Loading AI tools
YOASOBIの楽曲 (2023) ウィキペディアから
「アイドル」(英語: "Idol"[21])は、日本の音楽ユニット・YOASOBIの楽曲。2023年4月12日に各種音楽配信サービスにて配信が開始され[22]、5月26日には英語版をリリース[23]、6月21日には完全生産限定盤として、7inchレコードサイズの紙ジャケット仕様に、赤坂アカ書き下ろしの小説『45510』(後述)が掲載されたポスター型ブックレットが付属したCDが発売され[24][25][26]、7月26日には7インチアナログレコード盤も発売された[27]。
「アイドル」 | ||||
---|---|---|---|---|
YOASOBI の シングル | ||||
初出アルバム『THE BOOK 3』 | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル、7inchシングル盤、音楽配信 | |||
録音 | 日本 | |||
ジャンル | J-POP、アニメソング | |||
時間 | ||||
レーベル | Sony Music Entertainment (Japan) Inc. | |||
作詞・作曲 | Ayase | |||
プロデュース | Ayase | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
YOASOBI シングル 年表 | ||||
| ||||
EANコード | ||||
EAN 4580128896519 (CD、完全生産限定盤) EAN 4580128896557 (7inch、完全生産限定盤) |
本楽曲は、テレビアニメ『【推しの子】』第1期のオープニングテーマとなっており[28][29]、漫画原作者である赤坂アカがYOASOBIのために書き下ろし、特設サイトで公開されている『【推しの子】』のスピンオフ小説『45510』を元に制作されている[30][29]。
アメリカ合衆国を除く全世界の楽曲チャートであるBillboard Global Excl. U.S.において日本の楽曲で初めてとなる1位、アメリカ合衆国を含む全世界の楽曲チャートであるBillboard Global 200において日本のアーティストの楽曲として最高位となる7位、動画共有サービスであるYouTubeの楽曲チャートで世界首位を獲得するなど全世界的なヒットとなった[31][32][33][34]。
映像外部リンク | |
---|---|
【推しの子】ノンクレジットオープニング|YOASOBI「アイドル」 - YouTube |
『【推しの子】』のアニメ化は2022年6月に発表され[35]、2023年2月19日にYOASOBIがオープニングテーマを担当することや、曲名が「アイドル」であること、漫画の著者赤坂アカが楽曲の原作となる短編小説を描き下ろしたことが発表された[36]。
メンバーのAyaseは、今回アニメのテーマソングを歌うことが決定する以前から個人的に『【推しの子】』を読んだことがあり、また漫画を読んだことで「何かを生み出したい」という創作意欲が湧き、楽曲が「アイドル」として世の中に発表される1年半ほど前に、YOASOBIとして発表する予定もないまま原型となるデモを個人的に制作していた[37]。デモ時点での仮タイトルは「究極の奥義」で、最強無敵のケンカが強いバトルガールである一方、何かしらの闇を抱えているという設定で、『ストリートファイター』の春麗を連想させるチャイナチックな曲調で制作されており、歌詞は「アイドル」とはまったく異なる内容だった[37]。当初はAyase自身のソロプロジェクトの一環として、ボーカロイドの楽曲としてリリースされる予定だったが[37][38]、YOASOBIがアニメのオープニングテーマを担当することになったため、その計画は変更されることとなった。Ayaseはオリジナルのデモをもとに作曲を進めていき、最終バージョンとして「アイドル」が完成することとなった[37]。
アニメの放送に先駆け、90分ある第1話を2023年3月17日に、全国の劇場で上映された『【推しの子】Mother and Children』の本予告に本楽曲の一部が使用されており、フルバージョンは上映された本編で初公開となった[28][39]。同年4月5日に名古屋の日本ガイシホールで行われた電光石火アリーナツアーの初日公演で初披露したあと、YOASOBIはの同年4月12日にデジタル・ダウンロードならびにストリーミングで配信開始することを発表した[40]。
