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中国遼寧省の地級市 ウィキペディアから
大連市(だいれん-し/ターリエン-し、中国語: 大连市、英語: Dalian City、旧名:ダルニー市、ロシア語: Дальний)は、中華人民共和国遼寧省の南部に位置し、中国五つの「計画単列都市」の一つで、15個の「副省級都市」の一つである。中国東北地方随一の港口・工業・観光都市であるのみならず、中国政府指定の東北アジア国際航運センターかつ、東北アジアの有数の国際金融・交通・物流センターである。
中華人民共和国 遼寧省 大連市 | |
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上から時計回り:市街地のパノラマ、中山広場のシティバンク大連支店、大連国際会議中心、星海広場の挑月橋 | |
別称:鯤城
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遼寧省中の大連市の位置 | |
中心座標 北緯39度02分 東経121度46分 | |
簡体字 | 大连 |
繁体字 | 大連 |
拼音 | Dàlián |
カタカナ転写 | ターリエン |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 遼寧 |
行政級別 | 副省級市 |
成立 | 1899年 |
市委書記 | 胡玉亭 |
市長 | 陳紹旺 |
面積 | |
総面積 | 13,237 km² |
市区 | 2,415 km² |
海抜 | 29 m |
人口 | |
人口密度 | 460(2012) 人/km² |
戸籍人口(2012) | 583.37 万人 |
常住人口(2012) | 613 万人 |
市区人口(2012) | 390 万人 |
経済 | |
GDP(2012) | 1,114.16 億元 |
一人あたりGDP | (US$ 16,654) 104,675元 |
電話番号 | 411 |
郵便番号 | 116000 |
ナンバープレート | 遼B |
行政区画代碼 | 210200 |
市樹 | エンジュ |
市花 | ロサ・キネンシス |
公式ウェブサイト: https://www.dl.gov.cn/ |
大連市はアジア大陸の東海岸に位置し、中国東北遼東半島の最南端にあり、東経120度58分〜123度31分、北緯38度43分〜40度10分にまたがり、この緯度付近には日本の仙台市、アメリカ合衆国のサンフランシスコ市、ワシントンD.C.、ギリシャのアテネ市がある。東は黄海、西は渤海、南は山東半島と海を隔てて向かい合い、北は広大な東北平野に隣り合っている。大連は東北、華北、華東地域が世界各地とつながる海上の門口であり、最も重要な港、貿易、工業、観光都市である。
大連市の総面積は12,574平方キロメートルであり、うち旧市街区の面積は2,415平方キロメートルである。山地や丘陵が多く、平野や低地が少なく、地形は北から南へ傾き、北は広く、南は狭くなっている。地勢は中央から南東と北西部にある黄海と渤海へ傾き、黄海への斜面は長く緩やかである。長白山のある千山山脈は旧市街区を貫いており、地形のほとんどは山地や緩やかな低い丘陵であり、平野と低地は河川の水が海へ流れ込むところ及び山裾の谷地に点在するだけで、至るところでカルスト地形が目に付き、カルスト地形と海食地形が比較的に多い。
大連地区には主な水系として黄海と渤海の2つがある。碧流河、英那河、荘河、賛子河、大沙河、登沙河、清河、馬欄河などの大きな河川は黄海に流れ込み、渤海に注入する主な河川は復州河、李官村河、三十里堡河などである。そのうち、最も長い川は碧流河で、大連市街区の水源河となっている。また、200本余りの小さな河川もある。
大連市は北半球の温暖地帯-ユーラシア大陸の東海岸にあり、気候は海洋性の特徴も兼ね備える暖温帯大陸性モンスーン気候に属し、冬は厳寒ではなく、夏は酷暑でもなく、四季がはっきりしている。年間平均気温は10.5℃、年間降水量は550〜950mm、日照時間は2500〜2800時間である。
大連 (1971-2000)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | −0.4 (31.3) |
1.4 (34.5) |
7.2 (45) |
14.6 (58.3) |
20.2 (68.4) |
24.2 (75.6) |
26.6 (79.9) |
27.3 (81.1) |
23.9 (75) |
17.5 (63.5) |
9.7 (49.5) |
3.1 (37.6) |
14.6 (58.3) |
日平均気温 °C (°F) | −3.9 (25) |
−2.1 (28.2) |
3.2 (37.8) |
10.2 (50.4) |
16.0 (60.8) |
20.3 (68.5) |
23.4 (74.1) |
24.1 (75.4) |
