佐藤圭汰

日本の中長距離走選手 ウィキペディアから

佐藤 圭汰(さとう けいた、2004年1月22日 - )は、京都府京都市出身の陸上競技選手。専門は中距離走長距離走洛南高等学校卒業、駒澤大学陸上競技部所属。1500m3000mの高校日本記録保持者。

概要 佐藤 圭汰Keita SATO, 選手情報 ...
佐藤 圭汰
Keita SATO
選手情報
フルネーム 佐藤 圭汰
ラテン文字 Keita SATO
国籍 日本
競技 トラック
種目 中距離走長距離走
大学 駒澤大学
生年月日 (2004-01-22) 2004年1月22日(21歳)
生誕地 京都府京都市
身長 184cm
体重 67kg
自己ベスト
1500m 3分37秒18(2021年)
3000m 7分42秒56(2024年)
5000m 13分09秒45(2024年)
10000m 27分28秒50(2023年)
獲得メダル
日本
陸上競技
アジア室内選手権
2023 アスタナ3000m
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来歴

要約
視点

高校1年生時の2019年の全国高等学校駅伝競走大会では2区を走り、区間賞を獲得した[1][2]

2年生時の2020年の全国高校駅伝競走大会では3区を走り、区間5位(日本人トップ)を記録する[1][3]。2年生最後となる2021年3月21日の伊那高校駅伝で4区(9.1キロ)を担当、降雨の中、区間賞となる25分31秒(2位に47秒差)の走りでスタート時の32秒差を逆転してトップに立ち、そのまま洛南高校は大会新記録で優勝を達成した[3]。このとき取材に対して3年生時の目標を「1500m・3000m・5000mの高校日本記録更新」と答えた[3]

3年生となった2021年7月17日、ホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会の1500mに出場、日本歴代3位となる3分37秒18の記録で2着になり、1999年に佐藤清治(当時佐久長聖高等学校)が樹立した高校男子日本記録(3分38秒49)を22年ぶりに更新した[4]

さらに同年10月3日に出場した日本体育大学長距離競技会の5000mでは13分31秒19の記録で日本人トップの5着となり、石田洸介(当時東京農業大学第二高等学校)が2020年に樹立した高校男子日本記録(13分34秒74)を更新した[5]。11月21日には京都陸協記録会の3000mに出場、7分50秒81の高校男子日本新記録を樹立して(従来の記録は2016年に遠藤日向が樹立した7分59秒18)[6]、3月に立てた目標を達成した。

日本陸上競技連盟が実施した2021年度ファン投票のU20・中学高校部門(この年度は「これからの成長や活躍が最も楽しみな選手」というテーマ)で3位となった[7]

2021年3月当時の報道では2022年3月の高校卒業後、関東地方の大学への進学を希望していたが[3]、希望通りに2022年4月に東京都世田谷区に本部を置く駒澤大学に入学し、陸上競技部に入部した。

大学入学後、5月のゴールデンゲームズinのべおかで5000mに13分22秒91のU20日本新記録を樹立したが、6月の第106回日本陸上競技選手権大会の5000mは17位に終わる[8]。8月に出場したU20世界陸上競技選手権大会(コロンビア)では体調を崩して5000mで11位の結果だった[8]

10月の第34回出雲駅伝では2区を担当。1位・中央大から9秒差の2位で襷を受けると、わずか1kmでトップに立ち3区の田澤廉に襷リレー。佐藤は青学大・田村和希が第29回大会でマークした従来の区間記録を20秒更新し、区間賞を獲得。駒澤大は青学大の大会記録を33秒上回る大会新記録(2時間08分32秒)で9年ぶり4回目の優勝を果たした[9] [10]

11月の第54回全日本大学駅伝では2区を担当。4位で襷を受けると、中央大、青学大、大東大をかわし創価大・葛西潤と共に先頭集団を形成。10km手前で一度は単独トップに立ったが、中継所目前で葛西に抜き返され1秒差の2位。従来の区間記録を4秒上回ったものの、わずか1秒及ばず区間賞とはならなかった[11]。なお駒澤大は3区でトップに立つとそこから独走状態となり、5時間06分47秒の大会新記録で3連覇を果たした[12]

2023年1月の第99回箱根駅伝にも出場予定だったが、胃腸炎により欠場[13]

2023年10月4日のアジア大会では5000mに出場し、13分39秒18で6位だった[14]

10月9日の第35回出雲駅伝では前回同様2区を担当。アジア大会から中4日での出場となったが、青学大・黒田朝日と同タイムで2年連続の区間賞を獲得し[15][16]、1位で襷リレー。最終的に駒澤大は1区から一度も先頭を譲らず、2時間07分51秒の大会新記録で2連覇を果たした[17][18]

