれば、直接2号線とを行き来できる(入出場の処理は別途必要)。新設された北改札にはエレベータがあり四条大宮交番の西側に地上出口が設けられている。これにより両ホーム共にエレベーターの直接利用が可能となった。

かつてはホームの有効長が7両編成分だったため、1972年(昭和47年)10月から、8両編成の電車は上下線とも向かって最後尾の1両のみドアを締め切るドアカットを実施していた(8両編成の両先頭車には、ドア横にその旨が掲示されていたが、ホーム延伸の際にステッカーは外された。)。1986年(昭和61年)7月の工事で、ホームが60メートル梅田寄りに延伸され、10両編成分となった。現在でも、柱の形状などで延長部を確認することができる。

のりば

さらに見る 号線, 路線 ...
号線路線方向行先
1 京都本線 上り 烏丸京都河原町方面[10]
2 下り 高槻市大阪梅田天下茶屋北千里方面[11]
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利用状況

要約
視点

2023年(令和5年)の通年平均乗降人員は22,510人である[統計 1]。阪急電鉄全駅中33位。

阪急電鉄HPより

各年次の乗降人員の推移は下表の通り。

さらに見る 年次, 乗降人員 ...
年次別1日平均乗降人員[統計 1]
年次 乗降人員 増減率 順位 出典 備考
2016年(平成28年) 26,206 30位 [阪急 1] [注 2]
2017年(平成29年) 26,286 0.3% 30位 [阪急 2]
2018年(平成30年) 26,018 -1.0% 30位 [阪急 3]
2019年(令和元年) 26,448 1.7% 29位 [阪急 4]
2020年(令和02年) 18,271 -30.9% 33位 [阪急 5]
2021年(令和03年) 17,920 -1.9% 37位 [阪急 6]
2022年(令和04年) 20,147 12.4% 36位 [阪急 7]
2023年(令和05年) 22,510 11.7% 33位
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平日限定データ

2007年から2015年までのデータは平日限定となっていた。全ての年度で乗車人員・降車人員ともに判明している。

さらに見る 年次, 乗車人員 ...
平日限定・年次別1日平均乗降人員
年次 乗車人員 降車人員 乗降人員 増減率 順位 出典
2007年(平成19年) 14,244 14,753 28,997 32位 [阪急 8]
2008年(平成20年) 13,706 14,250 27,956 -3.6% 32位 [阪急 9]
2009年(平成21年) 12,921 13,485 26,406 -5.5% 32位 [阪急 10]
2010年(平成22年) 12,724 13,281 26,005 -1.5% 33位 [阪急 11]
2011年(平成23年) 12,678 13,245 25,923 -0.3% 34位 [阪急 12]
2012年(平成24年) 12,880 13,449 26,329 1.6% 33位 [阪急 13]
2013年(平成25年) 13,149 13,653 26,802 1.8% 33位 [阪急 14]
2014年(平成26年) 13,528 13,965 27,493 2.6% 32位 [阪急 15]
2015年(平成27年) 13,913 14,268 28,181 2.5% 32位 [阪急 16]
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府・市の統計書より

各年の利用状況は下表の通り。府の統計書では各年度の乗車人員が、市の統計書では各年次の乗車人員・降車人員が公表されている。

それぞれのデータ(単位:千人)を日数で除した数値を記載している[注 3]

さらに見る 年度/年次, 各年度 乗車人員 ...
年度別利用状況[統計 2][統計 3]
年度/年次 各年度
乗車人員
各年次
乗降人員
出典
1991年(平成03年) 30,060 - [京都府 1]
1992年(平成04年) 29,460 [京都府 2]
1993年(平成05年) 27,937 [京都府 3]
1994年(平成06年) 27,063 [京都府 4]
1995年(平成07年) 26,352 [京都府 5]
1996年(平成08年) 39,288 [京都府 6]
1997年(平成09年) 23,140 52,359 [京都府 7]
1998年(平成10年) 22,539 43,975 [京都府 8]
1999年(平成11年) 22,134 44,795 [京都府 9]
2000年(平成12年) 21,542 44,087 [京都府 10]
2001年(平成13年) 19,430 40,375 [京都府 11]
2002年(平成14年) 18,493 37,715 [京都府 12]
2003年(平成15年) 18,292 37,247 [京都府 13]
2004年(平成16年) 17,950 36,560 [京都府 14]
2005年(平成17年) 16,745 34,899 [京都府 15]
2006年(平成18年) 15,835 32,438 [京都府 16]
2007年(平成19年) 16,355 33,014 [京都府 17]
2008年(平成20年) 16,208 33,000 [京都府 18]
2009年(平成21年) 14,284 30,052 [京都府 19]
2010年(平成22年) 13,805 28,808 [京都府 20]
2011年(平成23年) 13,612 27,818 [京都府 21]
2012年(平成24年) 13,605 27,665 [京都府 22]
2013年(平成25年) 14,414 29,240 [京都府 23]
2014年(平成26年) 14,186 29,066 [京都府 24]
2015年(平成27年) 15,407 31,523 [京都府 25]
2016年(平成28年) 15,444 31,089 [京都府 26]
2017年(平成29年) 15,389 31,266 [京都府 27]
2018年(平成30年) 15,211 30,816 [京都府 28]
2019年(令和元年) 15,347 31,003 [京都府 29]
2020年(令和02年) 11,297 22,684 [京都府 30]
2021年(令和03年) 10,905 22,128 [京都府 31]
2022年(令和04年) 12,362 24,925 [京都府 32]
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駅周辺

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北西側から見た四条大宮交差点。左に阪急駅、右に京福駅が見える(2011年12月)
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嵐電四条大宮駅(2008年11月)

駅舎が面している「四条大宮交差点」は、当駅および京福四条大宮駅のほか各地への路線バスが集散し、交通の要衝となっている。また、交差点の南東側にはタクシープールが設けられている。

開業当初は京都本線の終着駅だったこともあり、駅付近は往時の繁華街の雰囲気をとどめている。

バス路線

要約
視点

バス停は各方面ごとに分散して設置されており、それぞれバスカット(バスベイ)により走行車線を阻害しない道路形状となっているほか、後院通(四条大宮交差点から西北方向に延びる道路。千本三条交差点で千本通に繋がる)の北行き方面乗場を除く三方向の乗場は駅舎または地上連絡口と直結している。

京都市営バス(市バス)[12]

京都バス[13]

西日本JRバス

  • (市営バス3番のりばと同場所)
  • (市営バス6番のりばと同場所)
    • 高雄・京北線:高雄・栂ノ尾経由周山

京阪バス

  • 1のりば(公園内)
    • 82号経路:五条京阪、(山科団地、)国道大塚、大宅行
    • 83号経路:祇園、川田、西野山団地、醍醐バスターミナル
    • 85号経路:祇園、川田、西野山団地、大宅行
  • 2のりば(市営バス1番のりばと同場所)
    • 83号経路:祇園、川田、西野山団地、醍醐バスターミナル
    • 85号経路:祇園、川田、西野山団地、大宅行

大阪空港交通

このほか、かつては市営バス・京都バスともに修学院岩倉方面へ向かう系統も運行されていた。

隣の駅

阪急電鉄
京都本線
快速特急・特急
通過
通勤特急・準特急・急行・準急・普通
西院駅 (HK-83) - 大宮駅 (HK-84) - 烏丸駅 (HK-85)

脚注

関連項目

外部リンク

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