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1980年のナムコのビデオゲーム ウィキペディアから
『パックマン』(Pac-Man)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から1980年5月22日にロケーションテスト開始され、同年7月に発売されたアーケードゲーム。また、そのシリーズのキャラクター[1]。
アーケード版 | |
ジャンル | ドットイートゲーム |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | ナムコ開発部 |
運営元 |
ナムコ ミッドウェイゲームズ |
デザイナー | 岩谷徹 |
プログラマー | 舟木茂雄 |
音楽 |
石村繁一 甲斐敏夫 |
美術 | 山下正 |
シリーズ | パックマンシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (24.78キロバイト) |
稼働時期 |
1980年7月 1980年10月26日 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | 4方向レバー |
システム基板 | Namco Pac-Man |
CPU | Z80 (@ 3.072 MHz) |
サウンド | Namco (@ 96.000 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット512色 |
世界で知られた日本産のコンピュータゲームの一つで、当時ナムコとの関係が一時的に密接となったバリー=ミッドウェイ(後のミッドウェイゲームズ)からアメリカで発売されると、その知名度から80年代のミッキーマウスと称された[2]。
ナムコ公式だけでも複数の派生作品があり、モンスターの動き方からルールに至るまで多数の差異がある。
ここでは、最初に発表されたアーケード版(オリジナル)および、それを再現した『クラシック』と称される製品/作品について、主に記述する。
プレイヤーは4方向レバーを利用し、青い壁で構成された迷路の中でパックマンを操作する。迷路の中には性格付けされた4匹のモンスター(下表)が存在しており、これらモンスター達の追跡をかわしながらに迷路内に配置された244個のドット(エサ[4]240個+パワーエサ[5]4個)を食べ尽くすとラウンドクリアとなる[6]。各ラウンドを通じて迷路に変化はなく、難易度が少し上昇した状態で次のラウンドが開始される。なお、ラウンド21以降[7]は難易度が上昇しなくなる。
パックマンがモンスターに捕まるとミスとなり[注釈 1]、パックマンの残数がなくなるとゲームオーバーとなる。点数が10000点(標準設定)に達するとパックマンの残数が1つ増える。
4匹存在し、各ラウンド開始時には画面中央に存在する「巣」に待機している。一定時間ごとに巣から飛び出し、それぞれの縄張り(後述するパワーエサの置かれたエリア)を守るように行動を開始する。さらに一定時間経つと今度はパックマンを追跡し始める行動を取る[6]。これら2つの行動は一定時間ごとに切り替わる。前述したようにモンスターには性格付けがされており、パックマンの追跡時にはその性格に応じた行動を取るように設定がされている。また強い個性を象徴するカラーリングが施され、個々に名前とニックネームがつけられている。ゲームボーイ版などモノクロ表示のプラットフォームでは一見見分けがつかないが、行動パターンで判別することが可能[8]。
色 | 日本版ニックネーム | 英語版ニックネーム | 縄張り | 追跡パターン[9] |
---|---|---|---|---|
赤■ | オイカケ アカベイ | SHADOW BLINKY | 右上 | 粘着タイプ。パックマンの後ろをひたすら追いかける[6]。 |
ピンク■ | マチブセ ピンキー | SPEEDY PINKY | 左上 | 頭脳タイプ。パックマンのいる地点の少し前を目指し、先回りするように動く[6]。 |
水色■ | キマグレ アオスケ | BASHFUL INKY | 右下 | 気まぐれタイプ。パックマンを中心にして、オイカケ(赤)の点対称の位置を最短距離で目指して行動する。パックマンのいる通路がその最短距離と被っていた場合、襲われやすい。ただし後述の緊急回避通路やルールの影響で思うように動けず、明後日の方向に進んでしまう場合もある[6]。 |
オレンジ■ | オトボケ グズタ | POKEY CLYDE | 左下 | 好き勝手タイプ。何も考えず自由に行動する。パックマンより遠いところにいるときは追いかけ、近いところにいるときは逃げる。ただし後述の緊急回避通路やルールの影響で思うように動けず、追いかけや待ち伏せをしてしまう場合もある[6]。 |
