備中高梁駅
岡山県高梁市旭町にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
岡山県高梁市旭町にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
備中高梁駅(びっちゅうたかはしえき)は、岡山県高梁市旭町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)伯備線の駅である。駅番号はJR-V12。
高梁市の代表駅。当駅以北は一部区間を除いて単線区間であり、岡山方面からの普通列車は約半数が当駅で折返す。2020年(令和2年)3月14日ダイヤ改正で当駅で折返していた普通列車の一部が総社駅で折返すようになった。
特急「やくも」は全て停車する他、以前より停車実現への取組みを行っていた寝台特急「サンライズ出雲」についても、2015年(平成27年)3月14日ダイヤ改正から停車している[5][6]。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅。橋上駅舎を備える。倉敷側複線・新見側単線の交換可能駅でもある。
直営駅であり、新見駅管理下の地区駅として、地区駅長が配置されている。自動改札機は開閉式のものが設置されており、改札外にはICOCAチャージに対応した自動券売機とみどりの券売機プラスが設置されている。2021年3月13日より当駅から新見方面も、ICOCAが利用可能となった。
現在の橋上駅舎は既存の自由通路を活用したもので、2015年(平成27年)4月11日より使用されている[13][14]。自由通路の中央に改札口があり、その西側に券売機が設置されている。
高梁市は2016年(平成28年)に駅出入口愛称を一般公募し、東口を寺巡り口(てらめぐりぐち)、西口を城見通り口(しろみどおりぐち)とすることが決定した[15]。
エレベーターは、コンコースと2つのプラットホームとの連絡用に各1基、自由通路城見通り口(西口)と寺巡り口(東口)に1基ずつの、計4基設置されている。コンコースからプラットホームへの2基はJR西日本が新駅舎建設時に整備したため、周辺道路からプラットホームまで段差無く辿り着くことが可能となり、駅全体のバリアフリー化を実現させた[13]。
発車標は、駅舎橋上化に合わせてコンコースとホームにLED式のものを設置した。
便所とコインロッカーは西口階段下(市道沿い)に1ヶ所あるのみで、改札内、自由通路上及び東口広場には設置していない。
旧駅舎にあったキヨスクは現駅舎には無い。
上り本線は1番のりば、下り本線は3番のりばで、特急「やくも」及び寝台特急「サンライズ出雲」も停車する。2番のりばは上下共用の待避線(中線)であり、当駅始発岡山方面行普通列車や、新見方面で特急を待ち合わせする普通列車が使用する。旧駅舎使用時は下り本線が1番のりば、上り本線が3番のりばであったが、現駅舎の使用が開始される際に改番されている。また、新駅舎建設時に上りホームを嵩上げし、乗車時の段差を減らしている[13]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 2,775 |
2000 | 2,774 |
2001 | 2,741 |
2002 | 2,680 |
2003 | 2,730 |
2004 | 2,658 |
2005 | 2,679 |
2006 | 2,632 |
2007 | 2,505 |
2008 | 2,309 |
2009 | 2,160 |
2010 | 2,061 |
2011 | 2,059 |
2012 | 2,059 |
2013 | 2,031 |
2014 | 1,992 |
2015 | 1,966 |
2016 | 1,907 |
2017 | 1,946 |
2018 | 1,842 |
2019 | 1,878 |
2020 | 1,453 |
2021 | 1,443 |
城見通り口(西口)に隣接し、2階部分は駅の自由通路と直結している。
1Fは高梁バスセンターと、複数の店舗がある。2 - 4Fには高梁市複合施設の中心となる高梁市図書館がある[18]。また、2F自由通路に直結する部分には、蔦屋書店、 スターバックスコーヒー、高梁市観光案内所がある。