20.3 (68.5) |
13.8 (56.8) |
6.0 (42.8) |
−0.5 (31.1) |
10.9 (51.6) |
平均最低気温 °C (°F) | −6.8 (19.8) |
−5.0 (23) |
0.2 (32.4) |
6.6 (43.9) |
12.2 (54) |
17.2 (63) |
21.0 (69.8) |
21.6 (70.9) |
17.4 (63.3) |
10.6 (51.1) |
2.8 (37) |
−3.5 (25.7) |
7.9 (46.2) |
降水量 mm (inch) | 8.9 (0.35) |
5.8 (0.228) |
12.1 (0.476) |
24.7 (0.972) |
47.0 (1.85) |
83.2 (3.276) |
140.1 (5.516) |
155.4 (6.118) |
65.1 (2.563) |
29.0 (1.142) |
20.0 (0.787) |
10.6 (0.417) |
601.9 (23.697) |
% 湿度 | 56 | 56 | 55 | 56 | 61 | 73 | 84 | 81 | 69 | 62 | 60 | 58 | 64 |
平均月間日照時間 | 198.0 | 200.2 | 238.8 | 256.9 | 277.6 | 254.7 | 220.7 | 240.8 | 251.5 | 234.6 | 182.1 | 183.9 | 2,739.8 |
出典:中国气象局 国家气象信息中心(in Chinese) 2009-03-17 |
魏晋の時代には三山と呼ばれ、唐代には三山浦、明清時代には三山海口、青泥窪口と称した。1880年代に清国が大連湾北岸に砲台を築き、都市が形成され始めた。
日清戦争後の1898年、三国干渉で清国を救済した見返りとして、旅順・大連租借条約で大連のある遼東半島先端部を租借する権利を得たロシアが「ダルニー」(Дальний; 「遠い」)と名づけた。真冬でも凍結しない港はロシアでは貴重であったため、巨額の資金を投入して東清鉄道を建設してシベリア鉄道と連絡させ、港の整備を開始した。またフランスのパリをモデルにした都市計画を作成し、郊外の旅順には要塞を建設した。
しかし、1904年に勃発した日露戦争は日本優位のまま終戦となり、戦後の1905年ポーツマス条約により遼東半島先端部の租借権はロシアから日本に移った。日本では清朝の地名「大連湾」から「大連」が都市名として採用された。これはロシア名のダルニーと発音が似ていることにもよる。
ロシア時代は、鉄道の建設が終わったばかりで港は整備中であり、線路の港寄りの街路と一部の建築物ができた状態で、人口は4万人程だった。日本政府は、大連を貿易都市として発展させるため「大連市区計画」を策定、関東都督府と南満洲鉄道にインフラの整備を続行させ、港湾施設を拡張した。またロシアの作成した都市計画を踏襲して西洋風の建築物が立ち並ぶ街路と市電を建設した。1920年代には現在の大連駅とその駅前一帯が整備され、中心市街がほぼ現在の形になった。
日中戦争が1937年に勃発したが、1940年には大連の人口は60万人を超え、アジア有数の貿易港となった。日本人居住者は約20万人で、大連の政治家や公務員の大半が日本人であったため、支配層と見られていた。これは隣接する満洲国の主要都市でも同じような状況であった[1]。
日本統治時代の大連に関しては、アカシアの並木道が代表的なシンボルとして挙げられ[2]、清岡卓行の芥川賞を受賞した『アカシヤの大連』をはじめとする一連の作品群、鮎川哲也の「ペトロフ事件」などにおいて描かれていることでも有名である。また、司馬遼太郎の『坂の上の雲』は、日露戦争時代の大連・旅順が舞台であり、同作がNHKのスペシャルドラマとなった際には同地でもそれぞれロケが行われた。 第二次世界大戦末期の1945年、日ソ中立条約破棄によりソ連赤軍が対日参戦。このときにソ連は大連を占拠した。同年9月に戦争終結後も、同年8月に結ばれた中ソ友好同盟条約に基づきソ連は大連港を旅順港や南満洲鉄道と共に引き続き管理下においた。このために、国共内戦下でも国民党側の支配下に入ることはなかった。中華人民共和国に返還されるのは1951年のことである。1951年に旅順市を合併し、旅大と改称したが、1981年に元の大連に名前を戻している。
1990年代の改革開放経済のもと、中国東北部の中でも特に目覚しい経済的発展を遂げている。
中国地名の変遷 | |
建置 | 1945年 |
使用状況 | 大連市 |
現代 | 大連市 旅大市(1951年) 大連市(1981年) |
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現名 | 元名 (日本時代) | 現名 | 元名 (日本時代) | 現名 | 元名 (日本時代) | ||
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中山広場 | 大広場 (ニコライェフスカヤ広場) | 人民広場 | 長者広場 | 港湾広場 | 東広場 | ||