一部のシリーズには、さらに色の異なる5匹目以降が登場する。
通常、パックマンはモンスターに追跡される立場にあるが、迷路内に配置された4つのパワーエサを食べることによって立場を逆転することができる [注釈 2]。
パックマンが食べるとモンスターの色が一定時間、青色へ変化してパックマンから逃げるように行動する。この状態のモンスターは「イジケモンスター[11]」(または単にイジケ[5])と呼ばれ、パックマンが噛み付いて撃退することができる[6]。連続してイジケモンスターに噛み付くたびに点数は倍増し、200・400・800・1600点が獲得できる。撃退されたモンスターは目玉となって巣へ戻り、イジケ状態より復帰して再度パックマンの追跡を開始する。パワーエサを食べたパックマンは無敵ではないため、復帰したモンスターに捕まるとミスとなる。
効果が切れる際にはイジケモンスターが青と白の点滅を繰り返す。さらに一定時間が過ぎるとモンスターは通常の状態へ戻る。効果発揮時間はラウンドが進むごとに短くなっていき、ラウンド17(カギの5面)およびラウンド19(カギの7面)以降のモンスターはイジケなくなり、それまで進んでいた方向から方向転換し、逆方向に進み始めるのみとなる。
パックマンがモンスターに追い詰められてしまった際、モンスターを振り切るための仕掛けが5つ用意されている。
各ラウンド毎に2回ずつ、ボーナス得点物がモンスター巣の下部に出現する。出現方法はエサを70個および170個(パワーエサ含む)食べること。出現から約10秒経過するかミスすると消滅する。計8種類で、ラウンド13以後は全て鍵となる。
出現ラウンド | フルーツ名 | ボーナス得点 |
---|---|---|
1 | チェリー | 100 |
2 | ストロベリー | 300 |
3-4 | オレンジ | 500 |
5-6 | アップル | 700 |
7-8 | メロン | 1000 |
9-10 | ボス・ギャラクシアン | 2000 |
11-12 | ベル | 3000 |
13- | 鍵 | 5000 |
ラウンド2,5,9,13,17をクリアをした際に、15秒程度のデモアニメーションが挿入され、プレイヤーに休憩時間が与えられる。これはプレイヤーの長引く緊張をほぐす効果と、キャラクターの世界観を高めるためのものであったが[2]、ゲームに緩急をつけることにも一役買った。直後のラウンドではパワーエサが効いている時間が少し長くなるが、その次のラウンドでは元に戻る。デモアニメーションのパターンは3通り。
各モンスターの行動は、パックマンの向きやパックマンとの距離によって変化する。モンスターの行動にランダム要素が無いこととパックマンの入力操作の特性からパターンプレイがしやすく、プレイヤーが同じラウンド(イジケタイムが同じでモンスター加速条件が同じ)で同じ行動をとればモンスターも同じ行動をする。これを利用したのが、パターンと呼ばれる攻略方法である。モンスターを4匹食べるパターンや、モンスターとパックマンがすり抜けるバグまでパターン化したものもある。
ラウンド17(カギの5面)およびラウンド19(カギの7面)以降はパワーエサを食べてもモンスターはイジケなくなり、それまで進んでいた方向とは逆へ転換するのみに変わるが、ラウンド21(カギの9面)からパックマンの移動速度が極端に遅くなるという現象が加わるため、パターン化が必須といえる。つまり、そのパターンさえ間違わずに続ければ延々と遊び続けることが可能となる。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Pac-Man | 1982年3月16日[16] |
Atari 2600 | アタリ | ロムカセット | CX2646 (A26) | - | 迷路の形状がアーケード版と大きく異なる | |
2 | 1982年 ・6月:A8[17] ・11月:A52[18] |
Atari 8ビット・コンピュータ Atari 5200 |
アタリ(A26,A52) Roklan(A8) |
アタリ | CXL4022 (A8) RX8022 (A8再販版) CX5208 (A52) |
- | |||
3 | 1983年 1983年 ・5月:ZX[19] ・11月:APII,IBM,C64,TI99[20][21][22][23] ・12月:IV,VIC[24][25] |
ZX Spectrum Apple II IBM PC コモドール64 TI-99/4A インテレビジョン VIC-1001 |
DJL Software (ZX)[26] アタリ (APII,IBM,IV) Designer Software (C64,VIC) K-Byte (TI99) |
