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2025年に日本の東京都・神奈川県で開催された101回目の箱根駅伝 ウィキペディアから
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい101かい とうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2025年(令和7年)1月2日から1月3日まで開催された関東学生陸上競技連盟による101回目の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)である。
総距離 217.1 km | 中継所 | 中継所 繰り上げ時間 | ||||
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往路 (107.5 km) |
(スタート)大手町・読売新聞ビル前 | 大手町 | 8時00分 往路スタート | |||
第1区 | 大手町 - 鶴見 | 21.3 km | - | |||
鶴見中継所 | 先頭通過から10分後 | |||||
第2区 | 鶴見 - 戸塚 | 23.1 km | ||||
戸塚中継所 | 先頭通過から10分後 | |||||
第3区 | 戸塚 - 平塚 | 21.4 km | ||||
平塚中継所 | 先頭通過から15分後 | |||||
第4区 | 平塚 - 小田原 | 20.9 km | ||||
小田原中継所 | 先頭通過から15分後 | |||||
第5区 | 小田原 - 箱根町 | 20.8 km | ||||
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(往路ゴール/復路スタート) 箱根町・芦ノ湖駐車場入口 |
箱根町 | 8時00分 復路スタート (8時10分 一斉スタート) | ||||
復路 (109.6 km) |
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第6区 | 箱根町 - 小田原 | 20.8 km | - | |||
小田原中継所 | 先頭通過から20分後 | |||||
第7区 | 小田原 - 平塚 | 21.3 km | ||||
平塚中継所 | 先頭通過から20分後 | |||||
第8区 | 平塚 - 戸塚 | 21.4 km | ||||
戸塚中継所 | 先頭通過から20分後 | |||||
第9区 | 戸塚 - 鶴見 | 23.1 km | ||||
鶴見中継所 | 先頭通過から20分後 | |||||
第10区 | 鶴見 - (日本橋) - 大手町 | 23.0 km | ||||
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大手町(ゴール) |
往路 | 復路 |
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第100回大会の上位10校(シード校)と予選会通過校10校、これにオープン参加の関東学生連合チームを合わせた全21チームが参加。
専修大学と東京国際大学が2年ぶりに出場権を獲得した一方、東京農業大学(前年本大会22位/予選会11位)・明治大学(前年本大会20位/予選会12位)・国士舘大学(前年本大会12位/予選会13位)・東海大学(前年本大会11位/予選会14位)・駿河台大学(前年本大会18位/予選会16位)が連続出場を逃した。予選会10位通過の順天堂大学と11位の東京農業大学の差はわずか1秒で、第79回-第89回のインカレポイント制導入時期を除いて過去最少差となった。
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No. / 大学名 | 区間エントリー選手(No. / 選手名,学年,年齢) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1 | 青山学院大学 |
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2 | 駒澤大学 |
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3 | 城西大学 |
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4 | 東洋大学 |
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5 | 國學院大學 |
