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かつて日本の東京府東京市にあった鉄道事業者 ウィキペディアから
東京地下鉄道株式会社(とうきょうちかてつどう、旧字体:東京地下鐵道󠄁株式會社)は、かつて東京府東京市(現・東京都区部)で鉄道および軌道(路面電車)、乗合バスを運行していた鉄道事業者である。
1920年(大正9年)8月、「地下鉄の父」と呼ばれた早川徳次によって設立され、1925年より東京地下鉄(東京メトロ)銀座線浅草 - 新橋間に当たる路線を建設した。日本やアジアで初の地下鉄路線を建設した会社であった。銀座線新橋駅 - 渋谷駅間を建設した東急系の東京高速鉄道とともに、現在の東京地下鉄(東京メトロ)のルーツともいえる。
(詳しくは東京メトロ銀座線#沿革を参照)
開業時は均一運賃制(10銭)であったことから、ターンスタイルを使用した一種の自動改札を導入していた。1931年9月16日から駅間運賃制(5銭・10銭・15銭)に変更し、この時にターンスタイルは廃止された。
年度 | 乗客 | 営業収入 | 営業費 | 益金 | その他益金 | その他損金 | 支払利子 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1928 | 万5587人 | 773万4805円 | 8220万0979円 | 万3826円 | 62|||
1929 | 万6447人 | 767万8609円 | 7923万2527円 | 万6082円 | 56円 | 食堂 9661万3724円 | 1|
1930 | 1004万1945人 | 100万8231円 | 27万0185円 | 万8046円 | 73万9579円 | 食堂其他 1018万4498円 | |
1931 | 1067万3308人 | 万4186円 | 9825万5241円 | 万8945円 | 72万3569円 | 食堂百貨店 214万5863円 | |
1932 | 1438万6676人 | 110万8469円 | 29万5894円 | 万2575円 | 81万1279円 | 食堂 820万6522円 | |
1933 | 1779万5433人 | 137万6901円 | 35万0572円 | 102万6329円 | 万5986円 | 食堂 1822万0910円 | |
1934 | 2541万2773人 | 177万2882円 | 41万2981円 | 135万9901円 | 万1026円 | 食堂其他 1842万0089円 | |
1935 | 2895万6930人 | 213万2798円 | 48万4933円 | 164万7865円 | 万7231円 | 食堂其他 13雑損 19万8703円 | 64万8030円 |
1936 | 2864万5650人 | 212万3013円 | 50万2608円 | 162万0405円 | 万5920円 | 食堂其他 1474万4354円 | |
1937 | 3076万5417人 | 227万4402円 | 56万9363円 | 170万5039円 | 万7415円 | 食堂其他 1378万6322円 | |
1939 | 4441万3992人 | 315万4122円 | 88万3991円 | 227万0131円 | 万6217円 | 軌道遊覧自動車他 15391万2615円 | |
銀座延伸開業までの輸送量の維持と収益確保のため、矢継ぎ早に主要駅に商業施設を併設した。これは今の「駅ナカ」のルーツとも言える。
なお、神田の地下鉄ストア(神田須田町地下鉄ストア)は、2011年1月まで一部店舗が営業を継続していた。また上野駅構内の地下鉄ストアは、その後数度の業態変更を経て、現在はエチカフィット上野として営業している。
1932年(昭和7年)12月24日、京橋延伸時に「デパート巡り乗車券」の販売を開始する[15]。上野 - 日本橋間の大人普通乗車券は10銭で「下車前途無効」(途中下車不可)であったが、デパート巡り券は上野広小路 - 日本橋間で3回まで途中下車可能、運賃を13銭としたものである。上野地下鉄ストア(上野)、松坂屋(上野広小路)、三越(三越前)、白木屋、髙島屋(共に日本橋)の各店が対象で、主婦層に向けたサービスである。
1934年(昭和9年)3月3日の銀座延伸時には利用区間を上野 - 銀座に改定し[15]、運賃据え置きのままこれに松屋が加わっている。1941年8月31日に販売終了[15]。
2017年(平成29年)には東京メトロの地下鉄90周年企画として、本乗車券の復刻で2018年(平成30年)1月中に使用可能な900円の東京メトロ全線1日乗車券3枚と銀座線沿線の松屋浅草、上野マルイ、松坂屋上野店、日本橋三越本店、日本橋高島屋、松屋銀座、銀座三越、西武渋谷店、東急百貨店渋谷店・東横店を対象とした百貨店特典クーポン付専用台紙をセットとした「新春デパート巡り乗車券」が9,000セット限定で抽選販売された[15]。
1937年(昭和12年)頃、サラリーマン向けのサービスとして、地下鉄定期券利用客を対象に夕刊無料引換券の配布を開始する。定期券の提示と共にこの引換券を使用すると、読売、東京朝日(現在の朝日新聞)、東京日日(現在の毎日新聞)、報知の4紙の中から自由に選ぶことができた。
1934年(昭和9年)6月21日の新橋全通から3日間、全線を5銭均一とし、さらに15銭相当の「おみやげ」を乗客全員に配布するキャンペーンを行った。用意された96万個のおみやげが全て無くなるほどの人気となったが、全列車を3両編成化し、最短3分間隔の運転でこの混雑を乗り切った。
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