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ダ・カーポ (歌手グループ)
日本の歌手グループ ウィキペディアから
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ダ・カーポ(DA CAPO)は、日本の男女フォーク歌手グループ。久保田広子と榊原まさとしにより結成され、1973年8月にデビューした[1]。翌1974年6月1日発売のシングル『結婚するって本当ですか』がヒット。久保田は1980年に榊原と結婚して榊原姓になり、以降は夫婦デュオとして活動する。その後さらに、夫婦の娘である榊原麻理子も参加している。
1970年代から1980年代を中心にヒット曲を飛ばし、現在も活躍している。親しみやすいメロディーと高い歌唱力、特に広子の柔らかな美声を持ち味とし、オリジナル曲のフォークソングもさることながら、童謡・抒情歌(唱歌)、わらべ唄・民謡など日本の伝統的な楽曲のカバーも手がける。
グループ名は演奏記号で「曲の最初に戻る」を意味するダ・カーポに由来し、「いつまでも初心を忘れずに」という思いがこめられている[1][2]。
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メンバー
人物・経歴
要約
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デビューまで
1971年、栃木県出身の久保田広子が家業のスーパーマーケットを継ぐため、神奈川県横浜市の大手スーパーに派遣されて修業中、市内のフォークソングサークルの「歌の仲間募集」ポスターを見て、榊原まさとしの兄が経営していた「サカキ音楽研究所」を訪れ、ここで2人が出会った[2][3]。30人ほどでフォークソングのサークルを作って活動しており、グループ名「ダ・カーポ」はこのサークル名をそのまま引き継いだものである[2]。
1973年、研究所の送別会が渋谷ジァン・ジァンで開かれた。このときお互いに刺激されてグループ結成を決意する。同1973年8月、コロムビア・レコードからシングル『夏の日の忘れもの』でデビュー。キャッチフレーズ は「美しくありたい、そんな夢をお届けします」であった[4]。
なお、メジャーデビューにあたりグループ名は、2人の活動の場でまさとしの出身地でもある横浜にちなみ、カモメを意味する「シーガル (Seagull) 」[注釈 1] とする案もあったが、結局サークル名から引き継いだ「ダ・カーポ」をそのまま使用することとした[2]。
翌1974年のシングル『結婚するって本当ですか』が60万枚を売り上げる大ヒットを記録し代表曲となった。この曲は、広子が高校時代の友人から突然届いた結婚式の招待状に驚いて「結婚するって本当ですか」と返事を書いた体験をもとに、広子自身が詞を書き、まさとしがその詞に曲を付けて誕生した(歌詞の内容はあくまで創作で、実話とは異なる)[2]。また曲名も、レコード会社からは歌い出しの歌詞から『雨あがりの朝』を提案されたが、ダ・カーポ側からの要望で『結婚するって本当ですか』とされた[2]。
またこの頃から、わらべ唄や民謡のアレンジを手掛けたことが評価され、1974年9月に横浜音楽祭地域活動奨励賞を受賞した。1976年にはシングル『宗谷岬(そうやのみさき)』がNHKみんなのうたで放送されてヒットし、「結婚するって本当ですか」に続く代表曲となった。
1980年代
1980年には、竹宮恵子原作の東映アニメ映画『地球へ…』の主題歌を担当し、これを機にアニメ主題歌を手掛けるようになる。同1980年9月に榊原まさとしと久保田広子が結婚したのを機に、ダ・カーポとしての活動を一時中止。夫のまさとしがソロデビューし、TBSテレビドラマ『2年B組仙八先生』挿入歌の『不良少女白書』がヒットする。
結婚後、広子は娘の麻理子を出産。1983年に夫婦2人での活動を再開した。同1983年、画家の山下清をモデルとしたフジテレビ系列のドラマ『裸の大将放浪記』シリーズ(のち『裸の大将』シリーズと改名。主演は芦屋雁之助)の主題歌「野に咲く花のように」はよく知られており、2007年9月1日に放送された塚地武雅主演によるリメイク版『裸の大将』の主題歌としても使われた。
1990年代
