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『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』(ふしぎのダンジョン ふうらいのシレンジービーツー さばくのまじょう)は、2001年7月27日に日本のチュンソフトから発売されたゲームボーイカラー用ローグライクゲーム。
ジャンル |
ローグライクゲーム ダンジョン探索型RPG |
---|---|
対応機種 |
ゲームボーイカラー (GBC) ニンテンドーDS (DS) |
開発元 |
チュンソフト スティングレイ |
発売元 | チュンソフト |
プロデューサー | 中村光一 |
ディレクター | 長畑成一郎 |
デザイナー | 丸田康司 |
シナリオ | 冨江慎一郎 |
プログラマー | 板野英史 |
音楽 |
すぎやまこういち 松尾早人 |
美術 |
長谷川薫 小泉冬彦 |
シリーズ |
不思議のダンジョンシリーズ 風来のシレンシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 32メガビットロムカセット |
発売日 |
GB 2001年7月27日 DS 2008年11月13日 |
デバイス | 通信ケーブル |
その他 | 型式:CGB-AFMJ-JPN |
『不思議のダンジョンシリーズ』の1作であり、『風来のシレンシリーズ』のゲームボーイ用ソフト第2作目。とある砂漠地帯を治める領主の豹変の謎を解くことが主な目的である。前作『不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物』(1996年)で削られたモンスターの肉、ワナ道が復活するなどシステム面で大きな変更が加えられた。また、風来のシレンシリーズの和風なイメージとは異なる異国の世界観を特徴とする。
風来のシレンシリーズ第1作目となるスーパーファミコン用ソフト『不思議のダンジョン2 風来のシレン』(1995年)の後のストーリーであるため、同作のキャラクターが再登場するほか、NINTENDO64用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』(2000年)のキャラクターやシステムも導入されたため、この時点での風来のシレンとして集大成のような内容となった[1][2]。
当初は2001年7月19日発売予定とされていたが後に変更された[3]。また、初回限定版にはプレミアイラストカードである「ひみつのカード」が同梱された[3]。
2008年にはセガからリメイク版となるニンテンドーDS用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 砂漠の魔城』が発売された。
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」にてゲームボーイカラー版はプラチナ殿堂、ニンテンドーDS版はゴールド殿堂を獲得した。
世界を旅して回る風来人のシレンは、相棒の語りイタチ・コッパとともに砂漠で倒れ、魔城の兵士に投獄される。シレンたちは領主の娘、アテカ姫の助けで脱出し、砂漠の町イルパにたどり着く。 町では、最近領主の様子がおかしく、領主かアテカが魔物を呼び寄せているのではないかというような噂が流れていた。 弟分のペケジと再会したシレンは、アテカのこともあり、魔城の地下にある遺跡にあるという財宝を狙うペケジに同行する。 しかし、この財宝の情報は、領主の家来・ザガンが遺跡の最下層にある邪神像を手に入れるためペケジに吹き込んだものであり、邪神像がザガンに奪われた後、町の周辺の砂漠が急速に広がる現象が発生する。 邪神像が原因とみたシレンたちは、これを取り返すべくザガンのいる魔城の東小天守へ赴く。 シレンたちは魔物の姿となったザガンを倒すが、ザガンは領主にとどめを刺され、「キュラス」への恨み言を言い残す。シレンたちは領主に襲われ窮地に陥るが、魔城へ潜入していたお竜に助けられ、脱出する。
領主との戦いではアテカは領主に協力する態度をみせ、町でも不思議な力を持つアテカをどうにかすれば事態が収拾するのではないかという噂が広まっていた。お竜もそれらは肯定するが、あくまでアテカを信じてほしいという。 シレンは領主との決着のため大天守閣を上り詰るが、二人が戦っている間に、アテカによって領主が画策していた儀式が終わってしまう。 すると領主の体から何者かが這い出してきて空へと飛び去り、城が崩れ始める。 お竜とペケジの協力のもと、アテカや領主とともにシレンは町へたどり着くが、領主は長らく魔物・キュラスに取り憑かれていた影響で呪われており、ひどく苦しむ。 そんな中、お竜はシレンに、アテカは町の人々へ事情の説明を始める。