カセットテープ (ZX) フロッピーディスク (APII,IBM) ロムカセット (C64,TI99,IV,VIC) |
ES2501 (ZX) DX5501 (APII) DX5500 (IBM) RX8502 (C64) RX8500 (TI99) 70251 (IV) RX8501 (VIC) |
- | IV,VIC:迷路がやや簡略化 | ||
4 | パックマン | 1983年 ・7月頃:FM7,X1[27] ・11月頃:MZ7[28] ・12月頃:PC60II[29][30] |
FM-7 X1 MZ-700/1200/80KC (PCG対応) PC-6001mkII |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ[注釈 4] | DP-3991 (FM7) DP-3286 (X1) DP-3480 (MZ7) DP-1020 (PC60II) [注釈 5] |
- | FM7,MZ7:迷路が横向き表示 |
5 | 1984年1月18日 1984年 |
MSX | ナムコ | ナムコ Bug-Byte Software |
ロムカセット | DP-3700[注釈 6] |
- | ||
6 | 1984年 ・4月頃:PC80II,PC88[31] ・8月頃:MZ15[32] ・11月頃:MZ20[33] |
PC-8001mkII PC-8801 MZ-1500 MZ-2000/2200 |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (PC80II,PC88,MZ20) フロッピーディスク (PC88) クイックディスク (MZ15) |
DP-3102231 (PC80II) DP-3101055 (PC88 CT版) DP-3101100 (PC88 FD版) DP-3201200 (MZ15) DP-3202220 (MZ20) |
- | 迷路横向き | |
7 | 1984年11月2日 1988年10月 (NA1:テンゲン・ライセンス版) 1989年1月 (NA2:テンゲン・非ライセンス版) 1993年11月 (NA3:ナムコ版)[注釈 7] 1993年 |
ファミリーコンピュータ Nintendo Entertainment System |
ナムコ | ナムコ テンゲン (NA1,NA2) ナムコ (NA3) 任天堂 |
192キロビットロムカセット[35] | NPM-4500 NES-PQ-USA (NA1) TGN-003-PM (NA2) NES-P7-USA (NA3) NES-P7-***[注釈 8] |
- | ||
8 | 1985年5月頃 |
PC-8001mkIISR PC-8801mkIISR |
マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ (PC80SR,PC88SR) フロッピーディスク (PC88SR) |
DP-3101070 (PC80SR) DP-3101104 (PC88SR FD版) |
- | 迷路横向き | |
9 | 1986年1月頃 |
MZ-2500 | フロッピーディスク | - | - | 迷路横向き | |||
10 | パックマニア | 1989年3月18日 |
X68000 | エス・ピー・エス | シャープ | CZ-233AS | - | おまけの隠し要素としてパックマンを収録 | |
11 | パックマン | 1990年5月18日 |
ディスクシステム | ナムコ | ディスクカード片面 | NDS-PAC | - | ロムカセット版の移植 書き換え専用ソフト | |
12 | 1990年11月16日 1991年4月 1991年 |
ゲームボーイ | 512キロビットロムカセット[36] | DMG-PCA DMG-PC-USA DMG-PC-NOE |
- | モンスターの色分け無し 画面モード2種[注釈 9] 通信ケーブルによる対戦が可能[注釈 10] | |||
13 | 1991年1月29日 1991年 |
ゲームギア | 1メガビットロムカセット[37] | T-14017 T-14018 |
- | 画面モード2種 対戦ケーブルによる対戦が可能 | |||
14 | 1992年11月13日 |
PC-9801 | ウィズ | フロッピーディスク | - | - | |||
15 | ナムコミュージアム Vol.1 | 1995年11月22日 1996年7月31日 1996年8月 1999年10月28日 (廉価版) |
PlayStation | ナウプロダクション | ナムコ | CD-ROM | SLPS-00107 SLUS-00215 SCES-00243 SLPS-91158 (廉価版) |