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6 | 法政大学 |
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7 | 早稲田大学 |
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8 | 創価大学 |
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9 | 帝京大学 |
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10 | 大東文化大学 |
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11 | 立教大学 |
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12 | 専修大学 |
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13 | 山梨学院大学 |
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14 | 日本体育大学 |
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15 | 中央学院大学 |
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16 | 中央大学 |
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17 | 日本大学 |
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18 | 東京国際大学 |
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19 | 神奈川大学 |
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20 | 順天堂大学 |
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21 | 関東学生連合 |
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エントリー変更は東洋大、國學院大、法大、大東大、中大、順大、学生連合。
スタート直後に中大・吉居駿恭が飛び出すと他につく選手が現れず、後続との差がみるみる開いていき吉居の単独走となる。2位集団からは3.5km付近で学生連合・片川祐大(亜細亜大)と専大・新井友裕も前に出るが、青学大・駒大・國學院大を始めとする有力校は互いに牽制し合い、1km3分前後のスローペースとなる。
1人旅となった吉居は5kmを13分54秒、10kmを28分06秒とハイペースで突っ込み、第98回大会で兄・大和が樹立した区間記録(1時間00分40秒)を更新するラップを刻んでいく。
一方、東洋大・小林亮太が引っ張る2位集団は新井を吸収するもペースが上がらず、蒲田(15.2km)の定点では吉居と単独で2位を走る片川との差が1分16秒、集団との差は1分58秒まで開く。
先頭の吉居は六郷橋以降表情が険しくなり若干ペースが落ち、区間記録には届かなかったものの歴代4位の快走で3年ぶりに中大が鶴見中継所をトップでタスキリレー。
2位集団は六郷橋の登りで日大・安藤風羽が引っ張り始めると、神大・大岩蓮と新井が遅れ出す。すると六郷橋を下り終えた20km付近で青学大・宇田川瞬矢も遅れる。残り500mで駒大・帰山侑大がスパートし、駒大がトップと1分32秒差の2位でタスキリレー。2位以下は大混戦となり、駒大から18番手の創価大まではわずか23秒差、最後尾の神大まで1分12秒の間にタスキリレーを終えた。1度遅れた宇田川はラストスパートで巻き返し、トップと1分44秒差の10位でタスキリレー。
エントリー変更は青学大・東洋大・創価大。
トップでタスキを受けた中大・溜池一太は10kmを28分28秒で入ると、快調なペースを刻んでいく。
後方では4位でタスキを受けた早大・山口智規が5kmを13分45秒で突っ込み、駒大の主将・篠原倖太朗と日体大・山崎丞をかわし、単独2位で前を追う。その後ろからは14位でタスキを受けた東国大のリチャード・エティーリが山口を上回るペースで追い上げ、7.4kmで篠原を捉え3位に浮上する。
11.4kmでエティーリと篠原が山口を捉え2位集団が形成されるが、その後ろからは國學院大の主将・平林清澄が引っ張る5位集団が迫る。
