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日本の愛知県名古屋市にある飲料・食品メーカー ウィキペディアから
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(POKKA SAPPORO FOOD & BEVERAGE LTD.)は、愛知県名古屋市中区に本拠を置くサッポロホールディングス傘下の日本の飲料・食品メーカーである。「ポッカサッポロ」の略称で知られる。
本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | ポッカサッポロ、PSFB |
本社所在地 |
日本 本社 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-27-1 東京本社 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-20-1 |
本店所在地 |
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-27-1 |
設立 | 2012年3月30日(注) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 2180001104978 |
事業内容 | 飲料水及び食品事業、外食事業、物流事業等 |
代表者 | 征矢真一(代表取締役社長) |
資本金 | 54億3100万円 |
売上高 |
692億1100万円 (2023年12月期)[1] |
営業利益 |
6億3200万円 (2023年12月期)[1] |
経常利益 |
5億8800万円 (2023年12月期)[1] |
純利益 |
10億8900万円 (2023年12月期)[1] |
総資産 |
514億円 (2023年12月期)[1] |
従業員数 | 1,080人(2020年12月末現在) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | サッポロホールディングス(株):100% |
主要子会社 | (株)沖縄ポッカコーポレーション |
関係する人物 | 内藤由治(ポッカコーポレーション元社長) |
外部リンク |
www |
特記事項:注:本会社の前身企業の一つであるポッカコーポレーションの事業のルーツにおける法人の設立は1957年2月22日(ニッカレモン株式会社)。 |
タグラインは『おいしい「!」(ひらめき)がある』。
本項では前身会社の一つである株式会社ポッカコーポレーション(Pokka Corporation)についてもあわせて述べる。
1957年、合成レモンの製造販売を目的に、ニッカレモン株式会社として創業。
1972年、本格缶コーヒーの「ポッカコーヒー」を開発、販売に力を入れた。1973年には冷温兼用の自動販売機を三共電器(現・サンデン)と共同開発し、連続加温販売可能な缶コーヒーの製造技術を世界で初めて開発した。同じく加温販売可能なレモンティ、しるこ、ココアなども開発した。当時の日本の飲料会社はラムネなどを細々と生産していたが、一斉に缶コーヒーの生産に着手し、全国で数十社(数百社とも言われる)の缶コーヒーメーカーが誕生した。1983年には加温販売可能な缶スープを世界で初めて開発した。高温耐性菌の殺菌のために、カキトリ式殺菌器を採用した画期的なスープであった。缶スープの開発で得た知見を元に、1981年にインスタントスープを開発・発売した。自動販売機事業を中心に発展し、1985年名証1部、1988年東証1部に上場した。
ポッカコーヒー以外の主力製品では、「じっくりコトコト煮込んだスープ」が代表的である。長い名前でヒットした話題の商品で、現在は「じっくりコトコト」に略称化されているが、主力商品の一つとなっている。2005年には缶コーヒー「aromax(アロマックス)」を発売し、そのイメージキャラクターに阿部寛を起用した。2013年3月に「ファンタジスタ」を発売したことに伴い、現在のイメージキャラクターは松坂桃李である。
なお、沖縄県では子会社の沖縄ポッカコーポレーションが独自の商品ラインナップで生産・販売している。同社では本土にはない「さんぴん茶」「うっちん茶」等に加え、ブルーシールアイスクリームのチョコドリンクなどの委託生産も行っている。
2013年1月のサッポロ飲料との統合で、旧ポッカコーポレーションでのラインナップに加え、「Ribbon(リボン)」、「がぶ飲み」、「玉露入りお茶」など、特に、果汁飲料・炭酸飲料・無糖茶のラインナップが強化された。一方で、コーヒー飲料は旧・ポッカコーポレーション製品を中心に、無糖茶飲料は旧・サッポロ飲料製品を中心とし、合併により重複したラインナップの整理が行われた。
ポッカコーポレーションは1980年代から東証第1部と名証第1部に上場していた[注 1]。2005年12月5日にマネジメント・バイアウト(MBO)の一環としてアドバンテッジ パートナーズの関連会社であるアドバンテッジホールディングスの完全子会社となり、株式を非公開化(上場廃止)した。
その後、2008年1月15日に明治製菓(当時。法人としては現・Meiji Seika ファルマ。食品・飲料事業は旧明治乳業を継承した株式会社明治に再編)と資本・業務提携し、同社の持分法適用会社としてグループ入りした[2][注 2]。さらに、翌2009年9月29日にはサッポロホールディングス(サッポロHD)とも資本業務提携した。この際、サッポロHDはアドバンテッジホールディングスから21.65%のポッカコーポレーション株式を取得、ポッカコーポレーションはサッポロHDの持分法適用会社にもなった[3]。