「アイドル」は、ヒップホップの要素をベースに、教会の聖歌隊による合唱のようなゴシック・ロック調の特徴を持つポップトラックである[41][42]。『ジャパンタイムズ』のパトリック・セント・ミッシェルはこの曲について、「秋葉原のライブハウスとアトランタのヒップホップから得たさまざまな影響がミックスされた曲」と評している[43]。イントロでのゴスペル調のコーラスには、YOASOBIの英語版楽曲にも参加している外国人コーラス隊が参加している[44]。また曲においては、アニソンダンスパフォーマーのREAL AKIBA BOYZによるコールパートでのバックグラウンドシャウトとゴスペルが特徴的となっている[45]。本楽曲は、ikuraの節回しが特徴的なトラップビート風のラップパートや、アイドルソングをオマージュした合いの手パート、エレクトロサウンドのサビパートなど、複数のパートが目まぐるしく移り変わる楽曲となっている[46]。
歌詞は、原作者である赤坂アカが書き下ろした小説『45510』とリンクする内容となっている。作品中のアイドルグループ・B小町の星野アイに対して妬みの感情を持つメンバーの内心や、嘘をつきながら完璧なアイドルへと成長を遂げていくアイの心境など、アイドルの光と影の二面性が表現されている[47]。『UtaTen』によると、曲は3つの視点で描かれており、1番ではファン目線での星野アイの姿が、2番ではアイが所属していた架空のアイドルグループ「B小町」元メンバーの視点で、3番ではアイ自身の言葉や本心が綴られている[48]。また、本楽曲の歌詞は意図的にアニメ『【推しの子】』第1話までのエピソードのみにフォーカスして描かれている[37]。これは、Ayaseのアイを主人公とした歌詞にしたいという思いが影響している。YOASOBIプロジェクトの小説を音楽にするという性質から、漫画の原作者である赤坂アカとの対話を通し、曲の原作小説の落としどころとして『45510』はB小町のメンバーから見たアイの姿や出来事をベースにしたストーリーとなった[37]。Ayaseはそれらの理由を以下のように語っている。
「 | この楽曲ではアニメにおける1話の最後、あの瞬間までのことだけを描いていて。アイが生きていたときに思っていたこと、起きた出来事、そしてアクアとルビーに対する愛を語る、そんな楽曲がその後もずっとオープニング主題歌として歌われ続けば、いつまでもアイのことを忘れないし、彼女の存在が伝説になっていくと思ったんですよね。 | 」 |
— YOASOBI, Ayase(Billboard JAPAN【MONTHLY FEATURE】インタビュー[37]より) |
音楽評論家のスージー鈴木は、「歌詞の内容および音作りが、小泉今日子の『なんてったってアイドル』や、2010年代女性アイドルのパロディとなっている」点を挙げ、「よく出来すぎていて『普通のアイドルソングよりもアイドルソングっぽい』というメタ構造にまで達している」と評している[49]。音楽ライターの小町碧音は、本楽曲が「YOASOBIの楽曲の中でも特筆してボカロ曲のエッセンスを感じる楽曲になっている」と述べ、「簡単には心を読ませない理想的なアイドルであるアイの心情を、無機質に近い声色で演じ切った」と評している[47]。
音楽プロデューサーの本間昭光は2024年1月7日に日本放送協会(NHK)で放映されたNHKスペシャル「世界に響く歌 ~日韓POPS新時代~」においてアイドルという楽曲がなぜグローバルヒットしたかについて「こんなにいろいろキーもメロディーも変わってラップも入って。アイドルオタクの声がさりげなく入っている。キラキラ変わっていくサウンドが世界的な評価につながった」と述べた[50]。
日本を含む世界200か国を超える世界の国・地域からなるグローバルチャートであるBillboard Global 200チャートでは日本のアーティストとして最高位となる7位、Global 200から米国を除外したチャートであるGlobal Excl. U.S.チャートでは英語版「Idol」のリリースの影響もあり、2023年6月10日付チャートで日本語楽曲初となる1位を獲得し[33]、通算3週にわたって同チャート首位を記録している[51]。
2023年のBillboard Global 200の年間チャートである「YEAR-END CHARTS Billboard Global 200」では42位となり、J-POPアーティストとして初となるTOP50入りとなった[6]。
2023年4月26日に発表されたBillboard JAPANのダウンロード・ソング・チャートではダウンロード数30,505ダウンロードを記録し1位を獲得[11]、ストリーミング・ソング・チャートでは再生回数2036万6113回を記録し2週連続で1位を獲得すると[13]、総合ソング・チャート「Billboard Japan Hot 100」でも自己最高となる7週連続で1位を獲得した[52]。本楽曲はYOASOBIにとって初となるストリーミング・ソング・チャートでの週間2000万回超えを達成している[13]。