2位集団からは12.9kmで山口が脱落すると、16kmでエティーリがペースを上げ篠原を引き離しにかかる。
後方では青学大・黒田朝日が昨年と同様に権太坂(15.2km)からペースを上げ始め、17kmで山口を、18kmで4位集団を捉えると、19.5kmで単独4位に立つ。さらに後方からは17位でタスキを受けた創価大・吉田響が黒田同様に権太坂からスピードを上げ一気に5位に浮上する。その前方では、黒田が20km過ぎで篠原をかわして単独3位に浮上し、前を追う。その後、吉田響も21.6kmで篠原をかわし、4位に浮上する。
大混戦の2区は1区の流れそのままに中大がトップでタスキリレー。最後までハイペースで押し切ったエティーリは第97回大会で同じく東国大のイェゴン・ヴィンセントが樹立した区間記録を18秒更新する、1時間05分31秒の驚異的な区間新記録を叩き出して区間賞を獲得、トップ中大と2位東国大との差は40秒まで縮まった。
3位は先頭と49秒差で青学大がタスキリレー。黒田も従来の区間記録を5秒上回る1時間05分44秒のタイムで区間3位、黒田の10秒後に中継所に飛び込んできた吉田響が1時間05分43秒で黒田を1秒抑えて日本人歴代最高タイムをマークし、区間2位。2人はそれぞれ第96回大会で東洋大・相澤晃がマークした日本人最高記録を14秒および15秒更新する快走を見せた[1]。
篠原は区間4位で3人に抜かれたものの歴代6位の1時間06分14秒を記録し、1分09秒差の5位で襷リレー。平林は18.2kmで黒田に、19.5km手前で吉田響にかわされると、並走していた帝京大の山中博生、中央学院大の吉田礼志にも付いて行く事が出来ず、2年連続の1時間06分台を記録したものの、8位に順位を落としてしまう。 山口は終盤ペースを落としてしまい、7人に抜かれ、11位でタスキリレー。
また、黒田が7人抜き、吉田響が13人抜き、エティーリが12人抜きとそれぞれごぼう抜き記録を達成した。なお、今大会では1時間05分台が3人、1時間06分台が8人といずれも過去最多を記録し、そのうちエティーリ、黒田、吉田響、山中、吉田礼志、立教大学の馬場賢人、城西大学のヴィクター・キムタイは大学記録を更新した。
また、区間最下位相当だった学生連合・森川蒼太(流通経済大)のタイムも1時間08分58秒で、最下位のタイムとしては過去最速の記録であり、エティーリが区間新記録を樹立したにもかかわらず、区間賞と区間最下位のタイム差である3分27秒差は歴代最少であった。
エントリー変更は駒大・城西大・東洋大・早大・創価大・帝京大・大東大・専大・山梨学大・日体大・中央学大・日大・神大。
先頭でタスキを受けた中大・本間颯は区間歴代4位の快走で区間賞を獲得し、2位との差を1分34秒に広げる。
出雲・全日本で共に区間賞を獲得した青学大・鶴川正也は3位でタスキを受けると10kmを27分58秒というペースで飛ばし、10.1kmで東国大・佐藤榛紀を捉え単独2位に浮上する。なお中盤以降は差し込みの影響もありペースが上がらず、後方から追い上げてきた創価大のスティーブン・ムチーニに12.8kmでかわされ単独3位となる。
5位争いは8位でタスキを受けた國學院大・山本歩夢が1.4kmで立大・稲塚大祐と中央学大・市川大世をかわし、9.3kmで5位を走る駒大の1年生・谷中晴に追いつくも、谷中も粘って山本と競り合う。
さらにその後方では早大の1年生・山口竣平が快走を見せ、11位でタスキを受けると次々と前の選手を抜いていき、16.3kmで山本、そのすぐ前を走る谷中を捉えると谷中もこれについて行く。その後、並走となった2人は19.3kmで佐藤を捉え4位に浮上する。
単独2位を走るムチーニは区間歴代5位の快走で順位を2つ上げ、創価大が先頭と1分34秒差でタスキリレー。2分24秒差の3位で青学大、4位争いをする山口と谷中は最後にスパート合戦となり、谷中がわずかに先着しトップと2分56秒差で駒大がタスキリレー、1秒差で早大と続いた。
優勝候補の一角と目された國學院大は、山本が中盤以降ペースを上げられず区間5位の走りで先頭と3分17秒差の6位でタスキリレー。この時点で大学駅伝3冠に早くも黄色信号が灯った。
エントリー変更は青学大・國學院大・大東大・専大・山梨学大・中央学大・日大・学生連合。
先頭でタスキを受けた中大・白川陽大は落ち着いたペースを刻む。
するとトップと2分24秒差の3位でタスキを受けた青学大・太田蒼生が区間記録を上回るペースで飛ばし、12.9kmで50秒前にいた創価大・野沢悠真を捉え2位に浮上する。
後方では6位でタスキを受けた國學院大・青木瑠郁が突っ込んだ走りで21秒前にいた駒大の1年生・桑田駿介に迫るも、13kmから桑田がペースアップし、青木を引き離していく。
