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『リッジレーサー6』(Ridge Racer 6)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)より発売されたXbox 360専用のレースゲームである。
『リッジレーサーズ』を含めるとコンシューマーゲームの『リッジレーサー』シリーズの第7弾にあたり、ナンバリングタイトルだと『リッジレーサーV』から5年9か月ぶりに発売された作品となる[2]。 Xbox 360のローンチタイトルとして発売され、ゲーム中のメニュー画面などのデザインは、Xbox 360のイメージカラーと同様、黄緑と白の2色を中心にデザインされている。これまでのタイトルはPlayStationシリーズをメインに据えて発売されたシリーズであるが、『6』はPlayStationシリーズ以外のゲーム機から発売されたタイトルである[2]。
シリーズで初めて720p (D4) までのハイビジョン出力に対応した。ドルビーデジタル5.1chにも対応しサラウンドによる効果音が楽しめるが、BGMはオープニングの曲などを除きステレオとなっている[3]。 またXbox LIVEによるオンライン環境にも対応し、オンライン対戦やマシン・BGMのダウンロードなどが可能となった。オンライン対戦を楽しむには、有料のXbox LIVE ゴールドメンバーシップに加入する必要がある。
マシンの挙動は『レーサーズ』に近く、『レーサーズ』で新たに搭載されたニトロシステムが本作でパワーアップして登場した。
シリーズおなじみのゲーム起動時ミニゲームとしてパックマンが収録された。本作のレースクイーンは、『レーサーズ』に引き続き永瀬 麗子が起用されている。ほかに鉄拳シリーズのキャラクター、三島平八(CV:郷里大輔)がごくまれにレース中DJを務めることがある。
前作まではマシンに貼り付けているステッカーはゼビウスやギャラガ、ギル&カイなどナムコのアーケードゲームやそれらに登場するキャラクター名がモチーフとしたステッカーのみ登場したが、本作からゼネラルリソースやシャオユウ、タリムなどエースコンバットシリーズや鉄拳シリーズ、ソウルキャリバーシリーズなどの家庭用ゲーム作品に登場するキャラクターや会社をモデルとしたステッカーが登場する。
リッジレーサーシリーズで初めてDVD-ROMを採用した作品であり、シリーズで初めて英語のほかに日本語で実況する作品でもある。
2021年11月15日にXbox OneおよびXbox Series X/Sの後方互換機能に対応した。[4]
これまでのシリーズと同様、左スティックか方向パッドでステアリング操作を行い、Aボタン・Bボタンでアクセル・ブレーキを行う。ミッションはATとMTを選択でき、MTの場合はシフトダウンとシフトアップを自分で操作する。なお、操作設定はあらかじめ用意されている6種類の中から選択可能。
曲がりたい方向へステアリングを切り、アクセルを一旦離した後に再度アクセルを踏むとマシンがドリフトする。マシンには以下のドリフトタイプのいずれかが設定されており、それぞれドリフトの挙動が異なる。本作から1クラス内にスタンダード車が2台入るなどの1タイプ多車種化や、アルティメットチャージ率パラメーターの導入、直線ドリフト時の減速率などの補正が入るようになり、より車ごとの差別化が広がった。
ドリフトするとニトロがチャージされ、一定のチャージ量がたまると発動できるようになる。ニトロを発動すると急加速するが、発動中にドリフトしてもニトロはチャージされない。ニトロは最大3回分までチャージすることができる。
以上のルールは『リッジレーサーズ』で搭載されたニトロシステムとほぼ同様だが、本作はニトロを2、3回分同時に使用することができるようになった。
ニトロ使用時の最高速度はマシンによって差があり、ドリフトタイプで言うとダイナミック・スタンダード・マイルドの順に高くなる。しかしアルティメットチャージにおいてはダイナミックがもっとも有利であり、一概に不利とはなっていない。
ニトロを使用していないが、本来の最高速以上のスピードを出している状態でドリフトをすることにより、通常よりも多くニトロをチャージすることができる。このことをアルティメットチャージと呼ぶ。アルティメットチャージが可能なのはニトロ終了後のわずかな時間しかない。
ニトロを使い終わった直後にドリフトを開始してアルティメットチャージを成功させるとニトロゲージが光るが、下り坂や敵車のプッシュを利用して最高速以上の状態でドリフトしても、ゲージは光らないものの、アルティメットチャージと同じスピードでニトロが溜まる。
World Xplorerではレースごとにルールが設定されている。通常はライバル13台とコースを3周走る。
コースはいくつかごとに同じ地区になっており、それぞれ分岐によってコース取りが変わっている。そのため複数のコースで一部の道を共有することがある。なお、ダウンタウンレイブシティは『リッジレーサーズ』に収録された同名コースがリファインされての登場となるが、それ以外は全て本作で初めて登場したコースになる。コースにはそれぞれ通常ルートと逆走ルート、ミラー(左右が逆になっている、鏡の中のような世界)がある。以下は通常コースの場合について述べる。
マシンはその性能から、クラス1(性能低)からクラス4までとスペシャルクラス(性能高)の5つに分類され、レースは基本的に同クラスのマシン同士で行われる。以下はマシンとそのメーカーやスペック等の一覧表である。なお、カラーリングの括弧内の数値はXbox LIVEのダウンロードコンテンツ配信データを含んだ物。