11月5日の第55回全日本大学駅伝でも前回と同じく2区を担当。トップで襷を受けると、区間記録を11秒更新し区間賞を獲得。その後も6人全員が区間3位以内と安定した走りを見せ、4連覇を達成した[19]

11月25日、八王子ロングディスタンスA組で、自身初の10000mながら27分28秒50で日本人トップとなる。この記録は大野龍二(当時旭化成)が持っていたU20日本記録を19年ぶりに30秒以上更新する記録であり、日本人学生歴代で見ても先輩の田澤に次ぐ2位の記録である。

2024年1月2日、第100回箱根駅伝では往路3区を担当。鈴木芽吹から先頭で襷を受けたが、7km過ぎに青学大・太田蒼生に追いつかれる。その後10km以上に及ぶデッドヒートの末、4秒差の2位で襷リレー。区間賞こそ太田に譲ったものの、佐藤の区間記録は同区間の日本人記録を42秒更新する記録であった。4区以降は青学大に大きく差を広げられ総合2位となり、連覇及び2年連続の大学駅伝三冠を逃した [20][21]

2024年1月26日、ジョン・トーマス・テリア・クラシックの室内5000mでは13分09秒45の9着で走破し、室内日本記録を樹立した。また、屋外を含めても日本歴代2位、日本学生歴代2位の記録である[22]

2024年2月11日、米国・ニューヨーク、第116回ミルローズ・ゲーム、室内2マイル(約3218m)で8分14秒71を記録。途中通過の3000m(7分42秒56)と共に室内日本記録を樹立し、2レース続けての室内日本記録を更新した。また、3000mの記録は屋外を含めても日本歴代3位、日本学生記録の記録である。

2025年1月に行われた第101回箱根駅伝では復路7区を担当。2024年の出雲駅伝全日本大学駅伝は怪我の影響で出場が叶わず約10ヶ月ぶりの復帰レースとなったものの、怪我の影響を感じさせない走りを見せ1時間00分43秒の区間新記録を樹立。首位・青学大との差を4分07秒から1分40秒まで縮めた。最終的に逆転することはできず総合2位となったが、復路では青学大を28秒上回り新記録(5時間20分50秒)での復路優勝を果たした [23]

戦歴・記録

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大会種目(区間)順位記録備考
2018全国都道府県男子駅伝6区2位8分53秒
2018全国中学校体育大会1500m3位3分59秒71
2018ジュニアオリンピック陸上競技大会1500m1位3分57秒34
2019全国高等学校駅伝競走大会2区1位8分07秒
2020全国高等学校駅伝競走大会3区5位23分40秒日本人1位
2021U20日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走U20男⼦8km1位23分19秒
2021全国高等学校総合体育大会1500m1位3分41秒26
2021全国高等学校総合体育大会5000m4位13分41秒72日本人1位
2021全国高等学校駅伝競走大会3区4位23分10秒日本人1位、日本人歴代最高タイム
2022日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走シニア男子10km8位29分18秒
2022U20世界陸上競技選手権大会3000m7位8分00秒17予選、決勝進出
DNS-決勝
5000m11位14分26秒19決勝
20232023年アジア室内陸上競技選手権大会3000m2位7分56秒41i決勝、室内
20232022年アジア競技大会5000m6位13分39秒18決勝
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大学三大駅伝

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学年出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝
1年生
(2022年度)
第34回
2区-区間賞
15分27秒
区間新記録
第54回
2区-区間2位
31分13秒
(区間新記録)
第99回
― - ―
出走なし
2年生
(2023年度)
第35回
2区-区間賞
16分08秒
第55回
2区-区間賞
31分01秒
区間新記録
第100回
3区-区間2位
1時間00分13秒
3年生
(2024年度)
第36回
― - ―
出走なし
第56回
― - ―
出走なし
第101回
7区-区間賞
1時間00分43秒
区間新記録
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自己記録

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種目記録大会備考
1500m3分37秒182021年7月17日ホクレンディスタンスチャレンジ 千歳大会日本高校記録、U20日本記録、U18日本記録、日本歴代6位
3000m7分42秒562024年2月11日第116回ミルローズ・ゲーム日本学生記録、日本歴代3位、室内日本記録
5000m13分09秒452024年1月26日ジョン・トーマス・テリア・クラシック日本学生歴代2位、日本歴代2位、室内日本記録
10000m27分28秒502023年11月25日八王子ロングディスタンスU20日本歴代2位、日本人学生歴代3位
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関連項目

脚注

参考文献

外部リンク

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