高梁市が既存の高梁バスセンターを建替える形で建設した。2017年(平成29年)2月1日に高梁バスセンターと1Fの一部店舗がオープンした後、2月4日に高梁市図書館と全店舗がオープンした[19]。運営は、高梁市図書館と高梁市観光案内所をカルチュア・コンビニエンス・クラブが行い[20]、高梁バスセンターを備北バスが行う。
なお、高梁市図書館駐車場は駅の西側(駅西)と東側(駅東)のどちらにも存在するが、駅の東側(駅東第1・第2駐車場)の方が駅の反対側にあるものの収容台数が多いため、高梁市図書館を示す道路標識も駅東側へ誘導している。
西口広場はタクシー待機場や送迎スペースを備えたロータリーとなっており、山田方谷像が建てられている。屋根は市街地に多く残る町屋をイメージしている。この西口広場は旧駅舎やその送迎場跡地に建設されたものである[14][21]。
西口広場からは、線路沿いの北側へ伸びる城見通り(市道)と、垂直方向(駅から見て正面)の西側へ伸びる駅前大通り(県道)の、2本の2車線道路が見える。駅から北方向へ100 - 200m歩くと備中松山城を望むことが出来る。
駅周辺のエリアには栄町商店街、金融機関、高梁市役所等が立地するが、ここは明治時代以降に発展した新市街地である。
新市街地エリアよりも北側及び西側のエリアは、主に江戸時代に備中松山藩が整備した城下町地区であり[22]、古い建物が多く見られる。駅から北へ900mの場所に流れる紺屋川両岸の市道(通称紺屋川筋)は日本の道100選に選定された。また、武家の町として栄えた当時の面影を残す石火矢町の武家屋敷、商売の中心地であった松山往来の南町通り、下町通り、本町通り沿いに残る町屋、東側山麓に配置される頼久寺等多数の寺院、岡山県内最古のキリスト教会である高梁基督教会堂といった街並みが形成されている[23]。更に北側には藩主が平時に滞在した尾根小屋跡(現・岡山県立高梁高等学校)があり、備中松山城が建つ臥牛山の麓に当たる。また、紺屋川上流の山腹には吉備国際大学がある。
駅南西側は商業店舗が多数立地しており、特に1990年にポルカ天満屋ハピータウンが開店して以降、周辺にも店舗が出店している。
駅西側(駅前大通り)を進み約500m先に高梁川が流れ、高梁大橋を渡った対岸には岡山県備中県民局高梁地域事務所等の行政機関、高梁市民体育館等の公共施設、学校等がある。
8月14 - 16日の夜に行われる備中たかはし松山踊り開催中は、西口広場や駅前大通り、栄町商店街が歩行者天国となる。
東口広場には、大型バスの停車が可能な送迎スペースを備えたロータリーとなっており、中央のスペースもバス停車が可能である。東口広場完成に合わせ、国道484号に接続する市道整備も進められた。
周辺は住宅地であるが、田も所々に見られる。駅南側に岡山県立高梁城南高等学校(夜間は市立松山高等学校)がある。東側の山沿いには多数の寺社が立地している。
路線バスは、駅に隣接する高梁市複合施設1Fの高梁バスセンターを発着する(後述の吹屋・岡山桃太郎空港直行臨時バスを除く)。バスターミナルである高梁バスセンターは高梁市中心部から市内各地と、真庭市北房地域及び吉備中央町旧賀陽町域(市町合併前の旧高梁地域振興局管内)へ向かう路線バスの運行拠点である。
のりばは1階部分の待合所及び店舗の外に2面4つある。北側に1番、東側(線路側)に2番と3番が付けられており、2番と3番の中間(待合室のドア前)にも停車する。のりばは便によって定められ、方面では定まっていない。のりば全体が建物内に収まっている。
高梁市が所有し、備北バスが管理運営を行っている。
建替え前に現在位置に存在した旧バスセンターは、事務所や待合室があった小型の建物と、屋外に旅客用屋根が付いた2面6つの島式のりば及びバス待機場で構成していた。のりばは1番から6番まで付いており、方面別に定まっていた。1989年(平成元年)4月に開業した。
2015年(平成27年)6月1日、寺巡り口(東口)前に一時移転し仮設バスセンターとして営業開始した(一部便はその間も城見通り口(西口)前から発着した)。東口広場完成後は東口ロータリーをのりばとして使用していた。2017年(平成29年)2月1日、高梁市複合施設に再移転し営業開始した。
2022年7月22日 - 11月20日の金・土・日・祝日に岡山桃太郎空港・吹屋とを結ぶ直行バスを試験運行した[24]。2023年も7月22日 - 11月16日の金・土・日・祝日に岡山桃太郎空港・吹屋及び新見駅とを結ぶエアポートラインを無料運行している[25]。
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