トップの白川は区間9位と粘りの走りを見せ、中大が小田原中継所をトップでタスキリレー。ハイペースで猛追した太田は区間記録には届かなかったものの、第96回大会で青学大の先輩・吉田祐也が記録した日本人区間最高タイムを6秒更新する1時間00分24秒の快走で区間賞を獲得した。また、平塚中継所からその差を1分39秒も縮め、45秒差の2位でタスキリレー。
3位は1分15秒差で創価大が続いた。4位争いは再度青木が桑田との差を詰め、駒大が2分17秒差で4位、6秒後に國學院大と続いた。青木は区間歴代7位(区間2位)の好記録をマークし、桑田も1年生としては歴代最速となるタイムをマークした(区間4位)。
さらに後方では前回大会10区で区間賞を獲得した東洋大・岸本遼太郎が快走。16位でタスキを受けると区間3位(歴代9位)の走りで7人を抜き、シード圏内の9位に順位を押し上げた。
エントリー変更は駒大・城西大・法大・創価大・専大・東洋大。
24年ぶりの往路優勝を目指す中大は4年生にして初めての箱根駅伝出走となる園木大斗が、追いかける青学大は3度目の山登りとなる若林宏樹がそれぞれエントリー。園木が突っ込んだ入りをするも登りが本格的になってから失速し、区間記録と変わらないペースを刻む若林との差が詰まりだす。
4位争いは駒大・山川拓馬に國學院大・高山豪起が追いつき並走するも、5.3kmで登りに入ってから高山が遅れ出す。その後ろからは6位でタスキを受けた早大・工藤慎作と8位でタスキを受けた城西大・斎藤将也が快調に飛ばし前との差を詰めていく。
先頭争いは9.5kmで若林が園木を捉えて青学大が首位に浮上。抜かれた園木はついて行けず、引き離されていく。
若林は時折太ももを叩く仕草を見せながらも、山を登り終えてからの下りで一気に加速し、前回大会で城西大・山本唯翔が記録した区間記録を3秒上回る1時間09分11秒の区間新記録を樹立、青学大が2年連続で往路優勝のテープを切った。引き離された園木は1分47秒差の2位でフィニッシュし、中大は24年ぶりの往路優勝とはならなかった。
3位争いは工藤が激走を見せ、大平台(7.0km)手前で高山をかわし、10.8kmで山川、15.3kmで1分39秒前にいた創価大の1年生・山口翔輝をそれぞれかわすと、早大がトップと2分29秒差の3位でフィニッシュ。また、工藤は区間歴代3位の好タイムをマークした。
駒大は山川が区間4位と粘ったものの、トップとは3分16秒差の4位でフィニッシュ。國學院大は、高山が区間14位のブレーキでトップとは5分25秒差の6位と大差が付き、大学駅伝3冠は絶望的となった。
7位には斎藤が区間3位の快走を見せた城西大、8位には区間5位の力走を見せた立大・山本羅生が入り、立大は51年ぶりの往路トップ10入りとなった。20年連続シード権獲得の偉業に挑む東洋大は9位で往路を終えた。シード争いは、8位・立大から14位・帝京大まで2分01秒差という混戦となった。
往路優勝を果たした青学大から10分以上差が付いた15位の山梨学大以降、学生連合を含めた7チームが復路一斉スタートとなった。
エントリー変更は立大・帝京大・法大。
先頭の青学大は、前回大会で6区区間2位と快走した野村昭夢が、追いかける中大はこちらも2年連続の山下りとなる浦田優斗がそれぞれエントリー。
野村は最初の5kmの登りを15分58秒と猛烈なペースで突っ込み、芦之湯(4.8km)で後続との差を20秒広げると、下りに入ってからも快調に飛ばし、小涌園前(9.0km)で3秒、大平台(13.4km)で24秒も区間記録を上回り山を駆け下りる。
その後ろでは前々回の6区で区間賞を獲得した駒大・伊藤蒼唯が追い上げを見せる。芦ノ湖を4位でスタートすると、5kmを16分03秒とこちらもハイペースで入る。その後、大平台をほぼ区間記録と同じタイムで通過し、11.9kmで47秒前にスタートした早大・山﨑一吹を捉え3位に浮上する。
6位争いは城西大の1年生・小林竜輝が小涌園前で前を走る國學院大・嘉数純平を捉えて5位に浮上し、積極的な走りで前を追う。
シード権争いは山の中で激しい争いが繰り広げられることとなる。9位でスタートした東洋大・西村真周が4.4kmで8位の立大・原田颯大を捉えるも、小涌園前で再度原田が前に出る。その後ろでは13位でスタートした順大・林龍正が5kmまでの登りで3人を抜いて10位圏内に浮上するが、下りに入ってから東国大・中山拓真と中央学大・小松裕大朗が追いつき、小涌園前で今度は小松が前に出る。
ハイペースで山を駆け下りた先頭の野村は函嶺洞門前(17.0km)を区間記録より38秒も早いタイムで通過すると、平地に入ってからもペースを落とすことなくそのまま青学大が小田原中継所を2年連続トップでタスキリレー。野村は第96回大会で東海大・館澤亨次がマークした57分17秒の区間記録を30秒も更新し、史上初の56分台となる56分47秒の驚異的な区間新記録を叩き出して区間賞を獲得した。