Billboard Japan Hot 100チャートでは、初登場から21週連続かつ通算21週にわたって総合首位を獲得している。Japan Hot 100チャートでの総合首位はYOASOBIにとって、デビュー曲「夜に駆ける」以来の自身2曲目となる首位獲得となり、また通算21週首位獲得は、Japan Hot 100チャートにおいてOfficial髭男dism「Subtitle」を超えチャート史上歴代最多のチャート記録となっている[53][54]。
また、2023年9月に設立されたBillboard Global Japan Songs excl. Japanにおいては、同チャートの初回公表となる2023年9月19日付の総合チャートにおいて首位を獲得している[55]
Billboard Japanが公開した2023年度の年間チャートにおいては「Billboard Japan Hot 100」[10]、「Streaming Songs」[14]、「Download Songs」[12]、「Hot Animation」[56]、「UGC Songs」の5チャートにおいて首位を獲得し[57]、「TikTok Songs Chart」で2位にランクインした[58]。
アイドルはリリースよりストリーミングにおいて新たな記録を打ち立てており、歴代最速記録となる配信開始から5週目にストリーミング1億回再生を突破した楽曲となった[59]。その後も2億回(登場9週目)[60]、3億回(登場14週目)[61]、4億回(登場21週目)[62]、5億回(登場30週目)[63]、6億回(登場第41週)[64]、7億回(登場第54週)[65]のいずれにおいても到達時点で歴代最速記録を更新している。2024年8月28日付において登場72週目で歴代5曲目となる累計再生回数8億回を史上最速で突破した[66]。
2023年12月30日に公表された2023年12月24日時点の「歴代ストリーミング総再生回数ランキング」ではストリーミング再生回数が5.6億回で、歴代楽曲15位にランクインしている[67]。
総再生回数 | 認定日[注釈 1] | 所要週数 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1億回 | 2023年5月17日 | 5週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [59] |
2億回 | 2023年6月14日 | 9週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [60] |
3億回 | 2023年7月19日 | 14週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [61] |
4億回 | 2023年9月6日 | 21週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [62] |
5億回 | 2023年11月8日 | 30週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [63] |
6億回 | 2024年1月24日 | 41週 | 歴代最速記録(2024年現在) | [64] |
7億回 | 2024年4月24日 | 54週 | 歴代最速記録(2024年現在) | [65] |
8億回 | 2024年8月28日 | 72週 | 歴代最速記録(2024年現在) | [66] |
2023年4月26日に発表されたオリコンチャートのデジタルランキングでは、オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキングでダウンロード数3万4070ダウンロードを記録、オリコン週間ストリーミングランキングでは再生回数2197万0019回を記録して1位を獲得した[18]。本楽曲のオリコン週間ストリーミングランキングの週間再生数は、YOASOBIの楽曲としては自己最高週間再生回数となった[18]。
2023年12月20日に公表された「第56回 オリコン年間ランキング2023」では「合算シングルランキング」、「デジタルシングル(単曲)ランキング」、「ストリーミングランキング」において首位を獲得し、期間中のダウンロード数が55.7万ダウンロード、ストリーミング再生回数が5億7036.8万回に達した[68]。
5月17日に発表されたオリコン週間デジタルストリーミングランキングでは、本楽曲の週間再生回数が2563万2534回を記録し、オリコン史上最速の登場5週目で累積再生数が1億回を突破した楽曲となった[69]。