- | 縦置きモニター表示に対応 |
16 | Microsoft Return of Arcade | 1996年4月 1996年4月[注釈 11] |
Windows (95) | ナムコ | Microsoft | フロッピーディスク | - | - | |
17 | ナムコヒストリー Vol.3 | 1998年6月19日 |
ナムコ | CD-ROM | NMC-2011 | - | |||
18 | Pac-Man - Special Color Edition | 1999年8月 1999年 |
ゲームボーイカラー | ナムコ | ナムコ アクレイム |
ロムカセット | DMG-AACE-USA DMG-AACP-EUR |
- | 画面モード2種 通信ケーブルによる対戦が可能 |
19 | パックマン | 1999年7月31日 1999年8月26日 1999年10月1日 |
ネオジオポケットカラー | SNK | NEOP00550 NEOP00551 NEOP0055 |
- | 画面モード2種 4方向移動ゲーム用クロスリング付属[38] | ||
20 | Namco Museum 64 | 1999年10月31日 |
NINTENDO64 | Mass Media Games | ナムコ | NUS-NNME-USA | - | ||
21 | Namco Museum | 2000年6月25日 |
ドリームキャスト | GD-ROM | T-1403N | - | |||
22 | パックマンコレクション | 2001年7月12日 2001年12月7日 2002年1月11日 2006年2月2日 (廉価版) |
ゲームボーイアドバンス | 64メガビットロムカセット | AGB-APCE-USA AGB-APCP-*** AGB-APCJ-JPN |
- | 画面モード2種 | ||
23 | Namco Museum | 2001年12月4日 (PS2) 2002年10月9日 (GC,XB) |
PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox |
CD-ROM (PS2) 8センチ光ディスク (GC) |
SLUS-20273 (PS2) DOL-GNME-USA (GC) X02134 (XB) |
- | |||
24 | ファミコンミニ06 パックマン Classic NES Series Pac-Man |
2004年2月14日 2004年6月7日 PAL 2004年7月9日 |
ゲームボーイアドバンス | ナムコ | ロムカセット | AGB-FPMJ-JPN AGB-FP7E-USA AGB-FP7P-EUR |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | |
25 | ナムコミュージアム Namco Museum Battle Collection Namco Museum Battle Collection |
2005年2月24日 2005年8月23日 2005年12月9日 2006年6月8日 (廉価版) |
PlayStation Portable | ゴッチテクノロジー | ナムコ | UMD | ULJS-00012 ULUS-10035 UCES-00116 |
- | 画面モード7種[注釈 12] |
26 | Namco Museum - 50th Anniversary ナムコミュージアム アーケードHITS! Namco Museum - 50th Anniversary Namco Museum - 50th Anniversary |
2005年8月30日 (PS2,XB,GC) 2005年10月25日 (WIN) 2006年1月26日 (PS2) 2006年3月27日 (WIN) 2006年3月31日 (PS2,XB) 2006年5月19日 (WIN) 2006年6月9日 (GC) |
PlayStation 2 ニンテンドーゲームキューブ Xbox Windows (XP) |
Digital Eclipse | ナムコ ナムコ エレクトロニック・アーツ |
DVD-ROM (PS2,XB) 8センチ光ディスク (GC) CD-ROM (WIN) |
SLUS-21164 (PS2) SLUS-20273GH (PS2廉価版) DOL-G5NE-USA (GC) SLPS-25590 (PS2) SLES-53957 (PS2) DOL-G5NE-EUR (GC) |
- | |
27 | Namco Museum - 50th Anniversary | 2005年8月30日 2006年3月31日 |
ゲームボーイアドバンス | ナムコ エレクトロニック・アーツ |
