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京都府京都市左京区から伏見区を結ぶ京都市営地下鉄の路線 ウィキペディアから
烏丸線(からすません)は、京都府京都市左京区の国際会館駅から同市伏見区の竹田駅までを結ぶ京都市営地下鉄の路線である。ラインカラーは緑 [4]、路線記号は「K」。
京都市初の市営地下鉄路線である。1981年(昭和56年)に北大路駅 - 京都駅間が開業した。1988年(昭和63年)に京都駅 - 竹田駅間、1990年(平成2年)に北山駅 - 北大路駅間、1997年(平成9年)に国際会館駅 - 北山駅間と順次延伸されている。北大路駅 - 十条駅間は烏丸通の地下を通り、同市中心部を南北に貫いている。竹田駅は地上区間になっており、これは東西線を含めた京都市営地下鉄全線で唯一である。開業当初は4両編成で運行されていたが、竹田駅への延伸開業後は全列車が6両編成で運行されている。竹田延伸開業の約2か月後から近畿日本鉄道(近鉄)京都線との相互乗り入れを行い、当初は新田辺駅まで、後に近鉄奈良駅まで直通運転区間が拡大されている。烏丸線内はすべての駅が将来の増結に対応したホーム長となっている。2022年度は一日平均約25万人の利用があった[5]。関西圏の地下鉄の中ではOsaka Metroの4路線(御堂筋線、谷町線、堺筋線、中央線)に次いで5番目に利用者数が多い。
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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京都市内の主要観光地のうち、沿線に所在するものは京都御所(今出川駅、丸太町駅)や東本願寺(京都駅、五条駅)などにとどまっており、その他の主要観光地へは地下鉄東西線や京都市バス・京都バスなどの路線バス利用となることが多い。また、沿線には以下の大学が所在している。
線内折り返し運転のほかに、竹田駅から近鉄京都線に乗り入れ相互直通運転を行っている。2012年3月20日改正ダイヤでは、昼間時間帯は1時間に8本(7分30秒間隔。線内折り返し5本、新田辺駅直通普通2本、近鉄奈良駅直通急行1本)が運転される。全列車が国際会館駅と竹田駅間を通しで運転しており、途中駅を始発駅・終着駅とする区間列車は設定されていない。また、近鉄特急は乗り入れていない。
線内折り返し列車は、昼間は1時間あたり5本運転される。多客期(ゴールデンウィーク・行楽シーズン・祇園祭・大文字送り火)は増発される場合がある。
京都市交通局の車両と走行距離を合わせるため、近鉄の車両も運用されている。駅の行き先案内や列車の方向幕に列車種別は表示されず、黒地で「 国際会館 」「 竹田 」のように行き先のみ表示される。なお、方向幕については、3200系には同様のものが別途用意されているが、3220系は列車種別表示を無表示にして運行する。
近鉄京都線新田辺駅発着の列車が、昼間は1時間に2本(30分間隔)運転される。列車の方向幕には行き先の左に種別が青地で「 普通 」と表示される。国際会館行きの場合でも、種別表示のない線内折り返し用のものに変更されず、そのまま烏丸線に直通する[注釈 3]。
2024年3月16日のダイヤ変更までは平日夕方に近鉄宮津発国際会館行き普通が1本運転されていた。近鉄宮津行きの列車はなかった。近鉄宮津発の列車は近鉄の車両で運行されていた。
近鉄奈良駅発着の急行列車が、平日の朝夕時間帯と、土休日に運転される。烏丸線内は各駅に停車し、近鉄線内は急行停車駅に停車する。列車の方向幕には行き先の左に種別が橙地で「 急行 」と表示されるが、国際会館行きの場合は竹田駅到着時に種別表示のない線内折り返し用のものに変更される。2000年3月15日のダイヤ改正で登場。2012年3月20日のダイヤ改正で昼間時間帯は1時間に2本(30分間隔)から1時間に1本(60分間隔)の運転となった。2022年12月17日のダイヤ改正で、平日は朝夕時間帯のみの運行となった[6]。
なお、急行は近鉄車のほか、京都市交通局の車両も充当されている。地下鉄線内でも優等列車として運転される列車に地下鉄事業者の車両が充当されているのは、首都圏以外では烏丸線のみである[注釈 4]。
地下鉄が構想された当初の1970年代から、竹田駅で近鉄京都線と交差し三栖まで延伸する計画がある[16]。
2004年にも近畿運輸局長の諮問を受けた近畿地方交通審議会が、中長期的に望まれる鉄道ネットワークとして竹田駅以南の延伸計画を答申した。ルートは大手筋を経て、京阪本線の中書島駅と淀駅の間(横大路)付近までの4.4kmとなっている[17][18]。延伸により、らくなん進都(高度集積地区)に指定されている油小路通沿線地域の活性化が期待されるが[17]、交通局は2017年の京都新聞の取材に対し、地下鉄事業に多くの借金があることを理由に工事着手は困難としている[16]。