3位争いは伊藤と山﨑が競り合いながら函嶺洞門前を通過するも、平地に入ってから伊藤が山﨑を引き離し始め、2位を走る浦田に迫る。
中大は浦田が区間6位と粘ったものの、野村の快走もあり小田原中継所では3分49秒まで差を付けられ2位でタスキリレー。駒大は区間歴代5位の走りで追い上げた伊藤が2位と18秒差の3位でタスキリレー。
4位は先頭と4分27秒差で早大、その後1分56秒差と大きく差が空いて創価大・川上翔太、53秒差で小林がタスキリレーを行った。なお、小林は1年生区間歴代最高タイムを更新する快走を見せた(区間3位)。
シード権争いは最後まで接戦となった。函嶺洞門前で林が中山・小松を引き離しにかかるが、さらにその後ろからは芦ノ湖を54秒遅れでスタートした帝京大・廣田陸が迫る。すると残り1kmで中山がスパートし、東国大が10位でタスキリレー。1秒差で順大、7秒差で帝京大、さらにその後ろ10秒差で中央学大、21秒差で日体大と続いた。
史上初の56分台を叩き出した野村を始め、57分台が1人、58分台が7人、さらには出走した全21人中19人が60分を切る記録をマークするなど、6区史上最高となるハイレベルな戦いとなり、前日の2区同様に近年の学生駅伝の高速化を象徴するようなレースとなった。
エントリー変更は中大・早大・駒大・國學院大・立大・東洋大・日体大・東国大・順大・法大・神大・専大。
先頭でタスキを受けた青学大・白石光星は7kmまで区間記録と変わらないペースで入るも、以降は1km3分前後と落ち着いたペースを刻む。
2位争いは4.6kmで中大の1年生・岡田開成に駒大・佐藤圭汰が追いつき2人の並走となるが、10.9kmで佐藤が岡田を引き離していく。
前年3月にアメリカ・ロサンゼルスで行われた「THE TEN 10000m」に出場して以来2度の恥骨のケガに悩まされ、今大会が復帰レースとなった佐藤だったが、10kmを28分21秒とハイペースで突っ込むと、二宮の定点では区間記録を27秒上回る激走で先頭の白石を猛追する。
後方のシード圏争いでは、順大・吉岡大翔が激走を見せる。11位でタスキを受けた直後に前を行く東国大・冨永昌輝に追いつくと、吉岡が引っ張る形となり区間記録を上回るペースで並走しながら前との差を詰めていき、8.2kmで8位争いをしていた東洋大の1年生・内堀勇と立大・小倉史也を捉え8位集団を形成する。
さらにその前方では7位でタスキを受けた國學院大・辻原輝がハイペースで前との差を詰め、1分03秒前にいた城西大の1年生・三宅駿をかわし順位を上げる。
先頭の白石は後半ペースが落ちたものの区間9位と粘り、青学大がトップを守ってタスキリレー。駒大は、区間記録を遥かに上回るペースで猛追した佐藤が青学大との差を2分27秒も縮めて1分40秒差の2位でタスキリレー。佐藤は第96回大会で明大・阿部弘輝が記録した1時間01分40秒の区間記録を57秒も更新する、1時間00分43秒と圧巻の区間新記録を樹立して区間賞を獲得した。
中大は、途中佐藤に引き離された岡田が区間7位の走りでトップと3分46秒差の3位でタスキリレー。この時点で、優勝争いは青学大と駒大の一騎打ちとなった。
その後、4位に4分53秒差で早大、5位に6分22秒差で創価大、6位に7分30秒差で國學院大と次々にタスキリレー。
後方で相変わらず吉岡が引っ張る8位集団からは11.1kmで内堀と小倉が脱落すると、中継所手前ラスト1kmで吉岡がスパート、冨永を引き離して8位で中継所に飛び込んだ。吉岡は辻原とともに区間歴代4位、同タイムでの区間2位の快走を見せた。
エントリー変更は城西大・東洋大・日体大・東国大・中央学大・順大・神大・大東大。
戸塚中継所では日大が繰り上げスタートとなった。
エントリー変更は青学大・駒大・國學院大・城西大・東国大・法大・学生連合。
鶴見中継所では山梨学大、大東大、日大が繰り上げスタートとなった。
エントリー変更は青学大・中大・駒大・創価大・立大・東国大・中央学大・順大・日大・神大・大東大・専大。
先頭でタスキを受けた青学大の1年生・小河原陽琉は、1年生ながら区間歴代2位の好記録で駒大・小山翔也との差を広げ、区間賞の走りでそのままフィニッシュ。青学大が連覇を飾り、自らの持つ総合記録を6秒、復路記録を18秒更新した。小山は終盤ペースを上げ、2分48秒差の2位でゴール。小山も区間2位(区間歴代8位)の好走であった。駒大は青学大が更新した復路記録をさらに28秒上回り、復路新記録を樹立(5時間20分50秒)。2年ぶり11回目の復路優勝となり、青学大の完全優勝及び復路連覇を阻止した。國學院大と早大の3位争いは、鶴見中継所でタスキを受け取って以降長い並走が続いていたが、國學院大・吉田蔵之介が17.3kmで早大・菅野雄太をじわじわと引き離してフィニッシュ。國學院大は大学駅伝3冠とはならなかったものの、過去最高順位に並ぶ総合3位となった。往路2位の中大は総合5位でフィニッシュし、2年ぶりにシードを獲得。続けて城西大が総合6位、創価大も総合7位でフィニッシュし、シード権を死守した。