麻理子が中学校2年生のとき、広子が変形性股関節症にかかる[2]。その治療のため、1996年1月よりダ・カーポとしての活動を半年間休止。5か月間にわたり入院し、両足股関節の手術と術後のリハビリを経て[5]、翌1997年10月には書籍を出版。ダ・カーポ名義(広子・まさとし共著)で、夫婦での闘病記『歩けるって幸せ!~変形性股関節症の克服もデュエットで~』を講談社から刊行した[2]。
1998年1月、デビュー25周年記念シングル『てふてふ / 神戸物語』を発表した。
2000年代以降
2001年のシングル『よこはま詩集』がNHK新ラジオ歌謡、NHKみんなのうたで放送される。また同年には『ドラえもん』シリーズの東宝映画『がんばれ!ジャイアン!!』の主題歌を担当した。2003年にはデビュー30周年記念ベストアルバム『ありがとう』をリリースした。
2007年10月のデビュー35周年記念アルバム『home〜世界の名歌集〜』から、娘の麻理子が正式メンバーとして加わり、新生ダ・カーポとして活動開始した。
2012年に「もうすぐ40周年記念シングル」として『恋する横浜/ふたりの記念日』をリリース。2013年から麻理子が2年間パリにフルートを学びに留学することが決まり、再び夫婦デュオとなる。2013年8月にデビュー40周年を迎えた。
2014年、まさとしが胸椎腰椎圧迫骨折による体調不良のため入院し治療に専念。2015年11月7日のコンサート「ダ・カーポ コンサート〜まさとし完全復活祝い!〜」で復帰した[6]。
2020年、麻理子がパリから帰国して復帰し、再び3人体制となる。11月、8年ぶりのシングル『あなたがいるから/懸け橋(2020ver.)』をリリースした。
2021年、麻理子は1歳年下の美容師の男性と結婚し、2022年に女児を出産した[7]。
人物
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家族でホンダ・N-BOXを好み、好きなナンバーは「4122」(「良い夫婦」を表す数字から)。[要出典]ちなみに、ダ・カーポの公式Facebookのアカウント名は「dacapo4122」である[8]。
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年譜
要約
視点
出典:ダ・カーポ公式サイト「プロフィール」「ディスコグラフィー」
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受賞歴
ディスコグラフィ
要約
視点
シングル
榊原まさとしソロ
アルバム
オリジナルアルバム
ライブアルバム
カバーアルバム
ベストアルバム
- ブーケ(1976年11月24日)
- 1. あなたの生まれた街 2. 燃える手紙 3. 宗谷岬 4. 恋はかげろう 5. 夏の日の忘れもの 6. クリーム色の電車に乗って 7. その日は雪が降ったよ 8. 六月の雨はインクブルー 9. 雨あがりのファンタジー 10. 家族日誌 11. 鎌倉の子守唄 12. バスが坂道を下りてくる 13. 結婚するって本当ですか 14. 忘れた心
- 『歌う風たち』から『道知辺』までの収録曲に、シングル曲「雨あがりのファンタジー」を加えたベストアルバム。
- やさしさ通信/ダ・カーポベスト16(1977年11月)
- 1. 山百合 2. 誰かと今日もすれ違い 3. ふり返る日のために 4. イカ採りの唄 5. らくがき 6. 風が歌うとき 7. 金木犀の香る径 8. 夏の日の忘れもの 9. しろつめ草 10. 愛する人と生まれた街へ 11. 雨降りの詩 12. 突然の微笑みが 13. 寒椿 14. 花の街 15. 歩き疲れて 16. 結婚するって本当ですか
- 『歌う風たち』から『道知辺』までの収録曲に、シングル曲「誰かと今日もすれ違い」「愛する人と生まれた街へ」を加えたベストアルバム。「イカ採りの唄」「結婚するって本当ですか」は『ブーケ』と重複収録。
- チャイム(1978年11月24日)
- 1. 結婚するって本当ですか 2. 山百合 3. 六月の雨はインクブルー 4. 宗谷岬 5. 雨降りの詩 6. しろつめ草 7. ふり返る日のために 8. 家族日誌 9. 君かげ草 10. 金木犀のかおる径 11. 風が歌うとき 12. ふらわぁ・らぶ・そんぐ 13. 寒椿 14. 花の街
- 『歌う風たち』から『遊歩道』までの収録曲をまとめたベストアルバム。
- ダ・カーポ/ベスト・アルバム(1980年7月)
- 1. 地球へ… 2. 愛の惑星 3. 風の翼 4. 湘南イン・ブルー 5. 愛する人と生まれた町へ 4. ありのままに生きて 5. 結婚するって本当ですか 6. 宗谷岬 7. イカ採りの唄 8. てんさぐの花 9. 15秒の風景 10. バイバイ・イエスタディ