二七広場 | 千代田広場 | 三八広場 | 朝日広場 | 五四広場 | 黄金広場 | ||
友好広場 | 西広場 | 民主広場 | 敷島広場 | 解放広場 | 大正広場 | ||
勝利広場 | 駅前広場 | 北海公園 | 北公園 | 労働公園 | 中央公園 | ||
老鱉湾 | 春日池 | 民沢公園 | 児童遊園地 | 中山公園 | 聖徳公園 | ||
明沢湖 | 鏡池 | 星海公園 | 星ヶ浦 | 植物園 | 彌生池公園 | ||
大連市人民政府 | 関東州庁 | 自然博物館 | 満蒙資源館 | 芸術展覧館 | 中東鉄路輪船公司 | ||
第十六中学 | 今常高等小学 | 青泥窪橋小学 | 常盤小学 | 第八中学 | 霞小学校 | ||
中山区中心小学 | 大連音楽学校 | 理工大学化工学院 | 大連一中 | 五四路小学 | 大連盲唖学校 | ||
民生小学 | 松林小学 | 大連鉄路分局 | 南満鉄道株式会社 | 勝利橋郵局 | 大連中央郵局 | ||
第二十四中学 | 春日小学 | 第四十八中学 | 大正小学 | 東北路小学 | 聖徳小学 | ||
第二中学 | 南山麓小学 | 第二十中学 | 大連彌生高等女学校 | 水仙小学 | 大連昭和高等女学校 | ||
海校 | 大連三中 | 第七十一中学 | 日本橋小学 | 児童医院 | 大連児童保健所 | ||
大連大学附属中山医院 | 満鉄大連病院 | 医大第一付属医院 | 赤十字病院 | 造船場医院 | 亜細亜旅館 | ||
大連賓館 | 大連ヤマトホテル | 大連飯店 | 遼東旅館 | 南山賓館 | 満鉄高級職員別墅区 | ||
秋林女店 | 三越株式会社大連支店 | 大連商場 | 大連市場 | 天津街百貨商店 | 幾久屋 | ||
大連煤気公司 | 大連瓦斯株式会社 | 大連機車車輛 | 満鉄沙河口工場 | 実験劇場 | 帝国館 | ||
友好電影院 | 太陽館 | 進歩電影院 | 中央映画館 | 工人劇場 | 宝館 | ||
鉄路文化宮 | 協和会館 | 五金交電商店 | 勝又洋服店 | 盛道玻璃製品場 | 南満硝子株式会社 | ||
大連電業局 | 大連電業株式会社 | 大連歌舞団 | 白俄総督公館 | 大連船舶重工集団 | 大連船渠 | ||
民生街 | 奧町 | 上海路 | 北大山通 | 七七街 | 桜町 | ||
智仁街 | 桜花台 | 星海一站 | 月見ヶ岡 | 白山路 | 真金町 | ||
延安路 | 播磨町 | 万歳街 | 薄町 | 海港大院 | 碧山荘 | ||
長春路 | 菖蒲町 | 魯迅路 | 東公園町 | 西安路 | 大正通 | ||
大連站 | 大連駅 | 新起屯 | 大房子 | 武昌街 | 逢板町 | ||
振工街 | 福星街 | 黄河路 | 恵比須町 | 東北路 | 回春街 | ||
秀月橋 | 鶴舞橋 | 香爐礁 | 香爐屯 | 大連人民体育場 | 大連運動場 | ||
朝陽街 | 朝日町 | 春柳 | 春柳屯 | 解放路 | 春日町 | ||
葵英街 | 初音町 | 八一路 | 長春台 | 鞍山路 | 長安街 | ||
老虎灘橋 | 汐見橋 | 青泥窪橋 | 常盤橋 | 中山路 | 常盤町 | ||
長江路 | 監部通 | 友誼街 | 京極通 | 世紀街 | 紀伊町 | ||
富国街 | 裙裾野町 | 小竜街 | 静ヶ浦 | 金家街 | 金家屯 | ||
天津街 | 浪速町 | 玉華街 | 蔦町 | 昆明街 | 若狹町 | ||
人民路 | 山県通 | 太原街 | 上葵町 | 聯合路 | 王陽街 | ||
兴隆街 | 連鎖街 |
遼寧省の大都市である。
大連市政府は、中山路の人民広場の北側の主要ビル(もとの関東州庁)および市内各地のビルにある。その組織には、商業局、外国経済貿易局、衛生局、情報(信息)産業局、警察(公安)、宗教、科学技術局などがあり、区レベルの該当部署とも連絡を取りながら事務を司る。大連市の最近の産業政策としては、2003年に「大・大連計画」を発表し、4つの基地(石油化学工業、造船工業、現代設備製造工業、電子産業基地)と1つの中心(航運中心=物流センター)になるように努めていて、2004年には「旅順南路ソフトウェア産業地帯」を発表し、大連ソフトウェアパーク第2期などを進めている。また渤海に浮かぶ中国北部で最大の島といわれる長興島の開発も進めている。
大連市は以下の7市轄区・2県級市・1県から構成されている。
大連市の地図 | |||||
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名称 | カタカナ | 面積 (平方キロメートル) |
戸籍人口 (2007年[4]) | ||
市轄区 | |||||
西崗区 | シーガン | 23.94 | 307,123 | ||
中山区 | ジョンシャン | 40.10 | 353,775 | ||
沙河口区 | シャーフーコォウ | 34.71 | 642,954 | ||
