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作曲家 ウィキペディアから
松尾 早人(まつお はやと、1965年8月13日 - )は、日本の作曲家、編曲家。千葉県出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。イマジン所属。
西村朗に2年ほど指導を受けた後、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。野田暉行、南弘明に師事。大学在学中より頭角を現す。1990年、芸大で行われた日本映像学会の第16回大会における実験コンサートに芸大作曲科チームの一員として作品を出品していた(他の出品者は南弘明、松本日之春、西岡龍彦、岩崎真、千住明、中川善裕)。同年にはNHKスペシャル『正倉院』の音楽制作(作曲は牟岐礼)にも参加し、シンセサイザーを担当している。
インスト・バンド「G-クレフ」にピアノ、シンセサイザーで参加。彼らのサード・アルバム『キッス・トゥ・フェンス』では、アルバム制作中に本来のピアノ担当者である榊原大が交通事故で負傷したこともあり、彼らの代表曲「マタニティ・ウーマン」「ダンディ・ベア」を含むかなりの曲に松尾が関わっている。フォース・アルバム『ハッピー・ボックス』では、「アンブレラ・ロマンス(すずらんの少女)」を提供した。メンバーの落合徹也は松尾の『伝説のオウガバトル』のイメージアルバム、『ハーメルンのバイオリン弾き』のCDブックに参加し、松尾は落合のソロアルバム『粗品』に参加している。
すぎやまこういちと知り合ってからは、ゲームのBGMの仕事を紹介してもらったり、すぎやまの曲の編曲を任されたこともあった。なお、松尾は2021年のすぎやまの死去まで重要なパートナーでもあった[1]。夫人で作曲家の三俣千代子(現在、松尾姓)と、夫婦ですぎやまの曲の編曲を担当することもある。
スーパーファミコン『伝説のオウガバトル』をプレイした田中公平が松尾の音楽を気に入り、アニメ業界にスカウト。音楽作家事務所イマジンへ入ってからは、アニメのBGMも数多く手掛けている。イマジン所属の他の作家同様、田中の曲の編曲を担当することもある。
緒方恵美のCDの作・編曲も手掛けている。緒方のアルバム『多重人格 multipheno』は松尾がトータル・プロデュースを担当した。ゲイ少年の“目覚め”をテーマにした緒方の曲「カミング・アウト」では松尾に台詞が割り当てられており、彼の渋い美声を聞くことができる。その台詞はつぎのようなものである。「オイ、飲みに行こう」。
映像音楽のマニアであり、特にジェリー・ゴールドスミスのファン。田中は松尾とゴールドスミスの親近性を指摘している。幼少期はキース・エマーソン、リック・ウェイクマンなどのプログレッシブ・ロックや、デオダートなどのフュージョンをテープがすり切れるまで聴いていた[2]。小学3年生のときEL&Pの『タルカス』を3か月かけてコピーしたという逸話を持つ[1]。劇伴や歌曲においては、オーケストラを用いる一方で、大学時代より親しんでいた打ち込みによる楽曲も多い[1]。
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