- 『歌う風たち』から『地球へ…』までの収録曲をまとめたベストアルバム。
- ダ・カーポ ベスト・アルバム ソングライター・ルネッサンス(1992年6月)
- 『アル・モ・ニー』に引き続き。鈴木茂をプロデューサーに迎えたベストアルバム。
- ダ・カーポ シングル・コレクション(1995年6月)
- 2枚組CD。過去のシングル32曲をまとめたベストアルバム。
- 30TH ANNIVERSARY ダ・カーポ ベストアルバム ありがとう(2003年5月21日)
- 1. よこはま詩集 2. いいことだけ考えよう 3. さよならとは言わないで 4. Wedding Waltz 5. 女友達(ゆうじん)代表 6. 金色の山 7. 悲しみにさよならを 8. 野に咲く花のように 9. 地球(テラ)へ… (Coming Home To Terra) 10. 不良少女白書 11. イカ採りの唄 12. 結婚するって本当ですか 13. バスが坂道を下りてくる 14. 家族日誌 15. 鳩の詩 16. 宗谷岬 17. 空からこぼれたStory 18. テームズ河のDance 19. BayStarsを観にいこうよ 20. ありがとう
- デビュー30周年記念。新曲「ありがとう」、シングル曲「よこはま詩集」「BayStarsを観にいこうよ」、過去のアルバム収録曲の再録をまとめたベストアルバム。
- ベストパートナー(2006年3月22日)
- 1. 野に咲く花のように(アレンジ・ヴァージョン) 2. 夏の日の忘れもの 3. ずっと遠くから… 4. 横浜マリー 5. 明日…あざやか 6. 空に星があるように 7. てんさぐの花 8. 遠くへ行きたい 9. よさこい・ワンダーランド 10. SELAM~よみがえれアフリカ~ 11. 雨の匂い 12. 約束の花園~GLOBAL GARDEN~ 13. 上機嫌なまち 14. 人生の贈り物~他に望むものはない~ 15. 懸け橋 16. 15秒の風景(2006年ヴァージョン) 17. 結婚するって本当ですか(2006年ヴァージョン) 18. largo(ラルゴ~家路)
- デビュー30周年記念・第2弾。過去のアルバム収録曲の再録などをまとめたベストアルバム。
コンピレーション・アルバム
→詳細は「ハートフル・ミュージック・コレクション」を参照
CD-BOX
- ダ・カーポ デビュー35周年記念 メモリアルCD-BOX 名曲大全集 ~HEARTFUL BEST~(2008年1月30日)
- デビュー35周年を記念して発売された5枚組CD-BOX。Disc1「オリジナル編&世界の名歌編」、Disc2「フォークソング編」、Disc3「アコースティック編」、Disc4「童謡編」、Disc5「抒情歌編」で構成。
- ダ・カーポ ザ・ベスト(2013年6月)
- デビュー40周年を記念して発売された3枚組セットCD。オリジナル曲のベストアルバム。
- オリジナル大全集122(い~ふうふ)(2013年6月)
- デビュー40周年を記念して発売された7枚組CD-BOX。Disc1「故郷」、Disc2「愛」、Disc3「青春」、Disc4「旅」、Disc5「希望」、Disc6「祈り」、Disc7「僕らは歌追い人」のテーマごとに構成。
サウンドトラック
榊原まさとし ソロ
コンピレーションアルバム
- 隔週刊 日本のうた こころの歌(2009年1月20日創刊)
- 「若者たち」 コンピ・ベスト(2014年9月2日)
- 日本コロムビアによる「若者たち」を8アーティストが歌ったコンピレーションアルバム。ダ・カーポも参加。
- ことばの豊かな子を育てる くもんのうた200 アルバム1(2017年10月2日)
- ことばの豊かな子を育てる くもんのうた200 アルバム2(2017年10月2日)
- みんなの童謡〜心に響く思い出の名曲たち〜(2018年6月30日)
- 日本コロムビアによる童謡コンピレーションアルバム。ダ・カーポ「月の砂漠」を収録。
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ご当地ソング・広告出演
要約
視点
神奈川県
- NHK「みんなのうた」で2001年8月〜9月初放送[注釈 32]。5分間の放送枠をフルコーラスで放送された。歌詞に登場する横浜市内の風景が実写で使われ、映像で使用される横浜の風景画はまさとし自身がが手掛けた。