甘井子区 | ガンジンズー | 451.52 | 704,356 | ||
旅順口区 | リューシュンコォウ | 512.15 | 208,874 | ||
金州区 | ジンジョウ | 1,352.54 | 717,169 | ||
普蘭店区 | プーランディエン | 2,769.90 | 826,619 | ||
県級市 | |||||
瓦房店市 | ワーファンディエン | 3,576.40 | 1,025,262 | ||
荘河市 | ジュアンフー | 3,655.70 | 921,496 | ||
県 | |||||
長海県 | チャンハイ | 156.89 | 74,225 | ||
全市 | 12,573.85 | 5,781,853 |
旧来からの大連にあるのが、中山、西崗、沙河口、甘井子の4区であり、俗に「市内4区」と呼ばれている[5]。中山区は大連駅から東側の旧市街で、中山広場、大連港などがある。西崗区は駅の西側の旧市街で、市政府(=市役所、旧関東州庁)等がある。沙河口区と甘井子区はもともと住宅地区であったが、大連周水子国際空港、大連高新技術産業園区、大連ソフトウェアパークもあり、近年商業化・市街化が進んでいる。
北郊外の金州区(開発区・保税区を含む)と西郊外の旅順口区は、それぞれ金州駅・開発区金馬路と軍港近くの市街区域以外はほぼ農村・漁村で、そこへ大学・工場が建設されている。
普蘭店区、瓦房店市、荘河市の北方2市は普蘭店駅、瓦房店駅、荘河市街区を除いてはほぼ農村・漁村であるが、工場の進出も始まっている。長海県は黄海に浮かぶ諸島で大連港と皮口からフェリーが運行している。また2008年度より大連周水子空港より飛行機にて行く事も可能となった。
上記の通り、大連広域市は区・市・離島を含む行政区域の構成をしており、広域市全体の人口は600万弱。また、戦前の日本租借地(関東州)は、現在の大連広域市の南半分で(ほぼ普蘭店駅と皮口を結ぶ線の南側)、現在のほぼ7区の範囲に当たり、北方2市は満洲国に属していた。
なお、経済発展の牽引が目的で功能区が設けられている。
大連はもともとは農業・漁業が主体の土地であって、いまも農業ではトウモロコシ、野菜、リンゴ・サクランボ・モモなどの果物の栽培が盛んである。漁業は特に盛んで、現在は各種の海水魚の捕獲、コンブ・ワカメ・帆立貝・ウニなどの養殖が行われ、日本・韓国への輸出も多い。
大連は日本統治時代から造船(大連汽船)、鉄道車両の製造(南満洲鉄道の沙河口工場)などが存在したが、戦後、重・軽工業、化学工業も盛んになった。貿易港として発展した経緯から、流通業も盛んで、中国の主要流通業者の支店がある。
大連は中国第3の港湾都市で、大連港は中国東北地方の代表的な港で、中国最大の石油輸入港でもある。過去には世界銀行の援助も受けながら整備が進んできた。2003年の輸出総額95.3億米ドル、輸入総額77.7億米ドルであった。2005年北郊外の大孤山半島で最新港(おもに鉱石・石油の輸出入)の使用も始まっている。東北地方への鉄道の出発点である大連駅、大連国際空港、高速道路網と相まって、大連は巨大な流通センターとなっている。
1978年に始まった改革開放政策の一環として、1984年に北郊外の金州区の東半分が「大連経済技術開発区」に指定されている。詳しくは、「大連経済技術開発区」のページを参照。
外国企業、特に日本企業の進出が著しい。
その他多数が進出している。
INTELは、2010年10月26日から、中国で初めての大規模半導体工場を双D港(DDポート)地区で操業を開始した。その他、米国や日本のIBM、DELL、Hewlett-Packard、ORACLE、Panasonic、SONY、NECなどのIT業務については、下記の「情報産業」を参照のこと。
大連には中国の5大銀行(中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国交通銀行)の他に、中国招商銀行、中国光大銀行、中国民生銀行、中国中信銀行などの支店(支行・分行)がある。
2007年に大連市商業銀行は、大連銀行と改名され、公共交通機関用の明珠ICカードの販売など市と密接した業務なども扱っている。
日系の銀行は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、西日本銀行、山口銀行、山陰合同銀行、北洋銀行などがある。
その他の外資系の銀行は、Citibank(中国語名は花旗銀行)、韓国URI銀行、HSBC(中国語名は匯豊銀行)、スタンダードチャータード銀行(中国語名は渣打銀行)、東亜銀行(BEA)、南洋商業銀行(NCB)などの支店もある。
日本の損保ジャパン(中国語名は日本財産保険)の中国本部も大連にある。
大連商品交易所は中国で唯一の商品先物市場で、大豆などの穀物から他の商品へ拡大中であり、金融業界のオペレーションを集めて、星海広場の北側に大連金融街の建設が始まっている。
