ひぐらしのなく頃にの登場人物では、同人サークルである07th Expansionによって製作された同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』および、それを原作としたテレビアニメ・漫画・ドラマCD・映画・テレビドラマ作品の登場人物について述べる。
声の項は特記がない限りドラマCD・アニメ・PS2版「祭」・DS版「絆」・ひぐらしデイブレイクにおいて共通の担当声優である(ただし収録スケジュールの関係などから、メディアによって一部声優が異なるキャラクターがいる[要出典])。また演の項の担当俳優は特記がない限り実写映画版 / テレビドラマ版の順に記載する。
以下の登場人物の多くは詳細な年齢が明らかにされておらず、特に「部活メンバー」に関しては、メディアによって彼らの年齢・学年についての扱いが異なる場合がある。
以下はニンテンドーDS版「ひぐらしのなく頃に絆」で新規に登場する人物である。ここに記載されていない人物については外伝「鬼曝し編」の登場人物、「宵越し編」の登場人物と共通であるため、当該項目も参照のこと。
- 南井 巴(みない ともえ)
- 声 - 井ノ上奈々
- 第一巻より登場。「解々し編」の主人公で、「ひぐらしのなく頃に絆」における重要人物の一人。垣内署・刑事一課所属の女刑事(階級は警部)。第四巻では警視庁広報室所属となっている。29歳。
- 良く言えば職務に忠実、悪く言えば融通が利かない頑固一徹な性格。一方で度を越した大食漢であり、好物のハンバーガーなら10数個、ケーキならホールで4つは軽く平らげてしまう。エンジェルモートからはブラックリストとはまた別の要注意人物として恐れられている。
- 実は本名は「南井ともえ」(名前がひらがな表記)。警察官になる際に父親が希望していた漢字の名前に変えた。
- 妹のまどかが上司の山沖と婚約していることで、将来は上司が義弟になることを非常に嫌悪している。これについて触れることは一種のタブー扱いで、触れられるとキャラが崩壊するほど取り乱す。結婚自体は内心では反対しているわけではない。
- 「影紡し編」では、岐阜県で起きた焼殺体の事件の身元確認を行った歯医者もしくは岐阜県警から垣内署に戻る際、何者かに刺され、「しろ、ないちょう」というダイイングメッセージを残し死亡。襲撃の際に荷物を奪われたが、まどか名義の通帳は最後まで離さず守り通した。
- 「解解し編」では渚から依頼を受け、渚の恋人の死の真相を探ることになり、雛見沢へ赴く。その結果を伝えた後、レナと仲直りするためにレナの居場所を尋ねてきた渚にレナの居場所を教えるもその帰りに渚は拉致された後に死亡してしまう。敵討ちとばかりに渚を殺害した犯人を追おうとするも、その背後にある「アルファベットプロジェクト」と関わることの危険性を感じた山沖に広報部へ飛ばされてしまい失意に打ちひしがれるが、その矢先に現れた羽入の言葉で奮起。広報部という現場を生かした独自の捜査方法を引っさげて再び事件の真相に迫っていく。
- 続く「澪尽し編・裏」でははじめは似た人物に襲われたことからレナに疑いをかけていたが、夏見の事件とレナ本人に会ってその協力を得たことで誤解を解いてアルファベットプロジェクトの首魁である千葉明彦、そして父の仇である花田史郎にたどり着く。直前で麻取の捜査で切り札を失い、捨て身のプラシル取引現場の垣内空港自衛隊基地へ強行を単独で行おうとするが、彼女の正義心に当てられた同僚、上司他組織ほとんどが彼女につき、取引現場の一斉捜査に踏み込む。花田は最後に輸送機で逃亡を図るも捨て身で車を突っ込ませて阻止。奇跡的にドアが開いて重症を負うものの命は取り止め、ついに花田を逮捕。後日千葉も逮捕され、12年に渡る因縁に決着をつけた。「澪尽し編・表」では直接雛見沢の一件にかかわることはなかったが、大石に偽装逮捕された詩音の身柄を確保しに来た大高に先んじて確保し、解決に貢献した。その後はこの強制捜査の責任を問われて茨城県警警察学校の教官への降格人事となった。
- 平成の世界では、赤坂衛の大学の先輩である反町という男と結婚している(反町と病死した先妻との間の子供が、美雪の夫にあたる反町雄一である)。
- 実は「祭」にもTIPSにのみだが登場している。しかし、グラフィックは用意されていない(音声はある)。
- 「命」の平成編にも登場。時代は平成5年であり、39歳。警察博物館(警視広報センター)の館長を務めている。