ロムカセット | AGB-B5NP-USA AGB-B5NP-EUR |
- | 画面モード3種[注釈 13] | |
28 | パックマン | INT 2006年8月9日 |
Xbox 360 | バンナム | ダウンロード (Xbox Live Arcade) |
- | - | ||
29 | 2007年4月17日 2007年5月14日 |
Wii | バンナム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FAXJ FAXE |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 2019年1月31日配信・発売終了[39] | ||
30 | ナムコミュージアムDS | 2007年9月18日 2007年10月11日 2008年2月29日 |
ニンテンドーDS | エムツー | DSカード | NTR-YNME-USA NTR-YNMJ-JPN NTR-YNMP-EUR |
- | 画面モード4種[注釈 14] | |
31 | ナムコミュージアム バーチャルアーケード | 2008年11月4日 2009年5月15日 2009年11月5日 |
Xbox 360 | バンナムアメリカ ゴッチテクノロジー |
DVD-ROM | 21022 2RD-00001 |
- | ||
32 | ナムコミュージアム.comm Namco Museum Essentials Namco Museum Essentials |
2009年1月29日 2009年7月16日 2010年4月1日 |
PlayStation 3 | バンナム | ダウンロード (PSN) |
NPJB-00012 NPUB-30086 NPEB-00104 |
- | 2018年3月15日に配信終了[40] | |
33 | Namco Museum Megamix | 2010年11月16日 |
Wii | Wii用12センチ光ディスク | RVL-SNME-USA[41] | - | |||
34 | パックマン&ギャラガ ディメンションズ | 2011年6月23日 2011年7月26日 2011年8月26日 |
ニンテンドー3DS | 3DSカード | CTR-APGJ-JPN CTR-APGE-USA CTR-APGP-EUR |
- | 画面モード3種[注釈 15] ラウンドセレクトと勲章を付加 | ||
35 | パックマン | 2011年7月7日 2011年8月4日 2011年9月1日 |
ダウンロード (バーチャルコンソール) |
CTR-RAZJ-JPN |
- | ゲームボーイ版の移植[注釈 16][42] 2017年4月28日配信・販売終了[43] | |||
36 | 2012年11月21日 2012年11月29日 |
CTR-N-TA6J-JPN TA6E |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | |||||
37 | 2013年5月2日 2013年5月15日 |
Wii U | FARE WUP-N-FARJ-JPN |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 2017年4月28日配信・販売終了[44] | ||||
38 | パックマンミュージアム | 2014年2月25日 2014年2月26日 2014年6月25日 |
PlayStation 3 Xbox 360 |
バンダイナムコスタジオ | バンナム | ダウンロード (PSN) (Xbox Live Arcade) (Steam) |
- | - | 2017年4月27日配信終了[45] |
39 | アーケードゲームシリーズ パックマン |
INT 2016年4月20日 |
PlayStation 4 Xbox One Windows (7,8(64bit)) |
ゴッチテクノロジー | CUSA-03670 (PS4) CUSA-03955 (PS4) CUSA-03862 (PS4) |
- | |||
40 | ナムコミュージアム | 2017年7月28日 2017年7月28日 2017年7月28日 |
Nintendo Switch | バンダイナムコスタジオ ゴッチテクノロジー |
ダウンロード | - | - | ||
41 | パックマン (ナムコットコレクション版) |
2020年6月18日 |
B.B.スタジオ エムツー |
Switch専用ゲームカード ダウンロード |
HAC-P-AW7PB | - | ファミリーコンピュータ版の移植 DLC第1弾10タイトル中の1本 パッケージ版にははじめから収録 | ||