マシン | メーカー | クラス | ドリフトタイプ | カラーリング |
---|---|---|---|---|
FIERA(フィエラ) | KAMATA(カマタ) | 1 3 | スタンダード | 4 (5) |
ABEILLE(アベイユ) | age(アージュ) | 1 3 | スタンダード | 4 (5) |
PROPHETIE(プロフェシー) | age(アージュ) | 1 3 | マイルド | 4 (5) |
WILD GANG(ワイルドギャング) | TERRAZI(テラジ) | 1 3 | マイルド | 4 (5) |
BAYONET(ベイオネット) | DANVER(ダンヴァー) | 1 3 | ダイナミック | 4 (5) |
STARNOSE(スターノーズ) | TERRAZI(テラジ) | 1 3 | ダイナミック | 4 (5) |
FATALITA(ファタリタ) | ASSOLUTO(アッソルート) | 2 4 | スタンダード | 4 (5) |
BISONTE(ビゾンテ) | ASSOLUTO(アッソルート) | 2 4 | スタンダード | 4 (5) |
MELTFIRE(メルトファイア) | SOLDAT(ソルダ) | 2 4 | スタンダード | 4 (5) |
EO(イーオー) | HIMMEL(ヒンメル) | 2 4 | マイルド | 4 (5) |
ESPERANZA(エスペランザ) | GNADE(グナーデ) | 2 4 | マイルド | 4 (5) |
RAGGIO(ラッジオ) | SOLDAT(ソルダ) | 2 4 | ダイナミック | 4 (5) |
HIJACK(ハイジャック) | DANVER(ダンヴァー) | 2 4 | ダイナミック | 4 (5) |
ANGELUS(アンジェラス) | KAMATA(カマタ) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
CRINALE(クリナーレ) | SOLDAT(ソルダ) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
ULTRANOVA(ウルトラノヴァ) | age(アージュ) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
TERRAJIN(テラジン) | TERRAZI(テラジ) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
PRONZIONE(プロンツィオーネ) | ASSOLUTO(アッソルート) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
490B(ヨンキューマルビー) | HIMMEL(ヒンメル) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
G00(ジーマルマル) | GNADE(グナーデ) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
BASS CRUISER(ベースクルーザー) | DANVER(ダンヴァー) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
PAC-MAN(パックマン) | NAMCO(ナムコ) | スペシャル | スペシャル | 2 (3) |
MONSTROUS(モンストラス) | (不明) | スペシャル | スペシャル | 3 (4) |
サウンドディレクションは『リッジレーサーズ』から引き続き大久保博が担当[7]。その他、濱本理央と遠山明孝がシリーズで初めて担当に加わった(ただし遠山は『R:RACING EVOLUTION』に参加している)。
各コースにはそれぞれデフォルトBGMが設定されており、Online Battleで遊ぶ際は必ずそのBGMが流れるが、Online Battle以外はレース開始前にBGMを選択することができる。
Xbox LIVEのダウンロードコンテンツとして、『リッジレーサーズ』と『R:RACING EVOLUTION』に収録されていた41曲を1曲単位で購入することができる。またいくつかのBGMは、続編『リッジレーサー7』の追加BGMとしてPLAYSTATION Storeで配信されており、こちらは5.1chサラウンドでリマスタリングされている。
『リッジレーサーズ』に比べ、ドリフトでの減速率が全体的に低下したこと(車種によっては最高速-5Km/hで直線ドリフトが可能)や、アルティメットチャージでのチャージ量が大幅に増加したことにより、1回のアルティメットチャージでニトロを3本チャージすることや、直線ドリフトで2本チャージすることなどが可能となっている。そのため、コーナリングテクニックや際どい駆け引きよりも、ニトロの"溜め"と"発動"に重きのあるゲーム性となっており、特に直線ドリフトについては「否定的な意見が多かった」と、本作の開発陣がImpress Watchのインタビューで語っている。この事を受けて、『リッジレーサー7』では直線ドリフトではあまりニトロがチャージできない仕様となった[8]。
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