2024年1月10日発表のオリコン週間ストリーミングランキングでは累計再生数が6億0640万1857回を記録し、本楽曲がオリコン史上最速の記録を更新した1億回(登場5週目)・2億回(登場9週目[70])・3億回(登場13週目[71])・4億回(登場19週目[72])・5億回(登場28週目[73])・6億回(登場39週目[74])・7億回(登場51週目[75])に続き、登場69週目で史上最速となる8億回再生を突破している[75]。
2024年8月7日現在で累計再生数が8億回再生を突破しているのは「アイドル」のほかにYOASOBIの「夜に駆ける」と優里の「ドライフラワー」の3曲のみである[75]。
総再生回数 | 認定日[注釈 2] | 所要週数 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1億回 | 2023年5月17日 | 5週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [69] |
2億回 | 2023年6月14日 | 9週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [70] |
3億回 | 2023年7月16日 | 13週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [71] |
4億回 | 2023年8月23日 | 19週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [72] |
5億回 | 2023年10月25日 | 28週 | 歴代最速記録(2023年現在) | [73] |
6億回 | 2024年1月10日 | 39週 | 歴代最速記録(2024年現在) | [74] |
8億回 | 2024年8月7日 | 69週 | 歴代最速記録(2024年現在) | [75] |
日本レコード協会からはダウンロード認定が2023年6月付でプラチナに認定されており[76]、ストリーミング認定は2023年5月度にプラチナ[77]、同年8月度にトリプル・プラチナ[78]、配信開始から295日となる2024年1月度にはストリーミング認定において史上最速でダイヤモンドに認定された[79]。
認定 | 認定基準 | 認定年月 | 備考 |
---|---|---|---|
プラチナ | 1億回以上 | 2023年5月 | |
トリプル・プラチナ | 3億回以上 | 2023年8月 | |
ダイヤモンド | 5億回以上 | 2024年1月 | 史上最速認定(2024年1月現在) |
本楽曲のミュージック・ビデオのアニメーションは、『【推しの子】』を手がけた動画工房によって製作され、監督は中山直哉が担当した[30][45]。
4月12日の深夜0時半(日本時間)にYouTubeでプレミア公開され[80]、英語バージョンである「Idol」のミュージック・ビデオも5月26日に公開されている[81]。
ミュージック・ビデオの公開から約1か月後となる5月18日にはYouTubeにて1億回再生を超え[82]、「夜に駆ける」[83]、「怪物」[84]、「群青」[85]に続きミュージック・ビデオの1億回再生突破は自身4曲目となった[86]。 YouTubeの世界楽曲チャートである"music charts TOP 100 songs Global"では、6月30日から7月6日までの期間で世界首位を獲得した[87]。また、BitStarが行った調査によれば2023年4月から6月までの期間で動画再生数が1億8119万回となり、日本国内のYouTube動画(ショート動画除く)において動画再生数1位を記録した[88]。
2023年9月4日時点で「アイドル」のミュージック・ビデオはYouTube上で3億回再生を超え[89]、YouTubeが2023年12月13日に公開した、2023年に公開された音楽動画の日本国内ランキングである「年間トップ音楽動画」において1位となった[注釈 3][90]。2024年(令和6年)7月7日に自身最速となる5億回再生を超えた[91]。
「アイドル」は初の単独アリーナツアー『YOASOBI ARENA TOUR 2023 “電光石火”』の中でセットリストに含まれる形で披露され、初のパフォーマンスは愛知・日本ガイシホールでの2023年4月5日の初日公演だった[40]。ツアーのうち、6月4日の さいたまスーパーアリーナ公演の模様はYouTube上でもライブ・パフォーマンス映像として公開された[93]。2023年4月24日に新宿の新宿TOKYU MILANOでTikTokスペシャルライブイベントとして行われた公演の中でも披露された[94] 。