キュラスはこの地に眠る邪神の復活を目論んでおり、当初は巫女の力を持つアテカに取り憑こうとしていたが、領主がそれを防ごうとした結果、彼に取り憑くこととなった。 邪神像は邪神を封印するためのものであったが、封印の力が最近弱まってきており、砂漠が広がったのもそのためである。 キュラスは邪神の封印された場所を知らなかったため、邪神像を手にするだけでは封印を解くには足りず、先般の儀式はその場所を特定するためのものであった。この儀式はキュラスにとってもリスクのあるものであり、上手くすれば逆にキュラスを葬り去れる可能性もあったのだが、それは成功しなかった。 アテカによると、封印が解かれた邪神は完全体となるべく急成長をはじめ、それがなされた暁には町は全滅するという。 住民たちは町を守るため一致団結し、キュラスの撃破はその実力を持つシレンに託された。
邪神の封印された地、ジャハンナムの扉の最奥でシレンはキュラスを倒し、さらに復活してしまった邪神をも打ち倒す。これによって町は救われ、領主の呪いも解けた。 盛大な宴の後、やる気に満ち溢れた住民たちの様子から、町の今後は安泰と見て取ったシレンたちは、次の冒険へと旅立つのだった。
多数のダンジョンが用意されている。各ダンジョンを一定階層潜ることで、次のダンジョンに進むことが出来る。なお、本編以降のダンジョンは「奈落の果て」を除き、全て入口が街中に用意されている。
ニンテンドーDS版の発売日は2008年9月1日に『GAME Watch』や『電撃オンライン』などのゲーム情報サイトにて11月13日と告知された[4][5]。その際に予約特典が「もののけ討伐指南之書」という攻略本である事が告知された[4][5]。また発売前の11月6日より全国のゲームショップに設置されたDSステーションの「Touch!Try!DS」にてゲーム序盤のイベントやダンジョンのみの体験版がプレイ可能となった[6]。その他、Wii用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』(2008年)の救助ポイントを所持している場合は本作のプレイ時に特別サーバへアクセスする事で救助ポイントに応じたアイテムが入手できるキャンペーンが行われた[7]。
開発はチュンソフトが行い、開発協力としてスティングレイが参加した。スタッフは前作に引き続き制作は中村光一、監督は長畑成一郎、脚本は冨江慎一郎が担当した。企画は丸田康司が手掛けた。また、音楽は前作にも参加したすぎやまこういちに加え、松尾早人も担当した。
中村は、開発当時は会社の規模が大きくなっていたため様々なハードを研究した成果を出せる状態にあったと2014年のファミ通とのインタビューの中で話している。また、様々なことに興味を持つ者が社内におり、研究を兼ねて始めてから商品化に進んだと話している[8]。
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」において、ゲームボーイカラー版は10・9・9・10の合計38点(満40点)でプラチナ殿堂を獲得[9][11]、ニンテンドーDS版は合計33点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[10]するなどいずれも高評価となった。
ゲームボーイカラー版はレビュアーからゲームシステムに関して絶賛する意見が多数挙げられ、バカタール加藤は風来救助隊や呪い、かさたぬきなどの要素を挙げた上で「期待以上の進化かも」と指摘した他に「ここまで毎回貪欲におもしろくなり続けるゲームって、ほかにないと思う」と述べ、石井宏之はシリーズ過去作の良い面の継続と新要素が満載である事を評価し「作り手の、センスとゲーム作りのうまさをまじまじと感じさせられる」として「『不思議のダンジョン』シリーズのなかでも最高傑作といっていい」とそれぞれ絶賛し10点を与えた[11]。プロアクション藤谷は「毎回やっていることはほぼ同じ」と指摘しながらも「物語やダンジョンが違うだけで夢中になれる」と述べた他、グラフィックに関して「携帯ゲーム機ということを忘れるほどキレイ」と高評価を与え、モリガン長田は力尽きても復活が可能となった事から「緊張感が薄くなり、シリーズの常識を破った」と指摘しながらも、パスワード使用により遠方でもやり取りが可能な点を称賛した[11]。また通信ケーブルを使用した新要素に関しては加藤、藤谷、長田の3人が肯定的に評価し、藤谷は「アイデアしだいで楽しみかたは無限に広がる可能性大」と称賛した[11]。
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