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東日本旅客鉄道が運行している特別急行列車 ウィキペディアから
わかしおは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅 - 茂原駅・上総一ノ宮駅・勝浦駅・安房鴨川駅間を京葉線・外房線経由で運行する特急列車である。
わかしお | |
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E257系500番台で運行の「わかしお」 (2021年3月 新習志野駅) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 東京都・千葉県 |
前身 | 急行「そと房」 |
運行開始 | 1972年7月15日 |
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
旧運営者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
路線 | |
起点 | 東京駅 |
終点 | 茂原駅・上総一ノ宮駅・勝浦駅・安房鴨川駅 |
営業距離 | 132.5 km (82.3 mi)(東京 - 安房鴨川間) |
列車番号 | 1050M+号数 |
使用路線 | 京葉線・外房線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
身障者対応 | 2号車 |
座席 | 普通車指定席 |
技術 | |
車両 |
E257系電車 (幕張車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500 V |
最高速度 | 120 km/h |
備考 | |
下り1本は勝浦駅 - 安房鴨川駅間に普通列車として直通 |
本項では、外房線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。
特急「わかしお」は、 1972年7月15日に総武快速線の東京駅乗り入れと、房総東線(現外房線)蘇我駅 - 安房鴨川駅間が電化されたことにより、東京駅 - 安房鴨川駅間を総武本線・外房線経由で運転を開始し、下り9本(このほか季節列車4往復が設定され)と上り8本(同3本)が設定、毎日1往復は八王子駅発着で運転されていた[1]、同年10月にエル特急に指定された。
1982年11月15日に外房線の急行列車を全廃して「わかしお」に統合した。1991年3月19日から特急「成田エクスプレス」が総武本線で運転されることを受け、同年3月16日から「わかしお」の東京駅 - 蘇我駅間は京葉線経由に変更して運転されるようになった。こののち、「ホームタウンわかしお」や「ビューわかしお」「おはようわかしお」などが運転されたが、列車名は2005年12月10日の改正で「わかしお」に統一されている。
また、2007年前後より幕張メッセでの大規模イベント時に運行される臨時特急列車の名称として「わかしお」の名称が用いられている(「さざなみ」として運転される場合もある)。
2023年3月18日のダイヤ改正で高崎線の特急「あかぎ」と「草津・四万」(改正前日までの名称は「草津」)が全席指定席になったことで、首都圏を走るJRの特急列車では同じ東京と千葉方面とを結ぶ「さざなみ」と「しおさい」とともに自由席を設定している数少ない列車であったが、いずれも2024年3月のダイヤ改正で全車指定席となった[2]。
「わかしお」の名称は、小潮の時期から大潮の時期に掛けて干満の差が大きくなる潮のことで、黒潮の別名とも言われる「若潮」が由来となっている。
2024年3月16日現在、全列車が東京駅を上り方の起点・終点としており、安房鴨川駅発着が5往復、勝浦駅発着が3.5往復[注 1]、上総一ノ宮駅終着が下りのみ3本[注 2]、茂原駅始発が上りのみ1本[注 3]設定されている。なお、下り1本は勝浦駅から普通列車(全車自由席)扱いで安房鴨川駅まで運転している。
日中は1 - 3時間おきに1本運転されているが、平日早朝の上り列車は本数が増える。
東京駅 -(海浜幕張駅)- 蘇我駅 -(土気駅)- 大網駅 - 茂原駅 - 上総一ノ宮駅 - 大原駅 - 御宿駅 - 勝浦駅 -(上総興津駅)- 安房小湊駅 - 安房鴨川駅
わかしお | ||||||||||
← 東京 上総一ノ宮・勝浦・安房鴨川 →
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幕張車両センターに所属するE257系500番台5両編成が使用される。2024年3月16日のダイヤ改正より全車指定席となった。
ただし、同年6月28日まで3・9・15・21・6・12・18号に、6月29日まで5・13・8・16号に、E257系に無いグリーン車が設定されていた[3]。「鉄道コム」(朝日新聞社グループの鉄道情報サイト)によれば、当該列車の使用車両は後述の255系である[4][注 5]。
1972年7月の運転開始当初は、新製された183系を使用して運転されていた。2004年10月に255系とE257系に統一されてからは基本的に運用されていないが、車両運用の都合で代走する場合もあった。
255系は1993年7月から運用されており、2005年12月までは列車名を「ビューわかしお」として使用車両の区別を表していた。2024年3月16日のダイヤ改正でE257系500番台に置き換えられ、定期運用から撤退した。ただし、臨時列車などでは以降も運用されることがある。
土曜・休日に「新宿わかしお」が、新宿駅 - 安房鴨川駅間を中央本線経由で運転されている。新宿始発のみ内房線太海駅まで延長運転される場合がある。かつては夏季に183系で「ビーチインBOSOわかしお」として運行されていた。
このほか、幕張メッセで行われる大型のイベント(東京モーターショー、Interop Tokyo、CEATEC JAPANなど)開催時には東京駅 - 海浜幕張駅間で臨時列車が運転されている(ただし、2009年の東京モーターショー向け臨時列車以降は、「さざなみ」として運転されている)。
外房線(旧・房総東線)に有料の優等列車が設定されたのは戦後の1958年(昭和33年)であるが、戦前の1935年(昭和10年) - 1940年(昭和15年)の間、海水浴客などの利用を見込んで、臨時の快速列車(旧称:準急列車)には「潮」(うしお)などの列車愛称が付けられていたことがあった。
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