42 | NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol.1 | INT 2020年6月18日 |
Nintendo Switch(日本国外) PlayStation 4 Xbox One Windows (10(64bit)) |
ダウンロード (PSN) (Xbox Live Arcade) (Steam) |
- | - | NES版を収録 | ||
43 | パックマン | 2021年9月24日[46] |
Nintendo Switch | ナムコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | - | |
44 | 2021年10月7日[46] |
PlayStation 4 | - | - | |||||
45 | パックマンミュージアム+ | INT 2022年5月28日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Windows (10) |
ナウプロダクション[47] | バンナム | ダウンロード Switch専用ゲームカード BD-ROM PS4,XBO |
HAC-P-A4TYA (NSW) PLJS-36188 (PS4) |
- |
1979年夏にピークを迎えた『スペースインベーダー』ブームの影響により、ゲームセンターには戦争を題材としたシューティングゲームが多く出回るようになった。「これでは女性が入りづらいのではないか」と危機感を持った岩谷徹により1979年3月、ゲームセンターの雰囲気を殺伐としたものから、和やかな場所へと転換することをひとつの方向性として企画。女性やカップルをメインターゲットに絞った点も当時のゲームとしては目新しかった。
それまでに市場に出回っていたゲームとは異なり、無個性に近かったゲーム登場キャラクタに対して明確な性格づけを行ったことが画期的だった。また、基本コンセプトとなった「食べる」というキーワードは女性であれば食べることに興味を持つだろうという点からヒントを得たものである[2]。女性でも遊びやすくなるよう、ゲームの仕様を決定するにあたって以下のような配慮が行われた[2]。
結果として企画者の狙い通り、女性客を引き込むことに成功した。
パックマンの色と形は、黄色はゲーム画面で一番大きく見え、丸が一番存在感を示せるということで採用された。このキャラクターが食べる動作をすると、偶然ピザに似ていた。「開発者はピザを食べたときにパックマンの形を考え付いた」という後付けのリップサービスをメディアが膨らませ、「ピザから思い付いた」と言われるようになり、これが広く信じられるようになった[49]。岩谷自身は、当初はピザから思いついたと語っていたが、後に「そう言えればいい」と語っており、伝説になっているのでそういうことで押し通しているとも話す[50]。
他にも、目などを付け加えたらということも考えたが、いったんそのような追加をし始めると際限がないということで切り捨てた[51]。また試作品で遊んだ社長から「分かりにくいのでモンスターを1種類にしろ」と言われたが、これを拒んだ[52]。インタビューにおいても、モンスターに種類があることの必要性について語っている[53]。
1979年5月、プログラマの舟木茂雄と組んで開発に着手、最終的にはサウンド担当の甲斐敏夫らスタッフ5名でグループを組み1年がかりで完成。1980年5月22日、渋谷においてロケテストを実施、7月に日本国内で発売された。
1980年10月、アメリカではミッドウェイにライセンスが供与され、10月に開催されたAMOAエキスポに出品、12月に販売が開始され大ヒットとなった。当初、英文での表記はPUCKMANだったが、Pの文字の一部を削りFにしてしまういたずらを懸念したミッドウェイ社がナムコに変更を要請し、まもなくPAC-MANに改められた[55]。
その後1982年に、家庭用ゲーム機ソフトとしてアタリのAtari 2600へ移植され、約500万本[2]を売り上げた。しかし、この移植作の質はアーケード版と比較すると格段に劣るもので、また需要を大きく上回る数が生産されたため過剰在庫となり、アタリショックの要因の一つとなる(詳細は「en:Pac-Man (Atari 2600 video game)」を参照)。
1982年9月、ハンナ・バーベラ・プロダクションにより擬人化したパックマンを主人公に据えたアニメ「ザ・パックマン・ショー」が制作された。また、バックナー&ガルシアという音楽グループが『パックマン・フィーバー』という曲を発売し、ビルボードHOT 100で9位まで上昇した。シングル売上がアメリカで100万枚を突破し、コロムビア・レコードからナムコにゴールドディスクが授与された[56]。同名のアルバムはビルボード・ポップ・アルバムチャートで24位を記録している。