8月にはHead In The Clouds Festivalのパサデナ会場に出演し、「アイドル」を含む楽曲を披露した[95]。同月にはROCK IN JAPAN FESTIVAL[96]、SUMMER SONIC[97]など日本国内のフェスティバルでも同曲を披露した。SUMMER SONICでの「アイドル」のライブ映像は、9月14日にNHKワールド・プレミアムで放送された特別音楽番組「NHK Music Expo 2023」でYOASOBIが出演した際に放送された[98]。
映像外部リンク | |
---|---|
Mnet 230921 방송 SPECIAL STAGE' YOASOBI - Idol(아이돌) #엠카운트다운 EP.815( Mnet 230921 방송〜) - YouTube |
2023年9月21日に大韓民国(韓国)のMnetで放送された音楽番組『M COUNTDOWN』に出演し「アイドル」を披露した。テレビで「アイドル」を披露するのは日本国内外含めてこれが初めてであった[99][100]。
同年12月31日には、日本放送協会(NHK)の第74回NHK紅白歌合戦に出演し「アイドル」を披露した。これは日本のテレビ番組では初歌唱となった[101]。紅白に出場したアイドルら(ano[注釈 4]、櫻坂46、JO1、Stray Kids、SEVENTEEN、NiziU、NewJeans、乃木坂46、BE:FIRST、MISAMO、LE SSERAFIM)および[102]、元アイドルで紅白の司会を務める橋本環奈[注釈 5][103]、スペシャルダンサーとして、ダンスチームであるアバンギャルディ、本楽曲にバックグラウンドシャウトとして参加しているリアルアキバボーイズとのコラボステージとなった[104]。
「Idol」(アイドル)は、日本の音楽ユニットYOASOBIの楽曲。2023年5月26日に配信限定シングルとしてリリースされた[23]。同年4月12日にリリースされた「アイドル」の英語版であり、YOASOBIとしてリリースされている英語楽曲としては17曲目である[105]。
YOASOBIの公式Twitterアカウントは、2023年5月6日にボーカルのikuraがレコーディング・スタジオで「アイドル」の英語バージョンを録音している様子をいち場面として公開し[106]、同年5月26日に英語バージョンである「Idol」の配信が開始された[107][108]。英語詞訳はKonnie Aokiが担当している[109]。
同日に公開されたYoutubeのミュージック・ビデオは公開から3日で734万回再生された[110]。2024年4月12日にリリースされた英語版EP「E-SIDE 3」に収録された[111]。
経済学者の成田悠輔は、with digitalの企画「成田悠輔と愛すべき非生産性の世界対談」のYOASOBIへのインタビューにおいて、英語版「Idol」の歌詞について「『アイドル』の世界的ヒットと「Frog Poem」の関連性」として以下のように述べている[112]。
ふと思い出したのですが、松尾芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」という有名な俳句は無数の英訳があり「Frog Poem」という分野になっています。情景を翻訳し、俳句の五・七・五の構造を英語化し、かつ英語の詩として自立させるという離れ業です。その21世紀バージョンがYOASOBIの曲の日英展開なのかなと。
「アイドル」とJAM Projectの「STORM」(OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』主題歌)のサビ部分をつなげたMAD動画から派生した「(君は)完璧で究極のゲッター」がインターネット・ミームとして話題となり、YOASOBIと水木一郎の公式Twitterがそれぞれ反応を見せ[113][114]、2023年7月3日には「STORM」のサブスクリプション配信が解禁されるにいたった[115]。「君は完璧で究極のゲッター」は「ガジェット通信 アニメ流行語大賞2023」の金賞[116]、ドワンゴ・ピクシブ「ネット流行語100 2023」のniconico賞とトップ20単語賞の2位に選出された[117]。
ファンによって考案された振り付けを元にした「アイドル」のカバーやダンスもTikTok上で乃木坂46やAKB48、FANTASTICS、TWICE、LE SSERAFIM、IVE、ENHYPENなど日本や韓国のアイドルを中心にバイラルヒットしている[118][119][120]。これらの振り付け動画のヒットにより世界規模のトレンドとなり[121]、2023年11月時点でのTikTokにおける楽曲総再生数は79億回を突破している[122]。
振付師のakaneが率いるダンス・チーム、アバンギャルディが『アメリカズ・ゴット・タレント』(シーズン18)の準決勝で曲に合わせたパフォーマンスを披露し、視聴者投票で決勝に進出した[123][124]。