大連市は1990年代からIT産業育成に力を入れており、西郊の大連ハイテクゾーン(大連高新技術産業園区)と 大連ソフトウェアパーク(大連軟件園)に集中している。華信グループ、海輝グループ、東軟グループなど中国のIT企業の開発拠点があるだけでなく、世界のソフトウェア開発・情報サービス(データ入力・コールセンター・業務引き受けなど)関係の企業も多く進出している。
日系企業の代表は、Panasonic、SONY、NECなどがある。
その他の外資系企業では、IBM、DELL、Hewlett-Packard、ORACLE、CSK、ALPINE、OMRON、Trial Company、NHST(NHNの子会社)、SAP AG、Genpact、MPGその他多数が進出している。
現在、進出している日系の商業施設としては、SOGO(久光百貨)大連店、マイカルは以前は日系商業施設(MYCALグループ)であったが現在は100%中国系商業施設(MYCAL大連商城)であるので日系商業施設ではない。
日系商業施設であると言う話は間違いである (大連の大型商業施設、「マイカル大連商場」の工事費用の残金支払い問題 http://knak.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_4b2a.html)
かつては、三越大連店も存在した。
その他、市内には欧米の商業店であるIKEA、メトロ、デカトロン、ウォルマート、カルフールなどもある。また、欧米の高級ブランド(LOUIS VUITTON、CHANEL、COACHなど)だけが入ってる商業施設もある。市内、市郊外に万達広場などの近代的なショッピングセンターの建設も盛んである。
日系商社の三井物産や丸紅、また日本航空や全日本空輸のオフィスは、領事館と同じビルに支店を構えている。また、オリックス中国本部も大連市東港に設けている。
薄熙来が市長の時代(1999年-)以降、大連市は日本企業を積極的に誘致。2017年時点で、大連市に進出している会社は約1500社。人口約200万人のうち、約19万人が日本企業で働いている推計がある[9]。
星海広場にある大連現代博物館には、大連の代表的企業の展示が年中を通して開催される。
主な展示会として、中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会、大連国際ビール祭り、大連国際オートショー、大連国際ファッション祭りが開催される。
毎年1月にスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(別名、ダボス会議)の新興国・新興企業版「夏季ダボス会議 Summer Davos」(中国語で、夏季達沃斯)の第1回会議が、大連で2007年9月6〜8日に開催された[10]。2008年の第2回、2010年の第4回は天津市で行われたが、2009年の第3回は9月10〜12日に再び大連で開催され、2011年の第5回も9月12日〜14日に大連で開催された。
また2009年11月1〜3日には、言論エヌピーオーが主催の第5回東京フォーラム北京フォーラムが開催された。過去4回は北京、東京という日中の首都都市で行われた会議であるが、初めて首都以外での同会議開催となった。
大連には次のような高等教育機関、学校、研究所がある[11][12]。
大連発行の新聞として、大連日報、大連晩報、半島晨報といういずれも朝刊紙がある。
テレビは国営放送である大連テレビ局 があり、現在8チャンネルを有している。
北京からの中国中央テレビ (CCTV)や、中国の全ての省の代表の放送局などを受信できる。
大連テレビの番組も、ケーブルを通すと、中国全土で視聴可能となっている。
大連テレビ局でパスポートを見せて許可を得て、デコーダー(頂盒)を買った上、天途へ追加月額料金(100元)を支払うと、外国のテレビ局(日本放送協会(NHK)、英国放送協会(BBC)、CNN、韓国放送公社(KBS)など)の海外ケーブル配信業者向け放送を視聴することができる。
が視聴可能。
たくさんの日本語情報誌も定期的に発行されている。「Concierge大連」、「Whenever大連」、「iD」、「LOOK大連」、「ビプレ」、「大連散歩」などがそれである。領事館、日系レストラン、ホテル、日本語書籍店などで配布している。
日本は大連に、在瀋陽日本国総領事館在大連領事事務所がある。 東北地区では瀋陽に日本と米国の総領事館を置いている。 経済関係ではJETRO 大連事務所もあり、日中企業の経済活動をサポートしている。 また、大連日本商工会 が組織されており、1000社余りの会員で成り立っている。他、その他各県の出先機関がある。また、「大連会」も活発に活動している。現在の大連在住者間では、大連リラの会(奨学金援助)、大連山の会、大連留学生社団など、沢山の日中友好の会がある。
遼寧芸術団、大連歌舞団等の歌舞団の他、時々国内・国外の楽団、演奏家、声楽家の演奏会が中山広場に面した大連人民文化クラブで行われている。京劇のファンも多く、大連京劇院の公演は勝利路の大連京劇団麒麟舞台(もと東本願寺大連別院)で行われてきたが、2010年10月に民生路の宏済大舞台(もと天福茶園)へ移転し、おもに毎土曜日午後にそこで行われている[14]。「東北地方の子守歌」はもともと大連市の民謡であった。