このようなアメリカにおけるパックマンブームの影響を受けてパックマン関連のキャラクターグッズが増え続け、当時ミッキーマウス以上の売り上げを叩き出すキャラクターとなった。ミッドウェイ副社長のスタンリー・ジャロッキーは報道番組において「わが社は80年代のミッキーマウスを所有している」と語った[57]。
またキャラクターとしてのパックマンは世界初のゲームキャラクター[要出典]とされ、誕生から今日までナムコ(現バンダイナムコホールディングス)企業アイコンとされている[58]。
1984年1月18日、MSXから家庭用ゲーム機ブランド「ナムコット」の第1弾として発売され、後にファミリーコンピュータをはじめ、様々なゲーム機などに移植された。
2005年、発売開始年となる1980年から7年間で総販売枚数293,822枚[2]を記録した業績を称えられ、「最も成功した業務用ゲーム機」としてギネス世界記録から認定を受けた。
2010年に生誕30周年を迎え、30周年プロジェクトとして様々な新作ゲームのほか、全編3Dのテレビアニメシリーズの制作が発表された[61](詳細は『パックワールド』を参照)。
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.28 | 2.90 | 3.22 | 3.10 | 3.00 | 2.87 | 18.37 |
岩谷自身による評価は、何が面白いのかはよくわからず、次のステージで飽きてしまい、そんなに面白いゲームとは思っていないという[75]。
この中には純粋なコピーゲームではなく、正規の基板を改造したものも含まれている。
他にも、イモムシをプレイヤーにしたもの(モンスター達は蜘蛛。ブロックは赤いので多少グロテスクな部分である。)や、金を取りながら進む人など、色々な種類がある。
の子と結ばれるまでのショートエピソード。
2010年5月22日0時、パックマンの誕生30周年を記念して、インターネット検索サイト「Google」のトップページ・ロゴがパックマン仕様に変更された[85]。このロゴは単なる画像ではなく、Googleのロゴをモチーフにしたステージとなっており、実際に遊ぶことも可能となっている。トップページの「I'm Feeling Lucky」はコイン投入を表す「Insert Coin」に変わっている。ロゴに合わせて迷路も左右に広がった形をしており、そのぶん5個目のパワーエサが配置されている。また、コイン複数導入状態とすることで、Msパックマンが登場し、2人同時プレイを可能としている凝った造りの物。ただし残機は2人で共有であり、一方がミスしてしまうと1人プレイと同様、パックマンとモンスターの配置がリセットされ再スタートとなる。このような試みはGoogleのロゴとしては初ということで、大きな話題となった。Googleのトップページで音声が使われたのも、このパックマンプロジェクトが世界初である。公開は48時間の期間限定の予定だったが、反響が大きかったため、トップページから撤去後は専用のページ(#外部リンク参照)でプレイが可能となった[86]。米調査会社レスキュータイムによると、グーグル利用者がゲームに興じていた時間と想定される時間から計算した結果、482万人時、約1億2千万ドル(約108億円)程度の生産性が世界で失われた可能性があることが明らかになった[87]。
2015年のエイプリルフールでは、Google マップの地図上にパックマンが現れ、実際にプレイできるという企画が公開された。2017年のエイプリルフールでは、Google マップの地図上でミズ パックマンをプレイできる企画が公開された。
ゲームボーイおよびゲームギア版には、通信ケーブルを使用した対戦モードが用意されていた。それぞれのプレイヤーが独立したフィールドでプレイし、先にドットを完食するか、相手がミスをすると勝ちとなる。パワーエサを使って食べたモンスターは、相手方のフィールドへ送り込むことが出来る。
開発が中止された作品としてワンダースワンカラーの『GPS超!!パックマン』、PlayStationの『Pac-Man Ghost Zone』、ニンテンドーDSの『Super Pac-Man Pinball』、Xbox 360とPlayStation 3の『Pac-Man World 4』などがあった。
まだ家庭用テレビゲームが一般的でなかったころ、明らかにパックマンを意識したと思われる亜流ゲームが多く出ている。いずれも「自機は丸い生物」「ドットイート」「複数の敵キャラクター」「パワーエサでの逆転要素」「ワープできる場所」というルールはほぼ共通している。
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