The Orchardによれば、本楽曲は2023年の年間ランキングでは全世界を対象としたランキング2件、日本国内を対象としたランキング67件において1位を獲得している[125][126]。
検索エンジンであるGoogleを運営するGoogle社が発表した全世界を対象とした「2023年Google検索ランキング」において、アイドルは「Songs」カテゴリで世界1位、「Hum to Search」(鼻歌で曲を検索する機能)で世界3位となった[127]。また、Yahoo! Japanが発表した「Yahoo!検索大賞2023」において「楽曲部門」の1位となった[128]。
ストリーミングサービスや配信サイトが発表した2023年の年間ランキングにおいて上位にランクインし、Spotifyやレコチョクでは2023年で日本国内1位となり[129][130]、Apple Musicでは「2023年トップソング100:Sing」において世界1位、「2023年トップソング100:グローバル」にて世界7位となった[131]。
式典 | 受賞年 | 賞 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|
第65回日本レコード大賞 | 2023年 | 作曲賞[注釈 6] | 受賞 | [132] |
Spring 2023 Anime Awards | Favorite Opening Theme Song | 受賞 | [133] | |
MTV Video Music Awards Japan | Video of the Year | ノミネート | [134][135] | |
Best Animation Video | 受賞 | [136] | ||
Song of the Year | 受賞 | |||
Yahoo!検索大賞2023 | 楽曲部門 | 受賞 | [128] | |
TikTokトレンド大賞 | ミュージック部門 | 受賞 | [121][137] | |
令和5年アニソン大賞 | アニソン大賞 | 受賞 | [138] | |
作品賞[注釈 7] | 受賞 | [139] | ||
CX AWARD 2023 | CX Award[注釈 8] | 受賞 | [140] | |
日本アニメトレンド大賞 | アニメソング賞 | 受賞 | [141] | |
ニュータイプアニメアワード | 主題歌賞 | ノミネート | [142] | |
ユーキャン 新語・流行語大賞 | 新語・流行語大賞[注釈 9] | ノミネート | [143] | |
Anime Trending Awards | 2024年 | Opening Theme Song of the Year | 受賞 | [144][145] |
Crunchyrollアニメアワード | 最優秀アニソン賞 | 受賞 | [146][147] | |
最優秀オープニング賞 | ノミネート | [146][147] | ||
日本ゴールドディスク大賞 | ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ストリーミング(邦楽) | 受賞 | [148] | |
ベスト5ソング・バイ・ストリーミング | 受賞 | [148] | ||
ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード(邦楽) | 受賞 | [148] | ||
ベスト3ソング・バイ・ダウンロード | 受賞 | [148] | ||
JASRAC賞 | 金賞 | 受賞 | [149] | |
AnimaniA Award | Bester Anime-Song | ノミネート | [150] | |
Japan Expo Awards | Daruma du meilleur Opening | 受賞 | [151] |
全作曲・編曲: Ayase。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「アイドル」 | Ayase | |
2. | 「Idol」 |
| |
合計時間: |
全作曲・編曲: Ayase。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「アイドル -Anime Edit-」 | Ayase | |
2. | 「アイドル -Instrumental-」 | ||
合計時間: |
YOASOBI
アイドル
|
Idol
|
チャート | 最高 順位 |
---|---|
Global 200(ビルボード)[154] | 7 |
Global Excl. U.S.(ビルボード)[155] | 1 |
香港(ビルボード)[156] | 2 |