2011年(平成23年)になるとポッカの再上場案が浮上したが、すぐ立ち消えになった。その後、サッポロHDが同年3月下旬にポッカの株式を、主要株主である明治HDおよびアドバンテッジ陣営含む既存株主から買い取り連結子会社化するとともに、グループ内再編成として両社の経営統合に向けた協議を開始することが、ポッカ・サッポロ両社から2011年2月10日に発表された[4]。これによりポッカコーポレーションは同年3月29日よりサッポロHDの連結子会社となった。これにより、明治グループとの資本提携は解消されたが、業務提携は継続されている。
同年11月29日、同じくサッポロHD傘下のサッポロ飲料と2013年1月をめどに統合し、飲料・食品事業の新会社「ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(以下ポッカサッポロ)」を設立する予定であることが、サッポロHDから発表された[5]。サッポロHDが2012年3月にポッカコーポレーションと同住所に設立した統合準備会社のポッカサッポロが、2013年1月1日付でポッカコーポレーションおよびサッポロ飲料を吸収合併する。なおポッカサッポロとの合併は三角合併となり、ポッカサッポロ(合併直前にサッポロHDから全株式を譲受)を除くポッカコーポレーションの株主にはサッポロHDの株式が交付される[6]。
1990年代後半から2000年前後まで、ポッカはTOEFL(米国大学留学者用の英語技能試験)のテレビ教育番組に企画協力していた。タイトルはPOKKA PRESENTS PRACTICE FOR THE TOEFL TESTで、最初の2年くらいはWOWOWで放送され、その後朝日放送に移り、全国に時差ネット放送していた(スポンサーもしていたが、一部地域では差し替えられていた)。テキストも発売されており、そのためのテキストセンターまで設けていた。現在は行っていない。
2016年(平成28年)には名古屋市消防音楽隊の命名権を取得し、4月1日より「ポッカレモン消防音楽隊」の愛称を使用している[7]。これは、ポッカレモン誕生から60周年を記念したもので、2016年4月1日から2019年3月31日の3年契約であった[8]。
創業者の谷田利景は脱サラ後の28歳のとき[9]、名古屋でニッカウヰスキー特約店の酒場「ニッカバー・ニューナゴヤ」の共同経営をはじめる[10][11]。
当時輸入解禁前で輸入数量が少なかったため[12]、カクテルに使う生レモンが高く、ウイスキーよりカクテルのメニューの方が高かった。そのため、カクテル用に合成レモンを開発、自身の経営する店でカクテルに使ったことが評判となり、ニッカバーにレモン飲料を納入したのが創業となった。この時ニッカバーから名前を借りて、「ニッカレモン」という社名とした(ただし、ニッカとの資本関係はなかった)。
その後、ニッカ関係以外にも取引が広がったことから社名を変更することになり、当時流行していたニッカポッカから「ポッカ」という語がつくられた。「ニッカ」に似た語であることも、社名決定の理由になった。
1967年には、レモン果汁を使用していないのに、あたかも使用しているかのような誤認を与えたとして、公正取引委員会から不当表示で排除命令を受け、「ポッカレモン事件」として消費者問題史に残ることとなった[注 3]。
なお、これ以前に特約店向けに発行されていたニッカの広報誌の名は「ニッカボッカ」であるが、同誌との関連は不明である。
本項では旧ポッカコーポレーションから現社名までの沿革を扱う。旧サッポロ飲料の沿革についてはサッポロ飲料を参照。
2020年4月現在
旧ポッカコーポレーションの製品は◆印、旧サッポロ飲料の製品は★印としている。
なお、統合当初、旧ポッカコーポレーションの単独事業であったレモン関連製品、スープ、割材、デザートベースなどは社名変更後も「POKKA」のロゴマークが使用されていたが[注 5]、2013年8月以降、「POKKA」のロゴを使用していた製品もリニューアルや新製品の発売に合わせて順次「pokka sapporo」ロゴに移行され、沖縄ポッカ扱いの沖縄限定商品の一部を除き、販売されている製品すべてが「pokka sapporo」ロゴに移行を完了している。輸入品の「ゲロルシュタイナー」やライセンスを受けて販売されている「アーモンド・ブリーズ」はコーポレートロゴが入らない。
このカテゴリーの製品はすべて◆
2008年9月、ポッカレモン100などの5製品に防カビ剤のイマザリルが混入していたのに未使用と表示して販売していたことと、該当商品の自主回収を発表した[30]。会社側は2006年にはこのことを認識していたが、それ以前は当時のガスクロマトグラフィーで分析不可能であり、当然ながら未検出であった。検出の事実は一部の者は知っていたが、社内で話題になることなく、イマザリルは栽培時の農薬であり問題ないと判断し、修整しなかった[31]。イマザリルの混入は果汁の搾汁工程に市販品のレモン青果が意図せず混入したためと推測していた。
2013年10月現在、以下の提供番組は旧サッポロ飲料提供番組の『のりスタMax』を除き、旧ポッカコーポレーションより継承
関連項目が多すぎます。 |
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