さらに、宇治川を越えて南進し、宇治川南部に計画された洛南新都市まで延伸する構想もあったが[19]、2004年の近畿地方交通審議会の答申では触れられていない。
北端も岩倉地区まで延伸する構想があったが、こちらも近畿地方交通審議会の答申で触れられていない。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 1日平均 乗降客数[5] (2022年度) |
接続路線 | 所在地 |
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K01 | 国際会館駅 | - | 0.0 | 23,223 | 左京区 | |
K02 | 松ヶ崎駅 | 1.6 | 1.6 | 9,568 | ||
K03 | 北山駅 | 1.0 | 2.6 | 13,485 | 北区 | |
K04 | 北大路駅 | 1.2 | 3.8 | 29,524 | ||
K05 | 鞍馬口駅 | 0.8 | 4.6 | 9,139 | 上京区 | |
K06 | 今出川駅 | 0.8 | 5.4 | 23,352 | ||
K07 | 丸太町駅 | 1.5 | 6.9 | 20,866 | 中京区 | |
K08 | 烏丸御池駅 | 0.7 | 7.6 | [* 1]44,872 | 京都市営地下鉄: 東西線 (T13) | |
K09 | 四条駅 | 0.9 | 8.5 | 88,018 | 阪急電鉄: 京都本線(烏丸駅:HK-85) | 下京区 |
K10 | 五条駅 | 0.8 | 9.3 | 14,436 | ||
K11 | 京都駅 | 1.0 | 10.3 | 108,159 | 東海旅客鉄道: 東海道新幹線 西日本旅客鉄道: 東海道本線(JR京都線・琵琶湖線:JR-A31)・ 湖西線[* 2] (JR-B31)・ 山陰本線(嵯峨野線:JR-E01)・ 奈良線 (JR-D01) 近畿日本鉄道:B 京都線 (B01) | |
K12 | 九条駅 | 0.8 | 11.1 | 5,189 | 南区 | |
K13 | 十条駅 | 0.7 | 11.8 | 7,629 | ||
K14 | くいな橋駅 | 1.2 | 13.0 | 5,915 | 伏見区 | |
K15 | 竹田駅 | 0.7 | 13.7 | [* 3]52,764 | 近畿日本鉄道:B 京都線 (B05)(直通運転・下記参照) | |
近鉄線直通運転区間 | ○普通…京都線新田辺駅まで ○急行…奈良線近鉄奈良駅まで |
近鉄との連絡乗車券は、京都線の竹田以南の各駅と奈良線・橿原線の一部の駅までしか購入できない。
以下の駅は、近鉄線や周辺路線などに同名の駅がある。鴨川を挟んで1駅分ほど離れた場所にある京阪本線・鴨東線の駅と同名だった駅もあったが、京阪側が中之島線開業時に駅名を変更した。近鉄の並行区間に同名の駅が所在する事例もあり、近鉄の路線図の一部では小さく「烏丸」と併記されているものもある。
駅の案内サインおよび駅名標は開業時からの独特のものが使われているが、前者については利用客の多い駅では駅ナカ商業施設「KOTOCHIKA」開業に合わせてユニバーサルデザインに準拠したものに更新されている。なお、東西線で導入されたステーションカラーについては烏丸線では採用していない。
2014年度(平成26年度)から駅に可動式ホーム柵を順次設置している(2014年度に烏丸御池駅、2015年度は四条駅・京都駅に設置し[21]、2028年(令和10年)度を目標に全駅に設置の予定[22])。
烏丸線建設に先立って行われた発掘調査では、多数の遺構が発見された。遺物の一部は開通時に御池駅(現在の烏丸御池駅)のギャラリーで展示された。最大のものは旧二条城遺構であった。
年度 | 乗車人員 |
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2009年 | 205,994人 |
2010年 | 209,615人 |
2011年 | 212,400人 |
2012年 | 215,865人 |
2013年 | 223,517人 |
2014年 | 258,604人 |
2015年 | 266,432人 |
2016年 | 271,104人 |
2017年 | 274,950人 |
2018年 | 282,105人 |
2019年 | 284,840人 |
2020年 | 182,341人 |
2021年 | 204,164人 |
2022年 | 246,008人 |
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