参加するスポーツとして、バスケットボール、サッカー、卓球、水泳、チェンツ(羽子板遊びの羽を蹴鞠のようにして蹴る遊び)、陸上競技などが盛んで、大学生だけでなく社会人対象でも会社対抗の競技会が時々実施される。陸上競技場(サッカー場)は大連市内と金州区にあるが、市営の室内体育館はなく、大学の体育館を利用する。大連では特に水泳、サッカー、ウォーキングが盛ん。水泳は夏季に海岸や島で泳ぐだけでなく、市内に4つほどの温水プールがあり、特に寒い冬季のいい運動になっている。スケートは市内の児童公園の池(戦前の「鏡が池」)がスケート用に整備されている。スキーは最近市内近くの林海スキー場、金州区の銘湖スキー場、普蘭店区の安波温泉スキー場ができて、徐々に浸透してきている。
プロスポーツとしては、中国サッカー・スーパーリーグの大連人職業足球倶楽部が本拠地を置く。ホームスタジアムは、大連体育中心。
大連市を挙げての年中行事は、大連国際服装節(大連国際ファッションショー)、大連春節煙火晩会(国慶節の花火大会)、大連国際槐花節(大連市の花であるアカシア祭り)、CISIS(国際ソフトウェア情報サービス交易会)、大連国際マラソン大会-全日本空輸協賛 -星海広場をスタートして市内道路を通過して大連市人民体育場がゴール、大連国際徒歩大賽(大連国際ウォーキング大会)-日本航空協賛、星海広場をスタートして濱海南路がゴール、大連国際オートショー、大連国際馬拉松大賽、大連国際啤酒節(大連国際ビール祭り)、などが行なわれている。
道教の寺廟は大連市街地区に目だったものはないが、旅順口区の塔河湾に龍王観が、金州区には市街の北に金龍観(大魏家)が、大黒山の北西麓に響水観が、少し離れた金州区亮甲店鎮に真武廟(以前の金頂山廟で、日露戦争の日本人脱走兵が「満洲人」として暮らした伝説があるところ[15])がある。仏教のお寺としては、市内の唐山街に唐代から続く松山寺があり、旅順北路の鞍子山の北麓に安山寺、大黒石に渤海を見下ろすように千手観音像、五百羅漢があり、金州区の大黒山麓に観音閣勝水寺、朝陽寺が、旅順口区の龍王塘に横山寺がある。
キリスト教カトリック(中国語で、天主教)関係では、西安街に大連カトリック教会(大連天主教教堂、1926年建設)がある。キリスト教プロテスタント(中国語で、基督教)では、中山広場近くの玉光街礼拝堂(戦前の大連聖公会教会で、日本聖公会が英国国教会と共同で1928年に英国領事館の敷地に建設)、長江路に大連市承恩堂(戦前はデンマーク・ルーテル教会、最近まで北京街礼拝堂と呼ばれた)、西南路に新しい朝鮮族礼拝堂(戦前は日本長老教会の分室)、最近建てられた4000人を収容できる大連豊収堂、金州区の金州礼拝堂、旅順口区の旅順礼拝堂(戦前はデンマーク・ルーテル教会)などがある。この他、地下の教会(家の教会)はプロテスタント教会に多い。外国人専用のプロテスタント礼拝は、毎日曜日に大連友好ビルで開かれている[16]。イスラム教では、北京街に大連清真寺がある。
戦前に日本人が独自で建てた宗教建築物は壊されたか、他の用途に転用されている[17]。大連聖公会が唯一の例外で、これは日本聖公会が戦勝国(英国)との共同で建設したため。
中国国内で唯一の中日文化交流協会である、『大連中日文化交流協会』 がある。尚、台湾には、『台北駐日経済文化代表処』があり、香港には、『香港日本文化協会』があるが、中国国内では唯一となる。
中国国内唯一の中日文化交流協会が、大連にある背景として、遼寧省や中国東北地区一帯が日本の領土であった時代があり、日本人が多く移り住みその子孫である日本人や日本人の血を引くハーフなどが多くいる事がある。また、当時から移り住んだ日本人が日本文化を広めた事にある。また、近年、中国の日系企業の進出の大幅な伸びにより、大連を含む中国の多くの都市に大幅に日本語や日本企業、日本文化に関わる人々が増えた事がある。
大連では、北方方言をベースにした普通話がほぼ使われている。ただし街角では大連方言が話される場合も多い。大連方言は、北方方言の一種である「膠遼官話」または「燕語」に属し、大連人の多くが19世紀後半から20世紀前半に主に山東省から「闖関東」と呼ばれる人口移動現象で渡ってきた貧しい農民・漁民なので、山東方言から多くの影響を受けている。大連方言には独特な語彙があり[18]、また日本語の影響(ワイシャツ、モチなど)、ロシア語の影響(フリェープなど)も残っている。
歌名 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 歌 | カバー | 言語 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
大連慕情 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | N/A | 松任谷由実 | 萩尾みどり、Calin | 日文 | 1977年発売 |