シード権を巡っては、鶴見中継所で11秒の差に固まっていた8位の東洋大、9位の帝京大、10位の順大に加え、順大から21秒差でタスキを受け取った東国大の4大学の争いとなった。
まずは東国大・大村良紀が2.4kmで順大・古川達也に追いつき、5.5kmで東洋大・薄根大河を、5.9km手前で帝京大の1年生・小林咲冴を捉えて4人の並走となり終盤までもつれ込むも、ラスト1kmを過ぎた地点で大村がスパートをかけると古川が遅れ、薄根と小林が大村の後ろで並走する形に。ラストスパートを続けた4人はそのままゴールになだれ込み、東国大が総合8位、東洋大が総合9位、帝京大が総合10位でそれぞれフィニッシュ。総合11位となった順大は惜しくも7秒差でシード権に届かなかった。また、東国大は3年ぶりのシード獲得となった。
往路を8位でフィニッシュしたことで63年ぶりのシード獲得が期待された立大は、7区で総合13位に後退して以降は差を広げられ、そのまま13位でフィニッシュ。総合15位の法大は4年ぶり、総合19位の大東大は2年ぶりにシードを失った。
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区間記録 | 第100回大会までの最高記録 | ||||
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往路 | 第1区 (21.3 km) |
吉居駿恭 (中央大学) |
1時間01分07秒 | 1時間00分40秒 (第98回、2022年) |
吉居大和 (中央大学) |
第2区 (23.1 km) |
リチャード・エティーリ (東京国際大学) |
1時間05分31秒 [区間新記録] |
1時間05分49秒 (第97回、2021年) |
イェゴン・ヴィンセント (東京国際大学) | |
第3区 (21.4 km) |
本間颯 (中央大学) |
1時間00分16秒 | 59分25秒 (第96回、2020年) |
イェゴン・ヴィンセント (東京国際大学) | |
第4区 (20.9 km) |
太田蒼生 (青山学院大学) |
1時間00分24秒 | 1時間00分00秒 (第99回、2023年) |
イェゴン・ヴィンセント (東京国際大学) | |
第5区 (20.8 km) |
若林宏樹 (青山学院大学) |
1時間09分11秒 [区間新記録] |
1時間09分14秒 (第100回、2024年) |
山本唯翔 (城西大学) | |
復路 | 第6区 (20.8 km) |
野村昭夢 (青山学院大学) |
56分47秒 [区間新記録] |
57分17秒 (第96回、2020年) |
館澤亨次 (東海大学) |
第7区 (21.3 km) |
佐藤圭汰 (駒澤大学) |
1時間00分43秒 [区間新記録] |
1時間01分40秒 (第96回、2020年) |
阿部弘輝 (明治大学) | |
第8区 (21.4 km) |
塩出翔太 (青山学院大学) |
1時間04分14秒 | 1時間03分49秒 (第95回、2019年) |
小松陽平 (東海大学) | |
第9区 (23.1 km) |
桜井優我 (城西大学) |
1時間08分27秒 | 1時間07分15秒 (第98回、2022年) |
中村唯翔 (青山学院大学) | |
第10区 (23.0 km) |
小河原陽琉 (青山学院大学) |
1時間08分27秒 | 1時間07分50秒 (第98回、2022年) |
中倉啓敦 (青山学院大学) |
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前回大会予選会にエントリーした関東学連所属46チームから3減の43チーム586人がエントリー。なお、東京工業大学は2024年10月の東京医科歯科大学との統合により、今期から東京科学大学としてのエントリーとなった。
No.1-13 第100回 本戦出場校 / No.14-42 前回予選会 出場校 / No.43 前回予選会 未出場校 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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予選会
本大会
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