Billboard Japan Hot 100[157] | 1 |
Hot Animation(Billboard Japan)[158] | 1 |
Global Japan Songs Excl. Japan(Billboard Japan)[15] | 1 |
合算シングルランキング (オリコン)[159] | 1 |
マレーシア(ビルボード)[160] | 19 |
New Zealand Hot Singles(RMNZ)[161] | 19 |
シンガポール(RIAS)[162] | 10 |
韓国 サークル・デジタル・チャート(Circle)[163] | 68 |
台湾(ビルボード)[164] | 2 |
ベトナム(Vietnam Hot 100)[165] | 27 |
チャート (2023年) | 順位 |
---|---|
Billboard Japan Hot 100(Billboard Japan)[168] | 3 |
Hot Animation(Billboard Japan)[169] | 2 |
チャート (2023年) | 最高 順位 |
---|---|
Global 200(ビルボード)[3] | 42 |
Global (excl. US) (ビルボード)[175][176] | 19 |
The Hottest Hits Outside The U.S.(ビルボード)[7] | 6 |
Billboard Japan Hot 100(Billboard JAPAN)[10] | 1 |
Streaming Songs(Billboard JAPAN)[14] | 1 |
Download Songs(Billboard JAPAN)[12] | 1 |
Hot Animation(Billboard JAPAN)[56] | 1 |
UGC Songs(Billboard JAPAN)[57] | 1 |
TikTok Songs Chart(Billboard JAPAN)[58] | 2 |
Top Singles Sales(Billboard JAPAN)[177] | 94 |
ストリーミング(オリコン)[17] | 1 |
デジタルシングル(単曲)(オリコン)[17] | 1 |
合算シングル(オリコン)[17] | 1 |
韓国(Circle)[178] | 158 |
地域 | 日付 | 規格 | バージョン | レーベル | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
世界 | 2023年4月12日 | 「アイドル」 | Sony Music Entertainment (Japan) Inc. | [182] | |
2023年5月26日 | 「Idol」 | [183] | |||
日本 | 2023年6月21日 | CD+小説 |
|
[184] | |
2023年7月26日 | 7inchシングル盤+ポスター型ブックレット | ||||
台湾 | 2023年6月30日 | CD+小説 |
|
Sony Music Taiwan | [185] |
2023年8月18日 | 7inchシングル盤 | [186] |
曲名 | アーティスト | 収録作品 | 発売日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
「アイドル」 | 稗田寧々 & 守屋亨香 from DIALOGUE+ | 『アイドル from CrosSing』[187] | 2023年9月20日 | カバーソングプロジェクト『CrosSing - Music&Voice-』としてのリリース。 |
『CrosSing Collection vol.3』[188] | 2023年11月22日 | |||
ユッコ・ミラー | 『Ambivalent』 | 2023年11月1日 | サックスによるインストゥルメンタル[189]。 | |
野田愛実 | 『THE COVERS EP vol.5』[190] | 2024年2月7日 | ||
Lumin(ダイアナ・ガーネット) | 『アイドル』 | 2024年2月15日 | ||
JBB(中川晃教、藤岡正明、東啓介、大山真志) | 『アイドル』[191] | 2024年5月27日 |
この他、アニメ『【推しの子】』でアイ役を演じた高橋李依が、2023年11月26日開催の「TVアニメ【推しの子】スペシャルイベント『苺プロダクション☆ファン感謝祭 2023』」ライブコーナーで本曲のカバーを披露[192]、2024年2月2日にアニメ公式YouTubeチャンネルにてPV形式のカバー動画を公開している[193]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.