流れる雲を追いかけて | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | N/A | サザンオールスターズ | N/A | 日文 | 1982年発売 |
大連の街から | 中山大三郎 | 中山大三郎 | N/A | 尾形大作 | 城之内早苗、半田浩二 | 日文 | 1989年発売 |
初恋の大連 | みつい礼 | 板見信一 | 板見信一 | 中川芳郎 | のん | 日文 | N/A |
アカシヤの大連 | なかにし礼 | 平尾昌晃 | N/A | 小柳ルミ子 | N/A | 日文 | N/A |
ニィ・ライラ | クージー | クージー | N/A | クージー | N/A | 日文 | 2002年発売 |
We Love You, Dalian! | Mira Maximova | Mira Maximova | 野田慎仁 | Mira Maximova | N/A | 英文 | 2013年収録 |
アカシヤの香り | Tsuyoshi..A | Shingo.A & Tsuyoshi.O | Tsuyoshi.O | STS | N/A | 日文 | 2015年オリジナル曲 |
大連駅は瀋陽、長春などに向かう旅客列車の起点である。南口にある駅舎は、日本の統治時代の1937年(昭和12年)に建てられたもので、上野駅と似ている。設計は南満洲鉄道の太田宗太郎で、2階が出発、1階が到着と空港のようなつくりになっている。2000年代に設けられた北口には、開発区へ向かう大連地下鉄3号線の駅と凱旋広場がある。
なお、哈大旅客専用線の起工式が2007年8月23日、吉林省長春市で行われた。全長904キロメートル、23駅の路線はほぼ在来線に沿って建設され、2012年に完成した。この路線の開業に合わせて北郊外の南関嶺に大連北駅も建設された[21]。
大連周水子国際空港はかつては大日本帝国海軍飛行場として使用され、周水子にあるのでその名称がある。市街地の北西に位置し、大連中心部からは車で20分ほどの距離である。2015年5月22日には大連地下鉄2号線が開通したことで利便性が向上した。近年は利用者の急激な増加により慢性的な遅延が発生していたため新空港が計画された。
新空港として計画されている大連金州湾国際空港は、海上空港で、2010年12月から周辺地域整備工事が動き出し、2013年から海域埋め立てが始まった。場所は金州湾の沖合で、金州区市街の西に当たる。2025年開港予定。
大連の東の大連湾に面した大連港は日本統治時代からアジア有数の港で、不凍港である。4つの埠頭があり、このうちひとつをロシアが、3つを日本が建設した。満鉄の線路が残る。満洲国時代は日本から満洲への移住者達の玄関口として栄えた。また第二次世界大戦後、日本人大陸引揚者の多くがこの港から舞鶴へ帰国した。隣に新港も作られ、また北郊外(開発区)の大孤山半島に鉱石・石油を扱う新港も作られた。
軍用の旅順港に対して、大連の西部の渤海に面して旅順新港が20世紀末・21世紀初頭に開鑿され、使用されている。ここからは山東省煙台への渤海鉄道フェリー、東営へのフェリーなどが運航されている。
路面電車・トロリーバス・BRTは大連公交客運集団によって運営されている。
BRT(快速公交)は2008年1月18日に1号線にあたる興工街⇔張前北路間の14km区間が開通した。2007年5月中旬から建設をスタートし、わずか7ヶ月あまりで路線を作り上げた。車両はドイツの技術を採用した64台で運行している。常々渋滞に悩まされている華北路(大連空港⇔西安路エリア)では中央部分を専用道路と利用しており、一般車両は進入できない。運賃は全区間一律1元、明珠ICカード使用で0.95元。
路面電車(大連有軌電車)については日本統治時代に南満洲鉄道電気作業所(のちの南満洲電気→大連都市交通)によって建設されたのが始まりである。中華人民共和国成立後に多くの区間が廃止になったが、2017年現在は201路と202路の2系統が運行されている[22]。なお、202路延伸線については名目上は202路の延伸線であるが、車両は路面電車ではなく快軌(軽軌)仕様である[23]。今、大連地下鉄12号線として表記、使われている。
トロリーバスは101路の1系統のみ存在する。馬欄広場と大連駅を結び、終点の大連駅の手前約500メートルを除き、黄河路を通っている。運賃は全区間一律1元、明珠ICカード使用で0.90元。学生カードに関しては0.40元。
2002年に大連駅北口から開発区を通り、金石灘までの48.58kmを52分で結ぶ3号線が開業したのが始まりである。運賃は行き先により1〜8元で変動する。開発区経由で金州区へ向かう3号線の支線は2008年7月8日より試験運転が開始され、3ヶ月の試験運転を経て、2008年12月28日に営業が開始された(ただし最終列車は九里20時発となる)。大連駅から九里までの運賃は7元である。