- 藤田 慎吾(ふじた しんご)
- 声 - 千葉進歩
- 第一巻より登場(音声と立ち絵の実装は第二巻より)。巴の部下。なにかとあごでこき使われている。既婚者。
- 南井 まどか(みない まどか)
- 声 - 下田麻美
- 第二巻より登場(第一巻ではTIPSのみの登場。グラフィックは無し)。巴の妹で、姉と同じく警察官。
- かつてはキャバクラでホステスとして働いていた。姉とは対照的に楽天家。実は「鬼曝し編」にも少しだけ登場している。
- 山沖 薫(やまおき かおる)
- 声 - 若本規夫
- 第二巻より登場。垣内署の署長。57歳。
- まどかの婚約者だが、年齢はかなり離れている。外見に似合わずお茶目なところがあるが、署長らしく厳しい表情も時折見せる。大石とは気が合うが、巴とはあまり気が合わない。
- 花田 史郎(はなだ しろう)
- 声 - 間島淳司
- 第二巻より登場(立ち絵の実装は第四巻のみ)。巴の部下で藤田の同期。
- 巴とまどかの両親を殺害し、渚を拉致して結果的に死に追いやった張本人。本名は滝口 史郎(たきぐち しろう)。
- 過去の事件において唯一の肉親だった兄が巴たちの父親に射殺され、路頭に迷ったところを千葉厚生大臣に拾われて裏稼業に身を染めることになった。
- 自分から兄を奪った南井家の人間、特に火事から生き残り父と同じく刑事となった巴に対して敵意を燃やすが、内通者として潜りこんだ刑事一課で巴や藤田らと過ごした日々に充実感も感じており、複雑な思いを抱えている。
- 畠山 一馬(はたけやま かずま)
- 第一巻より登場。夏美のバイト先である、介護福祉センターにいる雛見沢出身の老人。
- 畠山 あおい(はたけやま あおい)
- 声 - 平石恵
- 第二巻より登場。10歳。畠山一馬の孫で、畠山一家惨殺事件の生き残り。警察によって保護され、現在入院中。
- 畠山一家惨殺事件の真犯人。
- 雛見沢という土地を嫌っており、さらに一度精神疾患を引き起こしたため夏美と同じ薬を服用。その結果、夏美と同様に黒い感情が爆発。父親に撃ち方を教わったライフルで一家全員を射殺する。
- 反町 美雪(そりまち みゆき)
- 声 - 沢城みゆき
- 第三巻より登場。飄々とした女性ライター。
- フリーライターとして登場するが、その実態は組対四課に所属する警察である。
- 赤坂衛の娘である赤坂美雪と同一人物であり、既婚者。
- 義母にあたる巴は、警察学校時代の恩師であり、両親の次に尊敬している。
- 尾崎 渚(おざき なぎさ)
- 声 - 仁後真耶子
- 第三巻より登場。茨城出身だったが、とある事情から垣内に移住した少女で、巴とは顔なじみ。
- レナがかつて起こした傷害事件の被害者の一人は、彼女の彼氏である。昔は明るかったらしい。レナは小さいころからの親友で、現在の彼氏とはレナの仲介で恋仲になった。
- レナと再会の約束をしていた日に花田に拉致される。
- 意識を取り戻した車内で抵抗し、体当たりでドアを破ったもののそのまま道路に転落、不運にも後続のトラックに轢かれて事故死してしまう。しかし、この時破ったドアが巴の命を救い、彼女が持っていた花の種が車内に落ちていたことが重要な証拠となり、花田を自供に追い込んだ。
- 塚田 理(つかだ おさむ)
- 声 - 中村悠一
- 第三巻より登場。与党の重鎮である千葉昭彦議員の秘書を務める。巴の高校時代の部活の先輩。
- 荒川 龍一(あらかわ りゅういち)
- 第一巻より登場(直接登場するのは第四巻のみ)。協定を無視した強引な取材を行う記者。
- 「絆」の「宵越し編」では、「祟殺し編」のラストで雛見沢大災害を生き残った圭一にインタビューを行った記者と同一人物であることが示唆されている。
- 第二巻には、オカルト特集で雛見沢の記事を書いた記者として名前だけ出ている。第三巻に登場する荒川龍之介の父親。第四巻で、巴の上司である前野の「情報屋」をやっていることが明らかになる。
- 千葉 昭彦(ちば あきひこ)
- 声 - 納谷六朗
- 第三巻より登場。前厚生大臣(昭和57年時点では現職)。アルファベットプロジェクトで私腹を肥やすことを企む中心人物。
- もとは奥野同様小泉の腰巾着で、政敵かつ自身より有能だった官僚にローウェル事件の罪を被せたり、自身の子を身ごもった愛人と花田を結婚させるなど俗悪かつ小泉なみに女癖が悪い人物。