- 恋する横浜 - 2012年の「もうすぐ40周年記念」シングル(以降発売されたベスト盤にも収録)。小林篁次(青木寶久)作詞、榊原まさとし作曲。
- 15秒の風景 - 広子か学生時代に下宿していた横浜市の西谷付近を歌った楽曲。相模鉄道西谷駅と交差する東海道新幹線の車窓に一瞬映る街の風景を歌う。
- 1979年のアルバム『ハートメイド』初出。新録音の「2006年ヴァージョン」が『ベストパートナー』に収録され、それ以降に発売されたベストアルバムにも収められている。
- この街の風に吹かれて - アルバム『ハートメイド』収録。神奈川新聞のCMソング。テレビ神奈川 (TVK)で一時期よく流れていた。
- BayStarsを観にいこうよ - 横浜ベイスターズ応援歌。
- 2002年6月19日にポニーキャニオンからリリースされたCDアルバム『横浜ベイスターズ選手別応援歌2002』1曲目に収録。球団歌「熱き星たちよ」(歌:ザ・ベイスターズ)や応援歌「勝利の輝き」(歌:日浦孝則)、各選手の応援テーマ・二軍(湘南シーレックス)公式ソングなどが同時収録。
- 2003年5月のデビュー30周年記念ベストアルバム『ありがとう』、2013年6月のデビュー40周年記念ベストアルバム『ダ・カーポ ザ・ベスト』にも収録されている。
この他にも、横浜や神奈川(湘南などを含む)を題材とした楽曲を多数制作している。
→「神奈川県のご当地ソング一覧」も参照
市町村歌
- 栃木県 県民の歌[11][12] - 広子が栃木県出身ということもあり、ダ・カーポの歌う「県民の歌」が、地元のとちぎテレビで放送終了時にテロップ付きで毎日3番まで放送されているほか、栃木放送でも放送開始時の音楽として採用されている。以前はとちぎテレビでは放送開始告知後にも流していた。Amazon Musicなどの音楽ストリーミングサービスでも聴くことができる。
- めぐる季節の中で[13] - 広子の出身地である栃木県佐野市で、1993年の市制50周年を記念して制作されたイメージソング。ダ・カーポは佐野市の「佐野ふるさと特使」も務めている[14]。
- 新仙台市民歌「風よ雲よ光よ」 - 仙台市の市制100周年・政令指定都市移行を記念して市と河北新報社が合同で選定した。作曲は服部克久で、ダ・カーポが歌唱するシングル盤が製造されている。
- 福井市民の歌「わたしのまち ときめきのまち」 - 福井市で市制100周年を記念して制定された市民の歌を歌唱しており、作曲も榊原まさとしが手掛けている[15]。扱いとしては2代目市歌となっている。カラオケJOYSOUNDで配信されている[16]。
→「市町村歌 § 主要な市・特別区・政令指定都市歌」、および「中部地方のご当地ソング一覧 § 福井県」も参照
→「市町村歌 § 平成の大合併に伴う問題」も参照
校歌
ローカル番組・CM
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アニメ・特撮ソング
NHKみんなのうた出演
NHK『みんなのうた』において、ダ・カーポは5曲を歌っている。◆は、5分間1曲枠の楽曲(ロングのうた)。
- 宗谷岬(1976年4月・5月、1982年4月・5月放送) - リンク先を参照。1982年版は榊原まさとしのソロ。
- 鳩の詩(1986年10月・11月放送)[注釈 33] - 作詞・作曲を担当、編曲・島津秀雄。映像は葉祥明のイラストを毛利厚がアニメーションにした。悲しみを抱えて飛べない一羽の鳩を題材に、物悲しくも力強く歌っている。
- 大きなリンゴの木の下で(1989年4月・5月放送)[注釈 34] - 作詞・小黒恵子、作曲・中山竜、編曲・小野崎孝輔。映像は劇団影ぼうしによるシルエットアニメ。林檎の木で雨宿りをしながら昔話をする様子を歌っている。
- よさこい・ワンダーランド(1995年4月・5月放送)[注釈 35] - 補作詞を榊原広子、作曲を榊原まさとしが担当。作詞・猿田忠博、編曲・青木望。高知県を題材としたご当地ソングで、映像には高知市のよさこい祭りが流れた。
- よこはま詩集(2001年8月・9月放送)◆ - 「ご当地ソング・広告出演」の項目を参照。
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主な出演番組
テレビ出演
ラジオ出演
脚注
関連項目
外部リンク
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