2009年には1号線および2号線の建設工事が開始された。1号線は大連北駅付近から南下して西安路・星海広場を経て、西へ旅順南路に沿って河口へ、2号線は海之韻から西へ中山広場・青泥窪橋・西安路・遼寧師範大学・馬欄広場を経て北へ方面へ曲がり、大連国際空港を通り大連北駅へ向かう計画である。2015年5月22日には2号線、10月30日には1号線が部分開業した。
2023年7月現在の大連の地下鉄・快軌路線は次の通りである[24]。
路線番号 | システムコード | 区間 | キロ程 | 駅数 | ラインカラー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
201路 | L1 / T1 | 興工街 - 大連火車駅 - 海之韻公園 | 11.0km | 20駅 | N/A | 1909年開業 |
202路 | L2 | 軽軌線:興工街 - 黒石礁 - 小平島前 | 13.0km | 19駅 | N/A | 1911年開業 |
1号線 | M1 | 姚家駅 - 河口駅 | 28.3km | 22駅 | 林檎緑 | 2015年開業 |
2号線 | M2 | 辛寨子駅 - 海之韻駅 | 37.3km | 29駅 | 深海青 | 2015年開業 |
3号線 | R3 | 本線:大連駅 - 開発区駅 - 金石灘駅 | 49.2km | 13駅 | 桃色 | 2002年開業 |
支線:開発区駅 - 九里駅 | 14.3km | 7駅 | 2008年開業 | |||
4号線 | M4 | 営城子駅 - 梭魚湾駅 | 23.0km | 17駅 | 茶色 | 2026年開業予定 |
5号線 | M5 | 虎灘新区駅 - 後関村駅 | 23.8km | 18駅 | 赤色 | 2023年4月全線開業 |
12号線 | R2 | 河口駅 - 旅順新港駅 | 40.3km | 8駅 | 紫色 | 2014年開業 |
13号線 | R4 | 九里駅 - 普蘭店振興街駅 | 43.2km | 11駅 | 黄色 | 2021年九里-普兰店振興街区間開業 |
2006年5月25日から初乗り3kmまでが8元、以降200m毎に0.4元ずつ加算、停車中は5分毎に1km分加算、22時から翌朝5時までは3割増というルールを定めている。慣習では1角(0.1元)単位は四捨五入で精算している。例えばメーターが示す「9.60元」「10.00元」「10.40元」。全て運転手に支払うのは10元で問題ない[25]。また、中国の一部他都市で見られる10km/h以下の低速運転時の待機追加料金は取っていない[26]。また、小型の三輪タクシーも多く走っている。
なお、市内4区は2009年9月末までに、全市レベルでは2011年6月までに全タクシーにGPSリアルタイムオンラインポジショニング管理システムが搭載される。具体的にはGPS/グローバル・ポジショニング・システム、GPRS/汎用パケット無線システム、LED情報発信システム、キャッシュカードやICカードで支払いするための無線POSシステムなどが搭載される。
大連市内のタクシー呼び出し電話番号は「96826」。
一般道路には、
などがある。
高速道路は次の通り。
2008年末の段階で大連市の自動車保有台数は64万台、1日200台以上のペースで増加しているが、交通インフラの整備が追いついておらず朝晩のラッシュアワーの渋滞は益々激しさを増している。このため、他の公共交通機関への分散や現在ある東西方向の疎港路バイパス(1994年開通,全長7.5km)、南北方向の東北路バイパス(1996年11月開通,全長10km)、西部大通道(2006年12月開通,2010年12月に延伸,全長12.8km)に加えて、2009年9月1日に東聯路バイパス(全長11.3km)が開通したが、発展にまだまだ追いついていない状態。
今後は南北向きは華北路バイパス(18km)、大連湾海底トンネル(2013年頃,10.7km)、星海湾海上大橋(2015年頃、6km)、東西向きは中華路バイパス(11km)、東方路バイパス(11.5km)、五一路バイパス(7km)、南部通道(10km)などの建設が計画されている。
現在、自転車の運転は禁止となっているが、禁止以前から所有していた自転車の運転は認められている。また市内の自転車専門店やカルフールなどの大型スーパーで自転車の販売が行われており、有名無実のものとなっている。しかし大連市内は坂が多いため、元々自転車の姿はあまり見かけない。
1988年に市内の海岸と旅順口は「大連海浜——旅順口風景名勝区」として中華人民共和国国家級風景名勝区に認定された[27]。
この節の加筆が望まれています。 |
渤海に面する地域には、「大連ゴマフアザラシ(またはゼニガタアザラシ)自然保護区」が設定されており[34][35]、アザラシのほかに多数の魚類、甲殻類、クジラ、イルカの生息地として、2002年1月に117km2がラムサール条約登録地となった[36]。
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