- 最後には秘書の塚田が巴に託した証拠がもとで東京地方検察庁特捜部の反町隆志検事正に逮捕される。
- ハィ=リューン・イェアソムール・ジェダ
- 声 - 堀江由衣
- 羽入の過去の姿。崩壊した「リューンの世界」から五次元の壁を越え(簡単に言うとパラレルワールドの向こう側から)この世界にやってきた「リューンの民」の一人。
- 「リューンの民」の半数がこの世界にやってくる際に肉体を失い精神体となった中で、元の肉体と精神を維持したままこの世界にやってきた「純血」と呼ばれる存在。この世界の先住民(人間)と共存することを望み、掟を破って人間に害をなす「混血(「リューンの民」の精神体が人間に取り憑いたもの)」を倒すことを目的として各地を放浪していた。
- 陸と結婚し人として生きることを決めるが、ある事件によって陸を失い、自らも深い傷を負って普通の人間には知覚できない存在となってしまう。
- 陸の死から数年後に鬼ヶ淵村に戻り、桜花が自分を知覚できることに気付いたため、自らが母親であることを隠し影から見守っていた。
- 古手 陸(ふるで りく)
- 声 - 関智一
- まだ鬼ヶ淵村と呼ばれていたころの太古の雛見沢にて、生まれて間もないころ「混血」の鬼ヶ淵村襲撃に巻き込まれたところをハィ=リューン・イェアソムール・ジェダに救われ、古手神社の神主の養子となり成長した青年。
- ジェダに「羽入」という名を与え、彼女と結婚し娘を儲けたが、邪悪な意思を持った「純血」の起こした事件により命を落とす。
- 誠実な人柄で村人からも信頼されているが、実は強烈な巫女服フェチであり、一度巫女服について語り出すと止まらない。羽入曰く「口先の妖術使い」。現在の羽入が着ている改造巫女服も元は陸の趣味によるもの。
- 公由 志乃(きみよし しの)
- 声 - 前田愛
- 陸の幼馴染であり、代々村の村長を務める公由家の人間。
- 古手家に居候することになった羽入に家事などを教え、彼女の頭に角があることを知ってもなお、変わらず友人として接する。
- 陸の死後、羽入の娘・桜花が自らの意思で古手神社で一人暮らしを始めるまでの間、彼女を育てた。その後、次男・正次と桜花が結婚したため、彼女の義母となる。
- 羽入を受け入れたように、本来は村の外の人間にも寛容で優しい性格なのだが、桜花の成長後は陸や羽入を救えなかった後悔からよそ者を拒絶する態度を取り続けているため、魔央とは仲が良くない。
- 園崎 魔央(そのざき まお)
- 声 - 井上麻里奈
- 陸の死後、村の外から園崎家に嫁入りしてきた女性であり、とある宿場町の任侠の親分の一人娘。
- よそ者である自分を受け入れてくれた桜花を妹のようにかわがっているが、志乃とは仲が良くない。
- 盗人に対してわざと村人の前で残虐な拷問を行い、それを桜花に止めさせることで盗みの抑止と共に桜花の求心力を強めようとするなど、後の園崎お魎に通じる部分を持つ。
- 取扱説明書では「麻央」という表記になっている。
以下はBSスカパー!で放送されたテレビドラマ版「ひぐらしのなく頃に」で新規に登場する人物である。
- 謎の少女
- 演 - 高倉萌香
- 詳細不明。
- 園崎 善朗(そのざき よしろう)
- 演 - 関口あきら(テレビドラマ版)
- 原作にも登場するおもちゃ屋の店主だが、原作のエンジェルモートの店主「園崎義郎」とは別人である。
以下はテレビアニメ「ひぐらしのなく頃に業」「ひぐらしのなく頃に卒」で新規に登場する人物である。
- エウア
- 声 - 日髙のり子
- 初登場はアニメ「ひぐらしのなく頃に業」の「郷壊し編」。
- 元々名前は無く、名付ける際に悩んだ沙都子が発した唸り声で決めてしまう。
- 古手神社の異空間に迷い込んだ沙都子[24]に力を貸し、繰り返す者としての自覚を促して彼女が引き起こす惨劇を観賞した。いわば、「業/卒」における真の黒幕といえる。
- 村で崇拝されている「オヤシロさま」であり、詳細は不明だが同じく「オヤシロさま」とされる羽入のオリジナルを名乗っている。梨花のことを「猫」と、羽入のことを「角」と呼ぶ。また羽入に関しては、「出来損ない」「我が分身」とも呼んでいる。
- その容姿は『うみねこのなく頃に』に登場するフェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラに似ているが、両者の関係は不明。